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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第3話[主人公休憩回] この女性に、何があったのか。
カザトが、バスターソードを突き刺した邪神王女バッタの追跡を、魔法探知と空間把握でやっていた頃。
ガス王都に逃げ込んだ王城では、ホビット達がせわしなく働いていた。
勇者ゴン太は、治療院に入院。
ガス防衛隊は、重症なので空き家となってしまった、大商会の屋敷跡を野戦病院にして治療中。
そして、他の者達も大半が治療中である。
ガス宰相がいないので、ふて寝したガス国王に代っていつもなら、真っ先に指令を出すブレーダー王女だったが、なぜか最低限の事しか指令を出さない。
治療に専念させるのと、他の貴族に登城させる指令書を書く。
そして、食糧の確保。
それを終わらせると、静かに自室に籠もった。
椅子に座ったブレーダー王女は、眼を瞑って回想する。
あの時、カンターレは大邪魔神を召喚した。
明らかに管理者神マイネに匹敵する存在を喚んだ事により、必勝だったはずだった。
しかし、カザトの謎攻撃で身体が動かないブレーダー王女は、破壊されていく身体の感触だけで、実は絶望していた。
だが、大邪魔神の絶死の一撃はブレーダーになんとか勝って命は助かるという希望と、カザトの左腕を砕く音と、素晴らしい破壊音をもたらしたのだが、あの正体不明の魔神らしき影による攻撃で、ブレーダー王女の身体に黒い穴が2つ空いた。
その穴は、大邪魔神の黒き力でも消せなかった。
そして、このままでは保たないと判断したカンターレは元聖女統括という、戦闘が出来る聖女では1位か2位を争う者が召喚されて、入れ替わってしまう。
ブレーダー王女の身体は、落ちて行って草原に落ちた。
そして、大邪魔神がまた黒き力を放った途端に真っ黒に世界になった。
地獄の裁判は、もちろん…
う!思い浮かべようとしたら喉が詰まる。
言えない、心に思い浮かべられない。
思い出す事に制限がかかる。
だが、怖い怖い所に送り出される段階になって、[まった]がかかる。
嫌だ、思い出したくない。
あぁ、○○を怒らせるよりも、責任をこいつらに取らせるために、フェイクランドに戻せという内容のどこからかの指令だった。
思い出すと、身震いしかできない。
そして、出てきたのは魔神マウス2体だった。
絶死の魔力弾を解除するために、私の前に出てきたのだ。
解除されると、すぐに私の身体は回復した。
そして、白く輝き出してあの元魔神達は天に登って行ったのだ。
泣けなかった。
本来の私なら、なぜ高貴なる私が天にいけないと怒鳴っただろう。
だが、あまりに元魔神達は神々しかったのだ。
その時、怖い怖い私達を見張っていた職員が言うのだ。
「早くに、天界に行けると言う誘いを断り、ネズミとしても筋を通し、気の遠くなるような長い年月を魔神と言われる理由がないのに敵対勢力から言われても、かつての主人を探して自ら課した使命をまっとうする。
なんて神々しい姿だ。」
確かに素晴らしかった。
そして、なぜか私だけ記憶がある。
それは、あるピエロ姿のもっと怖い存在がでてきてからだ。
なんでも、○○(理解不能わからない)に責任を取らせるわけにはいかない。
その事は、大王様が頷いていたのを覚えている。
なぜか、その時天界から運命担当局?所属と名乗る天使が降りてきて、私にかけられたカザトの不運の付与は違法であり、外して罰として2倍にしてカザトに返すとか言って、地獄の職員の了解もなく勝手に、私を拘束して何かやりだしたが、結論を言うとできなかった。
そして、その天使の上司が出てきたが、外す事はできなかったのだ。
確か、カザトの運ステータスはマイナス15000だったか?
え?違う?マイナス1億なんて軽く超える?
その時、大王達が会議室から出て来て運命局の天使の達は現行犯逮捕されていた。
ピエロ姿の存在が言うには、フェイク達の仲間らしい。
運命局の天使は、逆ギレしていたが明らかに遥か上の存在のピエロ姿の存在に、楯突いてボコボコにされていた。
うわーーー!
背骨砕いて顔だけ残して、丸いボールみたいな塊になった。
そして、私は言われたのだ。
「あのマーガレット達の意志もあるが、○○であっても、チャンスはやるだろうな。
だから、チャンスとしてお前だけははじめから記憶をはっきりとさせておく。
どう動くかは、貴方次第。
動くのは自由。
だが、責任も伴う。
責任の所在に王道無し、帝の特権無し。
あのクソなガス国王と宰相とゴン太は、一応記憶が封印される。
理由は、我々を怒らせたから。」
そして、気がつくとニャントゥ王国の王の間だった。
本当にゴン太やガス国王達の記憶は無かった。
不運付与は外れていたが、どうもフェイクランドの空に塊として浮かんでいるのが解る。
怖い。
女王、いや皇帝と名乗るのが運命だと信じて疑わなかったが、発言や行動に責任があるわかって怖くなったのではないが、身体が動かなくなったのだ。
だが、動かないといけない事が迫ってきたのが解る。
どうしよう。
その頃 神聖皇国では。
ゴトン!
夜中に大神殿前で警備をしていた兵士が、変な重たい物が置かれた音を聞く。
なんだ?
警備兵は、詰め所に連絡をしてすぐにあたりを探したが、見つからなかった。
朝、変な像が大神殿前に発見される。
夜はあれだけ探しても見つからなかったのに。
それを鑑定士が見てもわからないという。
スキル鑑定が、さっぱり通らないからだ。
頭に両手を立ててがに股で足を広げ舌を出しておどける女?らしき、聖女達のかなり上の役職でしか着ない服をものすごく繊細に彫り込んだ石像。
警戒をしながら、皇主様が直接見た時である。
皇主
「聖女ファルミを呼びなさい!」
すぐに、馳せ参じる聖女ファルミ。
皇主
「まさかとは思うが、見てみなさい。」
聖女ファルミ
「え?誰ですか!こんなしょうもない像を作るなんて!
悪ふざけでも、ひどすぎます。
なぜ?こんな姿の姉の元聖女統括のフェルべーの像をこんな所に置くのですか!
こんなに服を再現出来る技量があれば、もっと素晴らしい作品を作りなさいよ!」
皇主
「やはり、お主も酒の席で暴れて、俺等の悪口を言うフェルべーの姿そのままだと思うか。
鑑定をしてみよ。
おそらくだが、お主なら何かわかるかものしれん。」
聖女ファルミは、鑑定したがわからなかった。
しかし、よく似てる。
そして、なんとその日から夜中に狂人の聖女が徘徊しているとか、飲み屋で飲ん兵衛の幽霊が出たとか、変な噂が立ちだす。
その噂が立つと、その像は元の位置から動いていないのだが、ポーズが変わっているのだ。
しかもどれも変なポーズだ。
その話を聞いて、元冒険者パーティー仲間のバッカーをはじめ視察に来たが結論は…。
バッカー
(現冒険者ギルド(仮)グランドマスター)
「間違いない。フェルべーだ。
フェルべーは、実は聖女の禁酒修行の反動で飲ん兵衛になってしまってな、飲むとこんなポーズを取るんだ。」
バッカーとパーティーで元ガートナーをやっていたバフトさん
「間違いない。このひょうきんで破廉恥なポーズは、フェルべー! 」
皇主と聖女フェルミは、顔が暗い。
そんな事をやっていたのか!
怒りが煮えたぎる。
バフト
「本人かどうか、確認する方法が有ります。
追跡魔法をかけるのです。
聖女の服にありますよね?
それを使いましょう。」
そして、やってみたが駄目だった。
石像は姿はフェルベー。
それ以外は、謎であった。
だが、その夜に事態が動く。
バッカー達は、神聖皇国の端の酒場で飲んでいた。
カザトの仮説だと、どこかの異次元に飛んだかもしれないフェルべー。
そこに、客がきた。
店のドアの鐘がなったからわかる。
へ~。
神聖皇国は、どちらかと言うと宗教儀式として酒を飲む方が多いから、こんな冒険者達エリアの酒場で、こんなに夜遅くになると客はいない。
みんな、朝のクエストに出るから早々に飲むのは切り上げるのだが、珍しい。
「あ!あんたは!お代!前のお代を払ってくれ!」
この店のマスターの声が響く。
なんだ?トラブルか?
一応グランドマスターなのと、次期ギルド支部マスターが、冒険者関連だとどっちみち知らないと行けないので、ボックス席から出てカウンターに向かうと、そこには!
バフト
「フェルべー?
フェルべーじゃないか!
俺だよ!バフトだ!
どこにいたんだよ!
会いたかったんだぞ!」
フェルべー?
「ハァ?あんたみたいなおっさんよりも、私は権力とお金が…、あぁ?!バッカー、バフト?
イヤーーーーーー!」
バッカー達の姿を見て逃げ出すフェルミ!
酒場のマスター
「あれだ!あれが、つい最近皇都にでる幽霊なんだよ!」
バッカー
「後で、ギルドの秘書にお代は持ってこさせる。
追跡するぞ!」
バフト
「おう!」
魔力を纏って本気の身体強化をした二人が、フェルべーを追いかける。
それを見た客の冒険者達は、本気のバッカー達を見てあ然とした。
「マスターになるには、もっと強くならないとな。」
皇都防衛のA級パーティーのリーダーが、そう言ったらしい。
逃げるフェルべーは、皇都中を走り回りその騒動は、見回りの衛兵達も目撃する。
夜明けまでフェルべーは屋根を走り、ドブを走り、壁を走り逃げ回った。
最後に突然、超高速にありえないような斜めの体制で大神殿に移動した。
バッカーとバフトは、大神殿に行く。
もう夜明けだ。
皇主は、朝の礼拝をしていた。
バッカー達も、前管理者神に対してお祈りをする。
礼拝が終わり、皇主が二人から夜中の事を聞く。
聖女フェルミ
「え?まさかとは思いますが。」
大神殿の前の隔離エリアに行くと、酒場から強奪された黒パンを持ったフェルべーの走る姿の石像があったのだ。
皇主
「1番真面目な姿が、コレだとは。」
そして、それからついに監視が始まった。
夜中に動き出したフェルべー像は、段々と人のフェルべーに、なってそして大神殿に連れられて行ったのだ。
喋る事に制限があるらしく、話せない事があるらしい。
本人曰く、カンターレと天下を取る契約をして分身を受け入れたらしい。
だが、魔封じの石室に閉じ込められた後、いきなり力が湧いて喚び出されたという。
その後、カザトに攻撃したところまでは覚えているが、後は知らないと言うことになっている、なんていう。
言ってはいけないらしい。
バフトさんは、いつも生きてほしいと前管理者神に祈っている時に、頼んでいたらしい。
バフトさんに、これまでの欲の権化の生活を改善するために、こんな修行になったのだと説教を食らうフェルべー。
皇主様も、そう想うと同意する。
とりあえず、外で人の営みを見ておけと言うことになった。
お供えとして、食事を夜に持ってくる事になる。
「まさかな…。」
これは、バッカーの独り言であった。
その夜から、幽霊騒動は無くなった。
ガス王都に逃げ込んだ王城では、ホビット達がせわしなく働いていた。
勇者ゴン太は、治療院に入院。
ガス防衛隊は、重症なので空き家となってしまった、大商会の屋敷跡を野戦病院にして治療中。
そして、他の者達も大半が治療中である。
ガス宰相がいないので、ふて寝したガス国王に代っていつもなら、真っ先に指令を出すブレーダー王女だったが、なぜか最低限の事しか指令を出さない。
治療に専念させるのと、他の貴族に登城させる指令書を書く。
そして、食糧の確保。
それを終わらせると、静かに自室に籠もった。
椅子に座ったブレーダー王女は、眼を瞑って回想する。
あの時、カンターレは大邪魔神を召喚した。
明らかに管理者神マイネに匹敵する存在を喚んだ事により、必勝だったはずだった。
しかし、カザトの謎攻撃で身体が動かないブレーダー王女は、破壊されていく身体の感触だけで、実は絶望していた。
だが、大邪魔神の絶死の一撃はブレーダーになんとか勝って命は助かるという希望と、カザトの左腕を砕く音と、素晴らしい破壊音をもたらしたのだが、あの正体不明の魔神らしき影による攻撃で、ブレーダー王女の身体に黒い穴が2つ空いた。
その穴は、大邪魔神の黒き力でも消せなかった。
そして、このままでは保たないと判断したカンターレは元聖女統括という、戦闘が出来る聖女では1位か2位を争う者が召喚されて、入れ替わってしまう。
ブレーダー王女の身体は、落ちて行って草原に落ちた。
そして、大邪魔神がまた黒き力を放った途端に真っ黒に世界になった。
地獄の裁判は、もちろん…
う!思い浮かべようとしたら喉が詰まる。
言えない、心に思い浮かべられない。
思い出す事に制限がかかる。
だが、怖い怖い所に送り出される段階になって、[まった]がかかる。
嫌だ、思い出したくない。
あぁ、○○を怒らせるよりも、責任をこいつらに取らせるために、フェイクランドに戻せという内容のどこからかの指令だった。
思い出すと、身震いしかできない。
そして、出てきたのは魔神マウス2体だった。
絶死の魔力弾を解除するために、私の前に出てきたのだ。
解除されると、すぐに私の身体は回復した。
そして、白く輝き出してあの元魔神達は天に登って行ったのだ。
泣けなかった。
本来の私なら、なぜ高貴なる私が天にいけないと怒鳴っただろう。
だが、あまりに元魔神達は神々しかったのだ。
その時、怖い怖い私達を見張っていた職員が言うのだ。
「早くに、天界に行けると言う誘いを断り、ネズミとしても筋を通し、気の遠くなるような長い年月を魔神と言われる理由がないのに敵対勢力から言われても、かつての主人を探して自ら課した使命をまっとうする。
なんて神々しい姿だ。」
確かに素晴らしかった。
そして、なぜか私だけ記憶がある。
それは、あるピエロ姿のもっと怖い存在がでてきてからだ。
なんでも、○○(理解不能わからない)に責任を取らせるわけにはいかない。
その事は、大王様が頷いていたのを覚えている。
なぜか、その時天界から運命担当局?所属と名乗る天使が降りてきて、私にかけられたカザトの不運の付与は違法であり、外して罰として2倍にしてカザトに返すとか言って、地獄の職員の了解もなく勝手に、私を拘束して何かやりだしたが、結論を言うとできなかった。
そして、その天使の上司が出てきたが、外す事はできなかったのだ。
確か、カザトの運ステータスはマイナス15000だったか?
え?違う?マイナス1億なんて軽く超える?
その時、大王達が会議室から出て来て運命局の天使の達は現行犯逮捕されていた。
ピエロ姿の存在が言うには、フェイク達の仲間らしい。
運命局の天使は、逆ギレしていたが明らかに遥か上の存在のピエロ姿の存在に、楯突いてボコボコにされていた。
うわーーー!
背骨砕いて顔だけ残して、丸いボールみたいな塊になった。
そして、私は言われたのだ。
「あのマーガレット達の意志もあるが、○○であっても、チャンスはやるだろうな。
だから、チャンスとしてお前だけははじめから記憶をはっきりとさせておく。
どう動くかは、貴方次第。
動くのは自由。
だが、責任も伴う。
責任の所在に王道無し、帝の特権無し。
あのクソなガス国王と宰相とゴン太は、一応記憶が封印される。
理由は、我々を怒らせたから。」
そして、気がつくとニャントゥ王国の王の間だった。
本当にゴン太やガス国王達の記憶は無かった。
不運付与は外れていたが、どうもフェイクランドの空に塊として浮かんでいるのが解る。
怖い。
女王、いや皇帝と名乗るのが運命だと信じて疑わなかったが、発言や行動に責任があるわかって怖くなったのではないが、身体が動かなくなったのだ。
だが、動かないといけない事が迫ってきたのが解る。
どうしよう。
その頃 神聖皇国では。
ゴトン!
夜中に大神殿前で警備をしていた兵士が、変な重たい物が置かれた音を聞く。
なんだ?
警備兵は、詰め所に連絡をしてすぐにあたりを探したが、見つからなかった。
朝、変な像が大神殿前に発見される。
夜はあれだけ探しても見つからなかったのに。
それを鑑定士が見てもわからないという。
スキル鑑定が、さっぱり通らないからだ。
頭に両手を立ててがに股で足を広げ舌を出しておどける女?らしき、聖女達のかなり上の役職でしか着ない服をものすごく繊細に彫り込んだ石像。
警戒をしながら、皇主様が直接見た時である。
皇主
「聖女ファルミを呼びなさい!」
すぐに、馳せ参じる聖女ファルミ。
皇主
「まさかとは思うが、見てみなさい。」
聖女ファルミ
「え?誰ですか!こんなしょうもない像を作るなんて!
悪ふざけでも、ひどすぎます。
なぜ?こんな姿の姉の元聖女統括のフェルべーの像をこんな所に置くのですか!
こんなに服を再現出来る技量があれば、もっと素晴らしい作品を作りなさいよ!」
皇主
「やはり、お主も酒の席で暴れて、俺等の悪口を言うフェルべーの姿そのままだと思うか。
鑑定をしてみよ。
おそらくだが、お主なら何かわかるかものしれん。」
聖女ファルミは、鑑定したがわからなかった。
しかし、よく似てる。
そして、なんとその日から夜中に狂人の聖女が徘徊しているとか、飲み屋で飲ん兵衛の幽霊が出たとか、変な噂が立ちだす。
その噂が立つと、その像は元の位置から動いていないのだが、ポーズが変わっているのだ。
しかもどれも変なポーズだ。
その話を聞いて、元冒険者パーティー仲間のバッカーをはじめ視察に来たが結論は…。
バッカー
(現冒険者ギルド(仮)グランドマスター)
「間違いない。フェルべーだ。
フェルべーは、実は聖女の禁酒修行の反動で飲ん兵衛になってしまってな、飲むとこんなポーズを取るんだ。」
バッカーとパーティーで元ガートナーをやっていたバフトさん
「間違いない。このひょうきんで破廉恥なポーズは、フェルべー! 」
皇主と聖女フェルミは、顔が暗い。
そんな事をやっていたのか!
怒りが煮えたぎる。
バフト
「本人かどうか、確認する方法が有ります。
追跡魔法をかけるのです。
聖女の服にありますよね?
それを使いましょう。」
そして、やってみたが駄目だった。
石像は姿はフェルベー。
それ以外は、謎であった。
だが、その夜に事態が動く。
バッカー達は、神聖皇国の端の酒場で飲んでいた。
カザトの仮説だと、どこかの異次元に飛んだかもしれないフェルべー。
そこに、客がきた。
店のドアの鐘がなったからわかる。
へ~。
神聖皇国は、どちらかと言うと宗教儀式として酒を飲む方が多いから、こんな冒険者達エリアの酒場で、こんなに夜遅くになると客はいない。
みんな、朝のクエストに出るから早々に飲むのは切り上げるのだが、珍しい。
「あ!あんたは!お代!前のお代を払ってくれ!」
この店のマスターの声が響く。
なんだ?トラブルか?
一応グランドマスターなのと、次期ギルド支部マスターが、冒険者関連だとどっちみち知らないと行けないので、ボックス席から出てカウンターに向かうと、そこには!
バフト
「フェルべー?
フェルべーじゃないか!
俺だよ!バフトだ!
どこにいたんだよ!
会いたかったんだぞ!」
フェルべー?
「ハァ?あんたみたいなおっさんよりも、私は権力とお金が…、あぁ?!バッカー、バフト?
イヤーーーーーー!」
バッカー達の姿を見て逃げ出すフェルミ!
酒場のマスター
「あれだ!あれが、つい最近皇都にでる幽霊なんだよ!」
バッカー
「後で、ギルドの秘書にお代は持ってこさせる。
追跡するぞ!」
バフト
「おう!」
魔力を纏って本気の身体強化をした二人が、フェルべーを追いかける。
それを見た客の冒険者達は、本気のバッカー達を見てあ然とした。
「マスターになるには、もっと強くならないとな。」
皇都防衛のA級パーティーのリーダーが、そう言ったらしい。
逃げるフェルべーは、皇都中を走り回りその騒動は、見回りの衛兵達も目撃する。
夜明けまでフェルべーは屋根を走り、ドブを走り、壁を走り逃げ回った。
最後に突然、超高速にありえないような斜めの体制で大神殿に移動した。
バッカーとバフトは、大神殿に行く。
もう夜明けだ。
皇主は、朝の礼拝をしていた。
バッカー達も、前管理者神に対してお祈りをする。
礼拝が終わり、皇主が二人から夜中の事を聞く。
聖女フェルミ
「え?まさかとは思いますが。」
大神殿の前の隔離エリアに行くと、酒場から強奪された黒パンを持ったフェルべーの走る姿の石像があったのだ。
皇主
「1番真面目な姿が、コレだとは。」
そして、それからついに監視が始まった。
夜中に動き出したフェルべー像は、段々と人のフェルべーに、なってそして大神殿に連れられて行ったのだ。
喋る事に制限があるらしく、話せない事があるらしい。
本人曰く、カンターレと天下を取る契約をして分身を受け入れたらしい。
だが、魔封じの石室に閉じ込められた後、いきなり力が湧いて喚び出されたという。
その後、カザトに攻撃したところまでは覚えているが、後は知らないと言うことになっている、なんていう。
言ってはいけないらしい。
バフトさんは、いつも生きてほしいと前管理者神に祈っている時に、頼んでいたらしい。
バフトさんに、これまでの欲の権化の生活を改善するために、こんな修行になったのだと説教を食らうフェルべー。
皇主様も、そう想うと同意する。
とりあえず、外で人の営みを見ておけと言うことになった。
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