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第2部      大地の勇者はかく戦えり

第5話

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空の勇者ラベンダー。それが私の名前。

ゴールド王国で盛大な勇者の認定式を受け、私は正式に空の勇者となったのです。

だけど、その日に私は最も愛する人の死を知ることになりました。

その報告を聞き私は気を失ったそうです。

目を覚ますまで、実に1週間が経っていました。

目覚めてからも抜け殻同然だった私。

私の体調を考えてか、勇者としての行動は半年ほど見送られていたらしいです。


・・・・・・そして半年後。

体調が戻ったと判断され、私は勇者としての旅に同行する仲間を紹介されました。

でも私、きちんと挨拶できていたかしら。

そのときのことが全然記憶にないもの。

いまだ、ホワイト君の死のショックから抜け切れていないのね。

だけど、ゴールド王国も私には魔王討伐にのぞみをかけているわ。

私も勇者と認められた以上、その使命を果たさないとと思っている。

そしていま、意識がはっきりしたと思ったら仲間とともに旅に出ていたの・・・・・

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「もしかして・・・・・いま、意識がもどったのか?」

声をかけられて、私ははっとした。

第一騎士団団長だったサンドベージュが私に声をかけてくれたのです。

「え、ええ、そう・・・ね。え、ここ、一体どこ?わたしどうしてここにいるの?」

キョロキョロする私。

自分でも驚くほど、戸惑った声でした。

周囲を見ると、皆が私以上に困惑した表情をしています。

「もしかして、いままでずっと、意識がなかったのか?」

私のしらない人が声をかけてきました。

銀髪で耳が長い男性。

エルフ族かしら??

それに弓をもっているから弓を持つ職業のようね。

私が初めて見るような眼で見ていたことに気づいて、サンドベージュ団長があわてて説明してくれたのです。

「ゴホン、あー、一応、一応念のため、彼の紹介をしておくぞ。彼は黄金の精強六武威の一人、弓騎士のミモザだ。いまは君の仲間として同行している」

「知っているよな!!?」

と語気強めで確認してくる。

え、六武威!?

いつのまに、私は六武威の方と一緒に旅をしていたのかしら。

うう、恥ずかしい。恥ずかしさで顔が熱くなる。

「ちなみにエルフ族ですよ」

と従者のイオニーアさんが補足してくれた。

イオニーアさんも変わらず私のそばにいて従者として勤めていてくれていたみたい。

そのおかげで、意識がないまま動いていたのに大きな事故もなく意識が戻るまで普段通り過ごせたよう。

それにこの半年ほどずっと励ましの言葉をかけてくれていた記憶がある。

ショック状態の私をずっと励ましていてくれてたみたい。

これがなければ復帰自体もっと遅れていたと思うわ。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

改めて、仲間を紹介してもらいました。

説明を受けたのでわかりやすく整理してみるわ。

一人目、ウィスタリア聖教国の第一騎士団団長サンドベージュ、盾担当、男。

二人目、黄金の精強六武威、第二席の弓騎士ミモザ、エルフ族、遠距離攻撃担当、男。

三人目、ベルフラワー、大陸十賢者の一人、元貴族。女。賢者ではあるが、魔法攻撃に加えて盾役までこなす武闘派だそうよ。

四人目、キース。こちらも魔法担当、男。ただし、魔法力に優れているが、体力はない。貧弱な坊や。

「だれが貧弱な坊ややねん!!!」

とキースさんのつっこみが飛ぶ。

そして私ラベンダーの5人で現在旅をしています。

私が女性なのを考慮してか女性の賢者さんを仲間に入れてくれたらしい。

私は改めてみんなにあいさつした。

「あの・・・ごめんなさい。いまホントに認識しました。ごめんなさい・・・・改めて、私はラベンダーといいます」

「ゴールド王国から空の勇者として認定されました。こんな私ですが、魔王討伐にどうかお力をお貸しください。よろしくお願いします」

ペコッと頭を下げる。

その様子を見た仲間からは、

「いま、やっと目が合ったね・・・・・・・」

「ずっと、何考えてるかわかんなくて俺、怖かったっす・・・・・」

とさんざんなことを言われる始末。

自業自得なんだけどね。

でも。

私は、ここからもう一度、歩き出す。

空の勇者として。
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