リーフクエスト 

どら焼き

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45.悪化の加速がドンドン進む。 

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45.悪化の加速がドンドン進む。

 魔大陸 魔王城

 いきなり暗闇の石畳みの廊下に、明るさが変化して次の瞬きの後は、歪みからの通路の風景。

魔王
「おい! これだと誰だがわからんぞ!」
 
 これが、魔王の配下となったあるSランクダンジョンのダンジョンボスの最期に見た映像だった。
 魔王は、ダンジョンボスを蘇らせようとしても、魂が無かったのだ。
 ダンジョンコアの横にある、監視水晶の最後の映像が、これだ。
 この監視水晶が映像を送信中に、破壊されたらしい。
 監視水晶自身が撮った映像も、消えていた。

 唸る魔王。ダンジョンボスは、バイオレントコングカンガルーだ。
 どんなモンスターというと、ゴリラの身体にカンガルーの脚と袋がある。
 体長3m。皮膚は、ミスリルという魔導特殊金属でも斬ることは不可能。

 なのに、斬られていた。
 斬れるとしたら、魔王の持つ魔剣、魔神様が作った剣か、他の世界の邪神か?
 それか、この世界の女神様よりもつよい奴。
 それほどに、魔神様に改造されたダンジョンボスなのに、姿すら見せずに討伐するとは!

 しかも、ダンジョンコアのかけらすら残さず破壊するか?

 魔王は、新たな四天王を作ることにした。
 戦力の回復をしないといけない。
 そんな気がしたからだ。

 その頃、リーフはネコネコ王国という王国に来ていた。
 ハイ!もう、カワイイネコ耳のジュウニンさんの国ですよ!
 ダンジョンから出て、すぐに行った街で暴力公爵家が、僕を探しているというので隠れて見ていたら、なんと!その公爵家の令嬢にネコ耳が有るではありませんか!

 なぜ、僕を探すのかというと、精霊契約をするために必要だと知って探しているらしい。
 そして、その公爵家の横に教会の騎士もいた!

 うわ~、僕の妨害かよ~。
 だが、ネコ耳には興味をもった。
 そして、ネコネコ王国の事を知って、途中の険しい山なんて、なんのその!頑張ってここまで来たのだ。
 さぁ、ここで僕の新しい青春を…?
 あれ?教会の騎士が、何か手配書を配っている?
 
 は? 僕の似顔絵? 捜して捕まえたら懸賞金が出る?
 あの教主! ふざけやがって!!

 というわけで、今は宿の中で食事をしているのだ。
 窓の外には、ハンターギルト!たくさんのネコ耳お姉さんがいる。
 仲良くなれる確率1%でも100人以上いれば1人でも仲良くなれると思っていたいたのに、あの騎士め!

 教会の闇をみて、怒ったリーフは別の問題に目を移していた。

ダンジョンコア(新入り)
「魔大陸に行くのには、船でいかないといけません。
 しかし、既に海は瘴気によって真っ黒で、海水に触れると、Cランクハンターでも即死です。
 なので、大軍は送り込めまさん。」

 そう!この問題があるのだ。
 そして、もう一つの問題。

ダンジョンコア(先ほど新入りになった。)
「魔王によって封印された聖剣はこれです。しかし、見ての通り使えません。」

 そう!実はカッターナイフなのだ。
 しかも地球・日本製造のカッターナイフ 昭和60年製造と横に書いてある説明書付き。
 勇者が持ち込んだ物をスキルで聖剣にして、教会に保管させたもの。
 なんとか、刃物とかも討伐以外に文具として使える時代が来るようにって、願い事が
書かれていた。

 うん。今のままでは無理だ~。
 で?他の聖剣は、みんな砕かれたという。
 つくれよ!聖剣!
 しかし、女神様ハシュリーター様はつくらなかったという。

 どうも嫌な予感しかしないな~。
 え~、調べると魔大陸に行くには、死ぬ前提の船員犠牲にして、櫓で漕がせて船を進めると言う。
 つまり、進軍するのにも既に犠牲がでる。
 なので、サポートする援軍はどの国も出さない。
 出兵した途端に、軍隊全滅するのだから無理だよな。
 どうすればいいのか?
 つまりだな、勇者に協力すると犠牲が出るって事だ。
 
 そして、ハンター新聞で出ている情報だと、勇者が異世界言語理解ってスキル以外、全てなくなったという。

 は? 終わってないか?
 どうやって倒せというのだ。
 そして、その記事のしたに、ダンジョンで活動する強者ハンターを勇者に仕立てて、消耗品として魔王と戦わせようと教会がしていると書いてあるのだ。

 やはり、単身魔大陸に攻め込むしかないか。
 ということで、ハンターギルトに向かう。

受付嬢ネネコ
「あ、ハンター リーフさんですね。ギルトマスターと、お話をお願いします。」

リーフ
「いりません。レオーバ王国の支部に伝言をお願いします。 これは定期的ギルトマスターと国王に対する報告なので、握りつぶしたらすぐにここを魔王側だと疑われますので、しっかりと手続きして下さい。
 後、教会関係者に無理矢理合わせようとすると、魔王討伐を邪魔したとみなして、魔王側とみなします。
 これが、伝言文。
 これから魔大陸に攻め込みに行くから、港の場所の地図を見せてくれ。」

受付嬢ネネコ
「伝言は…う! (準国書扱いじゃない。これを無視しろって、うちの支部ギルトマスターは戦争をするつもりなの?)
 少しお待ち下さい。
 あと、魔大陸への地図とかは、Sランクハンター以上限定であり、この支部では金庫保管扱いなので、やはりギルドマスター室に行ってもらいます。」

 まぁギルドマスター室には、偉そうな教会の騎士とギルドマスターとがいたよ。

 まず護衛の騎士さんには、スキル暗殺断斬(距離無視)を使って、フルプレートアーマーのつなぎ目を全て切断して、下着姿になってもらった。
 それは、男女平等にね。
 偉そうな口を聞くと、すぐに実行してスキル暗殺断斬(距離無視)のレベル上げのスキル経験値にする。

 だが、教会の騎士の隊長はまだまだ余裕で、教主の所に行ってもらうとか言っているから、黙って首を横にふる。
 コイツの鎧も斬った。
 やっと、スキル暗殺断斬(距離無視)レベル2になったな。

 ギルドマスターが、やっと黙った。
 ヒョウ獣人の男性がギルドマスターなのだが、そんなにガバガバの危機管理でいいのか?それとも、オレの予想を超えた強者か?

 教会の騎士達が、抜剣したが既に切断済みだ。
 そろそろいうか。

リーフ
「配った、似顔絵のゴミは回収するように。 
 そして、帰って教主に二度とこんな事をしないようにいえ。
 次に邪魔をすると、別の邪神の部下とみなして討伐する。
 それとも、ここでバラバラにするか?」

 教会の騎士が、逆ギレして襲ってくるが、ギルドマスターも襲ってきた。

 しっかりと、ヒョウの爪もきって上げて縛った。
 教会の騎士達も縛った。
 ふ~、本当に腹が立っていることを、伝えないといけないな。

ヒョウ獣人のギルドマスター
「く、ハンターギルトの本部は、教会との会談でお前を護衛につけることを、了解したのだ!
 コレはオレの独断ではないだ!」

教会の騎士団長
「教主様が、神託を受けての命令なのだ!」

 なるほどな。ハンターギルトの上層部は魔王側に寝返ったのか。
 
ヒョウ獣人のギルトマスター
「ち、違う!違う!助けてくれ!助けてくれ!
 殺さないでくれ!なんだその(魔王に裏切った者)という焼きごては!」

 思いついたので、焼きごてを作って見た。
 暖炉に入れて、真っ赤になるまでよく熱する。

教会の騎士団長
「やめろ!やめろ!教主と話せばわかるはずだ!」

 だが、ギルドマスターが騒いだ事で、騎士達がなだれ込んできた。
 そして、今度はこのネコネコ王国の宮殿にいる。

 ほ~、なかなか。
 これが、本物のネコ耳メイドさんに、ネコ耳バトラーか!
 土魔法効果範囲拡大。ネコネコ王国城掌握。
 全警備魔導ゴーレムも全て掌握。
 僕を縛っている鎖も今、砂にした。

 罪人扱いされるとはね?
 魔王討伐するものを、罪人扱いするというのは、あなたは魔王側という確認をさせてもらった。

ネコネコ王国の国王?
「な!鎖を! 待て、話が違う!教会の者よ!早く説明しろ!」

リーフ
「教会の教主には、既に返答を送るように…なぜ罪人を縛っていたのに解放している?
 あの騎士団長を解放したということは、対立すると言うことか?
 まぁ、ここまで変な芝居に付き合ったのは、国王陛下に、聞かないといけないことがあったからだから、答えてもらおうか。
 隣の国の、公爵家の御令嬢に僕を奴隷として捕縛しろと命令したのは、貴方か?
 答えてもらおうか!」

ネコネコ王国の国王?
「(あ!姪の事か! まずいまずいまずい! 精霊達からも、絶対に敵対するな!と大精霊様からの伝言があったばかりではないか!)
 ち!違う! そんな命令はしていない。
 心当たりあたりはある。恐らく精霊契約の事だ!おま、君の仲間にならないと精霊契約ができないと言うので、探しているらしいとかは姪のいる隣国の公爵家からは聞いていた。

 それに、誰だ!ワシの客人を縛ったのは!」

リーフ
「芝居は要らない。
 魔王側についたやつ、討伐対象だ。
 そして、それを決めるのは教会ではない。
 僕の指揮権を持つのは教会ではない。
 
 精霊契約が、僕の仲間にならないとできないと言うのは、デマだ。
 王様の横にいる精霊に聞いてみな?
 僕が精霊契約をしているのか?まぁ、見えているはずだから、わかるだろうけど契約はしていない。
 精霊から拒否されたのだよ!精霊は女神様の命令に既に反した行動を始めている。
 理由は、魔王に封印されていったからとか言っているのと、強者との契約を再優先にすると言っているけど、それも嘘だ!

 なら国王よ? その隣国の公爵家の姪に、平民出身のハンターという自由業の家来になれ、正妻ではない使い捨ての女になれと、命令したのか?
 それとも、その公爵家の親は自分の娘を政治の道具として扱い、使い捨てにするそういう親なのか?」

ネコネコ王国の国王??
「そんな命令!するわけがないだろ!」

リーフ
「そのとおりだ!それが答えだ!
 その噂の答えだ!精霊契約は、僕の仲間になるのが条件とは、デマであり嘘だ。
 相当悪質な嘘だ!だから辞めさせろ。
 例え、それが精霊が言った言葉であってもだ。 
 では、帰らせてもらう。」

ネコネコ王国の国王??
「まて、聖教国から教主様の下に来るよう命令が出ている。
 コレは、実行しないとワシらもまずいことになるのでな、悪くおも…、ギャー!」
 国王??は逃げ出した!
 全ての、騎士たちの鎧がいっせいにバラバラになったからだ。

 さすが国王!危機察知はできるみたいだな。
 国王が逃げ出した事の意味を知って、固まる騎士たちを放置して、1人のリーフは帰ったふりをして、城の地下に潜伏することにした。




 帰らなかったのかい!
 
  
 
 
 
 


 
 
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