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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第12話 フェイクは、マジで焦りだしたが、カザトは戦闘お休みです。

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 ビー!ビー!ビー!
 警報が、フェイクを叩き起こす!
 邪神の襲撃か!
 
 フェイク(フロンダーパ)が、飛び起きたのだが、全く違った。
 むしろ、邪神の襲撃の方がよかった!

 画面に出たのは…。
 フロンダーパが、邪神ゴベールに指令を出して石にして殺した(仮)管理者神見習い達の管理していた異世界が、フェイクランドめがけて衝突や、墜落しようとしているとの、レーダー解析結果からの警報である。

フロンダーパ(フェイク)
「く!なんですって!この異世界の管理者神を呼び出しなさい!
 早く!」

部下天使C
「いるわけないでしょ!
 あなたが、石にしたり瘴気砲でぶっ殺したのだから!
 向こうの部下天使達には、行方不明だとしか言ってません。
 天界にどう説明するのですか!」

 フロンダーパは、忘れていた!という顔になった後で、瘴気を抜いて管理者神の姿になろうとしたが、なかなか出来ない。
 部下天使Dに、なんとかしろと指令を出す。

部下天使D
「無理ですよ!」

 すると、すぐに殴られた部下天使D。
 重体で、天使用救命ポット行きになった。

フロンダーパ(フェイク)
「どうしたらいいのよ~!」

 暴れ出したフェイク(フロンダーパ)。
 部下天使たちが、逃げ出し始めた。


 そんな頃、カザトはホビット族の大王を何度もネジ伏せては、回復薬をぶっかけて回復させて、格闘技場で戦っていた。

ホビット大王
「く、どうしたらいいのだ。
 クソ!ホビット格闘術やガス防衛隊戦闘術が、全て目かくししたカザトに解かれてしまう。
 まさか、本当にカザトはガス防衛隊戦闘を作った前勇者の子孫だったのか!
 チクショー!
 俺は大王だ!
 全ては、俺の言う事を聞くことが義務なんだ!」

カザト
「まだまだ、元気があるな。
 さぁ来い!
 来なければ、今度は全身脱臼にしてやる!」

ホビット大王
「ヒィーーーー!」

 この戦いは、10時間続いた。
 そして、真っ白になったホビット大王と、ホビット四天王に、ホビット騎士団達は、カザトに降伏した。

 ホビット族の農民スキル格闘班(貴族令嬢中心)は、その様子を見て前勇者の戦士 築石 風力左衛門と、当時のホビット大皇帝の戦闘の物語を思い出した。

 大皇帝は、後に築石 風力左衛門に敗退して、世界征服を諦めた事などから、大王になったのだが、その物語で築石 風力左衛門が、ある予言をしていたのを思い出したのだ。

 この世界(フェイクランド)が終わる。

 他の令嬢達も、思い出したようだ。
 大王の大王妃も思い出したようである。
 そして、ホビットの文官達も庶民も全員…。

 その夜、土下座してトワイライト達に頼み込むホビットの農業スキル獲得班(貴族令嬢)達の姿が、あった。

 ホビット族のトップシークレットの予言の事などを話すホビット貴族令嬢達。
 同じく、トワイライトもハイエルフの予言の歌を覚える者。そして、少し前世の記憶を持つ者。

 夜中まで、彼女達の話し合いが続く。
 その頃、闘技場では文官がなんとなく、築石 風力左衛門伝説を話しだした。

カザト
「は、は、ご先祖様らしいや。
 あのな、う~ん。
 フェイクの言っている、この世界の終わりというのは、フェイクが描く成り上がり欲望成功作戦の見取り図であって、フェイクランドじゃないのだよな。

 で、勇者の試練の神殿や、ダンジョンに残された壁画や古代ゲース文字とかが、これなのだけど…。」

 空間魔法で、映像を見せて説明するカザトの解説に驚愕するホビット族。
 途中から、魔導通信で全土放送される。

 神殿内部の壁画の公開は、初めてではないが落ち着いた状態での説明ははじめてである。
 そして、なぜ?女子高生組のフェイクランド脱出の時にカザト達も、地球に帰らなかったのかという、神聖皇国の大司教統括の質問が出た。

カザト
「この壁画のこの丸をみてください。
 これは月ですね。
 しかしこの模様は適当な模様ではありません。
 俺の故郷の国では、ウザギがモチをつく姿にだとされているとされる月の模様です。
 そして、横の星のこの模様は私の故郷ではオセアニア地域と呼ばれています。
 今の国名はオーストラリア。
 かなり精巧に掘られています。
 つまり、全て正確な記録として掘られています。

 その世界を目指してフェイクランドは、衝突する事が管理者神交代の時に決定していたと、このゲース文字で記されています。」


ガス王都

勇者ゴン太
「ハァ!?なんだって!
 おい!ブレーダー王女よ!
 どういう事なのか、説明してくれよな!」

ブレーダー王女(勇者なりかけ途中)
「わからない!わからない!わからない!わからない!わからない!わからない!
 わからないのよーーーー!
 あれから、神託もないのよーーー!
 う!
 き!筋肉が、うげー!」

 筋肉が、また動き出したらしい。
 ガス国王や、先王、宰相も同じ症状である。
 ガス貴族達の状態も皆同じ。
 料理する者がいないので、実は勇者ゴン太が軍の料理を作っている状態だ。

 つまり、勇者ゴン太が魔導通信珠というテレビを見ながら、調理している状態。
 他の近くのガス貴族の所に、料理人を派遣してもらっているが、足りない。
 タンパク質がいるのだが、ゴブリンを食わすわけにはいかない。
 つまり、豆料理になるのだが、炊かないと食べられない。

勇者ゴン太
「クソ!どうすればいいんだよ!
 なに?キャベツ?
 何か、商業ギルド本部跡にないのかよ?
 なんだって?
 トウフ メーカー?
 それだ!
 それを持って来い!
 カザトが作った奴だな!
 なに?魔石が燃料としているだと?
 ゴブリンを狩って来い!
 わかったな!」

 厨房は、大忙しだ。


 その頃、もっと修羅場だったのが、ココ。
 フェイク執務室

フェイク(フロンダーパ)
「何よ!この放送は!
 私は聞いてないわよ!
 それにしても、どこかで同じ壁画を見たわね?
 どこだったかしら?」

 お前の目の前の壁の模様だよ!と、その場にいた部下天使達は、心でツッコミんでいたがついに、口に出してしまった。
 荒れるフロンダーパ。
 しかし、カザトの勇者の試練の時に採取した資料の解説が続く。
 
 また、アラームがなった。
 
フロンダーパ(フェイク)
「ハァ?後25時間後に、あのクソ女の世界が衝突するだって!
 早く進路を変えろ!
 操縦席は?」

部下天使
「見たこと、ありますか?
 私はありません。
 引き継ぎの時の、説明書は?」

フロンダーパ(フェイク)
「確か、汚くなったから燃やした?
 執事長の奴が全て把握していたはず。
 よ!呼んでこい!
 確か、上司様が捕まえたってマイネが言っていた!
 そうだ、(仮)管理者神見習い達は戦死!
 管理者神マイネは、行方不明!
 カンターレは、行方不明!
 その内容で、報告書を書くから持って行け!
 出動!」

 無理矢理に、部下天使を出発させた。
 果たして間に合うのか?


 
そして地上では?

 赤く空に光るモノが発生した。

カザト
「他の世界が衝突してくるようだな。
 フェイクが、呼び込んだ異世界だと思われる。
 邪神の仲間が作った世界が攻めてきたぞ。」

 カザトが放ったその言葉は、すぐに全土に広まった。
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