見えない悪魔

これまでの話。

私の母は私が中学生の頃から統合失調症を患っています。
私は専門家じゃないので原因はいまだに分かりません。

統合失調症と診断される前…壁を見つめてボーッとしていた母の姿。
それだけは覚えています。

ある日を境に母は隣人が自分の悪口を言っている、テレビを見ていても声がする、睨まれた気がすると私に話すようになりました。

母の中では現実的に起こっている事でも私には理解ができない日々でした。

副作用が強い薬を飲んで涎を垂らす母、トイレに行けなくなりオムツをするようになった母…統合失調症は自身の可能性を奪ってしまう病だと思います。

薬の服用が絶対必要な病だと何かの本で読みましたが、薬にも母は苦しめられていました。

私にも辛い記憶なのでちゃんと記憶していません。ところどころ思い出すだけです。

2年ほど前は症状が落ち着いていましたが今、母はまた統合失調症という病に苦しめられています。
きっと何か原因があったはず…でも私には分かりません。

葛藤を抱えながら母を通して自分と向き合う為に書く事にしました。