異世界勇者召喚失敗か？

ミッション スタート！ 怒りの住民からの訴え。

ミッション1第八話 ロジナフ王家の財宝と、困った病気2

ミッション1第八話　ロジナフ王家の財宝と、困った病気2

　俺様は、世界中心病なのかもしれない。なら、同じ世界中心病に蝕まれる皇帝の心の内情を理解できるのも俺様だ。

　やってやる。

皇帝
「なに？　何かあるのか？」

「民衆が認める歴史、そして、その力を結集した力を遥かに超える魔王を倒す力からの認証を得れば、話は変わります！
　歴史の主人公を陛下達のものにするのです！」

　実は、魔王を封印したあと現地政府が報酬とか、経費を払っていないのでそれを払えば封印を成功した政府という立場を変えることができるはずだ！といったら。

皇帝
「なぜそうなる？」

「この世界と同じですよ！そして、皇帝がやろうとしている世界征服の同じ原理ですよ。
　統合される前の中心になった、いわば勝者の世界はオオベという者が魔王を封印した世界！

　しかし、統合される前の素の現地政府は、始めったから報酬を払わなかった。
　確かにその後、別の世界線の別の政府が対価を払ったとしても単なる代替え払いであり、現地の政府に対する貸付としかならない。
　まぁ、それがふつうです。

　だが！今回は違う！今回は！
　ヤツは、オオベは宇宙人ですら頭を下げないといけない別の異世界の管理者となった。
　まぁ、そのせいで俺達が替わりに宇宙人に拉致されてこんな目にあったのだけど、ここでオオベには大問題が発生している。

　現地政府の対応ですよ。現地政府は、今の金融制度では報酬と補償が出来ない！なんせ億や、兆を超えて垓（がい）の位にまで元金が増えている。利息抜きでね！　しかも補償の中には、人を生き返られせないといけない！
　統合されて、他の勢力と混ざりあった他の勢力にも殺されたオオベの一族を生き返られせないといけないのですよ！

　あいつは、金よりも生き返られせる事を選ぶだろうな
　なら、ここでまず貴方がたの隠した垓の位を超える隠し財宝を使って、補償する地位を現地政府から奪うのです！」

皇帝
「なるほど、生き返りを禁止した地球の神の決まりの変更をしないといけない、せざる得ない、とんでもなく強い力が関係するのか。
　別の異世界の管理者に支払う補償か…。なるほど。生き返る為にさせないといけない事か。
　そうか！報酬と補償は絶対だ！契約を破ればただではすまん！
　なら！契約は守らないといけない。その契約は魔王封印。それが解けるまでの守った者には報酬を払わねばならない。」

「（よくわからないが、このまま話を進めるか～。）さすが陛下！話が速い！まだ現地政府は報酬を払っていません！
　つまり、払ったヤツが生死決まりを超える、契約を実行したものになるのです！」


皇帝
「そして、支払うのは生者だ。だが死者である我らが払ったとなれば…、契約として無理矢理生者にしないといけないということか。」

「（確かにそれを言った、陰陽師がいたが実際にできるかは不明だったのだよな～。）それしか、禁呪とか使わずに合法的に認められて復活する方法は、思い当たりません。
　そして、今しかないチャンスです！」

皇帝
「そうか、そうなるか。よし、まずは生者の政府の立場を乗っ取るぞ！」

　やったぜ！成功だ！これで後は宇宙人を騙して、怨霊は浄化した！とか言って地球に帰って、俺様達を見捨てた奴らにも復讐できるのと、報酬問題を解決したことで俺様も一躍勇者だな！クククク！

果蓮　杉名（かれん　すきな）
「（そんなにうまくいくわけ無いけど、それしか挽回のチャンスはないから、やるしかないわね。）」

　いわゆる（立場取り替え）という事を起こそうと言うのだ。
　ここに、俺様の計算がある。
　まず億や、兆を超える垓なんて位の単位は、隠し財宝にはないと言われても、当たり前だろうな。
　それが、1つの世界ならだ！！
　だが、今回は6つ分の世界の皇帝のロジナフ家の隠し財宝だ！
　2000兆は超えるとか言われていた財宝の６倍だから1垓2000兆はあるだろう！
　ククク！

果蓮　杉名（かれん　すきな）
「（こいつバカか？地球が6倍になっていないのだがら、ダイヤとか宝石とか黄金も、6倍になっていないだろう？　無理だろ？足りないだろ？まぁでも今はこの波に乗って地球に帰って逃げるしかない。）
　生き返るのは、それくらいはしないと無理でしょうね。」

　ということで、怨霊皇帝達が支配していたエリアは、怨霊達がいなくなった。
　だが、その様子をずっと見ていた宇宙人。

宇宙人
「アイツら、私達を騙して地球に帰られるとか思っているな～。」

宇宙人　司令官
「待て、奴ら条約と契約を持ち出して来たな。
　まずいな。星間連合政府にお伺いしないと。
　魔王封印は、我々のかつて政府を襲って来ていた魔王を封印してもらっていたのもあるからな。」

宇宙人
「オオベ様の選択が、影響すると言うことですか？
　それに、ロジナフ家の財宝って残っていたのですか？どうせ都市伝説でしょ？」

宇宙人　司令官
「あるにはある。価値の評価は知らんが、あるのだ。それに、王室の血筋も実は生きている。
　一応一回果蓮（かれん）と凶粗（クソ）は地球に返さないといけないかもしれないな。