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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。

第2話 雨の中の作戦会議と、忘れられたモンスター軍団と、カザトのやらかした?事の影響2

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 カザトは、世界樹(本体)から管理者室の使い方のレクチャーを受けていた。


 そして…

カザトの前にスマホタブレットっポイ端末が浮いていた。

カザト
「これは?」

世界樹(本体)
「はい!制御盤です!
フェイクは、ここに有ると言われていたのに、話なんて、真面目に聞いていなかったので、忘れているのしょうが(笑)。」

コスモ(AI)1
「コスモ本体からメールが来ました!
カザト様の天界の正式な、管理者室使用権限の登録がされました!

今、先程から、すでに認証コードの読み込みがされています。

バレないように、動かしてくれとのことです。」


カザト
「え?」

責任は重大である。

カザト達は、エルファーの連絡が入ったのでダンジョンに移動することにした!

すでに、ダンジョンボス部屋前に来ていた、ミラージュ達はかなりレベルを上げていた。

すでに、S級冒険者達の戦闘力はあるのだ。


ダンジョンボスは、ヘッドローの分体軍団である。

ミラージュ達に放水で浄化されてしまうダンジョンボス達!

最後の分体は、カザトの新技で浄化された。

カザト
「聖電気分解!」

強烈な聖属性の放電に、よって分解・浄化されたヘッドローの分体。

カザトが、ダンジョンコアを掌握して、マジックボックスの中に封印する。

そのことにより、フェイクの執務室に送り込まれる瘴気の柱は消えた。

残りのフェイクのプロデュースダンジョンは、3つである。



□□□□□□□□□□□□

ドン!

フェイクの執務室では、機材が爆発した!
そして、ある機械?が停止する。


それと、同時になんとか小康状態で、解熱剤に、よってなんとか眠りに入ったフェイクが、又は発熱を、はじめて体調不全になっていく!

執事長部下天使
「なんだ!これは?
フェイク様の、姫様の身体に網目のように走るこの黒い筋はなんだ!」

部下天使A
「執事長にわからないものは、私でもわかりませんよ!」

部下天使B
「大変です!冒険者ギルト(仮)本部にいるスパイによる情報だと、冒険者カザトは管理者神フェイクの要請通りに、魔王討伐に成功したと、発表されています!

そ!それが!ヘッドローだと言うのです!」

部下天使C
「大変です!冒険者カザトにワールドルールで縛ろうとしましたが、ワールドルール完遂としてしか処理されないのです!

他の邪神達を、討伐させるようにプログラムをかけましたが、無理でした。」

執事長部下天使
「確かに、カザトしか邪神は倒していない…
プログラムでの、束縛は無理だな。
いわれた通りに、邪神を討伐している形なのだからな…

おい!今!ヘッドローと言わなかったか?
まずい!今の瘴気の出力は?」

部下天使C
「すでに半分になっております。」

執事長部下天使は、まさか!と思っていた。

そして、爆発した機器を見て愕然とする。

執事長部下天使
「副執事長達に、急がせろ!
上司様を、早く見つけろ!
いかん!フェイク様の身体の維持が!
身体の維持装置が、機能していない!
フェイク様がバラバラに、なるぞ!」


部下天使D
「ハァ?バラバラ?
何を言っているのですか?
そんな訳が無いでしょ?」

執事長部下天使に、部下天使達の「何を言い出すのだ?こいつ?」と言う視線が集まる。


その後、部下天使達は気がついた!

あ!
黒き魔導師カンターレは、フェイク様の身体から出てきた!

つまり、他の魂がまだまだフェイクの中に有ると言うことを理解して、真っ青になる。

どうするのよ?これ?

□□□□□□□□□


ワールドルールの書き換えを、阻害していたのは、カザトだった。

カザト
「あっぶね~!
もうずくで、ワールドルールってやつで縛られてしまうところだった。」

コスモ(AI)1
「フフ!管理者室での操作が無くても、縛ることは失敗したでしょうけど。
フフフフフフフフ!」


カザトは、ワールドルールをできるだけバレないように改変出来ないか、考えていた。

いくつか、変えるルールをピックアップする。

まず、雨を降らないようする設定を変えたい!
邪神や魔神を規定数討伐したので、元の設定に戻った。
しばらくは、特殊変更は禁止という説明文を制作して、変更できないようにロックをかけた。

見つけた!
作物を育たないようにする設定も…
そうだな…
ゴブリンエンペラーが討伐されたから解除された事にしよう。

あと、
冒険者達をタダで、魔王討伐に指名依頼でこき使う事を認めるルールを改変して、強さに対する報酬を払わないといけないルールに変更!


いろいろ、変更しないといけない部分が多過ぎる。



□□□□□□□□

その頃、オークキング・勇者ゴン太は聖水の雨にダメージを喰らいながら、なんとか廃村に入り込んで雨宿りをしていた。


オークキング・勇者ゴン太
「く…
何故か雨に当たると、ヒリヒリしやがる。

なぜだ?
あ!
まさか!
酸性雨か?

そうだ!
そうに違いない!」

なんて、大気汚染のせいにしているが、ヒリヒリ痛いのは、聖水だからである。

さて、この廃村は前にゴン太達に対して石を投げてきた村だったのだが…

なぜ廃村になった?
モンスターに襲われた形跡は無い…

村の門も、石垣の防壁も健全である。
なぜ?

オークの嗅覚で探すが、人の匂いすらしない。

畑に、大根が育ったままだ。

引き抜いて、雨で洗いかぶりついて食べる。

村長の家に入った。

ふん!
麻のベッドマットかよ!
俺たちは、干し草のベッドだったのによ!

えらく、村長にしては贅沢だな。

その時、邪神オークからの付与された気配察知スキルに反応があった。

地下か!
しかも、2つの地下室がある。

一つには、野郎の反応。
一つは、二人の女だ!

嗅覚に反応が無かったと、言うことは?
かなり前から、地下室に閉じこもっているのか?

逃げられないように、寝室の方の村長だと思われる方の地下室の入り口に重しを載せて開かなくする。

もう一つの女の部屋らしき部屋の入り口にもデカイ石を載せて開かなくさせる。

コイツラは、後だ!

他の家を見回って、中身をしらべてやる!

石を投げつけてくれた罪は、しっかりと精算して貰わないといけない。

ドンガラガッシャン!

チッ!
雷雨が激しくなってきたな。

村長の家を出て、他の家に入るが…
プシュー!
皮膚が溶ける。

クソ!
この世界…汚れきっているだろ!
酸性雨どころか…
硫酸の雨かよ!


隣の家には、地下室とかは無かった。

外に出る気も無い。
火傷が嫌なのだ。

すぐに自動回復するのだが、痛いのは嫌だ。

ベッドに寝て、これからの作戦を考える事にした。


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