ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第26話 面倒事は、早く済ませるのが吉だ!

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第26話 面倒事は、早く済ませるのが吉だ!

 ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 3月25日

 バルセリナ王国 王城 国王執務室

国王「聖女様がうごいた?」
 実は、領主から京子こと冒険者キョーのことは報告されており、王女達の証言からもミラージュだとバレていた。

王女ミレーヌ「未だにミラージュ様が冒険者キョーさんに取り憑いているのか、キョーさんがミラージュ様なのかわからない状態ですね。
 お父様。すこし、戦地跡の激励の視察に行きたいのてすが。とくに封鎖した国境付近とか。」

国王「ワシも行きたい。恐らく魔王四天王も5凶星も他の部隊もあの辺りできえた。
 彼女が討伐したのだろう。魔王軍が立て直され前に、我々も立て直さないといけない。」

 王女ミレーヌは、ミラージュとの忘れられないスキンシップの記憶に胸を弾ませながら、馬車に乗った。


 ~ ~

 今日はうるさい蚊蜻蛉(かとんぼ)との戦闘で消えた(死の森)といわれた焼け野原に私設砦が正式に完成した記念日である。

 そして、砦を食糧庫にして軍備を整えて行く過程で、近くに死の森の中にあって未発見だったモンスターだらけの異空間ラビリンスが5つも並んで発見されたので、独自の探索者ギルド組織を作るかどうかの会議が午後からある。既に冒険者ギルドが乗り込まないように防壁とか建築中で、厚さ3メートルの壁は最低3枚は欲しいところ。

 たしかにこれだけラビリンスがあれば、モンスターだらけの森になるわね。
 なので、街とか冒険者達用の宿泊施設も作り出していた。ラビリンスは冒険者を呼ぶ。その扱いが問題だ。
 私は、冒険者ギルドのボスタニアの辺境領支部のギルドマスターのクビを持って来て、向こう側がこれまでの無礼を誠心誠意謝罪してするならこの事業の参入を認めようとも思っていたが、この街の支部(ギルドマスターは、ある日領主につられて行った後、転勤になって不在。)の受付嬢から伝えられた冒険者ギルド本部とボスタニア支部長のこちらの要望無視の、ラビリンス使用許可を求める言葉に腹が立っていた。
 なので、冒険者ギルドは関与禁止にしてこちらでギルドを立てる事になると思う。どうせ、この王国と冒険者ギルドの仲は悪い。原因は魔王軍が攻めてきた時に、冒険者ギルドは支援要請に動かなかった恨みがある。
 この街(実は名前がない。国境近くなので国境と呼ばれていた。)の領主が、王家から街の名前が付く!と、喜んでいたよ~。
 まぁ、良かったのか?街はお祭り騒ぎ。

 今日も、ラビリンス前の封鎖地区に入ろうとする奴らがいた。
 「冒険者ギルドからの調査団だ!」とか言っていたが、衛兵に逮捕されて連れられていく。
 なぜ偉そうなのか?
 まさか、このバルセリナ王国を征服する気なのかもね。こう考えると、魔王軍が来た時の対応とかおかしかったわよね。

 それに、ボスタニア王国の城での、あの断罪劇の時に何か変化がなかったか?書類とか調べたけどボスタニア王国は、辺境伯領にはやはりミラージュ追跡に来ただけで、バルセリナ王国を助ける気は一切無かった事が分かっていた。

 これは、教会皇国とボスタニアと冒険者ギルドは、バルセリナ王国をわざと助けなかったと言うか、魔王軍に滅ぼさせる気だった事がわかる。
 何の為か?
 辺境伯の態度にも不審な点が多い。

 ん~、なんとかならないかな~。下手に戦争とか起こしたくないわ~。
 思案に明け暮れる。夜になって辺境伯領に幽体離脱して、偵察に行った。


 辺境伯領の国境地帯近くの領都の宿には商人達がかなりいた。
 商業ギルドにも、「いつになったなら国境は開くのだ!」と言う怒号が飛び交っている。
 受付嬢が、「バルセリナ王国側から、ボスタニア王国の回答待ちだ!と言う返事しか来ていません。」と言う事を繰り返していた。

 どういう事だ?
 ボスタニア王国の態度とかを、やはりバルセリナ王国は感づいている?
 やはり、抗議の国境封鎖だったか。冒険者ギルドはどうするつもりなの?
 冒険者ギルドの支部は、冒険者でひしめいていた。
 「いつになったら、新ラビリンスに行けるのだよ!」と、ギルドマスター室からの怒号が聞こえてきた。
 ほ~、ラビリンス目当て?ソレにしては、ギルド内が殺伐としているわね。

 「クソ!隣国のバールラーに援軍に行った後に、クエスト料をたんまり貰って滅んだバルセリナ王国を冒険者ギルドが解放したあとに、ボスタニア王国に元バルセリナ王国を売って、俺たちも大儲けで、しかも(救国の戦士)の称号を貰って貴族に返り咲く話だったのに!どうなってやがる!
 バールラーは、魔王四天王の3体にフルボッコにされて壊滅した!そして、なぜか軍事力のないバルセリナが魔王四天王とか壊滅させる。
 一銭の得にもならないどころか、ステータスに(敵前逃亡のクズ!)なんて称号がついてやがる!」
 と、ギルド一階の受付横の酒場で怒鳴るAランクのタグを持つ冒険者が怒鳴るのが、発火点だった。

 「明日には、バルセリナの国境を開けさせろ!すぐにラビリンスで稼がないと、死んじまう!」

「すぐに開けさせろ!わかったな!」
 ほぼ暴動みたいになる。受付は大慌てでうちの拠点の冒険者ギルドに連絡するが、拒否されていた。
 
 ギルドマスターが降りてきて、静まる。そして、また国境支部に連絡をさせていた。
 冒険者ギルドランクSランクの、どこかの貴族出身っぽいキザな男と、グランドマスターの印字がされているエンブレムをつけた男が後からやってきていた。

 グランドマスター? たしか冒険者ギルドの最高権力者だったと、ミラージュの記憶が言っている。Sランクの冒険者はよく見たらミラージュの元父親(公爵)の弟(たしか他国の貴族に婿養子になった。)の息子だった。
 たしか、実力も無いのにSランクになったと言う噂があったな~。

 ギルドマスター「なに?まだおれのクビを要求しているだと!ち!わからせないといけないみたいだな!」

 グランドマスター「仕方ない。2日後に攻める。そして、田園地帯を占領する。全員体調を整えろ。酒も飲むな!今から酒を抜け!それから、商業ギルドに護衛クエストをださせろ!
 良いな!ボスタニア王国の食料調達を妨害したバルセリナの盗賊を討つのだぞ!」

 うわ~、有罪だね。すぐに身体にもどる。早く軍備を固めさせないと!
 
 
 
 

 
 
 
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