リーフクエスト 

どら焼き

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26.領主(元ベラボー辺境伯)もクビ!(解放)

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26.領主(元ベラボー辺境伯)もクビ!(解放)


 ヘっヘっヘっヘっヘっヘっヘっ
 ニヤけた笑いが止まらない元ベラボー辺境伯であり、もうすぐベラボー侯爵に返り咲く男が王宮にいた。

 この王国の辺境伯は、他国の辺境伯の地位と違って公爵と同等の地位ではなく、実務は公爵以上、地位は男爵と同じという酷い扱いであった。

 男爵との違いは、国境を守る義務と兵隊の数を維持する義務があること。
 しかし、軍事予算は王国から支給されない。自腹だ。
 やっと解放された!

 だが、ベラボーは自分が領民に子供を常に15人いるようにしろとか、散々酷いことを押し付けて、可愛い娘を見たら子供産ませてやるとか言って、屋敷に拉致して襲っていたこととか、全く屁とも思っていなかった。
 そして、自分が王太子か公爵になるつもりだったのだ。

 リーフを森で暗殺しようとしたことなんて、日常的にやっていたのに王太子か公爵になろうとしていたのだ。
 
 今から国王選定会議だ。
 だが、重要な事を各貴族は忘れていた。
 この世界は、女神が認めた者以外の血筋の者しか、国王にはなれないのだ。

 もし、なろうとしたらカミナリが落ちて殺されるとか、何か起こって死亡する。
 そして、そんな事をベラボーもすっかり忘れていた。


 ベラボーは、かつて裏切った婚約者を辺境に送り出して、一息ついたというようにソファに座って酒を飲んでいた。

ベラボー
「そろそろ、結婚するか。ふぅ。長かったな~。そして、子供も作るか!」

 いや、お前!子供90人くらいいるだろ!と側近達に心の中でツッコまれているのだが、その側近達も女性を襲って認知していない子供は1人あたり平均60人いるので、ツッコむ資格はない。

 今から会議だ。
 王弟も出席している。
 ベラボーは、この国王選定会議でいきなり王弟から上座に案内されてびっくりしていた。

王弟
「貴殿は、この腐った王国を改革しようとしたのだ。この席に座って当たり前だ。」

 だが、ベラボーも貴族だ!気がついた。
 ここで、ワインなんて出てきたら、間違いなく毒入りだ。
 貴族らしく、自殺した事にされてしまう。
 後に他殺だとバレても、王弟を飛び越えて上座に座ると言う事で不敬罪の現行犯で殺したという言い訳にするためだ。

 王弟は、微笑んで首を横に振っている。
 どういう意味か、さっぱりわからないベラボー。
 だが、メイド達が運んで来たのが紅茶だったのを見て、安心して席に座ったのだが…。
 あれ?メイドが、多すぎないか?

 ドスッ! ドスっ!
 突然、両足に走る痛み!
 足が短剣で刺された?!!

 ドスッ!両手が短剣で刺されて机に縫いつけられた?!
 痛い! ベラボーの顔が歪む。
 メイドが笑って、1人1人短剣で刺して来た。

 謀ったな!
 王弟をみる。だが、王弟は微笑んで首を横に振るだけ。

メイド
「お父様、お久しぶりです。」

別のメイド
「お父様? 自分の作った娘の名前すら知らないの?」

また別のメイド
「お父様? 女性を毎日襲ってこれまでいそがしかったでしょ?」

またまた別のメイド
「私達が、王弟様たちから許可をもらって、解放して差し上げましょう。」

 ドス!
 短剣が既に10本刺さっていた。

ベラボー
「な、なんだと!」

王弟
「貴様は辺境伯からも何もかもから解放されたがっていたな。
 辺境伯からの解放の望みはかなった。
 そして、さらに望みをかなえて貴族から、そしてこの世から解放してやろう。
 ついでに、貴様の娘の望みもかなえてな。」

 またまたまた別のメイドの手が、ベラボーの頭に置かれた。
「では、ファイヤーボール!」

 ドン!
 それが、ベラボーの最後に聞いた音だった。
 


 その日、各ギルド発行の新聞は号外を出した。
 ベラボー元辺境伯が、この世から解放された。

 何故か見出しは、王宮からこの言葉を指定されたらしい。

 ハンターギルドの酒場で、それを読んだギルドマスターワッタは、「やりやがったか。」とつぶやいたという。

 そして、珍客がハンターギルドの食堂で夕食をしていたリーフの前に現れた。
 旧ガリズだ。
 ガリの右腕はなくなっていた。
 ゲリの右足と左腕がなくなっている。
 ボヘの髪の毛は火傷で半分無くなり、杖の魔石部分は無くなり、右手が無かった。
 トトは、顔半分を包帯で隠し火傷で両足がくっついていた。

 言葉を失うハンター達。
 ガリ達は、リーフの前の席に座る。

リーフ
「よう! 生贄にしていい夢見たか?」

 よくいえたぞ僕!リーフは、実際会うと怖気づくと思っていたが、少しはかっこいい言葉を出せたと心の中でガッツポーズをしていた。

剣士ガリ
「て、テメェ、生きていたのか!くそ!クソ。」

重戦士。ゲリ
「俺達は、な、仲魔だろ?やっぱり攻略したのはお前だったのか。」

魔法使いボヘ
「こ、婚約者なのよ私達は。ド、ドロップ品があるはずよね。」

ヒーラー トト
「た、助けてよ。このままだとあの辺境領に戻されてしまう。
 もちろん、同ランクのあなたもよ。」

 リーフは、黙ってSランクのハンターギルドカードとAランク商業ギルドカードを見せた!
 魔力を流すと光るSとAの文字。

 黙る、ガリズ。
 その時、ギルド職員達がガリ達のマジックポーチの財布を彼、彼女達の眼の前に置いた。

リーフ
「本来なら、裏切り行為で没収してもいいらしいけど、ギルドに預けて置いた。
 ダンジョンに入る前、そのままだよ。
 開けてごらん。」

 ガリ達は、魔力を出してマジックポーチのロックを外して中を見て、ほっとしていた。

ガリ
「金が無かったから、助かったぜ。あのクソ勇者のヤツ、逃げ出す時に軍事資金をマジックボックスに全て入れて逃げやがったから、俺達の給料は出なかった。」
 
 うわ~、勇者もひどいな~。とハンター達もヒソヒソはなす。

 だが、その財布からギルド職員がガリ達のハンターギルドカードを没収した。

ギルドマスター ワッタ
「お前たちは、勇者パーティーではなくなった。なので免罪特権はない。
 勇者行軍の時に、途中の村や街で略奪や女性を襲うなど散々やってくれたな!
 みろ!被害者がギルド前に来ている。
 そして、金は今あるな。」

ゲリ
「ヤメロー!」
 ガリ達の財布は没収された。
 そして、旧ガリズのパーティー資産大金貨80枚の、損害補填に同意させられる。

 
つづく
 
 

 
 
 

 
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