リーフクエスト 

どら焼き

文字の大きさ
15 / 61

15.こういう時は?

しおりを挟む
15.こういう時は?

 レオーバ王国 ベラボー辺境伯領チガウの街

 宿の一階の食堂で、宿で買ったハンター新聞を読みながら商人達の話に耳を傾けるリーフ。
 
 街の出入りは厳重になり、街のハンターギルドも出入りでギルドカードを調べられるという異常事態にリーフは警戒していた。
 まぁ、資金はこのままでも3年暮らせるぐらいはある。
 だが、何が起こったのか初めは情報が混乱していた。

 そして、わかって来たことは[死出のダンジョン]が攻略された事がバレたらしい。
 まさか、ダンジョンの出入り口に見張り番すら無いから、放置されていると思っていたが、巡回警備は一応していたのか!

 で、探しているのは、ダンジョンを攻略したハンターパーティーとダンジョンからのお宝を強奪するつもりだと、隣の席の商人達も話している。

 強奪かよ。
 ギルドには様子を見るために用心して近づかなかったけど、正解だったな。
 そして、ついに領都で王国の後継者争いの戦争が始まると噂がたった。
 王都の騎士団が派遣されたのだという。
 ハァ?
 王様が病気で、そのためにダンジョンで手に入れたはずのフルポーションを強奪するために騎士団が出た!

 こわ!

 ハンター新聞には、ガリ達が捕まった魔導絵(写真みたいなもの)が2面に出ていた。
 容疑は、第3王子にポーションを献上しなかった不敬罪という罪らしい。

 不敬罪。地球時代のリーフには縁のなかったものだ。
 貴族様を見ると、土下座しないといけない。
 貴族様からの命令は絶対!
 貴族様が、死ねといえば死なないといけないとかで、違反すると不敬罪とか言う罪になって処刑されるとか村長が、一応貴族らしい雑兵爵という爵位を辺境伯からもらった時に自慢げに言っていたよな。
 
 やべー。
 僕が生きているなんてバレたら、絶対に捕まえに来るぞ!
 そして、ダンジョンを攻略したとかバレたら、殺してでもドロップ品を奪いに来るぞ!

 もし、素直にドロップ品を出したとしても、一生兵隊としてこき使わさせられるとか、商人達が言っている。
 地球でも、労働基準監督署の目をかい潜ってブラック労働なんでさせているレストランや、会社なんて沢山あった。

 ここでも、当たり前のようにそれが横行している。
 逃げよう。く、すでに逃げる道は検問されているだろう。
 だけど、今はSランクハンターを探している。
 僕があのダンジョンで穴に落とされた事は、なぜか領都近くのこの街では、まだ噂になっていないようだ。
 移動するなら今のうちだ!

 

 次の日
 ガタンゴトン!
 今、僕は木箱の中にいる。
 昨日、隣の街行きの荷物を商人に送るように、頼んで夜中に倉庫に入って自分が頼んだ木箱の中に入ったのだ。

 あれから、なんとか考え出した策だ。
 隣の街には、ガリズの遠出クエストに出る時用ハンター相手の用の借し倉庫がある。
 そこの鍵は、僕が持っているのだ。
 そこに向かうことにした。街の門には対密輸用の人間探知の魔道具がある。
 だが、Sランクモンスター以上のモンスターの変わるの防具では探知出来ないと言う事を聞いていた。
 コカトリスのドロップ品の隠者のフードが役にたった。
 流石!コカトリスのドロップ品!
 なんとか街から脱出は成功した。
 あとは、倉庫に僕が飲んだフルポーションの空き瓶に同じ色になるように、スキルハッパで出した葉で作った青汁を入れた、ニセポーションを30本!ダンジョンの宝箱に入れておいで置こう。

 ガリ!ゲリ!ボヘ!トト!お前たちは僕を裏切って殺そうとした。
 だけどね、ギルドカードを見てわかったけど、まだパーティーから外してないかったのだよね。
 だから、パーティーの一員として倉庫に置かせてもらうよ!

 そして、隣の国まで逃げてパーティー登録からはずす手続きをして、さらに別の国に逃げる!
 これしかない!
 
 だが、暇な木箱に入っていて気がついた。
 確か死亡したら、ギルドカードのパーティー名前欄に(死亡)と文字が自動的に出るらしいとか受付嬢ベロアさんに聞いたぞ?

 あいつら、僕が生きているって知っているかも?

 まずい!まずい!まずい!
 早く逃げないと!追っ手が来るぞ!
 街に入ったので、夜中まで待ってすぐに行動する。

 だが、すでに貸倉庫前に領軍がいた!
 今来たばかりらしく、鍵を破壊して中に入って行った。
 すぐに隠れたから良かったけど、ここまですでに手が回っていたのか。
 
 こうなったら、村に帰ろう。そして、村の向こうの山の砦を越えて隣国に逃げよう!

 
 次の日、今度は新規の行商場所の開拓したい行商人の日雇い人夫に紛れて、村にむかっている。
 村の出入りは、かなり厳しい。
 だから、なんとかして村に入って、ガリのやったことをバラしてやる。
 それにしても、何でも入るからとインベントリーにダンジョンの宝箱ごといれておいて良かった。
 この宝箱を使って…、え?領軍?
 まさか、ここまですでに来ているのか?

 途中、領軍が休憩していた。
 次の日、村につく。
 あれ?村は?! は?移転した?
 行商人の主人も、5年前くらいに聞いた話と違うと啞然としていた。
 
 立て札を、読んでいた行商人の主人に後からやってきた領軍が話すには、あの村長のヤツが隣の王国と組んで、ここをち拠点として辺境伯領を攻める作戦に加担していたという。
 男爵とか侯爵とかに取り立ててもらう約束だったらしいのだが、そんなスキャンダルは隠蔽されて移転した事にされたという。
 村長達は、鉱山の強制労働送りになったというのだ。

 マジかよ!
 村の名残は、村長の家だった面影が少し残るボロ屋しか残って無かった。
 他の住民は、山沿いの紛争地帯の村に送られたという。

 この村出身だと言うだけで、危ない身分になってしまっていた!
 あの村長!それにその子供のガリ!ガリの従兄弟のゲリ!ろくな事をしないな!

 新規開拓を失敗した行商人の主人と共に、引き返すしかなかった。
 
 5日後。
 リーフは、領都にいた。
 チガウの街は、第1王女率いる第2近衛騎士団が駐屯する事になり、出入り禁止となったから入れなかっのだ。

 行商人の商人は、賃金を払わずに領都で逃亡。
 そして、第3王子とガリ達はなぜか王都に出発していた。
 
 何が起こったのかわからない。
 第2王子の騎士団も帰って行った。
 そして、この辺境伯領は封鎖されたのだ。
 人の出入りが禁止された。王命らしい。
 
 そして、誰か僕の事を覚えていた奴がいたらしく、僕が生きていることがバレた!
 サブギルトマスターが宿までやってきたのだ。
 事情聴取をするとか言っている。
 とうしよう?

 
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。

棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣

織部
ファンタジー
 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。  背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。  母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。  セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。  彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。  セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。 「セラ、ウミ」 「ええ、そうよ。海」 ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します! カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...