[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第1章 生き抜く事は大変!

第1話 お約束の異世界拉致

 それはそれは、とてつもなくラノベに出てくるテンプレでした。


 いきなり高校の教室での授業中に、床が光った途端に目の前が真っ暗になり、気がつくと中世の王様っポイ偉そうなおっさんが、なにか、訳わからん言語?らしきモノを口走っている場面でした。

「なんだ?コレ?あのオッサンなに訳わからん事を、
喚いているの?日本語を話せよ!訳わからん。」

俺の名は、築石 風人(つくし かざと)
高校一年生だ。

 はっきりいうと、たちの悪い雑夢を見ている感覚だ。

「風人君、あの自称・王様が言っている事が、わからないの?
 意味が?それとも、言語的に?」

 この話しかけてきたショートカットの小柄な女子高生は、二年前近くに引っ越してきた同じ中学出身の磯部 珠(いそべ りん)だ。

風人
「言語的に!なんだ?お前解るのか?」

磯部 珠
「うん、何故かわかるのよ。あの女神様が、スキルを付与したって言っていたから、そのせいじゃないかと思うのだけど。
 ねぇ?どんなスキルを選んだの?」

風人
「ハァ?
女神様?
スキル?
付与?
スキルを選ぶ?
何だそれ?
真っ暗闇になって気がつくと、ここに立っていたけど?
え?」

磯部 珠
「は?マジ?
 え~と、女神様にあってないの?
 言葉が、わからない?
 今、鑑定するから、宝玉に触れろって
 言ってる!」

 そしてクラスメート全員が鑑定を終わった後に、各々「ステータス!」なんて言っているから俺も言ってみた。


□□

築石 風人(つくし かざと)

レベル 1
年齢  ▲▶
ジョブ ◀◇☆◇□

攻撃力 ■◇◀◐
守備力 ◐◆☆●
魔力  ▲□○●
知力  ▶⬛○□
運   -15000


スキル
鑑定◁◇■レベル1

称号
異世界人
女神が◁▲■◆☆★○

□□

なにこれ?読めね~

バグか?

スキルは、鑑定だけってか?
ハァ?

責任者出てこい!


ちなみに、磯部 珠のステータスは、

□□

磯部 珠(いそべ りん)
年齢 16
ジョブ 聖女(忍者)

レベル1

攻撃力 100
守備力 100
魔力  150
知力  90 
運   150

スキル
異世界言語理解 鑑定
聖魔法レベル1

(気配遮断レベル3 
気配察知レベル3 
自動隠蔽レベル5)

称号
罪を償う者
罪を償わねばならない一族の末裔
異世界人

□□

らしい。

 そして、お互いのステータスを見比べる時間もなく…

ガス王国第1王女ブレーダー・ド・ガス
「クズは、追放!なに? 元の世界に戻せ?うるさい!ゴミ!
 衛兵!
 このゴミを、城から放り出せ!」
と、言われて着の身着のまま城から、放り出された。

 なぜ?あの喋っているヤツの名前と言葉が解ったって?
 スキル鑑定◁◇■を発動したら、字幕で出てきた!
 初めは、マジでビックリしたよ!

 ドカ!

 クソ!痛い!
 石畳みに投げつけられたせいで、身体の所々が痛い。
 本当にゴミの如くなげすてやがって!


 これからどうする!
 痛む体を何とかして立たせて、城門から離れることにした。 
 あの、冷ややかな目をしたクラスメート達は、やはり異世界テンプレだと敵にまわるな。
 あの、担任のヤロー蹴りやがって!
 あの王女様?
 よくも、やりやがったな!

 それよりも、この世界を
 生き抜いて、元の世界に戻らないと!


 ラノベ展開だと…
 なんだった?
 えーと(゜゜)
 傭兵?
 冒険者ギルド?

 だよな?

 クソ!
 言葉が使えないと、こんなに不便だとは!
 
 だが、鑑定◁◇■のおかげで、町中の看板が何を意味するのかはわかる。
 行き交う人は金髪碧眼とか、赤毛赤眼とかピンク色の髪の毛とかカラフルだな~。
 これで、話している内容とかわかればいいのだが。 
 石畳に打ち付けられた影響か?頭が行きかう人達の言葉を聞こうと集中するほど痛くなる。

 人の上に名前が文字で書いてあるのが無ければ、もっとリアルに感じたかもしれないけど、これではリアルシュミレーションRPGと変わらないじゃないか!
 イヤ、身体が痛いからリアルなのだろう。

だけどな~

 矢印が見えるから見たら、お金?
 銀貨1000タール?
 へー?
 貨幣単位は、タールなのね!
 それが、落ちてた。
 それを繰り返すと、だいたい10010タール貯まった。

 ハイ?
 俺の運って、マイナス表示だったよな?
 だけど、お金が手に入った?

 おかしい!
 俺は、いや俺の家族は不運ばっかりだった。
 異世界拉致も不運なら城からの追放も不運だよな?

 なぜ?金が手に入った?
 まさか!この金を狙った強盗に殺される?

 やべー!
 早くなんとかしないと!
 あ!
 冒険者ギルド見つけたぞ!
 早く中に入ろう!


 ウエスタン風の両開きの扉を開けて中に入る!
 ラノベなら酒場が併設されていて酒臭いらしい。
 だが、臭ってきたのは鉄の匂いと血のニオイだった…。



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