異世界勇者召喚失敗か？

第４章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第126 話 東京壊滅予言150 分前！！3（祟りとは？）

第126 話　東京壊滅予言150 分前！！3（祟りとは？）

　地球に２人で帰ってきた。

　帰還7日目（異世界297日目）　午前10時
　場所は、都内の家。
　スマホに電源を入れて、時刻を確かめる。
　ナツと手を繋いで、すぐに移動することにした。

　宅急便だーーーー！
　と、拡声器よりもデカい声がしたと思ったら、ドガシャーーーン！と隣の家に何か降ってきたらしい。

　うん！とりあえず糸で繋げて蘇生だけはしておいたから。
　おかけで、外科手術はできそうだよ。
　果蓮　杉名（かれん　すきな）の入った段ボール箱（とんでも長方形）が、ヤツの実家に突き刺さっていた。

　それを見て、タクシーを拾おうとすると、操華（ハナ）（元お嬢様組）が迎えにきた。
　総理官邸が、動いたという。
　
「あ、そうか、え～と知らせがあった。
　あと、120分後に世界が偉いことになる。」

操華（ハナ）（元お嬢様組）
「え？主様にも、神託が？」

ナツ（女神Ver.）
「ま、まぁそう解釈して良いです。
　それで、こちらはこちらで動きます。
　まず、あの魔王クワガタとか半身を向こうで討伐したものをこちらでも討伐して、完全討伐していきます。」

操華（ハナ）（元お嬢様組）
「総理官邸は、報酬の事でどうにもならないので生贄を使って、操作するつもりです。」

「しかし、ユピるは見つからなかった。」

操華（ハナ）（元お嬢様組）
「え？それも神託だったのですか？」

ナツ（女神様Ver.）
「あ、そうか、あの戦闘の後はいそがしかったから、知らなかったのですね。ユピるさん。身体を乗っ取られていたのです。
　果蓮　杉名（かれん　すきな）達は、協力関係だったけど、ユピるさんは違って心が壊れかけていた時に、自分の肉体の理想像だったらしい（火の女神）に異世界召喚拉致されていたのよ。まだ治療中。」

「まあ、もうすぐ天界から帰ってくるらしい。」

操華（ハナ）（元お嬢様組）
「そのユピるさんの妹さんを、ユピるさんに似せて、魔王クワガタの生贄にするみたいです。」

「ふ～、戦（や）るか。」

ナツ（女神様Ver.）
「そうですね。あ！そうだ！総理大臣の孫娘の髪って、手に入ります？」

操華（ハナ）（元お嬢様組）
「すぐに用意させます。」

［速報］総理大臣は、女神様や神々様達を既に怒らせていた。


帰還7日目（異世界297日目）　午後3時
　一方　静岡県にいた魔王クワガタは、寒気を覚えていた。

　他の壊滅した世界の衝突が近い。
　なので、ずっと力をためていたが半身の邪神の方を倒したヤツの気配がする。
　魔族の話でも、ここに帰って来る力はあるのかもしれない。

　ここは、どこかに逃げるか？
　既に、しっぽが10～30位はある大妖怪とかも、北海道とか占領している。
　炎蛇が、突如消えたのも気になるな。
　そして、更に気になっていたのが、太平洋を渡ったしっぽが25あるデカい邪神　暴食暗黒鼠の事だ。　奴め！封印されていた時に分身に横穴を開けさせて東京のゴミ埋立地［夢の島］の内部のゴミと怨念と欲望を食ってパワーアップしてやがった。

　なんだ？
　富士山から振動だ？
　地震ではない！霊波動振動だと？かなりの霊能力者が、いるのか？

　
　そのころ、都内某所ビル

　自称・政府関係者（女性）は、後悔していた。
　この作戦はやるべきでは無かったと。
　既に、同僚達は目の前いる高校生の男とまた同じ位の女性に忠誠を誓う敬礼をしていた。

「おいおい、お前が他人を巻き込まないで、生贄になったら？」
　
　男はいう。

「オレはもう、仕事は終わったの！寝言とか言われても迷惑だ。」

　そして、頭に電気が走った。
　アギポー‐ー！
　そう、自分が叫んでいるのを聞きながら、意識が飛んだ。

　そして、目が覚めると総理官邸にいた。
　

　静岡県

　あれ？魔王クワガタがいない？
　ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！
　おわ！　霊波動地震かよ！ついに伝説が蘇るのか？
　平安時代、富士山は噴火していたという。
　そして四国のある所にいた、ものすごくすごい美人な霊能力者が、朝廷に呼び出される。
　誰かの妻になる事を拒んだ霊能力者は、富士山の噴火を鎮める生贄にされたという。
　今も、富士山山頂にその名残があると…。

　しかし、最近になって当時の火口がわかってきた。
　当時の火口は山頂ではなくて、山麓でだった。
　実は富士山は、単一の性質のマグマを出す火山では無い！
　火山学者は、決して明言しないが遠回しに古富士とか言って、時代とかでマグマの性質が違うことをいう。

　コレは、何を意味するのか？
　そのマグマの違いの証拠は、世界的に見て富士山だけマグマの出どころが違うのではないのか？という疑問を提起するのだ。

　そして、全く別のマグマのような赤い霧（オーラ）を出す女性が、樹海の地下から立った状態で現れた。

「こ、怖！　ふ～、総理大臣を叩かなくて良かった～！！
　さてと、逃げよう！」
　はい、逃げます！　あんなに怒り狂った女性は、怖いです！ハイ！

　だって、6つの世界が統合したのなら6人の、なよたけのかぐや姫がいるってことだよね？
　政府よ！責任をとれよ！

　そして、霊波動地震（霊振）が5つ発生した。
　オレは、マジで怖かったので、ナツとすぐに京都と奈良の方面に文字通り飛んで行った。
　封印具を探しに行こう。残っている？残っているかな？

　
　帰還8日目（異世界298日目）　午前6時

　大阪のビジネスホテル
　新聞と、テレビを見ていた。
　［総理官邸沈黙！］

　そんな見出しの新聞を見ながら、ナツ（聖女Ver.）と食事をしていたら、やってきたよ～黒服軍団。そして、自衛隊。大阪府警と知事？
　気配を消して、結界を張ってスルーした。
　まずは、お手並み拝見してからだ！
　交渉はしないよ！

　オレ達を見つけられないらしく、今度は電話をかけてきた。眼の前で「どこいる！」とか言っているヤツの前で断った。

　見ていたホテルの従業員は、目を丸くする。
　そして、黒服にあの人の眼の前で居ますよ？とか言っているのをみて、黒服さんは目を丸くする。黒服さん達は、その時から知事たちから1歩下がっていた。

　オレ達はすぐに移動することにしたよ。う～んナツは腕にくっついてくれるので、すごく助かるがもっと穏やかに移動できたらな～、とかも思う。
　なんば（難波の津　かつて、なんば駅は港であった。）は、まだ海水が引いてない。　
　さてと、奈良まで行くか～。と、本来なら行くのだか…。
　そう！近畿大阪鉄道が、（ピー）大阪鉄道に変わっている。（読み方いっしょ）
　は？
　あ！そうか！まさか他の宇宙と衝突が既に始まった？

　そして、何故か私鉄特急列車が今では0系と呼ばれるダンゴ鼻の新幹線に変わっていた！

　うわ！ヤベー！
　別世界が侵食してきたのか！
　そして、駅は地下にあるので、冠水した為にやはり運休だった。　
　
　止む得ない！
　JRの難波駅があるらしいので、行きたいけど、迷ってしまって黒服に見つかりそうになって、駅があって電車も動いていたからあわてて乗ったら、南海鉄道という列車だった。

　え？　和歌山行きの特急？