ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第25話(閑話)契約 1

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第25話(閑話)契約 1

 そんな彼女達を見る者達が、会議室の中にいた。

「こまった。まさか、呼び出されて来てみれば、こんな不祥事が発生していたとは。」

「なんて事をしてくれたのじゃ~。」

「こまった…。地球での息抜きを終わったら、こちらにスカウトする計画が。」

「あんな、スカスカな修行すらやっていない奴が、一万年近く聖女をやって来た聖女にケンカを売るとは…。誰だ!異世界魔王侵攻とかで緊急事態でもない時以外は使用禁止にした(大聖女薬)を使わせたのは!」

「全方向レベルをカンストした彼女を、こちらに呼ぶために契約したのに、誰だ!こんな違反行為をしたのは!」

「それに、契約によって保護結界をかけていたのに、ソレを破壊して更に殺すとは…。なんて事をしてくれたのだ!あの杖は世界緊急時用の物。異世界魔王か邪神に、異世界召喚を封印で邪魔された時にその封印結界を破壊する為のもの。
 ソレを、普通の生活をやっている者に使って殺すとは。」

「しかも、契約の結界を破壊して、殺すどころか生贄にして操る?この世界は、終わりだな。」

「終わりだ。」

「火の粉どころでは済まないな。」

「どうしてくれる!」

「言え!貴様がこの世界ダンベル担当の管理者の上位管轄部署だよな?」

担当部署部長「なぜ、タカが1人の元聖女の召喚失敗でここまで言われないといけないですか!
 あなた方が、私の部署よりも上だとは聞いてます!しかし、勇者召喚関連は介入禁止でしたよね!失礼する! グハッ!」

 会議室室から出ようとした彼は殴られて、ぶっ飛び壁に叩きつけられた。
 そして、ボコボコにされて目と口以外を針を刺された、ハリセンボン(針千本)状態にされた彼の上司が転がされる。

「で、なぜ緊急以外は使用禁止の杖を許可なく使用して、こんな事をしでかした!」

「答えろ! 逃げることは許さん!」

「異世界召喚関連でも、禁止事項が10ある。そのうち6も違反した。どういう事だ!全て異世界召喚関連!と言う事で無罪に出来ると思っていたのか!」

担当部署部長「禁止事項。そんなもの、無いはずだ!」

 徹底的にしらを切るつもりだと判断されて、徹底的にボコボコに去れて丸太に縛りつけれた担当者。普通はここまでされないが、されたと言うことはそこまでの緊急事態と言うことだと、やっとハリセンボンにされた上司は気がつく。

上司「なんて事をしてくれた。貴様らが責任をとれよ~。」
 適当に責任を押し付けた事はバレているが、会議は続く。
 
 担当部署部長はまだ抵抗していたが、ある一言で黙るしかない。

「神の契約」

「ソレを違反したのが、こちら側だった。」

「しかも、こちら側でも禁止された事をやって、その契約を破った。」

「大不祥事だよ!」

「彼女は、ほぼ一万年に渡って聖女をやり、天界中層部からしかいないカンストの者。」

「上司?お前の上の部署の上司とも彼女は知り合いどころか、彼女に借りがありすぎる状態だよ。こまった事になったな~。」

「知らないのか?! どこまで現場を軽視するヤツらだ!彼女は、お前達の上司達の無理難題も受けて見事やりきった聖女なの!お前達の上司確定の者なの!」

「つまりだな、異世界召喚関連での禁止事項の、(未来の上司確定の者を修行中に暗殺することを禁ずる。)ということをやりやがったということだな。」

「それどころか、地球で別の修行中に関与しない。もう指令しない。とか、これまでの我々の上司のやらかした事の後片付けとかの指令し過ぎから事で書き込まれた契約を、殺しという重大な契約違反をして中断させた。どうしてくれる!叱責とかでは済まないのだぞ!」

担当部署部長「ゆ、勇者召喚に必要な事だったと思われます。杖の使用の理由に、こちらの命令を拒絶する結界を張る不届き者がいると言う事で、使用されました。」

「使用禁止のリストは渡している。それでも使用許可を出すとか、どういうことだと聞いているのだ!」

「まさか、始めからこんなことをやるために、呼んでなかった、いるとは思っていなかった、知らなかっかったとか言うつもりかな?舐めているよな~!」

「お前達に対する罰は、上層部から来る予定だ。我々では無理だな。はぁ~。
 では聞こうか?
 彼女の説得は不可能。すぐに関係修復を実行するしか無い。で、どうする?
 そして、あの少年の姿をしたやつは、本当の管理者の分身端末だよな?
 やつ本体は? やつも彼女に借りがある奴だよな。なぜこんな事をした?」

 ここで、やっととんでもない事を部下がやった事に気がついた担当部署部長。
 歴史改変とかしないといけないレベルになってしまった事に気がついたのだ。
 しかし、歴史改変とかするとそこに付け込んで、邪神とかせめてくる。既に攻められていた状態では改変とか無理だと言うが、その理由で散々彼女(ミラージュ・京子)を前世とか前前前世とかでこき使ってきたので、そんな言い訳は効かないとか言われる始末。

「どうせ、契約を破った事はバレる。管理者は罰を受ける。どう収めるかということだ。」

 担当部署部長は、管理者は異世界からの邪神との戦いで負傷していたから代理がやったのであって罪は無い!と言ったが、それも過去に散々同じ理由で押し通したので、そんな言い訳は効かないと言われる。

「あの世界ダンベルだったか?もう放置だ。彼女の怒りが… 発散しないか。」

「上司達も、散々こき使ってましたからね~。」

「恐らくだが、このままだと異世界勇者召喚部署は罰を受ける前に消える。彼女を舐めすぎた。」

担当部署部長「カンストって、まさか大聖女カンスト?!」

「既に、先程連絡が来たが管理者試験は既に極秘に終わっていて、合格でレベル測定で次の上の段階のジョブも90%カンスト。残りは少しのみ。」

担当部署部長「オワタ。」

「オワタ?こちらはおわってないのだよ!さっさと、彼女が怒りを鎮めるに足る行動をしろ!」

 会議は荒れる。既に有効な手段はない。
 そして、ある方針がきまった。


 彼女のやりたいようにさせろ。
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