[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第19話 こちら、新生ガス王国 情報部 その1

  新生ガス王国のマトの街の地下にある部所

 それが、情報部である。
 その部所の所長であるヘントリックは大忙しであった。

 今の情報処理最優先順から言うと、
1.カザト様から送られてくるガス王都内の怪獣のデーター。
2.ガス王国の貴族達の動向。
3.ニャントゥ王国の亡命政府の動向。
4.邪神達の動向。
5.人類を裏切ったエルフ(カザトの配下達は除外)達の動向。
である。

 カザト様からのデーターは、国王も見ているので、まぁ王室で処理してくれ。
 つまり、問題はガス貴族だ!
 ガス国王と共に行動している、つい最近勇者になったガス貴族達は、ガス国王勢力分類に分けられている。

 では、領地にいるガス貴族はどうか?
 これが大問題である。
 領地の人民がいる限り、兵力は存在する。
 強制徴兵するのは、ガス貴族の常套手段だからだ。
 そして、騎士達は訓練していない農民や普通の領民達に戦わせて、全く戦わないのもガス貴族の常套手段である。

 つまり!本当のガス貴族の戦力は、未だに領地に温存されているのだ。
 その事もあって領地から早く救援の使者を出させるよう、ガス貴族に腹を立てていた国王達が煽る為に公開牢屋にしたのだが、なぜか1人も領地からの、領主やその嫡男の開放要求の使者が来なかったのだ。
 領地には、次男とか?前領主とかの留守番がいるはずなのだが、全く使者が来なかった。
 もちろん、新聞社にも公開牢屋特集なんて記事を出してもらった。
 だから、知らないはずはないのだが。

 どういう事だ?

 それは、牢屋に入れられていた領主達も怒っていた事だ。
 カザト殿は、「最悪の場合として」と
1.領主と嫡男を見殺しにして、次男が領主になることを画策している。
2.既に、次男と領民は逃亡済み。
3.他の邪神の部下になった。
 とか、言う始末。

 まぁ、あのガス国王やブレーダー王女を見ていたら、そんな人でなしばかりだと思ってしまうよな。
 これも、あれも、ガス国王やブレーダー王女が悪い。
 だが、ホビット族やニャントゥ王国や外道1号国の事を考えると、3の可能性が濃厚だ。
 
 斥候部隊と新生ガス王国探偵商人が、手始めに国境地帯の近くのガス王国の男爵領に入った。

報告
1.住民は、餓えていた。
2.行政機関は、警備のみ機能している。
3.領主代行の最近の行動の噂が無い。
4.最近のガス日報(新聞)を渡すと、現地の商人達は、領主逮捕を知らなかった。
5.領主の館に呼ばれたが、危険を察知してすぐに領都から退却。

 なるほどね。
 知らなかったというよりも、情報封鎖をしている可能性有るのか。
 
斥候部隊からの報告
1.領主邸に、兵がいない。
2.領主代行の姿もない。
3.いるのは副執事長のみ。
4.メイドすらいない。
5.領主執務室は、壁に血の跡が多数。
6.ある領主は、開放されているはずなのに帰ってきた形跡は無し。

 これだ!
 警戒するべきは、5.6.だろう。
 なぜ、領主は帰ってきていない?
 そして、領主代行が殺された可能性がある。
 では、誰が殺した?

 他の領でも、よく似た例がみられた。
 どうするのか?
 領都で、副執事長とかの反乱か?
 それとも、別件での暗殺か?

 だが、領主が帰ってきていない謎は、カザトの報告によって解明した。


 ガス王都

カザト
「あのキノコは、厄介だな。」

 鑑定で、なぜエボラ出血熱とか感染しているのに、死なないのかと滅菌魔法陣付の偵察ゴーレムを出して、遠隔鑑定でガス貴族勇者の伯爵を調べていた。

 この伯爵は、よく覚えている。
 オレを城から生贄投棄する時に、蹴りやがった伯爵だ!
 しかし、伯爵なのにお供も警護の騎士すら付けずに、なぜかガス王都の伯爵邸からある、商人の大屋敷を徒歩で徘徊しているのだ。
 しかも、3時間に1回往復する。
 夜とか、時間は関係なしだ。
 頭にキノコが生えている以外は、血色のいい肌をしていて健康そのものだ。

 どういう事だ?
 結核、腸チフス、エボラ出血熱、とかヤバイ病気盛りだくさんなのに、生きている。
 コルトバフ病とか、聞いた事が無い病気もあるが、病原菌が病原菌を牽制するという現象は鑑定では、発生していなかった。
 だが、食事はどうしている?
 カザトの調査は続く。
 なぜこの伯爵が観察対象なのか?
 理由は、簡単。
 気がね無く、ぶっ叩けるから。
 急いで、小型ゴーレムを生成する。
 そして、伯爵の肩に載せたがやはり無反応だった。

カザト
「やっぱり、怪しいのはあのキノコだ!
 あの頭の上のキノコから、頭蓋骨を貫通して脳に送られている物資が原因だな。」

 別の意味で、ものすごくカザトは興味を持っていた。
 あのキノコを調べよう。
 地球のキノコって、粘菌の分類だ。

 そして、解明する。
 なんと、食糧はキノコだった。
 伯爵邸の中だけ、キノコが一面に生えていた。
 なんだ?この差は?
 伯爵邸の中は、キノコだらけ。
 しかし、外装はキノコ1つのもない。
 庭にもキノコは生えていない。
 
 キノコの空気中の胞子濃度も、伯爵邸の中と外と同じ。
 湿度と気温も比較するが、暖炉に薪が焚べられて無い今、外と同じく寒い(既に、フェイクランドは冬に差し掛かっている。)

 カザトは、ある仮説を立てる。
 カザトが戦闘を始めた時は、なぜかキノコの胞子濃度が高くなっていた。
 今みたいに空間魔法の結界で完全遮断していない。

 まさか…。
 カザトは、ゴブリンの小魔石をガス王都の大通りに投げつけて、ゴーレムカメラで監視することにした。

 結論からいう。

 小さな歩くキノコが誕生した。
 奴らは、魔力を餌にするらしい。
 つまりだ、近い将来にキノコガス貴族勇者兵が誕生する。
 しかも、治療薬が無い病原菌を持ったとんでもない兵力が誕生する。
 だが、ガス王都は焼けない。
 あのデカいキノコを倒すしかないだろうな。

 そう思って、これからの戦略を練っていたら、王都に珍客が来た。
 
カザト
「なぜ、こいつが?」
 
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