[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第16話 下界戦その4 カンターレの一時撤退と、動き出したゴブリン軍

 新生ガス王国の公都 マトの街

 カンターレの本体が乗っ取っている、聖女の記憶に何か変な反応が合ったので、救護所でヒールをかけて元聖女統括として手伝いながらこの身体の記憶を探るカンターレ。
 
 だが、その原因の記憶にものすごく強固な封印がかけられていた。
 まるで、厚さ1メートル位鉄鋼盤で作られた銀国の金庫だ。全ての人生のプライドをかけて封印したような感じなのだ。

 しかし、そこに救護所の聖女が手を取って救護所奥の部屋に連れて行く。

カンターレ(元聖女統括フェルベー)
「どうしたのですか?」

救護所の聖女
「フェルベー様!バッカー様ですよ!知らなかったのですか?元婚約者様だったバッカー様が、このマトの街に移築された冒険者ギルド本部の(仮)グランドマスターになっているのですよ!

 バカ男とか、一生下っ端の職員でいろとか、さんざん罵詈雑言を言って、他の男に乗り換えた話は皇国でも有名ですよ!
 私もまさか、(仮)グランドマスターになるなんて。
 バッカーさんは、面倒見が良くて荒々しく見えるけど、奥ゆかしい所があるから、少し落ち着いたらグランドマスター選挙をやって、すぐに(仮)グランドマスターを降りるとか言ってますけど、すでに立てた功績は高く次のグランドマスターに誰になっても、幹部入りは間違いないですよ。
 だから、皇主の側近から下手な争いがないように、二人が会うのを避けさせろと言われています。」

カンターレ(元聖女統括フェルベー)
「(そういうことだったのか!このクソ聖女は、その事がバレたくないから記憶を命をかけて封印するとか、どれだけプライドが高いのよ。)
わかりました。すぐにこの場を離れます。」

聖女フェルミ
「姉様?あの邪神の追跡は?それにまた、バッカーを説き伏せて協力させるという計画は?」

カンターレ(元聖女統括フェルベー)
「聞いていなかったの?この救護所で心配されるほど、すでにバッカーの状態は悪い状態だから接触するなということよ!」

救護所の聖女
「その通りでございます。裏に馬車を用意しました。あ!バッカー様がきました。隠れてください。」


冒険者ギルド本部(仮)グランドマスター
バッカー
「君?ここに聖女フェルミ達を見かけた聞いたが知らないか?」

 机の所から布が見ていた。見間違うものか。
 あれは、聖女フェルベーが着ている上級聖女の服だ。
 おかしい。聖女フェルベーの気配がするのだが、どちらかというとドス黒いオーラらしきものも感じられる。

 聖女フェルミのオーラも感じられるのだが、この際スルーすることにした。

救護所の聖女
「先程おられたのですが、やはり世間の手前、会われないほうがいいかと。」

冒険者ギルド本部(仮)グランドマスター
バッカー
「わかった。言伝を頼みたい。冒険者カザトを奴隷化しようとするな。災いを起こすだけだと言っておいてくれ。冒険者ギルドの討伐クエストに元聖女統括を対象にしないといけないような事をするなと。」

救護所の聖女
「は、はい。わかりました。」

 聖女フェルミは、前回の冒険者ギルド籠絡計画の失敗が、討伐クエストにまですると警告してきたバッカーの怒りがここまで強いとは思っていなかったのと、姉フェルベーの様子が少しおかしい事に気がついて、黙って様子を見ることにした。

元聖女統括フェルベー
「帰ります。」

 聖女フェルミは、いつもなら自分の思い通りになるまで、人の命なんてゴミのように扱い、さんざん策などめぐらすフェルベーが、あっさりと帰るなんでいうから、余計に警戒を始めた。
 先程の邪神に乗っ取られた?
 聖女フェルミは、そう判断していつも通りに付き従うフリをして神聖皇国に帰って行った。




その頃、ドワーフ王国の森の中

 森の小屋にこもっていた、王女達は人が近づく音に反応して、姿と気配を消して隠れたのだった。

 小屋に入って来たのは、冒険者パーティー二組である。
 冒険者ギルド前副グランドマスター派の女性だけの暗殺を裏仕事にしているパーティーであったのだが、やはり王女達の餌食になった。

王女G(フェイク分体)
「あれ?レベル60か。あの使い捨てにしたパーティーの奴らよりも、あっさりと乗っ取れたわね。」

王女K(フェイク分体)
「ほんと、あっさりとしていたわね。こいつら、暗殺屋みたいね。任務は冒険者カザトに隷属の首輪をかけて奴隷化して、前副グランドマスター派の復権とカザトに邪神討伐をさせて、私達に認められて部下天使にしてもらうことだって~♬」

王女O(フェイク分体)
「あら、いいじゃない。私達に協力して成功したらすぐに取り立ててあげる。」

 あっさりと、[チームカザート]よりも強い身体を手に入れた王女達は、身体を慣らすことと、この前副グランドマスター派の集めた情報を精査することにした。

 そして、向かうは精霊の館(城)となったのだが、その前に一度ドワーフ王都に行くことになる。
 仲間を引き連れて行くことになったのだ。
 だが、その仲間から妙な報告が入る。
 ドワーフ王都の警戒が強くなったと。
 どうも、森に捨ててきた[チームカザート]が、死にかけの状態で発見されて、吸血鬼にやられた可能性が出てきたので、ものすごく強固な取り調べが行われているらしいとも。

 仕方無しに途中の廃村で、合流することにした王女達は移動を始めた。その後ろでイナゴとゴキブリとラットにバッタが追跡しているとは知らずに。


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