28 / 45
第28話 面倒事は、早く済ませるのが吉だ!3
しおりを挟む
第28話 面倒事は、早く済ませるのが吉だ!3
ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 3月26日 午前2時。
霊体化して、化けて出てきたぞー!と冒険者ギルドの職員宿舎を凍結して封鎖した。そして、グランドマスターとギルドマスター達の部屋にも出没して、部屋を封鎖してマイナス20度氏にして置く。
あの、Sランク遠い親戚野郎達のパーティー6人にも、氷漬け脱出チャレンジの試練を与える。
ひゅ~~ドロドロドロドロ~
私の居場所を破壊しようとする冒険者どもよ~。祟ってやる~!
冒険者達の部屋を全て氷漬けしてやった。
辺境伯は?城に行くといないな~。書類だと王城に行ったらしい。
仕方ない。祟りは後にしよう。
さて、ラビリンスは領都の裏手にある。今は一度ラビリンス攻略階層の地下20階層までの宝箱とか取り尽くした後なので、攻略は中止になっている。
ラビリンス内にはモンスターがウジャウジャいるが、宝箱もある。モンスターと宝箱は一ヶ月経つと復活するのだ。
だが、私は知っている。
ラビリンスの最奥には、ボスがいてソレを倒すとラビリンスコアが出てくる。ソレを破壊するとラビリンスは消える。
破壊しなくても、内部を書き換えて魔導具の材料にも出来る。
地球に帰る魔力充填できるものが欲しかったから、ちょうどいい。
空間の裂け目があった。ちょうどいい。見張りはいるが眠らせて、中に入る。
中は森林の広い空間だった。疑似フィールドタイプなのか?
聖女サーチ! あった!地下への階段だ。モンスターは地下20階層まではほとんど狩られているはずなので、ドンドン進めた。
なぜ地下20階層までなのだというと、地下21階層には階層ボスが、いるから。
へ? ボスは大アリでレベル51。
おいおい、あのSランクの親戚は、こんな奴も倒せないのか。
恐らく、戦って積み重ねたレベルではなくて、レベリングで最後一突きだけやって上げたレベルなのだろうな。
アリの頭に裏拳を叩き込んで、分解する。
体のパーツがバラバラになって落ちる。ボスドロップ品という、討伐したら時々出てくる物が魔石と共に落ちてきた。
ラビリンスでは、死体は消える。しかし、こんな品がでてくるので、その品によって利益が確定する。品には魔道具、武器、鎧、生活品、貴金属、そして、魔導書とかがあるので、ソレを売るのもよし、使うのもよしとなる。
これが、冒険者ギルドを経済面で支えるいくつかの手段の一つ、ラビリンスビジネスだ。
先程、アリで試したが(スキル分解)は使えるね。モンスターに使うと色々な分解ができる。骨だけ粉に分解するとかも出来る。
アリのドロップ品は、豪華な大杖だ。杖なのだが、上の装飾部には斧と槍がついている。薙刀(なぎなた)としても使えるな。
ドロップ品は格納庫に入れて、ドンドン進む。過去からはモンスターがものすごくでてくるのはず。
しかし、拍子抜けするほど弱く、午前7時の段階でラビリンス内を飛んで移動なのもあるが、地下98階層まで簡単についた。ドロップ品も沢山。
99階層は、コカトリスという、鶏にヘビの尾がついて石化の毒を吐くモンスターがいたが、解体した。ドロップ品は卵10個と鶏肉と魔石。
100階層は、クマ…。聖女鑑定だと、16アームグリズリーと言う、体長100メートルのクマだ。
しかし、分解を使うと内臓も何もかもバラバラとなって、肉の山になり消える。
あっけない。
ラビリンスのコア(核)と、呼んでいるエネルギー体が出てきたが、エネルギー光線を発射してきても、結界を張っていなくても跳ね返してしまった。
これが、カンストか~。
コアは、素手で触るな!と言うのが前前前世とかの常識なのだけど、触ってもコアはエネルギー結界を張って私を燃やそうと抵抗するが…何も熱くもない。地球に帰るには異世界渡りをしないといけないから、エネルギーがかなりいる。これは取っておこう。
取外して、よく似たガラス玉にラビリンスコアの雰囲気と少しのエネルギーを合成して宿らせて……そうだ!辺境伯に持たせようかな~。
聖女サーチ! おやおや。特急馬車で深夜に王城に到着して、明日の~というよりも今は午前5時だから、後3時間後の国王との会見に出す何かの薬を化粧箱に入れているわね。
鑑定!グリズリーの精力剤?
なるほど。食料不足はしていたけど、私にクマを集めさせてそんな薬を作るために、呼び出しの命令をやっていたか~。
なら、謁見の時に開くように魔法の鍵をかけておいて、中身はこのニセラビリンスコアを入れておこう。
精力剤は、飲めば3秒の効能だけに限定!
くくく、この王国の輸出品の45%を占めるラビリンスがなくなったとしたら、国王も辺境伯もどんな顔をするかしら~。
日記
ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 3月26日
ほぼ徹夜なので眠たい。なのですぐに寝る。
それにしても精力剤?あの国王のヤツまさか、ニセ聖女から聖女見習いになった女を襲うつもりかな?
まぁ効くのは、3秒間だけだからね。起きたら冒険者ギルド侵攻軍と戦闘よ。
ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 3月26日 午前2時。
霊体化して、化けて出てきたぞー!と冒険者ギルドの職員宿舎を凍結して封鎖した。そして、グランドマスターとギルドマスター達の部屋にも出没して、部屋を封鎖してマイナス20度氏にして置く。
あの、Sランク遠い親戚野郎達のパーティー6人にも、氷漬け脱出チャレンジの試練を与える。
ひゅ~~ドロドロドロドロ~
私の居場所を破壊しようとする冒険者どもよ~。祟ってやる~!
冒険者達の部屋を全て氷漬けしてやった。
辺境伯は?城に行くといないな~。書類だと王城に行ったらしい。
仕方ない。祟りは後にしよう。
さて、ラビリンスは領都の裏手にある。今は一度ラビリンス攻略階層の地下20階層までの宝箱とか取り尽くした後なので、攻略は中止になっている。
ラビリンス内にはモンスターがウジャウジャいるが、宝箱もある。モンスターと宝箱は一ヶ月経つと復活するのだ。
だが、私は知っている。
ラビリンスの最奥には、ボスがいてソレを倒すとラビリンスコアが出てくる。ソレを破壊するとラビリンスは消える。
破壊しなくても、内部を書き換えて魔導具の材料にも出来る。
地球に帰る魔力充填できるものが欲しかったから、ちょうどいい。
空間の裂け目があった。ちょうどいい。見張りはいるが眠らせて、中に入る。
中は森林の広い空間だった。疑似フィールドタイプなのか?
聖女サーチ! あった!地下への階段だ。モンスターは地下20階層まではほとんど狩られているはずなので、ドンドン進めた。
なぜ地下20階層までなのだというと、地下21階層には階層ボスが、いるから。
へ? ボスは大アリでレベル51。
おいおい、あのSランクの親戚は、こんな奴も倒せないのか。
恐らく、戦って積み重ねたレベルではなくて、レベリングで最後一突きだけやって上げたレベルなのだろうな。
アリの頭に裏拳を叩き込んで、分解する。
体のパーツがバラバラになって落ちる。ボスドロップ品という、討伐したら時々出てくる物が魔石と共に落ちてきた。
ラビリンスでは、死体は消える。しかし、こんな品がでてくるので、その品によって利益が確定する。品には魔道具、武器、鎧、生活品、貴金属、そして、魔導書とかがあるので、ソレを売るのもよし、使うのもよしとなる。
これが、冒険者ギルドを経済面で支えるいくつかの手段の一つ、ラビリンスビジネスだ。
先程、アリで試したが(スキル分解)は使えるね。モンスターに使うと色々な分解ができる。骨だけ粉に分解するとかも出来る。
アリのドロップ品は、豪華な大杖だ。杖なのだが、上の装飾部には斧と槍がついている。薙刀(なぎなた)としても使えるな。
ドロップ品は格納庫に入れて、ドンドン進む。過去からはモンスターがものすごくでてくるのはず。
しかし、拍子抜けするほど弱く、午前7時の段階でラビリンス内を飛んで移動なのもあるが、地下98階層まで簡単についた。ドロップ品も沢山。
99階層は、コカトリスという、鶏にヘビの尾がついて石化の毒を吐くモンスターがいたが、解体した。ドロップ品は卵10個と鶏肉と魔石。
100階層は、クマ…。聖女鑑定だと、16アームグリズリーと言う、体長100メートルのクマだ。
しかし、分解を使うと内臓も何もかもバラバラとなって、肉の山になり消える。
あっけない。
ラビリンスのコア(核)と、呼んでいるエネルギー体が出てきたが、エネルギー光線を発射してきても、結界を張っていなくても跳ね返してしまった。
これが、カンストか~。
コアは、素手で触るな!と言うのが前前前世とかの常識なのだけど、触ってもコアはエネルギー結界を張って私を燃やそうと抵抗するが…何も熱くもない。地球に帰るには異世界渡りをしないといけないから、エネルギーがかなりいる。これは取っておこう。
取外して、よく似たガラス玉にラビリンスコアの雰囲気と少しのエネルギーを合成して宿らせて……そうだ!辺境伯に持たせようかな~。
聖女サーチ! おやおや。特急馬車で深夜に王城に到着して、明日の~というよりも今は午前5時だから、後3時間後の国王との会見に出す何かの薬を化粧箱に入れているわね。
鑑定!グリズリーの精力剤?
なるほど。食料不足はしていたけど、私にクマを集めさせてそんな薬を作るために、呼び出しの命令をやっていたか~。
なら、謁見の時に開くように魔法の鍵をかけておいて、中身はこのニセラビリンスコアを入れておこう。
精力剤は、飲めば3秒の効能だけに限定!
くくく、この王国の輸出品の45%を占めるラビリンスがなくなったとしたら、国王も辺境伯もどんな顔をするかしら~。
日記
ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 3月26日
ほぼ徹夜なので眠たい。なのですぐに寝る。
それにしても精力剤?あの国王のヤツまさか、ニセ聖女から聖女見習いになった女を襲うつもりかな?
まぁ効くのは、3秒間だけだからね。起きたら冒険者ギルド侵攻軍と戦闘よ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
白き魔女と黄金の林檎
みみぞう
ファンタジー
【カクヨム・エブリスタで特集していただきました。カクヨムで先行完結】
https://kakuyomu.jp/works/16816927860645480806
「”火の魔女”を一週間以内に駆逐せよ」
それが審問官見習いアルヴィンに下された、最初の使命だった。
人の世に災いをもたらす魔女と、駆逐する使命を帯びた審問官。
連続殺焼事件を解決できなきれば、破門である。
先輩審問官達が、半年かかって解決できなかった事件を、果たして駆け出しの彼が解決できるのか――
悪しき魔女との戦いの中で、彼はやがて教会に蠢く闇と対峙する……!
不死をめぐる、ダークファンタジー!
※カクヨム・エブリスタ・なろうにも投稿しております。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さくら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる