ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第11話 辺境伯領の封鎖!

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第11話 辺境伯領の封鎖!

  2月11日
 朝、冒険者ギルドに行くと冒険者達はいなかった。また連れられて行ったの?

受付嬢「いえ、クマとの戦闘でほとんど救護院に入院です。」
 まさかの病院送りだった。

受付嬢「その……昨日夜半に、この辺境伯領が封鎖されました。」

 え?

 聞くと、各地の騎士団が魔王軍と戦闘せずに、食料だけ買って逃げるように戻るので、始めから入れないようにしたというのだ。
 
 森に行って…、あれ?やっぱりクマが多いな~。30クマほど倒して辺境伯への1クマ納入したあとは、肉屋とか数軒に卸して自己資金をつくる。実は全く慰謝料とかには手をつけてない。使っていたのは、ミラージュが節約して貯めていたお金だ。しかし、ここで自己資産は金貨2万枚になり、しばらく巣ごもりもできるようになった。

 既に昼なので、今日はこれからどこに行くのか?という情報を集めたい。目標は元の世界に戻ること。
 魔道具屋に行って何か魔法の分野が進んだ王国が何処かを聞こうと向かったが、え?(しばらく休みます。)と書いてある。仕方ない。
 武器屋に行って、いい武器があった。どこの生産品か聞いたら3つ向こうの王国らしい。使わないが両手剣を買った。
 なぜだか知らないが、持てたのとお試しに使ったら、丸太の棒がキレた。聖女って相当すごい戦闘をしていたか!と呆れ返ったのもあるが、斬った所を見ていた冒険者達が引いていたのを見て、ナンパとかトラブル避けにはなりそうと買ったのよ。

 次は地図だ。武器屋の人にヒントはもらった。護衛クエストだ。確かに護衛計画には地図がいるからね。
 しかし、この辺境伯領は封鎖中。だけど、昨日幽霊状態で行ったときには、そんな命令書とか無かったわよね?変だな。

 下着とかも買い集め、旅の準備を整えながら宿に入って寝る。

 ゆーたい、りーだつー!

ミラージュ(私)「やれやれ、今日もお仕置きに行きますか!」
 幽霊状態になった私は、すぐに辺境伯の城に行ったら、妙な集団がいた。
 上から、マスクを被った集団。不気味よ。何を話しているの?

?「既に結界を張りました。辺境伯殿、心配なされるな。」

辺境伯「本当に大丈夫なのだろうな!お前達教会皇国も公爵令嬢暗殺の首謀者の一角なのだぞ!
 まさか、化けて出てくるとは。」

?の部下「対悪霊結界の展開は完了しました。夫人の下に出現した時に、この悪霊封印壺に封じましょうぞ!悪霊ミラージュは、出てきた時が最後!」

 誰が悪霊じゃこら! コイツら(怒)!
 
辺境伯「必ず捕まえろ!ミラージュが本当に死んだのかの確認が第一だ。その側近の生き残りが幻影か使い魔を使っての復讐をしているなら、ソイツを探知しないと。既に領地も封鎖した。
 国王復帰の発表の前に、全て片付けろ!」

 は?国王復帰? やはり殺せないという制限は本当だったようね。それにしても、あの王太子の隠し子達も根性がないな~。もう制圧されたの?
 
 ん? 今先ほどなんて言った? 死んだ?私が? ん~、これは利用できるかもね。
 それにしても、あの生贄の祭壇の炎に入れても死んでなかったか~。そして、転送先の教会皇国があの国王達を支援したのは、黒確定ね。
 
 邪教か~。こうなると、魔王とかいるらしいけど……いたたたた!
 頭が痛いな~。 今日のところは帰って寝よう。


 日記 ボスタニア歴655年 2月11日
 頭が痛い。なので、今日はお休みね。


 2月12日

 朝から豪雨。頭が痛い。
 少し食べて、しばらく寝る。
 
 すると、夢をみた。
 私視点だ。 ミラーシュと呼ばれている。すぐに、前世か前前世とかだとわかった。
 相当な悪の奴らに対して、かなり苦悩しているのがわかる。殺しはいけない。
 しかし、前世(京子の前)でその制限の解決策をついに編み出した。
 魔王を倒すのに神託で同行させられた時だった。魔王討伐後に、また勇者がやりたい放題を始めた。人をさらっては…。
 また。それはどうも何回も、何回も聖女をさせられて何度も同じ場面に立たされたらしい情報も出てきた。 
 しかし、前世(京子の前)の時は違った。勇者パーティー同行に条件をつけた。前前世では、勇者に同行する役目は禁止にしたのだがまた頼んできたので、同じ事をすると殺してもいいという条件をつけたのだ。
 それを最低条件として、聖女引退と私を勝手に利用しようとする者達の皆殺しとか条件をつけた。

 しかし、魔王を討伐したあと、また勇者がやりたい放題を始めたがその条件すら守らなかったので、大変困った時に編み出したみたいだ。

 異世界から勇者召喚で、「召喚され苦労させられたのだから、それ相応の報酬だ!それに元の世界には帰られるなら止めてやる!」と勇者は言う。
 しかし、その時の担当者は異世界召喚と勇者チートスキルで力を使った。「帰すのは無理。そして、魔王を倒した勇者に国王も人民も謝意を込めて、身体でもなんでも労うべし!」とか言って、私との約束も反故にしたのだ。

 
 あ~、思い出した!だから今回の生贄計画の一部だろうけど、知った時には無意識なのにものすごく腹が立ったのよ!
 
 そして、前世の私の記憶映像は続く。
 殺しは禁止。なら、死んでなければいい。ということで、その強姦魔の勇者、殺人鬼の斥候、男狂いで飽きた男は殺す魔道士、そして、金が大好きで殺して奪うシールドガードナー達の身体から、無理矢理に幽体と霊体、つまり魂の身体を引き剥がして、動けなくすることに成功した。
 その生き悪霊達を火山の溶岩の中に入れて、よ~~く煮て黙らせた後に、溶岩で作った邪悪勇者達の封印石像の中に入れて懲らしめたときに、私の聖女レベルがカンストして、「いい加減人間卒業してください。という案内が来たのよね。」

 あ~、そうだった!
 結局あの後は、召喚したあとに放置した者の責任が問われていたのを見ながら、地球で別の職につける運命の修行に入ったはずなのに…。
 よくも、邪魔をして挙句の果てに生贄?

 犯人も探さないとね。

 起きたら夕方で外は真っ暗で豪雨!
 お腹ペコペコ!
 食事をして、一応聖女レーダーで検索する。この街の3つ向こうの街に、王国軍が駐屯しているが足止めされている。
 城の中のあの怪し集団のスパイは3人いたが食堂で何か話しているようだ。

 まだ全ての前世の記憶が戻ったわけではない。ほんの少しだ。
 だが、あの生贄主義のならず者たちへの対抗手段はわかった。一応一階に降りて、何か無いのか見ると新聞が置いてあった。

 ボスタニア王国日報 2月11日付
 国王陛下達は、魔王軍に対する相談の為に教会皇国に行かれていたが、今日から政務に復帰される。

 なお異世界召喚聖女ルージュ様は、体調不良の為にお休みされる。
 そして、我らが栄光の王太子フゥンダル様は、魔王軍討伐の為に辺境伯領に向かわれた。

 
 ほ~。
 珍しく客が入ってきた。聖女鑑定!辺境伯のスパイか。バレてないわね。
 ん? このスパイの罪状欄に、(辺境伯の嫡男の為の人攫い)というのがあった。

 人攫い? そういえば受付嬢が言っていたわね。
 少し、このスパイが私を狙わないように、浄化の魔法をかけておきましょうね。

 結界を今夜はかなり厳重にかけて、スパイ達を眠らせた。
 さぁ始めようか。

 今回は、人攫いの捜査もある。辺境伯よ。証拠も全て…いや、まてよ。王国や教会皇国が腐敗しきっているから戦闘不能にして引き渡しても、公正な裁きなんて無理よね。

 城に入ると、辺境伯が何か指示を出していた。どうも私を捕まえられなかったので、イライラいているみたい。

 ふふふふ!辺境伯は黒確定。あ!それよりも、今日はもう一つ別の用事があった!この辺境伯は人攫いの主犯でもある可能性があるんだ。

 何処かな~、何処かな~?と城の隅々まで調べて何かの2重帳簿とかも没収して探していたら、気がついた!
 あの嫡男がいない。王都の屋敷にもいなかったはず。そして、発見した。ほ~、アイツに親に似ずに可愛い妹がいたのか~。
 鑑定しても、養子とかでないらしい事はわかった。う!グヘヘヘ!後でお姉さんが遊んであげる。結界で保護してスリープの魔法をかけておこう。

 ん?一階地下牢への階段はっけ~ん。見張りとか全員眠らせていくと、いた!うわ~、美人な人とか沢山~。

女性「え?まさか幽霊!」

 しまった!姿を消すのを忘れていた!

きれいな女性「え!まさか、ミラージュ様?」
 私を知っている?誰だ?

きれいな女性「確か、王太子様の婚約者の。やはり、殺されたのですね。」

 あーー!思い出した!隣国の姫だ!王女さま!
 確か、3年前の親善パーティーの時に会ったわね。
 あれ?なぜここに?

王女「もう、わが国は陥落寸前なのです。助けを求めて、ここに来たら捕まりました。教会皇国の者もグルです。
 神託で魔王軍に対する討伐気運を高める為に、滅ぼされないといけないとか、神託があったと言われて捕まりました。
 このあと、あの嫡男が燃える城から私達を助けた事にして、結婚することになるとか。」

 あのクソ野郎どもーーー!

王女「まさか、聖女合成の為に既に殺されていたとは…。」

 よし、助けてあげる。 
 いい!私が無力化させてくるから、これを食べて腹を満たしておきなさい!冒険者の達もよ!
 食料とか渡して、回復魔法をかけておいた。

 そして、城の兵士達にある魔法をかけておく。さ~て、あの嫡男はどこにいった~!
 あ!帰ってきた。辺境伯と打ち合わせをしているな。
 さてと、城に設置してある変な結界とか全て解除して、まずは夫人からお仕置きしてやる~!

 夫人の寝室を襲う!
 結界とか張っていたが、全て解除してこの怪しい部隊も全て気絶させる。

ミラージュ(私)「良くも、生贄なんて企画してくれたな~!邪教にはお仕置きだべーー!」

辺境伯夫人「いやーーー!」

 そこにやってきた嫡男!「さっさと昇天しやがれ!」

 ギルティ!(有罪!)

 コイツを金縛りにして、頭を掴む。うまくできるかな?えい!

 ブチブチブチブチ!

辺境伯嫡男「ウギャー!」
 嫡男から、魂の身体を無理矢理引き剥がして、奴等が用意した封印の壺にいれる。  

 次はお前だ!

 ブチブチブチブチブチ!

辺境伯夫人「ヒギャーー!」
 辺境伯夫人の魂も無理矢理引き剥がして、封印の壺に入れる。
 そして、怪しい組織の構成員にまずは性転換の魔法をかけて、女性として変化させておく。そして、自分達は隣国の王女とか王女の護衛の剣士とかの模造の記憶を植え付ける。
 そうだ! 本物の王女達の生活費とか、今回の賠償金として確保しないと!
 忙しいわね~。
 
 辺境伯が大広間にいた。辺境伯「くそ!奴らしくじったな!」

 ミラージュ(私)「しくじっ他のはお前だ!辺境伯よ!邪教と組んで、良くも私を生贄にしようとしたな!」

 辺境伯「者共!出合え!出合え!その怨霊を対峙しろ!」

 プチ・サンダースパーク! ビリビリビリビリ!

 電撃を食らわせて、兵士達全員を戦闘不能にして、辺境伯を捕まえて魂にクリーンの聖女魔法を使う。
 これで、辺境伯は全てのスキルが初期化したはず。
 ん?何か力が湧くが、今はそれどころではない。辺境伯に催眠術をかけて、王国軍の教会皇国軍に隣国を助けに行かせるように誘導する思考プログラムを打ち込んだ。

 さて、王女達を解放しないと!
 王女達も、先ほど私が言ったことを信じたようで、すぐに私が作ったニセ者共と入れ替えた。
 あ~、辺境伯の令嬢はどうしようか?
 しばらく、すぐに転移とか召喚できるように、マーキングをしておこう。

 王女達は、すぐにこの街の空き家に身を隠してもらった。やれやれ。疲れたな~。

 
 日記 ボスタニア歴655年 2月12日  
 やはり、良いことをしたあとは気持ちいいね~。疲れてもやりがいのある疲れだわ~。

 
 


 



 
  
 

 
 

 



 

 
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