異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第4章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第127話 東京壊滅予言150 分前!!4(特急列車でゴー!)

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第127話 東京壊滅予言150 分前!!4(特急列車でゴー!)

 帰還8日目(異世界298日目) 午前8時

 あ~、幸せだ。横にナツがいて電車に乗る。
 ふ~。異世界召喚される前だと、こんな事はなかったな。

 なんとかして、心を折ろうとして告白詐欺とかばっかりだった。
 そうだ! 落ち着いたら何かお土産(意味深)を送りつけて殺るか!

 いけないいけない。(やる)が(殺る)になっているな。
 
 このまま行くと、和歌山か。
 う~ん、奈良と京都から離れるけど、この体勢でもう少しいたいな~。

 と、まどろんでいたら
 
車掌
「次の停車駅は、(ジリリりり!)」

 なんだ?あ~、電車間の電話か~。
 
車掌
「つ、次の停車駅は新今宮~。少し点検の為に停車時間が延長されます。」

 あ? ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
 ウィーン!ウィーン!ウィーン!ウィーン!
 スマホの地震警報が一斉にな鳴る。
 仕方ないか。

 震度6!
 ん?まずいな、揺れが酷いぞ!
 ナツをお姫様だっこして、少し[能力]を使って浮く。
 そして、開けっ放しのドアから出ると、敵意?らしきものを発するヤツからがいた。
 追いかけて来たのか?
 ガタン!ガタン!ガチャン!ガコン!
 あ!脱線した!
 コレはだめだ!すぐに移動する。怪我人とかまだ揺れているから、血を流していて地面にへばりつくしか無い!
 揺れの時間が長い!もう5分も揺れているぞ!

 クソ!線路を飛んで…移動するか?あ!駅が!
 カシャン!と駅のホームが崩れた。

 く!何人か救助して、すぐに移動する。
 まったく困った事だ。
 すぐにそのまま、確かあべのハルカスとかいうビルだったかな?
 それ目指して飛ぶと、ビルのガラスが砕けて地上に降り注いでいた。

 怖!

 とりあえず、京都まで飛ぼうとすると、攻撃ヘリが来た!
 は?

 バルカン砲が掃射される。
 すべて斬ってみた! おお!出来たぜ!
 ナツがスマホで録画していた。
 よし、攻撃されたからには、もう協力はしないよ。
 
 すぐに気配を消して空間魔法で完全遮断する。
 え~、総理官邸にはどう対応するか、今考え中です。
 いや~、ナツをお姫様だっこしていたほうがいいから、攻撃ヘリ?無視!


 帰還8日目(異世界298日目)午後1時

 近鉄奈良駅前。

 柿の葉寿司が販売していたので買う。
 ん?
 手紙?

 宗主様が、あなたに会いたがっています?
 宗主?
 いや、そんな人付き合い無いからな。
 そして、東大寺に行ってみたら、く、黒子さん?がまじで出てきた。

「ふう~。ハゼ(風の簡単暗号変語)の流れ先は?」

 ナツが昔の魔王封印の時のたくさんあった合言葉の一つを覚えていた。
 この言葉はこの周辺での戦闘に時に、使っていたという。

 サーと、年配の黒子さんに囲まれた人の顔色が変わる。

「済まない、人違いらしい。」
 すぐに移動する。
 妖気? どこからだ?
 若草山っていう、野焼きで有名な山があるが、んんんん? その後ろに変な山がある?

ナツ(聖女Ver.)
「あ!あれです!」
やまさぎ(山 詐欺?)という魔王らしい! 
 え?でっかい油が無いゴキブリ?
 あ~、確かに山と見間違えそう!

 魔境魔法鑑定
 異世界魔王 ゲンゴロウダーツ ゲルホ
 通称 やまさぎ (山 詐欺)
 生まれの異世界で、ゴキブリと間違われて殺虫剤とかで殺されそうになり、何度も死線をくぐり抜けてきた、ゲンゴロウの変種がついに捕まって蠱毒に入れられたが、それが元で魔王になった。

 あ、ゲンゴロウなの?
 
ナツ(聖女Ver.)
「ホーリーチェインバインド!」

「刺突!」

 ザン! 剣気を込めて突きを放ち、ゲンゴロウを貫通する。

 こうして、異世界魔王 ゲンゴロウダーツ ゲルホを討伐した。
 魔石が残り、魔王の身体が分解されてゆく。
 向こうから、先程の黒子軍団が見ていたから、すぐに移動する。
 
 たぶんこのあたり?
 というナツの記憶の場所を探すと、デカい亀裂が走っていた。
 ここに、魔王クワガタの方が封印されていたという。

 近くには、大きな陥没した穴があった。
 
「コレは?」  
 穴の中で、鎖のなれはてを見つけた。
 手触り、比重とかあまり知らない金属だな。

ナツ(聖女Ver.)
「ヒヒイロカネですね。確かこの若草山?の近くに、多々良場(古代製鉄所の事)があって、銅、鉄、ヒヒイロカネ、アオイロカネが作られてましたね。」

 ヒヒイロカネ?アオイロカネ?
 アオイロカネって、水凰刀に使われたという鉄か?

ナツ(聖女Ver.)
「ハイ。たぶんそれだと、思われます。」

 アオイロカネ。青い色の金属だったらしい。
 近年の研究では、青い色はチタンであり、当時の口伝でどういった製法で作られたかは、不明な金属だが、かなりの強度を持っていたとされる。(天然の鉄鉱石には、チタン成分もかなり含まれているらしいです。そのチタンは青に発色するという説があるようですが。)

 ヒヒイロカネの方は、不明。もはや伝説。

 だ、けどここにあるのだよな~。
 収納しておこう。なんだ? かつて魔王クワガタが封印されていた所から、光が発せられてオレに入って行った。

 ん??

 はて、何か今思いだそうとしていたな。
 なんだったか?まぁいいか!
 スマホの元お嬢様組から電話が入ってきた。
 なんだろう? 
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