269 / 334
第5章 ついに始まった本当の戦い。
第17話 さて、どう消毒してくれようか!
しおりを挟む
ガス王都
血に飢えたガス貴族勇者達が、暴れ回っていた。
そこを気配遮断とか駆使して、走り回るカザト。
滅菌魔法陣構築して、時間指定消滅設定で各所に設置していく。
ふ~。
かつての定宿のなれはてに入って、休憩するカザトは今の王都の状態を鑑定していた。
怪獣達は、自らシールドを張って寝ているようだな。
なら、その間にこちらも動く。
そう言えば、旧友の奴よく言っていたよな~「ファンタジーがほしい」と。
わかるよ。やっとわかってきたよ。
ほのぼの系のファンタジーが欲しいよ。
なんて思っていたが、マジでゴーストタウンになって来たガス王都をどうするのか、きめないといけない。
実は、王都は保存地区にワールドルールで決まっている。
つまり破壊出来ない。
だけど、このままだと疫病王都になる。
いや、既になっている。
ゴーレムでも…いや、待てよ?
カザトは、ゴソゴソと動いて街を徘徊するガス貴族勇者の服を素早く斬って、滅菌魔法陣をスタンプしてみた。
ガス貴族勇者(子爵)
「ウギャー!」
お!身体中に魔法陣の魔力が血管を通して、行き渡っているのが見えるぞ!
それを見たカザトは撤退する。
良い収穫だ。
様子を空間把握で見ると、お~!、戻った?
どうも戻ったみたいだな。
鑑定でも、細菌とかの感染は今のところ無い。
滅菌・滅ウイルスは成功だ。
だけど、よく観察するとアデノウイルスによって変異した細胞は、そのままだな。
(アデノウイルス→有名なのはエイズウイルスである。人間の細胞に己の遺伝子を撃ち込んでしまう、とんでもなく怖いウイルスだ。)
だけど、細胞に撃ち込まれた遺伝子は無効化されているな。
気持ち悪かったら、病変細胞除去魔法陣でも開発するしかないか。
「ピコリン♫ 病変細胞除去魔法陣をスキル異常状態無効から、開発・構築します。
残りのすべての脳内処理リソースを使用します。
結界を張って下さい。
それでは、はじめます。
6時間おやすみ下さい。」
カザトは、それだけ時間はいるよな!と即断して寝た。
その頃、ガス王国と新生ガス王国との国境についたブレーダー王女一行。
しかし、国境地帯は変貌していた。
悪魔祓いの儀式の施設が改造移築されて、何かの消毒・検疫所になっている。
兵士達も、マスクにゴーグル姿である。
ゴブリンが、突撃してきた!
新生ガス王国警備隊 兵士
「ゴブリンは、しょーどくー!」
すぐに、ファイヤーボールの餌食になるゴブリンの集団。
焼却消毒である。
だが、弓矢で射られたゴブリンの部隊が起き上がる。
頭が無いのに、立って動き出した。
ファイヤーボールで焼かれた部位は、動いていないが、焼かれていない部位を使ってゴブリン達が動いている。
「ひ!姫様!鑑定で、ウイルス性ゴブリンゾンビと出ました。」
ブレーダー王女
「ゾンビなら、神聖魔法で迎撃しなさい!」
「鑑定で、効きにくいと!」
ブレーダー王女
「いいから、やれ!」
「ホーリーライト!」
しかし、効いているとは思えなかった。
勇者ゴン太
「ライトボール!」
ジュア~!
少し効いている程度だ。
勇者ゴン太
「ウイルス製ゾンビ?
瘴気でのゾンビではない、細菌兵器ゾンビだと?!
まさか、ケミカルハザードじゃなくてバイオ・ウイルスハザードかよ!」
そして、取り囲まれたブレーダー王女達。
「精神や根性だけで無く、疫病の汚染地域にもなってしまったガス王国地帯から来たものは、すべて消毒する。
生きていたら、事情聴取に入る。」
勇者ゴン太
「消毒?しかたねーな。アルコール消毒だろ?
早くしろよ!
え?
生きていたら?」
ブレーダー王女
「どういう事?」
ゴン太たちは、そのまま悪魔祓いの儀式用の油の揚げ釜に、高濃度聖水を入れた煮えたぎる水を見た。
新生ガス王国警備隊 兵士
「いまから、煮沸消毒を開始する。」
勇者ゴン太
「煮沸消毒?まさか煮るのかよ!」
ブレーダー王女
「い!、いやー!」
ドボン!
ドボン!
︙
︙
ゴン太一行は、茹で釜に入れられて煮られ出した。
勇者ゴン太
「アチーーーーー!」
その頃、ドワーフ王国も大忙しである。
なんと、かなり前にカザトが酒を飲まされて酔っぱらって作った、[雑草発酵アルコール製造機]が大忙しというか、大活躍中であったのだ。
トスカは貴重な食糧を、酒の原料にする事は厳しく制限していた。
しかし、ここに来て消毒用のアルコールがいる。
しかも高濃度のアルコールだ。
キスカ
「アルコールだけが必要なら、雑草発酵アルコール製造機を使わないの?」
急いで、冒険者ギルドに協力してもらい、雑草を刈る。
ベイントス公国に、国境地帯の平原が有るのでそこの雑草を集めた。
東京 とある一泊90万円のホテルの1室
プルルルルルルルルルル!
内線の電話が鳴る。
部下天使
「なんだよ!せっかく経費でいい宿取って寝ていたのに~。
はい?
なんだ、部下天使Dかよ。
今のところ執事長の足取りなのだが、秋葉原から東京駅に向かったところまではわかった。
だが、東京駅のトイレから消えている。
上司様に会うために、帝国大学の地下校舎に行ったのだが、伝言板はそのままだ。
昨日も東北から帰ってきたが、向こうのアジトも連絡手段が壊滅していた。
今日は、今から新幹線に乗って西鹿児島、いや今は変わったのか。鹿児島中央駅に行って桜島基地に向かうつもりだな。
なに?
飲む方の抗菌剤?
それと、塩化リゾチーム?
抗生物質を一揃え?
何があった?
ハァ?
異世界が衝突してきて、映画用の特撮細菌兵器怪獣が降ってきた?
いや、実写でやるなら、もう特撮の領域じゃないじゃん!
本気の細菌兵器なんて使って何を考えているんだ?
フェイク様よりも、ぶっ飛んでやがる。
至急か!
わ、わかった。」
部下天使は、急ぎでタクシーを呼び裏駒場に向かう。
ここの東京地下のシェルターに入るのだ。
地下一階は、地下鉄の下に位置する為に、かなり深い。
東京の地下鉄で、ものすごく深くエスカレーターで降らないと駅のホームにつかないスポットが有るのは、その途中にシェルターの施設があって、それよりも深くほらなければならなかったと言う都市伝説があるが、全くデタラメでもないのだ。
だって地下鉄そのものが、シェルターなのだから。
地下一階 薬問屋の廃棄マーケット。
ここには、治験で全く効かなかった廃棄試験薬や、賞味期限切れ間近の抗生物質などが集まるマーケットである。
身分証明書替わりに、フェイク様の紋章を見せる。
ここは、警備は厳重だ。
前に、某元大名の5男がここの薬をタダ同然で買って、フリマアプリで販売したときなんて大騒ぎになったものだ。
某元大名当主は、しばらく行方不明。
その5男は、縛られて全身骨折で今も某病院に入院中だ。
「ようようようよう!
ここは一見さんお断りなんだよ。」
フェイク様の紋章を見せて、引かなかったから思いっきりぶっ叩く!
そして、すぐに任務につく。
塩化リゾチームは?
あった、けど? なんだ?製菓用?
なんてこった。
最近のパンなどに、添加物として入っているらしい。
後ろの原材料に(卵由来)とか、(卵類)とかぼかして書いてあるらしい。
知らねーぞ~。
乱発していると、抗塩化リゾチーム細菌ってのが誕生するのだよな。
それも、自然の法則なんだ。
ハァ、さて、とりあえず抗生物質は、在庫すべて買った。
さてと、部下に異次元空間転送機で送らせた。
ものすごく体力を使うから、使いたくないがフェイクランドも危機に瀕している。
こう見えても、仕事はするのが俺の生きがいだ。
あん?
警備員がやってきたぞ。
騒ぎを起こしたからついてこい?
フェイク様の紋章を見せる。
相手の顔色が変わる。
うん?待てよ?!
そうか!コイツラも、上司様の組織の下部組織だ!
連絡手段を持っている可能性がある。
オレ、ラッキー!
その可能性が有るから、ついていくというと念話で部下に言うと、さすが!とか言ってきた。
いや、確かについてるな。
しかし警備室の奥にいたのは、単なる下っ端の部下だけであった。
ち!期待させやがって!
だが、この警備主任?どこかで見たぞ?
どこだったかなぁ?
この、ふてぶてしい女?
誰だったか?
あ!
こいつは!人間時代にオレを刺して殺した奴だ!
小学校の教師をしていた時に、何も児童にしていないのに、「どうしてセクハラをしない!訴えて、慰謝料取れないだろ」とか、わけのわからないことを言って、刺しやがったやつだ!
なぜ、殺人犯が警備を、あ!そうか、ここは裏だったな。
ブラックメディスンマーケットの用心棒なんだよな。
警備主任(女)
「チッ!上役かよ!用は無い!帰れ!」
部下天使A
「(限定解除 拘束解除) オレは用があるぞ!」
警備主任(女)
「て!天使様!ヒッヒィー!すみません!そ、その、お許し下さい。」
部下天使A
「確か、「どうしてセクハラをしない!訴えて、慰謝料取れないだろ」だったな。例え、ここがブラックマーケットだったとしても、殺人犯が、警備員の姿をしてはだめだろうが!」
とか言って、止めようとした奴らを叩きのめしていく。
部下天使A
「貴様みたいな、腹の立つ奴は消毒だ。」
止められる者はおらず、上層部に連絡すると、「貴様らが腹を斬って詫びろ」と言われてしまい、その日、非合法の警備会社っぽい何かの用心棒組織が、1つ潰れた。
部下天使A
「すまねえな。上の組織に謝りに行かないといけない。
お前たちの上の組織に連絡を入れてくれ。」
なんと、部下天使A は自分の人間時代の仕返しの利息を払わせるだけでなく、上司様に連絡を繋げる為にも、暴力を使ったらしい。
もちろん、フロンダーパ(フェイク)にも報告する。
フェイク(フロンダーパ)
「仕返しは、禁止だが今回は仕方ない。
殺してないだろうな?
半殺し?
まぁいいだろう。
なんとかして、上司様に連絡をつけるのだ!
わかったな!」
ガコン!ゴゴゴゴゴ!
フェイクの執務室にも、この音が響いていた。調べるがわからない。
フェイクも、嫌な予感はしていた。
血に飢えたガス貴族勇者達が、暴れ回っていた。
そこを気配遮断とか駆使して、走り回るカザト。
滅菌魔法陣構築して、時間指定消滅設定で各所に設置していく。
ふ~。
かつての定宿のなれはてに入って、休憩するカザトは今の王都の状態を鑑定していた。
怪獣達は、自らシールドを張って寝ているようだな。
なら、その間にこちらも動く。
そう言えば、旧友の奴よく言っていたよな~「ファンタジーがほしい」と。
わかるよ。やっとわかってきたよ。
ほのぼの系のファンタジーが欲しいよ。
なんて思っていたが、マジでゴーストタウンになって来たガス王都をどうするのか、きめないといけない。
実は、王都は保存地区にワールドルールで決まっている。
つまり破壊出来ない。
だけど、このままだと疫病王都になる。
いや、既になっている。
ゴーレムでも…いや、待てよ?
カザトは、ゴソゴソと動いて街を徘徊するガス貴族勇者の服を素早く斬って、滅菌魔法陣をスタンプしてみた。
ガス貴族勇者(子爵)
「ウギャー!」
お!身体中に魔法陣の魔力が血管を通して、行き渡っているのが見えるぞ!
それを見たカザトは撤退する。
良い収穫だ。
様子を空間把握で見ると、お~!、戻った?
どうも戻ったみたいだな。
鑑定でも、細菌とかの感染は今のところ無い。
滅菌・滅ウイルスは成功だ。
だけど、よく観察するとアデノウイルスによって変異した細胞は、そのままだな。
(アデノウイルス→有名なのはエイズウイルスである。人間の細胞に己の遺伝子を撃ち込んでしまう、とんでもなく怖いウイルスだ。)
だけど、細胞に撃ち込まれた遺伝子は無効化されているな。
気持ち悪かったら、病変細胞除去魔法陣でも開発するしかないか。
「ピコリン♫ 病変細胞除去魔法陣をスキル異常状態無効から、開発・構築します。
残りのすべての脳内処理リソースを使用します。
結界を張って下さい。
それでは、はじめます。
6時間おやすみ下さい。」
カザトは、それだけ時間はいるよな!と即断して寝た。
その頃、ガス王国と新生ガス王国との国境についたブレーダー王女一行。
しかし、国境地帯は変貌していた。
悪魔祓いの儀式の施設が改造移築されて、何かの消毒・検疫所になっている。
兵士達も、マスクにゴーグル姿である。
ゴブリンが、突撃してきた!
新生ガス王国警備隊 兵士
「ゴブリンは、しょーどくー!」
すぐに、ファイヤーボールの餌食になるゴブリンの集団。
焼却消毒である。
だが、弓矢で射られたゴブリンの部隊が起き上がる。
頭が無いのに、立って動き出した。
ファイヤーボールで焼かれた部位は、動いていないが、焼かれていない部位を使ってゴブリン達が動いている。
「ひ!姫様!鑑定で、ウイルス性ゴブリンゾンビと出ました。」
ブレーダー王女
「ゾンビなら、神聖魔法で迎撃しなさい!」
「鑑定で、効きにくいと!」
ブレーダー王女
「いいから、やれ!」
「ホーリーライト!」
しかし、効いているとは思えなかった。
勇者ゴン太
「ライトボール!」
ジュア~!
少し効いている程度だ。
勇者ゴン太
「ウイルス製ゾンビ?
瘴気でのゾンビではない、細菌兵器ゾンビだと?!
まさか、ケミカルハザードじゃなくてバイオ・ウイルスハザードかよ!」
そして、取り囲まれたブレーダー王女達。
「精神や根性だけで無く、疫病の汚染地域にもなってしまったガス王国地帯から来たものは、すべて消毒する。
生きていたら、事情聴取に入る。」
勇者ゴン太
「消毒?しかたねーな。アルコール消毒だろ?
早くしろよ!
え?
生きていたら?」
ブレーダー王女
「どういう事?」
ゴン太たちは、そのまま悪魔祓いの儀式用の油の揚げ釜に、高濃度聖水を入れた煮えたぎる水を見た。
新生ガス王国警備隊 兵士
「いまから、煮沸消毒を開始する。」
勇者ゴン太
「煮沸消毒?まさか煮るのかよ!」
ブレーダー王女
「い!、いやー!」
ドボン!
ドボン!
︙
︙
ゴン太一行は、茹で釜に入れられて煮られ出した。
勇者ゴン太
「アチーーーーー!」
その頃、ドワーフ王国も大忙しである。
なんと、かなり前にカザトが酒を飲まされて酔っぱらって作った、[雑草発酵アルコール製造機]が大忙しというか、大活躍中であったのだ。
トスカは貴重な食糧を、酒の原料にする事は厳しく制限していた。
しかし、ここに来て消毒用のアルコールがいる。
しかも高濃度のアルコールだ。
キスカ
「アルコールだけが必要なら、雑草発酵アルコール製造機を使わないの?」
急いで、冒険者ギルドに協力してもらい、雑草を刈る。
ベイントス公国に、国境地帯の平原が有るのでそこの雑草を集めた。
東京 とある一泊90万円のホテルの1室
プルルルルルルルルルル!
内線の電話が鳴る。
部下天使
「なんだよ!せっかく経費でいい宿取って寝ていたのに~。
はい?
なんだ、部下天使Dかよ。
今のところ執事長の足取りなのだが、秋葉原から東京駅に向かったところまではわかった。
だが、東京駅のトイレから消えている。
上司様に会うために、帝国大学の地下校舎に行ったのだが、伝言板はそのままだ。
昨日も東北から帰ってきたが、向こうのアジトも連絡手段が壊滅していた。
今日は、今から新幹線に乗って西鹿児島、いや今は変わったのか。鹿児島中央駅に行って桜島基地に向かうつもりだな。
なに?
飲む方の抗菌剤?
それと、塩化リゾチーム?
抗生物質を一揃え?
何があった?
ハァ?
異世界が衝突してきて、映画用の特撮細菌兵器怪獣が降ってきた?
いや、実写でやるなら、もう特撮の領域じゃないじゃん!
本気の細菌兵器なんて使って何を考えているんだ?
フェイク様よりも、ぶっ飛んでやがる。
至急か!
わ、わかった。」
部下天使は、急ぎでタクシーを呼び裏駒場に向かう。
ここの東京地下のシェルターに入るのだ。
地下一階は、地下鉄の下に位置する為に、かなり深い。
東京の地下鉄で、ものすごく深くエスカレーターで降らないと駅のホームにつかないスポットが有るのは、その途中にシェルターの施設があって、それよりも深くほらなければならなかったと言う都市伝説があるが、全くデタラメでもないのだ。
だって地下鉄そのものが、シェルターなのだから。
地下一階 薬問屋の廃棄マーケット。
ここには、治験で全く効かなかった廃棄試験薬や、賞味期限切れ間近の抗生物質などが集まるマーケットである。
身分証明書替わりに、フェイク様の紋章を見せる。
ここは、警備は厳重だ。
前に、某元大名の5男がここの薬をタダ同然で買って、フリマアプリで販売したときなんて大騒ぎになったものだ。
某元大名当主は、しばらく行方不明。
その5男は、縛られて全身骨折で今も某病院に入院中だ。
「ようようようよう!
ここは一見さんお断りなんだよ。」
フェイク様の紋章を見せて、引かなかったから思いっきりぶっ叩く!
そして、すぐに任務につく。
塩化リゾチームは?
あった、けど? なんだ?製菓用?
なんてこった。
最近のパンなどに、添加物として入っているらしい。
後ろの原材料に(卵由来)とか、(卵類)とかぼかして書いてあるらしい。
知らねーぞ~。
乱発していると、抗塩化リゾチーム細菌ってのが誕生するのだよな。
それも、自然の法則なんだ。
ハァ、さて、とりあえず抗生物質は、在庫すべて買った。
さてと、部下に異次元空間転送機で送らせた。
ものすごく体力を使うから、使いたくないがフェイクランドも危機に瀕している。
こう見えても、仕事はするのが俺の生きがいだ。
あん?
警備員がやってきたぞ。
騒ぎを起こしたからついてこい?
フェイク様の紋章を見せる。
相手の顔色が変わる。
うん?待てよ?!
そうか!コイツラも、上司様の組織の下部組織だ!
連絡手段を持っている可能性がある。
オレ、ラッキー!
その可能性が有るから、ついていくというと念話で部下に言うと、さすが!とか言ってきた。
いや、確かについてるな。
しかし警備室の奥にいたのは、単なる下っ端の部下だけであった。
ち!期待させやがって!
だが、この警備主任?どこかで見たぞ?
どこだったかなぁ?
この、ふてぶてしい女?
誰だったか?
あ!
こいつは!人間時代にオレを刺して殺した奴だ!
小学校の教師をしていた時に、何も児童にしていないのに、「どうしてセクハラをしない!訴えて、慰謝料取れないだろ」とか、わけのわからないことを言って、刺しやがったやつだ!
なぜ、殺人犯が警備を、あ!そうか、ここは裏だったな。
ブラックメディスンマーケットの用心棒なんだよな。
警備主任(女)
「チッ!上役かよ!用は無い!帰れ!」
部下天使A
「(限定解除 拘束解除) オレは用があるぞ!」
警備主任(女)
「て!天使様!ヒッヒィー!すみません!そ、その、お許し下さい。」
部下天使A
「確か、「どうしてセクハラをしない!訴えて、慰謝料取れないだろ」だったな。例え、ここがブラックマーケットだったとしても、殺人犯が、警備員の姿をしてはだめだろうが!」
とか言って、止めようとした奴らを叩きのめしていく。
部下天使A
「貴様みたいな、腹の立つ奴は消毒だ。」
止められる者はおらず、上層部に連絡すると、「貴様らが腹を斬って詫びろ」と言われてしまい、その日、非合法の警備会社っぽい何かの用心棒組織が、1つ潰れた。
部下天使A
「すまねえな。上の組織に謝りに行かないといけない。
お前たちの上の組織に連絡を入れてくれ。」
なんと、部下天使A は自分の人間時代の仕返しの利息を払わせるだけでなく、上司様に連絡を繋げる為にも、暴力を使ったらしい。
もちろん、フロンダーパ(フェイク)にも報告する。
フェイク(フロンダーパ)
「仕返しは、禁止だが今回は仕方ない。
殺してないだろうな?
半殺し?
まぁいいだろう。
なんとかして、上司様に連絡をつけるのだ!
わかったな!」
ガコン!ゴゴゴゴゴ!
フェイクの執務室にも、この音が響いていた。調べるがわからない。
フェイクも、嫌な予感はしていた。
11
あなたにおすすめの小説
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる