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ポッコチーヌ様のお世話係
再挑戦②
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部屋に入るなりベッドに押し倒され、ゲルダは目を瞬いた。すかさずシャツのボタンを外しにかかる美貌の騎士を為す術なく見上げ、宥めようと口を開きかけるも、その顔を見て諦める。
繊細で高い鼻から、フンフンという激しい息が吹き出され、エメラルドの瞳はギラギラと滾っていた。
「ヤるぞ、ゲルダ」
唸るように絞り出された低い声が告げる。
自らの衣服をむしり取るように脱ぎ捨てていく様は、もはや天使には見えず、上品さをかなぐり捨て本能のままふるまう獣のようだ。
そう、どうやらマクシミリアン・ガルシアに発情期が訪れたらしい。御年二十八にて。
馬車の中でも、ふと気付けば、明らかに欲を孕んだ目でこちらを凝視している。
目が合えば逸らし足を組んで誤魔化すが、荒い鼻息は抑えようがなく、股間を膨らませているのがバレバレである。
宿屋に着くと、馬車がまだしっかりと止まらぬ内からドアを開け、ゲルダの手を引いて飛び降りてしまった。御者へ口早に労いの言葉をかけ、ソワソワしながら宿屋で手続きを済ませ、駆け足で部屋へ向かう。
そして、扉を開けるなり襲われた、という訳だ。
驚くほどの手際の良さで、自らとゲルダの衣服を脱がせたマクシミリアンは、ゲルダに覆いかぶさり夢中で唇を吸う。胸を鷲掴みし、むにむにと揉んだ。言葉もなく、耳に入るのは早く熱く繰り返される呼吸音のみ。
胸元を下りていく唇を感じながら、ゲルダはかろうじて囁いた。
「マクシミリアン様、あの、落ち着いて」
「ふ、ふが、ふん」
どうやら人間の言葉もなくしてしまったようである。
しかし、胸の先端を啄まれ唇で食まれると、ゲルダも、たちまち余裕が無くなってしまった。
さすが、マクシミリアンである。昨晩ゲルダに乳首を責められた事で学習したらしい。
舌と唇を絶妙な力加減で駆使するその技は、素人とは思えない。
「んんっ、ああん、やぁっ」
思わず口から出た甘えた喘ぎ声が宿屋の天井に響く。ゲルダは羞恥に目をキツく閉じた。
「……鳴いた、ふ、なんと可愛らしい声だ」
上擦った声で呟かれる感想に益々恥ずかしくなり、顔を背ける。冷えたシーツが火照った頬を冷やしてくれたが、身体の熱は治まらない。
「もっと、もっと聞かせてくれ!ここをいっぱい触れば気持ち良いのか?」
先端を指で捏ねられ、ぐりぐりと押し潰され、ゲルダは小刻みに鳴きながら身体をくねらせた。
「そのように、身体を揺らしていやらしい、いやらしいが、美しい、ゲルダめ、コイツめ、こ、このっ……」
なんともたどたどしいが、その慣れないところが堪らなくゲルダを唆る。しかし、勤勉なマクシミリアンの事である、いずれ言葉責めをも習得するのだろう。
何だか嬉しいような寂しいような……
目をそっと開けば、マクシミリアンはゲルダの両足を掴んで開き、陰部を食入るように見ていた。実際に見るそこは、あまり美しいとは言えないだろう。ゲルダは、繊細なマクシミリアンがショックを受けたのではないかと心配になる。
「マクシミリアン様、あまり見ては……」
マクシミリアンは指でそっとそこを探る。ゲルダは少し緊張しながらそれを見守った。
「う、美味そうだなゲルダ」
「……は?」
「びらびらしてプルプルしてべちょべちょだな。美味そうだな」
想定の遥か彼方から落下してきた感想に、ゲルダは唖然とする。
そして、いつぞや交わした会話を思い出した。
……そういえば、マクシミリアン様は蚯蚓を美味そうだとか言っていたな。ということは、やはり、常人とは感覚がちが……!
その思考が突然襲ってきた刺激でぶったぎられる。
繊細で高い鼻から、フンフンという激しい息が吹き出され、エメラルドの瞳はギラギラと滾っていた。
「ヤるぞ、ゲルダ」
唸るように絞り出された低い声が告げる。
自らの衣服をむしり取るように脱ぎ捨てていく様は、もはや天使には見えず、上品さをかなぐり捨て本能のままふるまう獣のようだ。
そう、どうやらマクシミリアン・ガルシアに発情期が訪れたらしい。御年二十八にて。
馬車の中でも、ふと気付けば、明らかに欲を孕んだ目でこちらを凝視している。
目が合えば逸らし足を組んで誤魔化すが、荒い鼻息は抑えようがなく、股間を膨らませているのがバレバレである。
宿屋に着くと、馬車がまだしっかりと止まらぬ内からドアを開け、ゲルダの手を引いて飛び降りてしまった。御者へ口早に労いの言葉をかけ、ソワソワしながら宿屋で手続きを済ませ、駆け足で部屋へ向かう。
そして、扉を開けるなり襲われた、という訳だ。
驚くほどの手際の良さで、自らとゲルダの衣服を脱がせたマクシミリアンは、ゲルダに覆いかぶさり夢中で唇を吸う。胸を鷲掴みし、むにむにと揉んだ。言葉もなく、耳に入るのは早く熱く繰り返される呼吸音のみ。
胸元を下りていく唇を感じながら、ゲルダはかろうじて囁いた。
「マクシミリアン様、あの、落ち着いて」
「ふ、ふが、ふん」
どうやら人間の言葉もなくしてしまったようである。
しかし、胸の先端を啄まれ唇で食まれると、ゲルダも、たちまち余裕が無くなってしまった。
さすが、マクシミリアンである。昨晩ゲルダに乳首を責められた事で学習したらしい。
舌と唇を絶妙な力加減で駆使するその技は、素人とは思えない。
「んんっ、ああん、やぁっ」
思わず口から出た甘えた喘ぎ声が宿屋の天井に響く。ゲルダは羞恥に目をキツく閉じた。
「……鳴いた、ふ、なんと可愛らしい声だ」
上擦った声で呟かれる感想に益々恥ずかしくなり、顔を背ける。冷えたシーツが火照った頬を冷やしてくれたが、身体の熱は治まらない。
「もっと、もっと聞かせてくれ!ここをいっぱい触れば気持ち良いのか?」
先端を指で捏ねられ、ぐりぐりと押し潰され、ゲルダは小刻みに鳴きながら身体をくねらせた。
「そのように、身体を揺らしていやらしい、いやらしいが、美しい、ゲルダめ、コイツめ、こ、このっ……」
なんともたどたどしいが、その慣れないところが堪らなくゲルダを唆る。しかし、勤勉なマクシミリアンの事である、いずれ言葉責めをも習得するのだろう。
何だか嬉しいような寂しいような……
目をそっと開けば、マクシミリアンはゲルダの両足を掴んで開き、陰部を食入るように見ていた。実際に見るそこは、あまり美しいとは言えないだろう。ゲルダは、繊細なマクシミリアンがショックを受けたのではないかと心配になる。
「マクシミリアン様、あまり見ては……」
マクシミリアンは指でそっとそこを探る。ゲルダは少し緊張しながらそれを見守った。
「う、美味そうだなゲルダ」
「……は?」
「びらびらしてプルプルしてべちょべちょだな。美味そうだな」
想定の遥か彼方から落下してきた感想に、ゲルダは唖然とする。
そして、いつぞや交わした会話を思い出した。
……そういえば、マクシミリアン様は蚯蚓を美味そうだとか言っていたな。ということは、やはり、常人とは感覚がちが……!
その思考が突然襲ってきた刺激でぶったぎられる。
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