[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。

第12話 何もかも石化させる邪神の襲撃!(フェイクの邪神宣言の前夜・ガス衝突暗黒地獄戦争閑話 勇者ゴン太すら知らなかったゴン太の秘密)その7

 勇者ゴン太が光っている。
 それも光の勇者らしく清々しい光ならば、良かったのだが、鈍い不吉な光だ。
 そんなゴン太を勇者召喚からの生贄投棄依頼、始めて正面きって生で鑑定したカザトは、ものすごい違和感をえて、リミッターを解除した鑑定眼で見たら、なんとゴン太は小学校時代にカザトが東京に出た後の日付で、スキルを埋め込まれていたことが判明したのだ。

カザト
「ハァ?どういう事だ?
 なぜ?こんな無茶苦茶な時にそれが覚醒する?
 いや、何かのスイッチが入ったのか?
 それにしても、中性子星が出てきて大変なのに、それと同じ脅威をカンターレからも感じるのと、生徒会長(ゴン太のこと)の魂の中に隠されているスキルに紐づけられた、エネルギーからも感じる。

 ゴン太の魂に隠蔽されたエネルギーは、見覚えというか、体感済みだな。
 フェイクが使った無限回廊のダンジョンと同じ力だ。
 カンターレは、次元空間に穴を空けて何かにアクセスしているぞ。
 中性子星の周りには、邪神ゴベールが何かの膜を張って操り出したな。爆発はしないようだが、あれもヤバイヤバイヤバイ!
 なんとかしないと。」

 カザトは、まず対応できそうな事から対応することにした。
 狙いは勇者ゴン太!
 
 もう一度、リミッター無しの鑑定をする。
 隠されていたスキルは116。
 そのうち、5は通信とかの興味深いスキルである。
 一応全てコピーしておいた。
 へ~?
[異次元間通信]
[異次元間通信操縦]
[異次元間移動]
[異次元間適応]
[異次元座標把握]

 地球に帰るのに役に立ちそうなスキルだ!
 だが、よく見るとゴン太を異次元の彼方から操縦して自動的に不幸を周辺に起こさせるスキルばっかりだ。
 簡単に言うと、ゴン太を悪い事しか出来ない魔王に変身させて暴れさせるスキルって事だな。
 魔王化させるスキルが60%。

 そして、謎のスキルが35%。
 何かの暗号スキルとか?
 どこかの秘密の空間に入るための暗号キーとか?
 そして、仲間を集めるスキルとか?
 そして、何かの計画が失敗しそうになるとスキルAIが判断した途端に何かの救難信号を発して、ゴン太を操って操縦するスキルがある。
 このスキルを魔王AIと呼ぼう。

 魔王AIスキルが、今のゴン太を動かしてカンターレの増援にも作用して動かしているらしい。

 あいつ、おれが小学校時代に担任の奴が大問題を起こした煽りで東京に行っていた10年近くの間に、何があったのだ?
 高校で再会したけど、相変わらずクソだったから、変ったなんて実感がなかったが。

 あれ?
 鑑定の表示の横に[再生]ってボタンがある。
 ゴン太の記憶を見られるのか?
 だけど今は時間が無いから、見ている暇なんて無い!
 すると、[超圧縮高速再生]ってボタンが出てきた?!

 見ろってことね。
 押してみた。

 うわーーー!
 いきなり、ゴン太の所属する秘密組織での秘技なる秘密儀式の映像が流れて来た。

 その中で、妙な奴がいた。
 誰だ?こいつ?
 あの無限回廊から感じた、同じオーラを感じるぞ!
 しかも、あの記憶の中のヤツは見ている俺を明らかに見ようとしていたぞ!



□□□□□
 その頃、南米大陸と南極大陸付近の海底深くの地下の秘密基地。

「ど!どうされました!室長さま!」

「なんだ?この結界を貫通して誰かが、攻撃してきたのか?」

邪邪墮・室長
「なんだ?いったいどこからだ?
 儂を、見ようとしてきた者がいるぞ!
 儂を、感知して見る者がいるぞ!
 儂を、儂そのものを見ようとする者がいるぞ!
 探知をしろ!
 なに?探知に、引っかかっていない?
 全く使えん奴め!
 あ?
 なんだ?誰かの過去の記憶から俺を探知してきただと?誰だ!誰の記憶からだ?」

「今、探知しています。」
「あ?この地球で室長が作った、魔王の種が危機に瀕して発動している所から、空間を超えて逆探知が来ています!」

邪邪墮・室長
「魔王の種?な!なんだ?コイツは!
 確かに日本の秘密組織の下部組織に、クソな魔王になりそうな奴がいたから秘密組織の秘技だと言って、魔王の種を授けたが名前が違う。
 魂の名前そのものが改変されているぞ!
 勇者ゴン太とか、はて?どこかで聞いたような?」

セバスチャン7
「(ゴン太だと、奴は魔王候補だったのか!クソ!始めから通知してくれよな。だがチャンスだ!)
 上司様!勇者ゴン太は、フロンダーパ姫が赴任しているフェイクランドに喚んだ勇者です!
 本当に、非常事態なのです!
 上司様が、埋め込んだスキルですら認めた非常事態なのです!
 どうか!どうか!お助け下さい!」

 セバスチャン7は、裏切って逃げていた最中に捕まった事を、挽回するというよりも、それすら利用して地球で逃亡先を探してブラブラしていたのは、上司を探すためだと言うことにしてしまおうとしたのだ。
 その企みが、一応功を奏してセバスチャン7の処刑は中止された。

 そして、ついに管理者神マイネに天界にバレてもいいから、フェイクランドに介入しろと室長の命令が出た。

□□□□□□□□

 フェイクランド
 マトの街の上空

カザト
「こいつが、黒幕か!
 クソ!まずは生徒会長(勇者ゴン太)!婦女暴行現行犯で、逮捕できないから焼きだ!
 プロミネンススピア!」

 カザトは、婦女暴行をしようとしていた勇者ゴン太に、同じ地球人だからという遠慮すら呆れ返ったことで、心の枷が外れて攻撃することに躊躇が無くなってしまった。

 ドーン!
 ドーン!
 ドーン!

 プロミネンススピアが、地面に突き刺さり土がマグマとなって、勇者ゴン太を取り囲む。

勇者ゴン太
「キヒャーーー!誰だ!俺様の性欲の開放を邪魔するやつは?
 誰だ?貴様!
 死ね!瘴気砲!」

 カザトは、ムカつくとか怒るのを超えて、呆れ返ってしまった。
 もう、カザトという認識というか記憶すらないらしい。
 黙って、プロミネンススピアを瘴気砲を撃とうと瘴気を集めるゴン太の口に向けて発射して、見事爆発した。

 ドーン!

 勇者ゴン太の頭が爆散したと思ったが、違ったのだ。
 あの鈍い光が全てのダメージを吸収したらしく、光はなくなったが勇者ゴン太は健全だったのと、ゴン太が動いているのを見るのも腹が立つので氷魔法で氷漬けにした。

 ガス衝突暗黒地獄戦争 
 勇者ゴン太の再起悪(ワル)活躍編 終わり


 なぜか、地上の新生ガス王国軍や敵対しているガス貴族軍からも歓声が、あがる。

 次はカンターレだ。
 まだ、弱々しくなってきたが、カンターレの増援(仮)管理者神見習い達の雷攻撃も続いてはいる。
 それは、全て邪神ゴベールに行くように受け流している。

カザト
「ファイヤーフィールド!」
 
 カザトは、反撃に出た。
 灼熱の空間が、マトの街の上空にひろがる。
 発火していく(仮)管理者神見習い達。
 だが、カンターレには届かない。
 空間が曲がっているとしか思えない。
 だが、カザトの予想はここではずれる。
 先に仕掛けてきたのは、邪神ゴベールの方であった。


 新生ガス王国防衛線 ビオバールデル

 ブスリ!
 刺された戦士ミストラル。

戦士ミストラル
「や!やめろ!俺は貴様の仲間の管理者神フェイクの下僕だぞ!
 やめろ!この化け物め!」

邪神ゴベール
「うるさい!私はあのフロンダーパ達が合体した化け物とは違う!
 仲間ではない!
 誰が化け物だ!
 私をこんな姿にした、フロンダーパ共が化け物なのだ!
 奴の下僕だと言うなら、貴様は敵だ!」

戦士ミストラル
「舐めるな!
 神聖精霊風魔法で切り裂いてやる!
 ホーリーウインドカッター!」

トワイライト
「覚悟しろ!この人売りめ!
 ホーリーハリケーン!」

戦士ミストラル
「なに!神聖精霊魔法だと!そんな馬鹿な!
 クソ!なぜだ!なぜ私の精霊魔法は起動しない!精霊よ!なぜ黙っている。」

邪神ゴベール
「石になれ!」

戦士ミストラル
「いやだーーー!ホーリーアンチマジックシールド!」

 なんとか、神聖精霊魔法を起動させた戦士ミストラルだったが、魔力の消耗が酷かった。
 しかし、それで助かった訳では無い。

 ビシビシビシビシビシ!

 バーン!

戦士ミストラル
「そ!そんな!シールドが石化されて、小娘の偽の神聖精霊魔法で割られだと?!」

 そこに下界に介入命令を受けた管理者神マイネが、降りて来た。

マーベル
「すぐに移動しよう!いきなり出てきた奴は明らかに強すぎる。」

 ガツン!

メーベル
「痛い!結界ですか?!」

管理者神マイネ
「空間ごと封鎖した!
 やれやれ!
 この辺りを起点として少し広い結界を張って封鎖したよ!
 邪神ゴベールは、言う事を聞け!」

 バリバリバリバリバリバリバリバリ!

 管理者神マイネの手から出た、オレンジ色の雷によって、邪神ゴベールは叫び声も出せずに、沈黙させられた。

管理者神マイネ
「スプラッターって知ってる?
 血祭りにするのだけど、そうでもしないと冒険者カザトに、私の言いなりにならないと恐怖しか無いと気が付かないから、あなた達には、ボロボロになってもらうわ~。
 空間の歪な歪曲による、転移失敗はすっごく悲惨なのよね~
 石とかと同化とか?
 5体バラバラとか?
 では始めま~すよ!

 転移!
 マトの街に移動!
 カザトの前でズタズタにしてあげる。」

 つづく
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