リーフクエスト 

どら焼き

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48.貢物を持ってきたある存在。

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48.貢物を持ってきたある存在。


 ウギーーーー!
 身体の急激なレベルアップは、痛みと熱と魔力の暴走を呼ぶ。
 それをなんとか、法則性をもたせようもリーフは、座り込んで身体の周りに魔力と共に回転させていた。
 [スキル魔闘術を会得しました。スキル空気操作を会得しました。スキル空気操作をからスキル風魔法(空気)が派生しました。スキル魔力風を会得しました。
 スキル魔力風と空気操作と風魔法(空気)を集約合体して、スキル風魔法が会得されました。]

 え?どういうことだ?
 あ!そうか!
 僕的考え方(この世界の考え方)だと、魔力が空気中にあって当たり前の常識だ!
 だけど、オレ的考え方(地球の科学的に考え方)だと、空気ってヤツは酸素と窒素の分子がダダよっているって、考え方が始まりだ!
 
 考え方が違うから、これまでいくら風魔法の練習しても、うちわで煽ぐ程度の風しか、起こせなかったのか。
 地球の考え方が、記憶がなくてもにじみ出ていたのかもな。

 すると、風魔法が使えるようになって、トンネル内に響く音が、わかるようになった。
 ふ~ん。
 地上での、様々な陰謀(ギルド内での良クエストの取り合い)とか、いまだに僕を捕まえようとしている某ネコ耳公爵家の令嬢とかの、声が聞こえてくる。

 そして、魔力と精霊を土魔法で遮断しているが、風の振動をこれでもかってほど上手く使ってこちらを探る者がいることがわかった。

 何者? 僕が地下に潜伏していることを知っている?
 そして、それを探っている。
 地上に出した鋼管パイプがバレた?
 まぁいいか。バレたらバレた時だ。
 今は、魔王との戦いでレベルアップした事での反動をなんとかする事でいっぱいだ。

ステータス

名前 リーフ [麻実田 葉太(はみだ ようた)]
ジョブ [掘削士] (仮)斥候
レベル 355→401(限界突破)UP
状態  記憶の一部混乱と不明 

生命力        300/40100
魔力        1000/40100
スタミナ  6000/40100
力       40100/40100
敏捷      100/40100
攻撃力    40000 /40100
防御力    200/40100
幸運   40100/40100

スキル 
○▼ハッパ レベル12 (限界突破)全UP
 ○葉っぱ 大葉 ドクダミ 柿 オリーブ ミント ラズベリー レタス キャベツ キャッサバ グリーンボール マホイ トッペロ パンジーナ 
 以下NEW ユーカリ ササ 竹
 ○葉っぱ付き みかん オレンジ グレープフルーツ コケラ さくらんぼ 
 以下NEW モモ スウィーティー カカオ  
 ▼発破
○発破モード ダイナマイトMark5 ドリルダイナマイトMark5
 指向性ダイナマイト爆裂ソードMark2
○爆破モード パイナップル RPG Mark7 NEW
 
▼対空誘導ミサイル
 (全火力✕35)威力UP
○スティンガー
○イグラ
○ヴェルヴァー
○ミストラル
○シャンベリン
○マートレット
○おまかせ適材自動ミサイル選択
 ▼コアスロット(2/21)NEW
[死出のダンジョン]ダンジョンコア
[可変式ダンジョン]ダンジョンコア
[泥のダンジョン]ダンジョンコア
[真水のダンジョン]ダンジョンコア

 テイム
○ブロック ドラゴン
  
 インベントリー(無限)
 スキル剣聖レベル3(スキル統合 剣鬼よりランクアップ)
 [変種等級]暗殺毒殺術レベル11(限界突破)UP
 回避術レベル9 UP 
   罠解除レベル10 
   気配遮断レベル9 
  [マップ作成レベル12(限界突破3)鑑定など統合]
レーダー レベル5 UP
 速読レベル9 
 野営レベル10 書類作成レベル9 交渉術レベル9 
 回復魔法レベル11(限界突破)
[超級]水魔法レベル23 UP(限界突破)
[超級]土魔法レベル35 UP(限界突破)
[変種的等級]風魔法レベル2 NEW

耐性スキル
 石化耐性レベル6 
 打撲耐性レベル8 UP
 対刃耐性レベル11 (限界突破)UP
 対魔族耐性レベル12(限界突破)UP

二つ名 役立たずスキル

称号 巻き込まれの被害者 
さらに失敗されて殺されそうになった奴
さらに説明すら失敗された奴
やり過ぎスキル
やりすぎそうなスキル 
やっちまったスキル 
限界を爆破した者 NEW

 うわ!称号が、限界を爆破した者ってヤツになってしまった。
 あれ?この称号は、何か効果があるのか?
 文字が光っているぞ!

限界を爆破した者
 一つのスキルを理解して、極めさらに探求して探究した者であり、それを惜しみもなく使う者に送られる、
 やり過ぎスキル、やりすぎそうなスキル、やっちまったスキルを得て、さらに使おうとした者に送られる称号。
 この称号の効果は、スキルを応用しようとした時に、適性が無いとかの分野の制限を禁止、撤廃するものである。

 特別追記
 なお、精霊達が魔法適性などを理由に、魔力協力など干渉を拒否することを禁止する。
 これまでの行いを悔い、反省して仲良くなることは推奨する。そして、そのための行為も認める。

 んん? どういうことだろう。
 まぁ、精霊とかに邪魔されないって言うことか?

 あ!そう言えば、魔王の剣と激突した時にハッパスキルとか出せないか、かなり頑張ったな。
 まぁ、まだまだ剣の技量が足りなくて、魔力を使う余裕が無かったからな。

 うん、このレベルアップ熱がなんとかなったら、どこかの剣の道場に行くのもいいのかも知れ無い。
 僕の剣術は、元はハンターギルドでの初級講習での短剣術で我流だからな。

 
(地上に出した鋼管からの音)

 勇者あいうえお が目を覚ましたぞ!

勇者あいうえお
「あ? いけね、寝ていたのか?」

 さてと、スキルとかがなくなったとか、言っておられましたが、すっごく良い剣術をお使いで!
 
 騎士団長の立場としても、あなたに期待が持てますな。
 では、実力はあったということで、予備の武器をも用意できました。では魔大陸へ向かいましょう。船を用意しろ!

勇者あいうえお
「は? なにのことだ? は?映像がのこっている? いや、こんな剣術知らない。」

 教主様が来られたぞ!

教主
「いまから、魔大陸行きですか。」

勇者あいうえお
「やっと、オレの女になる決心がついたか!
 くくくく、顔に出てるぜ!
 まぁ、それなら戦ってやってもいい。
 さてと、いい宿を用意しろよ!」

騎士団長
「まだ寝ぼけているのか? 起きろ!」

 バーン!

 剣士ガリ
「叩かれて首が、曲がってませんか?おい!トト、ヒールだ!」

ヒーラー トト
「私もこんな男の女になんかなりません。
 お断りです。」

 ヒール!

(リーフ視点)
 へ~、勇者に今頃目覚めた? あ!もう3日間も立っていたのか!
 オレの女? 教主って仮面被っていたけど、女性だったの?
 へ~、トトのやつにも、手を出そうとしていたのかよ。
 まぁ、知らなくていい情報だな。

 
 (地上に出した鋼管からの音)

 騎士団長
「教主さま? 本当に勇者の奴を送り出して良かったのですか? 一応小舟に乗せて風魔法で無理矢理魔大陸の方向に押し出しましたが。」

教主
「ヤツは、勇者ではない。既に魔王に寝返った時に勇者の資格を剥奪されたのです。
 だから、スキルはなくなった。
 で、トトさん?ホベさん? 覚悟は決まりましたか?
 なんでもするって言いましたよね?」

剣士ガリ
「な、なにのことだ?」

騎士団長
「しかし、彼の姿は見ていません。」

大精霊
「いいえ、見たのですのよ。特殊なスキルを使えたのに、それを使わずに剣術のみで前よりもさらに強い、新四天王を5体バラバラにしていました。」

魔法使い ホベ
「まさか、やけに真面目に戦闘すると思っていたら、あの偽物勇者のほうは、リーフだってこと?!
 なぜ、またクソ勇者と入れ替わる前に引き止めなかったのよ!
 そうすれば、何もかも解決したのよ!」

教主
「何もかもって、全てリーフ様が負担すればって事ですか?
 まぁ、モンスターと同じくバラバラに斬られて終わりですね。
 あなたは、別の覚悟がいりそうですね。」

ヒーラー トト
「わ、私はあの地獄のベラボー辺境伯領から出たかっただけ。外の領地と女性と同じ位の生活を望んだだけ。
 それのどこが悪いのよ!
 リーフの説得は私達には、無理なのですから原因を作った、今は牢屋の中の隣国の国王となんとか生かされているらしい、ベラボー辺境伯に責任を取らせて下さい!
 リーフが、教会にも属さない責任は私達にはありませんから!」

(リーフ視点)
 やれやれ、トトに対する万年の恋とかいうやつも、冷めたよ!
 目が覚めたよ!ありがとうトト!
 あのチャラ男の勇者あいうえお みたいな人格になるのって、ひどい生活環境から人を道具としか見なくなるって、聞いてはいたけどね。

 なるほどな。勘違いってヤツでではなくて、本気で男や女を色恋情ざたで騙しても、平気で何も思わないってヤツは、レベルと少し方向性が違うだけで、サイコパスと同類なのか。

 ここで、ふと悟ったリーフ。

 殺人が、空気と同じく当たり前か快楽なのが
完全物理殺人型サイコパス。
 人の恋愛で絶望するのが、3度の飯のと同じ感覚なのが、チャラ男や結婚詐欺女とかの分類で、金がなくなったら殺して捨てるのが当たり前だとしか認識できない、不完全心理利用型殺人サイコパスというか、不幸摂取型サイコパスなんだろうな。

 もう、男は中身とか言うけど、女性も中身だよな…。
 やっと、身体の中で暴れる魔力とかが慣れて落ち着いて来たので、3日間以上寝ていなかったリーフは寝ることにした。


 そして、起きた。く、まだ3時間しか寝てないぞ?

 すると、眼の前に[貢物]って書かれた紙を貼った、大きめの袋が6つ。
 そして同じ紙が貼られた、どこかで見た服の人間が1人と、物凄くきれいな女性がいた。

 は? このトンネルは土魔法で僕以外は空気振動しか、入れないようにしてあったはず!
 そうか、強者か!そして、敵か?!



 

 
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