[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第2章 動きだした凶悪な者達

第40話[幕間]邪神G兄弟出動!

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 とある、異空間では邪神ゴキブリ兄弟100匹の会議が行われていた。

 「オイ!3男の兄貴が、やられたらしい。」 
 「オイオイ! 俺達の天敵バ○ルサンやコン○ットや、ホウ酸○ンゴなんて無いあの世界で殺られただと…?」
「しけてんな~。」
「今は、地球に行くのは自殺行為だから、止めてフェイクのヤツの世界に目標を変えたのだろ?」
「で?どうするのよ?」
「舐められてたまるか!」
「オイ!イナゴの兄弟の所とバッタ兄弟の所も出動したらしい。」
「何だと!」
「大変だ!あの黒い二足歩行のネズミ姉妹も動き出したぞ!」
「ラット軍か?マウス軍か?」
「両方らしい! あいつら種族が同じなのに仲が悪くて、ケンカばっかりしていたからな!」
「軍隊ダックと軍隊七面鳥も動き出したぞ!」
「マジか?」
「クソ! こうなったら負けるわけにはいかんぞ!」
「邪神戦艦ゴッキキー号 出動の許可を!」
「あれを出すのか?」
「あれを出すと、後には引けんぞ!わかっているのか?」

「やっぱりやめとくか?」

「ゴキブリは、逃げて数を増やすのがデフォだぞ!」


 その頃、地球のある宇宙とフェイクワールドがある世界空間とのパイプに、とある軍団がいた。

「3!・2!・1! 発破!」

ドーーーーーーーン!

 フェイクが、勇者召喚に使った時空間トンネルが破壊される。
(女子高生組が、帰還したルートとは、また別のモノ)

コスモ
「それで、フェイクは勇者召喚を追加で出来なくなりました。
 さて、報告しますか。」
(確実に、フェイク包囲網が出来ていたらしい)


 その頃、グランド王国では反乱が起こっていた。
 グランド王国は、エルフ人種の者が多い国である。
 しかし、100年位前からエルフ至上主義派が、フェイクの部下天使の支援を受けて物凄く猛威を振るっていた。
 フェイクの部下天使の言うことをきかないと、芋虫やゴブリンになってしまうと言う根拠が無い、エルフ至上主義が生まれてしまったのだ。

 しかし、エルフ至上主義に異を唱えた村の生き残りがハイエルフとなり、しかもそれが目撃された。
〔エルファーとエルシーの事である。〕
 そこから、エルフ至上主義の教主である総副長老・国王を、嘘つきだと抗議する者が現れた。
 しまいには、国王の娘など戦闘戦力全員が総長老・世界樹の総巫女長を中心に集まり、国王に抗議を始めたのだ!

 大精霊達が、エルファーとエルシーがエンシェントエルフとなると言うと、反乱が決定された。
 国王達と大臣は、城に籠もって結界を張り籠城戦をすることにした。
 その間に、カザト達を懐柔して、己の地位を保全しようとしたのだ。

 そして、総長老組は世界樹に集まり戦争の用意を始めた。
 国王達とは違う戦うわないといけない者達が侵攻してくると、大精霊のお告げがあったからである。
 そして、極秘にドワーフ王国とベイントス公国とブラー王国に、協力を求めた。

 ドワーフ王国トスカ女王から、鍛冶ギルドの使いとして密書が手渡される。
 カザトの体調が悪いから今は行けない。
 だが、恐らくその侵攻してくる者達は、邪神である可能性が高い。
 そして、その出現予想ポイントが王城ではないかと、密書に書かれていた。
 大精霊達の、お告げとも整合する内容であった為に、すぐに援助物資を拡散して邪神達に備える。

援助物資
○除虫菊の種
○ゴキブリ対策の肥料
○ゴキブリ対策の試作品1つ
 (品目 花の香りのスプレー)
○結界強化の古代魔導具風
 新結界魔導具。
 (空間魔法が使えないため
  偽装している)
○聖属性の武器多数

 結界強化兵器は、城の中に邪神を閉じ込めてしまってはどうかとの、[チームカザト]の提案である。
 副巫女長達が、逃げる時間稼ぎになればいいという考えもあった。
 そして、その日がすぐに来た!

 ドズン!
 ドドズズン!

グランド王国・国王
「何だ!地震か? イヤ、この魔力の揺らぎと空間の歪みは何だ!」

 王の大広間の空間が、いきなり青く光り空間が引き裂かれる!

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ゴキーーーーーー!
(やってきたぜー!)

ゴキ!ゴッキーゴキゴキゴキゴキ!
(さぁゴキブリ様のお出ましだ!)」


グランド王国・国王
「ヒィーーーーーー!!
 邪神が出たーーーーーー! 誰だ!喚び出したのは!」

軍務大臣
「やはり、国王が悪だったから邪神が出たのだー!」

内政大臣
「国王を斬り殺して、邪神を送り返せ!殺せーーーーーー!」

近衛兵
「邪国王よ!覚悟!」

グランド王国・国王
「嫌だーーーーーー!」

内政大臣
「待てーーーーーー!」

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ゴキ?
(こいつら、緊張感ねえな~?)
ゴキゴキゴキ、ゴキゴキゴキ
(まぁいいか、俺の配下に)
ゴキゴーキッキー!
(してやろう!)」

 次々と捕まる国王、大臣、や官僚達はゴキブリの卵らしきモノをに変えられて、ゴキブリキングを筆頭とするゴキブリ軍団に変えられてしまった。

しかし…
 コンコロリン!

 広間に転がる謎の軽い空洞のよような金属の円形物が転がり込んで、エルフの最強姫が結界を突き破って逃亡する。
 ゴキブリキングとなった国王は、何だこれは?とそれを拾うと、

 プシュー

 金属の円形物から、霧が出てくる!

邪神ゴキブリ・四男ゴキゴ
「ま!まさか!それは!クソ!そうはいくか!」

 カザトが作った、日本で有名なある煙を出す対ゴキブリ用のあるモノをモデルとした、ゴキブリの神経に効くモノをブレンドした液体噴霧缶の試作品であった。

 邪神ゴキブリ・四男ゴキゴは口からなにか白い液を吐いて、元国王のゴキブリキングごと固めてしまった。
 そして思いっきり城の外に投げ出す!

 バリーン!
 城の外に出された白い物体。
 エルフ軍は、すぐに結界魔導具を使用して城を封鎖する。

 そこで、邪神ゴキブリが倒れるのが観測される。
 しかし、邪気の放出により近づいただけで、今のエルフ最強騎士の王女であっても即死する状態なので、近づけない。
 封鎖出来ただけでも、物凄い戦果であった。
 エルフ最強騎士が倒れる。
 やはり、邪神の邪気は猛毒でこれが限界であった。
 すぐに、聖属性の魔法で治療が始まる。

 白い物体は、金槌で叩いたら卵のように割れた。
 中から出てきたのはゴキブリキングとなった国王であり、死にかけだった。
 洗剤で洗われてしまい、油が無くなった状態で縄で縛られたが元国王はその夜逃げ出した。

 しかし、夜中に光っている所を目指して飛んで行ったのはいいが、そこは火山であり一瞬で灰になったのが大精霊達によって確認された。
 なお、邪神ゴキブリも無傷とはいかず、邪気を放出してかなり卵を生み出してから、眠りについたという。




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