ポッコチーヌ様のお世話係〜最強美形の騎士団長は露出狂でした~

すなぎ もりこ

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ポッコチーヌ様のお世話係

決戦当日②

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 藍色の空を背景に聳え立つ白い宮殿。意匠を凝らした連立する柱が松明の炎に照らされ、複雑な陰影を創る。開け放たれた重厚な扉の奥からは眩い光が放たれ、上品に装った招待客が次々とその中へと吸い込まれていく。
 三人は、その様子を園庭の端から遠巻きに眺めていた。
 そこへ、白い騎士服の団員が現れ小声で囁く。

「ガルシア侯爵が入場しました」
「そうか、引き続き監視しろ」
「はーい」
「返事は短く!」
「ういっす!」

 去っていく団員の背中を苦々しい表情で見送るマクシミリアンは、傍らのニコライに零した。

「気が緩み過ぎだろう。あんな風で大丈夫なのか、うちの団は」
「指導はずっと俺任せだったくせに文句言うなよ」
「まあまあ、皆さん、仕事はちゃんとこなしてますから」

 宥めるゲルダを間に挟み二人は睨み合う。暫くしてニコライが姿勢を正し、肩をぐるりと回した。

「客も疎らになってきたことだし、そろそろ出陣と行きますか。堂々と歩けよ、ゲルダ」
「気安く触るな」

 ゲルダの背中を叩こうとしたニコライの手をマクシミリアンが弾き飛ばす。再びメンチを切りはじめる二人に苦笑いしながらゲルダは二人の腕を掴んで前へ促した。

「ハイハイ、そこまで。副団長こそ、ガニ股禁止、それと、間違っても鼻はほじらないで下さいよ」
「さすがにやらねぇよ」
「不特定多数の人間の前にゲルダを晒すのは嫌だが致し方ない。男共が全員ゲルダの虜になるかと思うといても立ってもいられない」
「団長、それは取り越し苦労です」
「その為にはお前が衆人の目を奪えば良いんだよ。いつものようにキラキラを振りまいて」
「なんだキラキラとは。金粉を撒けとでもいうのか」

 そうやって無駄口を叩きながら三人は宮殿へと向かう。マクシミリアンを中央に、その後方左右にゲルダとニコライが並んだ。ニコライもマクシミリアンには及ばぬが中々の美丈夫である。シークレットブーツのお陰でゲルダだって身長では負けていない。
 白い石張りの階段を上り、会場の入口に立つ。

三人が並べば人目を奪う、迫力がある、と白騎士達に絶賛され、興の乗った彼らに立ち位置やら身体の角度やらをこまめに指示された。ゲルダは白騎士たちから受けた演出指導を、頭の中でおさらいする。

 えーっと、視線は右上方、顎を上げて……

「行くぞ」

 マクシミリアンの声に、足を踏み出した。
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