[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

文字の大きさ
313 / 334
第5章 ついに始まった本当の戦い。

第61話 試練のダンジョンの塔の上は?

しおりを挟む

 カザト達はダンジョン塔の第500階の扉を開けた。

 白いひかり!
 だが、鈍く汚い!
 これは、ヤツ(フェイク)か!

 そこは石畳の、東京ドームくらいならすっぽりと入るような円形ドーム空間だった。
 その中央に、ダンジョンボスが普通ならいる。

 だが、いたのはフェイクだ!
 本体ではない。
 あの分解する前のフェイクだ。
 だが、身体が欠けていた。

 そうか、カンターレの部分だな。


 その頃、バトルアリーナと全土にバトルフィールド アナウンスがあった。

バトルフィールド アナウンス
「ピンポン パンポン♫
 バトルフィールド アナウンスです。
 メイン戦出場権勝ち取り予選
第一回戦
1.ガス国王侵攻軍vs旧グランド王国エルフ軍
2.旧ニャントゥ王国軍vs旧アッガローンス国王貴族軍
3.不倫ガス国王妃を頭領とする悪徳令嬢軍vs前ドワーフ国王軍
 これらの戦闘が、不正な方法によって見れなくなりました。
 ガス国王侵攻軍の一員、勇者 ゴン太の内部にて行われた戦闘の結果をお伝えします。

 ガス国王侵攻軍は、健在。
 内、ホビット族は、ガス国王侵攻軍に討伐されて全員、勇者 ゴン太に吸収されました。
 ガス国王侵攻軍より、勇者ゴン太以外の違法召喚された勇者達は、他の邪神側につきました。
 旧グランド王国エルフ軍は、結界を張って健在
 不倫ガス国王妃を頭領とする悪徳令嬢軍は、全て死亡。勇者 ゴン太に吸収されました。
 
 前ドワーフ国王軍は、正体を表して邪神ゴブリンとその部下に改名、健在です。

 戦闘が、終わっていないので隔離します。
 よって、旧ニャントゥ王国軍は次戦に勧めます。
 それまで、休憩してください。
 逃亡などの違反更衣が無ければ、食料など仕入れなどが許可されます。


 では、今からエキシビションマッチ サブの
第2が行われます。
 このバトルフィールドシステムを、これまで乗っ取ろうとしていた、不届き者でありクソ野郎であるフェイクの分身体のご登場です。

 では、始まります。
 邪神フェイク分身体vsチームカザトの戦闘です。」

魔王 ゴン太(勇者 ゴン太)
「おい! 俺の中に入ったのだから勝負は決まっただろうが!
 なぜ、お預けなんだ!
 なぜ、隔離なんだよ!
 ざけんな!」

フェイク(フロンダーパ)
「ふ、不届き者だと!
 貴様!このフロンダーパ様に、何を抜かしやがる!
 乗っ取る?
 分身体?
 チームカザト?
 まさか、まさか!
 どれだ!どの勇者の試練だ!
 最後まで行き着いた分身体は、3体。
 どれだ!
 どれも、完全に掌握できなかった。」


 そして、巨大な映像が映し出された。
 

 (カザト視点)

フェイク分身体
「何者だ!この高貴なる管理者神フェイクの場所に来たとは、覚悟はできているのだろうな!」

カザト
「出たな、邪神フェイク!
 いや、虐殺を娯楽として、人の叫びを快楽の音として嗜み、人の血をワインとしてのみ、人を改造してつくして、大陸間弾道ミサイルを撃ち続けて、火遊びと称して世界を焼いた人間のなれはて邪神よ!

 確か、本名はフロンダーパっていうらしいな!
 覚悟しろ!」

フェイク分身体
「き!貴様!
 なぜ、それを!
 われはフェイク!
 これから、全管理者神世界を統べる運命の者である。
 その忌まわしき事を何故か知っている以上、消えてもらおうか!」

 戦闘が始まった。
 フェイク分身体が、カミナリを放つ!
 が!それは既にカザトが見たことある攻撃である。
 カザトは、亜空間庫よりネタ武器の勇者専用バスターソードを取り出して投げつける。

カザト
「土魔法付与!
 マテリアルランス
 土魔法
 マテリアルピラー  
 マテリアルウォール
 行くぞ、フェイク!
 合成!マテリアルラビリンス
 
 貴様らのせいで、苦しんだ者達の苦しみを味わえ!
 九曲大勢流河川陣!(きゅうきょく だいせいかせんじん)」

 九曲、それは9つの曲がりであり歪み。
 有名なものでは、仙術の絶陣[九曲黄河陣]。
 
 9つの世界の軸を曲げて~とか言われても、作者もこの九曲の陣の事を聞いた当時は、意味がさっぱりわからなかったが、その後かつて宇宙物理学者達が求めた[大統一理論]ではないかと言われている[超弦理論][超ひも理論]によって、後にこの宇宙は10次元ではないかとされた時に、軸の意味がなんとなくわかった。

 超ひも理論を提唱された、学者2人様のうち1人はどうも東洋に、既に10次元であったと知っていた痕跡があるらしいとか言って、晩年インドや、当時入国して調査出来る国を調べていたらしい。
 どうも、各種経典にも10次元と匂わす記述も少しではあるが残っているらしいのだそうだ。

 ここで、カザトが使うのは9の次元を魔力で曲げて歪曲させた特異空間である。

フェイク分身体
「な!なんだこれは! 
 私の聖なる雷を消すとは。
 く!出ない!
 何をした。
 クソ、聖なる光よ出ろ!」

 ビーム砲を、撃つつもりだろうが出なかった。
 槍を投げるカザト。
 ドス!
 フェイク分身体の身体を貫通する。
 
フェイク分身体
「うげー!
 なぜだ?
 特殊神体化しているから、すり抜けるはずなのになぜだ!」


ドス!
 そこに、先程カザトが投げた土魔法を付与したバスターソードが、時間差でフェイク分身体の脳天から突き刺さる。 
 
フェイク分身体
「オゲー!」

 カザトは、戦闘領域だけ次元を曲げることによって、その場限定のワールドルールを作り出したのだ。
 フェイク、その中では無敵ではない。
 普通にダメージを食らう設定にされてしまった。


 フェイク視点

フェイク(フロンダーパ)
「ハァ?あれは恐らく第7の試練の、乗っ取りを命令した分身体だ。
 私と同じ戦闘力にしたのに、なぜこんなにあっさりと攻撃を食らっている。
 なぜ?
 なぜだ~!
 ま、まずい!
 あれは、通信塔なのだ!
 あれを取られると、天界と通信されてしまう!
 そして、こちらの通信能力が9割以下にされてしまうぞ!
 誰か行け!
 部下天使部隊B班出動しろ!
 今すぐ第7の試練に行って、カザト達の戦闘を止めて私の所に連れてこい!
 行け!」

 部下天使部隊は、仕方なく飛び立つがバリアにばはまれて、落下した。

部隊天使C
「部隊天使部隊B、バリアに阻まれて目的地にいけませんでした。
 フェイク様ご自身の身体入れ替えの転移出ないと無理かもしれません。」

フェイク(フロンダーパ)
「入れ替えの転移?
 あのマイネがよく使っていたやつ?
 無理!
 あれは普通の空間魔法の転移ではなく、高次元空間魔法って、空間魔法とは扱う空間次元の桁最低でも0が300個ほど違う次元魔法ってヤツなの。
 なぜ?
 なぜ、私の分身体がやられっぱなしなのよ!
 く、だけど入れ替えぐらいならできそうね。
 貴様らを転移させるわよ!
 フルパワー!
 転移!」

 部下天使部隊Cを、転移させたがやはりバリアに妨害されて、なかなかすぐにたどり着けないみたいだ。
 フェイク(フロンダーパ)に脂汗が滴り落ちるどころか、滝のように流る。
 そばで見ていても、空間が曲がっていてなかなかたどり着けないのを無理矢理転移させるために、フェイク(フロンダーパ)が物凄く無理をして力を注いでいるのがわかるぐらい脂汗が出ている。


 カザト視点

カザト
「トワイライト達は、安全圏にいてくれ。
 何か空間干渉が2つ始まった。
 一つは比較的近距離だ!
 恐らくこの波動はフェイクだ!
 しかし、上の方角から来るこの強い波動は誰だ?
 なんだ!
 いきなりスピードを上げた?」


 バリバリバリバリバリバリ
 塔の最上階だと思われるエリアの空間が裂けたのだ。

 カザトは、戦闘態勢に入る。
 出てきたのは、羽根をつけた天使?と思われる部達であった。
 
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

処理中です...