TATARIix 25

どら焼き

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21.隠蔽と言う仮面を被る者達

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21.隠蔽と言う仮面を被る者達


 刑事第2課
 その刑事達は考えていた。なぜ、捜査打ち切りではなく、こんな変則的な変更になったのか?
 一つの事件をずっと追いかけるわけにはいかない。が、辞めるわけにもいかない。
 
 そして、変則的捜査態勢への変更に賛成したのは、ある予感があったから。
 教授達がばらまいたタンホイザーシステムは、大学だけではないだろうと言うことを。そして、いつかボロを出すだろうと。

 ~ ~

 某証券会社A。
 現在、A社は奇跡的に急成長していた。その分野は証券投資。
 たった1万円を6カ月後には2億に増やした実績が、ネットの裏ルートの情報に流れその情報流出を逆手に証券取引第6部の部長Cは、宣伝に使った。

 NISAと間違えそうなロゴのNiZAと名乗るアプリを作らせて、個人証券取引の分野に部長は躍り出た。

 そして、瞬く間に整理要員(解雇されそう)から、自分を蹴り落とそうとした課長の蹴りをかわして、常務になっていた。

 彼は、物もまるで人のように大事にした。PCも「いつも、働いてくれてありがとう。」と言う言葉を退社時に言うのであった。
 それが気に入らない課長などは、横領などの証拠を社内にばらまかれて会社からいつの間にか消えていたのだ。
 
 もちろん、社内には彼を妬む者が現れていた。しかし、全ての企画に対して彼は一切反対しなかったのだ。

 なぜか? それは、「やってみないとわかないことはあるのだ!」と言う。
 彼が常務になると、1年で会社の業績は3倍に上がった。

 しかし、やはり妬む者がいた。
 彼はある日会社をあっさりと、辞めてしまった。彼の関連事業全て終了して…。


 刑事達が、アイドルのオロシめ!どこに行きやがった!と怒っている時に、サイバーセキュリティ課から各課に連絡係きた。

 A社が、タンホイザーシステムを使っている!
 
 煮えたぎるストレスを流し込むように、A社に向う刑事たち。出動命令がないが向う機動隊。
 
 そして、A社社長達は捕まった。


 しかし、全員発狂寸前だったのが特に酷かったと現場に駆けつけた者達は言う。

 社長「あれは、常務を不当解雇したあとから起こりました。よくも、ぞんざいに使いやがってー!と言う女の声が聞こえてきたのです。
 だけど、やめられなかった。
 ほんの出来心だったのですよ。
 スマホで、ゲームしていたら広告が出てきて、押したらAIがダウンロードされて、なぜか暗号通貨のマイニングで、1000万儲けられて会社のスパコンにダウンロードさせて、マイニングさせたら、いろいろなところから金を集める事ができて。」

 刑事「嘘をつけ!お前、このAIの作者と会っていたよな!で、顔が美人ではないとか罵倒して、バイトをクビにしたよな?
 どこに埋めた!いえ!
 彼女が作ったAIを無断使用したのは確定なんだよ!」

 ストレスが爆発した刑事!
 何か、夜中に勝手に照明が付くとか、女の笑い声が聞こえるとか、それを見て警備員が全員ノイローゼになって入院して、警備会社3ヶ月で6社すらにげたしたとかで、幹部も聞いてもいない不正を全て吐いてしまった。


 そして、会社を出たCさんは言う。
 「タンホイザーシステム? そんな名前なのでしたか。彼女は、タツさんと呼んでくれと言ってしまいましたね。
 会社を辞めた理由?それは、タツさんもやれることをやったので、引退すると言っていたからですよ。
 彼女には、世話になりました。
 常務になって資産も作れました。孫の顔を見れましたよ。

 なぜ彼女だって?
 あの、AIソフトは今は教授をやっている昔の同級生に無理矢理買わされたのですよね。
 使ってみて、かなり礼儀正しいのですよね。簡単に乗っ取れる力があるのに、私に許可を求めるのですよ。
 なので、私の権限内なら大丈夫だと言ったのですよ。それから、事業を手伝ってもらって、腹の立つ同僚よりも出世できましたよ。」

 刑事達は、このC さんはタンホイザーシステムとうまく付き合った成功例なのだろうと判断した。彼女と呼ぶAIには、理性があると彼はいう。
 やはり、ロクデモナイ事に使った教授達が悪いよな~、と言うのが警視総監のまとめだった。
 
 
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