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第2部 大地の勇者はかく戦えり
第2部 おまけ2 サンドベージュ団長の本音
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「きみには勇者パーティから外れてもらう!」
このセリフは私サンドベージュがホワイトという平民あがりの元騎士団員に伝えた言葉だ。
これは決して嫉妬とか蔑視とかからではなく、純粋に彼の体を心配しての処置だと理解してほしい。
彼ホワイトは生命力がどんどん失われているように感じられる。
それでなくても我々はこれからゴールド王国の期待を背負い、王国を脅かす魔王の討伐を果たす責任のある立場なのだ。
生半可な覚悟では勇者の足を引っ張ってしまうだろう。
私はそのことを彼にこんこんと話し、納得してもらったつもりだ。
それでも彼はなにか勇者の役に立ちたいと言ったのだ。
「私に何かできることはありませんか。どんなことでもいいんです。勇者の役に立ちたいんです」
と。だから私は彼に勇者パーティで必要となる物資の補給をお願いすることにした。
直接役に立つことはできなくても間接的に役に立つのであれば喜んでと彼は言ってくれたよ。
私はこの言葉を聞いてホッとした。
なんせラベンダーは彼に惚れている。
ゆえに彼自身が納得してくれないとラベンダーを説得することはできなかっただろう。
何とか彼からラベンダーを説得してもらい、われわれは次の目的地へと出発することができたのだ。
同時にホワイトにも必要な物資の補給をするという任務をあたえ別行動をとらせることに成功した。
・・・・・・・・けっして決して妬しいからではないぞ。
実は私はウィスタリア聖教国の第一騎士団団長時代からラベンダーのファンクラブに所属していた。
それも会員番号ナンバー0、ファンクラブ会長である。
というよりも創設メンバーの一人だったりする。
というか、私が中心になって立ち上げた。
そんな私サンドベージュはウィスタリア聖教国の貴族であり、ハイドレンジア侯爵家の嫡男として生をうけた。
嫡男なので後を継ぐために当主教育を受けていたのだが、騎士としての実力に目覚め、毛並みの良さと実力を買われ、光栄なことに第一騎士団への入団が認められた。
侯爵家の次期当主でありながらも私の実力は高く評価され、数年で騎士団長の座につくことになった。
騎士団長になって1年後に平民で孤児の少女をこの第一騎士団に入隊させよとの命令がくだった。
最初は私も他の騎士も不満であったが、その少女を一目見た途端そんな思いはすぐさま消え去った。
黒髪に黒い瞳をもち、まだあどけなさの残る顔だちだが、身体はすでに少女とはいえず、触れれば折れそうなほど華奢にみえるのに、剣をとるや第一騎士団のだれも、私でさえも太刀打ちできなかった。
魔物狩りでもなんのおそれもなく魔物の群れにつっこみ次々と魔物を葬り去っていく様は戦いの女神のようだ。
この少女の名はラベンダーといい、のちに剣の腕だけでなく魔法の腕をもかわれて第一騎士団に配属されたときいた。
われわれはすぐさま、紳士協定をむすびこの少女をまもろうと誓い合ったのだ。
のちにこの少女の魅力は第一騎士団の枠をこえ、ウィスタリア聖教国の上層部にまでとどき、ついにはファンクラブなるものが結成された。
当然、私が結成の先頭にたち、そのファンクラブの初代会長に就任した。
そんな私はラベンダーを近くに置いておきたくて副団長に任命し、合法的に一緒に活動するように仕向けた。
私はラベンダーの近くにいられるだけで幸せだった。
しかし、ラベンダーには2人のとても親密な幼なじみがいたのだ。
一人はクラレット。
いまはゴールド王国の王太子であるのでクラレット殿下とお呼びしよう。
殿下も眉目秀麗でありその実力はラベンダーにも匹敵するかそれ以上のものだろう。
実力だけでなく性格もいいので、ラベンダーの伴侶にふさわしいとみなされている。
その根拠としてファンクラブのあいだで集計している「ラベンダーの伴侶に相応しい男性ランキング」でも60週連続で1位に輝いたほどだ。
そしてもう一人だ。
もう一人の幼なじみというのが、ホワイトというただの平民の騎士なのだ。
この者はクラレット殿下と違い、力は普通、顔も普通だ。
とてもラベンダーに相応しいとは思えない。
しかしラベンダーは明らかにクラレットよりもホワイトに親愛の情を寄せている・・・・・ように見える。
私はファンクラブ会長としてつねづね、そのことを腹立たしく感じていた。
そんな中、ラベンダーが勇者に認定されたと聞いたとき、うれしくもあり、さびしくもあった。
しかしやはりうれしい。
我々の目に狂いはなかったと言う証拠だろう。
ラベンダーはそれだけ偉大な存在なのだ。
麗しくも強大な魔力をふるい颯爽と魔物を屠る女神のような存在。
それがラベンダーといえる。
私はすぐさま騎士団長の地位を返上し、勇者となったラベンダーのお供をすることを願い出た。
ファンクラブ会長としては当然の行為だろう。
ウィスタリア聖教国を襲った未曾有の魔物の大群の襲撃をしりぞけ私はラベンダーの仲間の一人として選ばれた。
そのときの感激は今もなお色褪せない。
しかし、ラベンダーは半年ほど活動の停止を余儀なくされた。
あの魔物の大群を退けた代償としてホワイトが死亡したという報告をうけたからだ。
その報告を聞いた直後からラベンダーは食事をとらない日もあり、日に日にやつれていったのだ。
そんな彼女を見てはいられず気分転換にさそったり訓練に連れだしたりしてやっと立ち直り旅にでるぐらいにまで回復させたのだ。
しかし、またまたあのホワイトというものが今度はシャドウと名乗って姿を現した。
しかもラベンダーは、だれにも見せたことのない潤んだ瞳を、黒い鎧のホワイトに向けているではないか。
私はシャドウがあのホワイトであったと知ったときは嫉妬で気が狂いそうだった。
なぜそこまで私とラベンダーの仲を邪魔するのかと。
無事に魔王の側近であるアリザリンを倒した後、私はみなと違い褒美を望まなかった。
あえて言えばこれからも勇者とともにいたいと望んだだけだ。
そしてホワイトだ。
やつはどんどん身体が弱っているようだった。
だからラベンダーから引き離すためにパーティから追放し後方支援という名目で距離をおかせることにした。
やつもどうやらラベンダーと付き合うには実力が足りていないという自覚はあったようだ。
そこは誉めてやろう。
なので、私の提案に何の疑いもなく賛同してくれたのだ。
よかったよかった。
できたら、このまま弱って死んでくれればいいのだがな。
まあそこまでは私も望まない。
私はただ、ラベンダーがその能力と使命を達成するのにふさわしい伴侶を得てほしいと願っているだけなのだ。
私だって自分では釣り合わないと自覚しているのだ・・・・・・・
このセリフは私サンドベージュがホワイトという平民あがりの元騎士団員に伝えた言葉だ。
これは決して嫉妬とか蔑視とかからではなく、純粋に彼の体を心配しての処置だと理解してほしい。
彼ホワイトは生命力がどんどん失われているように感じられる。
それでなくても我々はこれからゴールド王国の期待を背負い、王国を脅かす魔王の討伐を果たす責任のある立場なのだ。
生半可な覚悟では勇者の足を引っ張ってしまうだろう。
私はそのことを彼にこんこんと話し、納得してもらったつもりだ。
それでも彼はなにか勇者の役に立ちたいと言ったのだ。
「私に何かできることはありませんか。どんなことでもいいんです。勇者の役に立ちたいんです」
と。だから私は彼に勇者パーティで必要となる物資の補給をお願いすることにした。
直接役に立つことはできなくても間接的に役に立つのであれば喜んでと彼は言ってくれたよ。
私はこの言葉を聞いてホッとした。
なんせラベンダーは彼に惚れている。
ゆえに彼自身が納得してくれないとラベンダーを説得することはできなかっただろう。
何とか彼からラベンダーを説得してもらい、われわれは次の目的地へと出発することができたのだ。
同時にホワイトにも必要な物資の補給をするという任務をあたえ別行動をとらせることに成功した。
・・・・・・・・けっして決して妬しいからではないぞ。
実は私はウィスタリア聖教国の第一騎士団団長時代からラベンダーのファンクラブに所属していた。
それも会員番号ナンバー0、ファンクラブ会長である。
というよりも創設メンバーの一人だったりする。
というか、私が中心になって立ち上げた。
そんな私サンドベージュはウィスタリア聖教国の貴族であり、ハイドレンジア侯爵家の嫡男として生をうけた。
嫡男なので後を継ぐために当主教育を受けていたのだが、騎士としての実力に目覚め、毛並みの良さと実力を買われ、光栄なことに第一騎士団への入団が認められた。
侯爵家の次期当主でありながらも私の実力は高く評価され、数年で騎士団長の座につくことになった。
騎士団長になって1年後に平民で孤児の少女をこの第一騎士団に入隊させよとの命令がくだった。
最初は私も他の騎士も不満であったが、その少女を一目見た途端そんな思いはすぐさま消え去った。
黒髪に黒い瞳をもち、まだあどけなさの残る顔だちだが、身体はすでに少女とはいえず、触れれば折れそうなほど華奢にみえるのに、剣をとるや第一騎士団のだれも、私でさえも太刀打ちできなかった。
魔物狩りでもなんのおそれもなく魔物の群れにつっこみ次々と魔物を葬り去っていく様は戦いの女神のようだ。
この少女の名はラベンダーといい、のちに剣の腕だけでなく魔法の腕をもかわれて第一騎士団に配属されたときいた。
われわれはすぐさま、紳士協定をむすびこの少女をまもろうと誓い合ったのだ。
のちにこの少女の魅力は第一騎士団の枠をこえ、ウィスタリア聖教国の上層部にまでとどき、ついにはファンクラブなるものが結成された。
当然、私が結成の先頭にたち、そのファンクラブの初代会長に就任した。
そんな私はラベンダーを近くに置いておきたくて副団長に任命し、合法的に一緒に活動するように仕向けた。
私はラベンダーの近くにいられるだけで幸せだった。
しかし、ラベンダーには2人のとても親密な幼なじみがいたのだ。
一人はクラレット。
いまはゴールド王国の王太子であるのでクラレット殿下とお呼びしよう。
殿下も眉目秀麗でありその実力はラベンダーにも匹敵するかそれ以上のものだろう。
実力だけでなく性格もいいので、ラベンダーの伴侶にふさわしいとみなされている。
その根拠としてファンクラブのあいだで集計している「ラベンダーの伴侶に相応しい男性ランキング」でも60週連続で1位に輝いたほどだ。
そしてもう一人だ。
もう一人の幼なじみというのが、ホワイトというただの平民の騎士なのだ。
この者はクラレット殿下と違い、力は普通、顔も普通だ。
とてもラベンダーに相応しいとは思えない。
しかしラベンダーは明らかにクラレットよりもホワイトに親愛の情を寄せている・・・・・ように見える。
私はファンクラブ会長としてつねづね、そのことを腹立たしく感じていた。
そんな中、ラベンダーが勇者に認定されたと聞いたとき、うれしくもあり、さびしくもあった。
しかしやはりうれしい。
我々の目に狂いはなかったと言う証拠だろう。
ラベンダーはそれだけ偉大な存在なのだ。
麗しくも強大な魔力をふるい颯爽と魔物を屠る女神のような存在。
それがラベンダーといえる。
私はすぐさま騎士団長の地位を返上し、勇者となったラベンダーのお供をすることを願い出た。
ファンクラブ会長としては当然の行為だろう。
ウィスタリア聖教国を襲った未曾有の魔物の大群の襲撃をしりぞけ私はラベンダーの仲間の一人として選ばれた。
そのときの感激は今もなお色褪せない。
しかし、ラベンダーは半年ほど活動の停止を余儀なくされた。
あの魔物の大群を退けた代償としてホワイトが死亡したという報告をうけたからだ。
その報告を聞いた直後からラベンダーは食事をとらない日もあり、日に日にやつれていったのだ。
そんな彼女を見てはいられず気分転換にさそったり訓練に連れだしたりしてやっと立ち直り旅にでるぐらいにまで回復させたのだ。
しかし、またまたあのホワイトというものが今度はシャドウと名乗って姿を現した。
しかもラベンダーは、だれにも見せたことのない潤んだ瞳を、黒い鎧のホワイトに向けているではないか。
私はシャドウがあのホワイトであったと知ったときは嫉妬で気が狂いそうだった。
なぜそこまで私とラベンダーの仲を邪魔するのかと。
無事に魔王の側近であるアリザリンを倒した後、私はみなと違い褒美を望まなかった。
あえて言えばこれからも勇者とともにいたいと望んだだけだ。
そしてホワイトだ。
やつはどんどん身体が弱っているようだった。
だからラベンダーから引き離すためにパーティから追放し後方支援という名目で距離をおかせることにした。
やつもどうやらラベンダーと付き合うには実力が足りていないという自覚はあったようだ。
そこは誉めてやろう。
なので、私の提案に何の疑いもなく賛同してくれたのだ。
よかったよかった。
できたら、このまま弱って死んでくれればいいのだがな。
まあそこまでは私も望まない。
私はただ、ラベンダーがその能力と使命を達成するのにふさわしい伴侶を得てほしいと願っているだけなのだ。
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