217 / 334
第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。
第2話 やはり、光っていないと…。
結論から言うと、チタン貨幣からはあまり価値が見いだせなかったみたいだ。
それが、庶民からの出された結論だった。
素直に本音を答えたら、商品の進呈あり。不敬罪に問われないから本音を言ってくれ!と、アンケートをした結果、やはりチタン貨幣は不壊に近いのは歓迎できるが、いまいち価値があるとは思えない、とか、光っていないとかの感想が多かった。
[光り物が好き]とは良く言ったものである。
カザトは困った。
アンケートに多かったのは冒険者女性部門で、カザトがトワイライト達に創造錬金で作ったプラチナ(白金)の耳のピアスの金属ならいいのでは?という意見が多かった。
なるほどね。
確かに地球でも記念硬貨として、白金貨幣は存在する。
だが、キスカ達がドワーフ達に聞いても白金(プラチナ)は見たことが無かったらしい。
この世界の土の成分にも無かった。
つまり、あったとしても地球以上にスーパーレアメタルな可能性があるのでプラチナ貨幣案は、ひとまず置いておく。
商人からは、ひとまず宝石の物々交換が高額取引の今の主流になりつつあると、報告が来た。
確かに、昔の日本の貨幣は無文銭や、和銅開珎・和同開珎などが出る前は、貝殻や黒曜石や真珠などを貨幣として使っていたらしい。
宝石貨幣か~。
ダンジョンのドロップアイテムでも時々出てくるので、価値が冒険者ギルドでも担保にできるから、いいのかもしれない。
トワイライト
(エンシェントオリジンハイエルフ)
「カザト様?このプラチナを作る事はだめなのですか?」
カザト
「もし、俺に何かあって死んだら消えたとか起こりそうだから、創造錬金は使いたくない。
なんとなく、フェイクの真似事のような気がして、気色悪い。」
マーベル((仮)マスター)
「フフフフフフ!カザト様の気持ちはわかりますが、死ぬなんて言わないで下さいね。
他の代案を考えないと。」
ミラージュ(ポベー王国 貴族)
「宝石貨幣ですか。確かに丈夫ですよね。それに、宝石なら貴族の女性が欲しがりますから、貴族に付随する武力、権力とか形は違っても価値の担保にはなりますよね。」
カザト
「価値の担保か。
確かに、日本の紙幣も国が作る貨幣ではないが、日本銀行が価値を保証するから価値があるのだよな。」
(日本の千円札とかには、[日本銀行券]と印刷されています。)
マーベル((仮)マスター)
「ガス国王金貨は、ガス王国が金貨の価値を保証する証拠として歴代のガス国王の肖像が刻印されているので、カザト様の言う地球の仕組みとかと良く似ていますよね。」
エルシー(オリジンハイエルフ)
「少し、変化が出てますよ!」
エルファー(オリジンハイエルフ)
「ガス狂魔王となった元ガス王国の肖像の刻印の金貨だけが、価値が暴落していますから!」
トスカ(ドワーフ女王)
「あれは、ひどすぎますよね!
金貨で、屋台の果物1つすら買えないとは!
銅貨よりも、価値が下がるなんて思わなかったですよ!」
どうも、ガス狂魔王の刻印の金貨だけが暴落しているらしい。
後で、ラッド国王達と相談して集めて鋳造し直す必要があるな。
カラン~ン♬
コロ~ン♬
昼の鐘が鳴る。
外は豪雨である。
このまま、豪雨が続けば新共通(偽)金貨は融解してしまい、経済混乱が始まるだろう。
今カザトは、ベイントス公国にいた。
カザトが作ったヤバイ物を金庫に入れたが、やはり心配になって金庫を補強しに来たのと、トワイライト達に任せっきりになるのは不安なのと、研究が行き詰まってしまったから息抜きの為に、ベイントス公国に来たのだ。
ヤバイもの…。
それは、ガス国王の血筋の者を[勇者]にしてしまおうという、見方によると非常に危ない薬であった。
薬が、もたらす効果は?
カザトは、多数の効能をつけてしまっていた。
○模造復元スキルである、[勇者][ブレイバー][勇気しか出ない者][イノシシ勇者][聖勇者][勇者の気持ち][勇者中毒]のどれかを服用者に一番定着しそうなスキルを、付与する。
○ジョブ[勇者][聖勇者][勇者ジャンキー]のどれかのジョブを付与する。出来なかった場合は、スキルが馴染んだ時に付与リトライする[付与再試行 1日置きに一時間100回]。
○ガス国王・ガス宰相・ブレーダー王女特効を内蔵。
この三人が服用した場合、本人の意志や肉体的制限や苦痛などを無視して[ガス王家専用勇者]となる。
この[ガス王家専用勇者]スキルは、勇者となる思考や嗜好を頭の中で展開しないと禁断症状が出てしまい、モンスターを斬りたくなる。
また、日頃から人を人と思わない者をすらモンスターと認識して斬る事に全力を尽くすようになる。
はっきりと言うと人体改造薬だ。
カザトのガス王家に対する怒りが生み出した物でもあるのだが、トワイライト達に(ガス国王が、救世の為じゃ~!とか言って、道行く女性をランダムに襲って子供を産ませて、この薬を使って勇者にしてしまう悲劇が起こりかねない!)と、言われて危険性にやっと気がついたカザトが金庫に隔離したのだが、廃棄が出来なかった。
もしガス国王を捕まえる機会があれば、涙を飲んでこの薬を打ち込もう!と、ラッド国王から涙を流して喜んで言われたのもある。
(ラッド国王も、ガス国王に対して相当恨みを持っていた。)
実は、その時黒き魔導師カンターレからの命令で、ガス先王がラッド国王に会いに来ていた。
国書の内容は、もちろんクソなガス国王のいう事を聞け!なのだが、もちろんラッド国王ほ断った。
そして、近衛兵に羽交い締めにされる先王がカンターレから授かったスキル[ブラックベルセルク]で暴れ出したのだが、その時に先王のバカさ加減に相当腹を立てていた、ラッド国王の5男と2女がカザトが渡していた、この薬の試供品を先王に注射したのだ!
ブズ!
ブズ!
太い注射針が、先王に刺さって黄色いヤバイ勇者薬が先王の体内に入っていった。
ガス先王
「ウギャーー!
ウゲピーーー!
ホンガー!
オエッ!
ピポー!」
魔導通信で、その姿を見ていたカザトは(ヤバイモノを作ってしまった)と真っ青になるが、その時廃棄予定がひっくり返る事が起こったのだ。
ガス先王
「アゲター!
アゲバー!
アゲピー!
プー!」
穴の言う穴から血を吐きながら絶叫する先王。
そして…。
ガス先王
「アレ?儂は何をしておるのじゃ?」
ガス先王にかけられていた催眠術から、洗脳術などが自動的解除されてしまい、時系列的に言うとラッド公爵(現ラッド国王)が、新生ガス王国を立てる少し前の頃に戻ってしまった。
そう!その間の記憶が無い!
よく調べると、先王に生後間もなく植え付けられていたスキル[王紋]が消失した後の先王の奇行・狂行などの記憶が、なくなっていたのだ。
そして、ガス国王になるのに実際は必要でもないトンデモスキル[王紋]に拘ってクソな王子をガス国王にしてしまったと、1番反省していたときでもある。
それを見ていたナタリーやメリーから、クソ度合いが末期になってしまったら、ガス国王の宰相を拉致して投与しようと言い出して、マジで本気でガス国王と宰相に対して怒っている意見が出た結果、廃棄とはならず隔離保管になった。
ちなみにブレーダー王女に対しては、そんなに投与の反対意見は無かった。
ナチュアラルに、あんなクソには勇者薬を打ち込んで当たり前だと、トワイライトたちですら反対しなかった。
それも、隔離にする原因となったのだが。
だが、先王の一件で情報が漏れ出すのも時間の問題だった。
狂ったように、素人でも国王になってはいけないとわかってしまうガス国王を国王にするとか、わけわからない奇行に走る先王が、大人しくなったのだ。
既に、新生ガス国王の近衛騎士団や、他の国から亡命してきた者達で編成された第2騎士団では噂になっていた。
マトの街にも噂は広まりつつある。
人体改造は確かに良くないが、あまりにもガス国王や宰相にブレーダー王女が引き起こした災害級の悪事の被害が大きすぎた。
ガス国王を捕らえて改造は仕方ない!と、言う意見の広がりと共に、カザトがなぜモンスターを倒すゴンタとは違う普通の勇者を増やそうとしたのかに、気がついた人達はこれから起こる事に対して、各自で鍛錬するとか食料と武器の備蓄を増やすとかを始めた。
そう!この騒ぎでやっと、カザトが言っていた邪神に対する戦力が足りないと言う事を実感しはじめたのだ。
この異世界フェイクランドの庶民達も、心の奥底で勇者達に邪神・魔王討伐を丸投げ・押し付けすれば全て解決するなんて、お気楽に考えていたのだ。
だが、マトの一番外側の街にいるガス先王にくっついて入ってきた、ガス貴族達の反応は違った。
どちらかと言うと、ガス貴族達の下位貴族と貴族の次男三男4男の反応だ。
男爵とかの貴族だと、やはり貴族社交界では下働きで馬鹿な子爵や侯爵に見下げられていて、抑圧された歪んだ認識での中で苦渋を舐めさせられるのだ。
統治は、実力が無ければできないのにその成果をクソな上役の侯爵などの上位貴族に吸い取られる。
そして、貴族の次男三男たちは普通の生活をしていては家を継げない。
騎士団に入るか冒険者になるかしかないのだ。
平民になって、明日から宿屋とかやります!なんて言うと、実家の武力の格を落とす!ガス王国は武力で貴族の格を示すから、武力を振るう職になれ!とか言って、せっかく建てた宿屋とかを壊されたりしするなどの、大変迷惑なプライドをガス王国貴族は持っていたのだ。
だが、もし彼らが勇者になればどうだろう?
そう!勇者の特権とかがついてくる!
まず、最低でも男爵よりも上の上!伯爵クラスの権力が付くのだ!
(勇者ゴン太達に、権力が付かなかったのはブレーダー王女とガス王国が成果を独り占めしようとしていたのと、当初は勇者召喚が極秘に執り行われた為に、目立たぬように権力を与えなかったのだ。)
そして、王女に結婚申し込む権力(強制)がついてくる。
(強制)とついたのは、勇者側から王女やどこかの貴族の令嬢、または王太子や貴族嫡男や御曹司に結婚を申し込むと、相手には拒否権が無いからだ。
この、制度は勇者達を送り返すのが面倒で少しでも楽をしたいという当時の管理者神フェイクが作ったワールドルールである。
歓喜するガス貴族次男達!
勇者になれば、家を継ぐ事どころか将来的に公爵になることも夢ではない!
モンスターの討伐は、他の奴らに押し付けたらいいのだ!
(ここは、勇者ゴン太達と根性が一緒!お見事腐ってやがる。)
こうして、ガス貴族達は動き出した。
そして、ガス先王の異変というか正気に戻りつつあるのが、黒き魔導師カンターレにも探知される。
黒き魔導師カンターレ
「勇者に改造だと。なるほど勇者の子孫に眠る遺伝子を呼び起こしたから、アタイがガス先王に付与した術か弾かれたか!
完全改造ではないね。
それにしても、冒険者カザトの奴はスキル[王紋]がガス国王達にあるとしてこの改造薬を設計しているね。
まぁ、様子を観るか。」
なんと、まだガス先王は探知の魔法の糸を仕込まれていて、異次元空間を通じてそこからデーターを採取されていた。
そして、見事カザトの製薬の失敗を見破ったのだが、それでもこの改造薬の衝撃はカンターレにも響いた。
黒き魔導師カンターレ
「冒険者カザトを仲間に引き入れるよ!まずは、商業ギルド本部を手中に収める。お前達!行くぞ!」
こうして、ガス王国の対邪神バッタの城方面の砦の工事を済ませた黒き魔導師カンターレは、また商業ギルド本部に進軍を始めたのだった。
それが、庶民からの出された結論だった。
素直に本音を答えたら、商品の進呈あり。不敬罪に問われないから本音を言ってくれ!と、アンケートをした結果、やはりチタン貨幣は不壊に近いのは歓迎できるが、いまいち価値があるとは思えない、とか、光っていないとかの感想が多かった。
[光り物が好き]とは良く言ったものである。
カザトは困った。
アンケートに多かったのは冒険者女性部門で、カザトがトワイライト達に創造錬金で作ったプラチナ(白金)の耳のピアスの金属ならいいのでは?という意見が多かった。
なるほどね。
確かに地球でも記念硬貨として、白金貨幣は存在する。
だが、キスカ達がドワーフ達に聞いても白金(プラチナ)は見たことが無かったらしい。
この世界の土の成分にも無かった。
つまり、あったとしても地球以上にスーパーレアメタルな可能性があるのでプラチナ貨幣案は、ひとまず置いておく。
商人からは、ひとまず宝石の物々交換が高額取引の今の主流になりつつあると、報告が来た。
確かに、昔の日本の貨幣は無文銭や、和銅開珎・和同開珎などが出る前は、貝殻や黒曜石や真珠などを貨幣として使っていたらしい。
宝石貨幣か~。
ダンジョンのドロップアイテムでも時々出てくるので、価値が冒険者ギルドでも担保にできるから、いいのかもしれない。
トワイライト
(エンシェントオリジンハイエルフ)
「カザト様?このプラチナを作る事はだめなのですか?」
カザト
「もし、俺に何かあって死んだら消えたとか起こりそうだから、創造錬金は使いたくない。
なんとなく、フェイクの真似事のような気がして、気色悪い。」
マーベル((仮)マスター)
「フフフフフフ!カザト様の気持ちはわかりますが、死ぬなんて言わないで下さいね。
他の代案を考えないと。」
ミラージュ(ポベー王国 貴族)
「宝石貨幣ですか。確かに丈夫ですよね。それに、宝石なら貴族の女性が欲しがりますから、貴族に付随する武力、権力とか形は違っても価値の担保にはなりますよね。」
カザト
「価値の担保か。
確かに、日本の紙幣も国が作る貨幣ではないが、日本銀行が価値を保証するから価値があるのだよな。」
(日本の千円札とかには、[日本銀行券]と印刷されています。)
マーベル((仮)マスター)
「ガス国王金貨は、ガス王国が金貨の価値を保証する証拠として歴代のガス国王の肖像が刻印されているので、カザト様の言う地球の仕組みとかと良く似ていますよね。」
エルシー(オリジンハイエルフ)
「少し、変化が出てますよ!」
エルファー(オリジンハイエルフ)
「ガス狂魔王となった元ガス王国の肖像の刻印の金貨だけが、価値が暴落していますから!」
トスカ(ドワーフ女王)
「あれは、ひどすぎますよね!
金貨で、屋台の果物1つすら買えないとは!
銅貨よりも、価値が下がるなんて思わなかったですよ!」
どうも、ガス狂魔王の刻印の金貨だけが暴落しているらしい。
後で、ラッド国王達と相談して集めて鋳造し直す必要があるな。
カラン~ン♬
コロ~ン♬
昼の鐘が鳴る。
外は豪雨である。
このまま、豪雨が続けば新共通(偽)金貨は融解してしまい、経済混乱が始まるだろう。
今カザトは、ベイントス公国にいた。
カザトが作ったヤバイ物を金庫に入れたが、やはり心配になって金庫を補強しに来たのと、トワイライト達に任せっきりになるのは不安なのと、研究が行き詰まってしまったから息抜きの為に、ベイントス公国に来たのだ。
ヤバイもの…。
それは、ガス国王の血筋の者を[勇者]にしてしまおうという、見方によると非常に危ない薬であった。
薬が、もたらす効果は?
カザトは、多数の効能をつけてしまっていた。
○模造復元スキルである、[勇者][ブレイバー][勇気しか出ない者][イノシシ勇者][聖勇者][勇者の気持ち][勇者中毒]のどれかを服用者に一番定着しそうなスキルを、付与する。
○ジョブ[勇者][聖勇者][勇者ジャンキー]のどれかのジョブを付与する。出来なかった場合は、スキルが馴染んだ時に付与リトライする[付与再試行 1日置きに一時間100回]。
○ガス国王・ガス宰相・ブレーダー王女特効を内蔵。
この三人が服用した場合、本人の意志や肉体的制限や苦痛などを無視して[ガス王家専用勇者]となる。
この[ガス王家専用勇者]スキルは、勇者となる思考や嗜好を頭の中で展開しないと禁断症状が出てしまい、モンスターを斬りたくなる。
また、日頃から人を人と思わない者をすらモンスターと認識して斬る事に全力を尽くすようになる。
はっきりと言うと人体改造薬だ。
カザトのガス王家に対する怒りが生み出した物でもあるのだが、トワイライト達に(ガス国王が、救世の為じゃ~!とか言って、道行く女性をランダムに襲って子供を産ませて、この薬を使って勇者にしてしまう悲劇が起こりかねない!)と、言われて危険性にやっと気がついたカザトが金庫に隔離したのだが、廃棄が出来なかった。
もしガス国王を捕まえる機会があれば、涙を飲んでこの薬を打ち込もう!と、ラッド国王から涙を流して喜んで言われたのもある。
(ラッド国王も、ガス国王に対して相当恨みを持っていた。)
実は、その時黒き魔導師カンターレからの命令で、ガス先王がラッド国王に会いに来ていた。
国書の内容は、もちろんクソなガス国王のいう事を聞け!なのだが、もちろんラッド国王ほ断った。
そして、近衛兵に羽交い締めにされる先王がカンターレから授かったスキル[ブラックベルセルク]で暴れ出したのだが、その時に先王のバカさ加減に相当腹を立てていた、ラッド国王の5男と2女がカザトが渡していた、この薬の試供品を先王に注射したのだ!
ブズ!
ブズ!
太い注射針が、先王に刺さって黄色いヤバイ勇者薬が先王の体内に入っていった。
ガス先王
「ウギャーー!
ウゲピーーー!
ホンガー!
オエッ!
ピポー!」
魔導通信で、その姿を見ていたカザトは(ヤバイモノを作ってしまった)と真っ青になるが、その時廃棄予定がひっくり返る事が起こったのだ。
ガス先王
「アゲター!
アゲバー!
アゲピー!
プー!」
穴の言う穴から血を吐きながら絶叫する先王。
そして…。
ガス先王
「アレ?儂は何をしておるのじゃ?」
ガス先王にかけられていた催眠術から、洗脳術などが自動的解除されてしまい、時系列的に言うとラッド公爵(現ラッド国王)が、新生ガス王国を立てる少し前の頃に戻ってしまった。
そう!その間の記憶が無い!
よく調べると、先王に生後間もなく植え付けられていたスキル[王紋]が消失した後の先王の奇行・狂行などの記憶が、なくなっていたのだ。
そして、ガス国王になるのに実際は必要でもないトンデモスキル[王紋]に拘ってクソな王子をガス国王にしてしまったと、1番反省していたときでもある。
それを見ていたナタリーやメリーから、クソ度合いが末期になってしまったら、ガス国王の宰相を拉致して投与しようと言い出して、マジで本気でガス国王と宰相に対して怒っている意見が出た結果、廃棄とはならず隔離保管になった。
ちなみにブレーダー王女に対しては、そんなに投与の反対意見は無かった。
ナチュアラルに、あんなクソには勇者薬を打ち込んで当たり前だと、トワイライトたちですら反対しなかった。
それも、隔離にする原因となったのだが。
だが、先王の一件で情報が漏れ出すのも時間の問題だった。
狂ったように、素人でも国王になってはいけないとわかってしまうガス国王を国王にするとか、わけわからない奇行に走る先王が、大人しくなったのだ。
既に、新生ガス国王の近衛騎士団や、他の国から亡命してきた者達で編成された第2騎士団では噂になっていた。
マトの街にも噂は広まりつつある。
人体改造は確かに良くないが、あまりにもガス国王や宰相にブレーダー王女が引き起こした災害級の悪事の被害が大きすぎた。
ガス国王を捕らえて改造は仕方ない!と、言う意見の広がりと共に、カザトがなぜモンスターを倒すゴンタとは違う普通の勇者を増やそうとしたのかに、気がついた人達はこれから起こる事に対して、各自で鍛錬するとか食料と武器の備蓄を増やすとかを始めた。
そう!この騒ぎでやっと、カザトが言っていた邪神に対する戦力が足りないと言う事を実感しはじめたのだ。
この異世界フェイクランドの庶民達も、心の奥底で勇者達に邪神・魔王討伐を丸投げ・押し付けすれば全て解決するなんて、お気楽に考えていたのだ。
だが、マトの一番外側の街にいるガス先王にくっついて入ってきた、ガス貴族達の反応は違った。
どちらかと言うと、ガス貴族達の下位貴族と貴族の次男三男4男の反応だ。
男爵とかの貴族だと、やはり貴族社交界では下働きで馬鹿な子爵や侯爵に見下げられていて、抑圧された歪んだ認識での中で苦渋を舐めさせられるのだ。
統治は、実力が無ければできないのにその成果をクソな上役の侯爵などの上位貴族に吸い取られる。
そして、貴族の次男三男たちは普通の生活をしていては家を継げない。
騎士団に入るか冒険者になるかしかないのだ。
平民になって、明日から宿屋とかやります!なんて言うと、実家の武力の格を落とす!ガス王国は武力で貴族の格を示すから、武力を振るう職になれ!とか言って、せっかく建てた宿屋とかを壊されたりしするなどの、大変迷惑なプライドをガス王国貴族は持っていたのだ。
だが、もし彼らが勇者になればどうだろう?
そう!勇者の特権とかがついてくる!
まず、最低でも男爵よりも上の上!伯爵クラスの権力が付くのだ!
(勇者ゴン太達に、権力が付かなかったのはブレーダー王女とガス王国が成果を独り占めしようとしていたのと、当初は勇者召喚が極秘に執り行われた為に、目立たぬように権力を与えなかったのだ。)
そして、王女に結婚申し込む権力(強制)がついてくる。
(強制)とついたのは、勇者側から王女やどこかの貴族の令嬢、または王太子や貴族嫡男や御曹司に結婚を申し込むと、相手には拒否権が無いからだ。
この、制度は勇者達を送り返すのが面倒で少しでも楽をしたいという当時の管理者神フェイクが作ったワールドルールである。
歓喜するガス貴族次男達!
勇者になれば、家を継ぐ事どころか将来的に公爵になることも夢ではない!
モンスターの討伐は、他の奴らに押し付けたらいいのだ!
(ここは、勇者ゴン太達と根性が一緒!お見事腐ってやがる。)
こうして、ガス貴族達は動き出した。
そして、ガス先王の異変というか正気に戻りつつあるのが、黒き魔導師カンターレにも探知される。
黒き魔導師カンターレ
「勇者に改造だと。なるほど勇者の子孫に眠る遺伝子を呼び起こしたから、アタイがガス先王に付与した術か弾かれたか!
完全改造ではないね。
それにしても、冒険者カザトの奴はスキル[王紋]がガス国王達にあるとしてこの改造薬を設計しているね。
まぁ、様子を観るか。」
なんと、まだガス先王は探知の魔法の糸を仕込まれていて、異次元空間を通じてそこからデーターを採取されていた。
そして、見事カザトの製薬の失敗を見破ったのだが、それでもこの改造薬の衝撃はカンターレにも響いた。
黒き魔導師カンターレ
「冒険者カザトを仲間に引き入れるよ!まずは、商業ギルド本部を手中に収める。お前達!行くぞ!」
こうして、ガス王国の対邪神バッタの城方面の砦の工事を済ませた黒き魔導師カンターレは、また商業ギルド本部に進軍を始めたのだった。
あなたにおすすめの小説
倒した魔物が消えるのは、僕だけのスキルらしいです
桐山じゃろ
ファンタジー
日常のなんでもないタイミングで右眼の色だけ変わってしまうという特異体質のディールは、魔物に止めを刺すだけで魔物の死骸を消してしまえる能力を持っていた。世間では魔物を消せるのは聖女の魔滅魔法のみ。聖女に疎まれてパーティを追い出され、今度は魔滅魔法の使えない聖女とパーティを組むことに。瞳の力は魔物を消すだけではないことを知る頃には、ディールは世界の命運に巻き込まれていた。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。