ミラージュの憂鬱

どら焼き

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第39話 デスカウントダウン5 酷暑の戦闘

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第39話 デスカウントダウン5 酷暑の戦闘

 ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 5月1日 
 酷暑である。 既に気温45℃(日本基準)
 ボスタニア王国北の国境地帯

 魔王軍新生四天王 コボルトキング ガルバー
「おい!あれが勇者だ?弱そうだな。だが!前四天王達は全滅した。だからこそ油断はしない!ファイヤーボールはっしゃ!」

 ファイヤーボールをうつコボルトマジシャン5000匹が、5段戦法でファイヤーボール1000発をずっと撃つ。
 1匹目が一発撃つとすぐに後ろに回る。そして、薄く薄めたマナポーションをのんで休憩。それを続けてずっとファイヤーボールをボスタニア王国の砦に撃ち込む。

 既にゴブリン隊や吸血鬼隊も同じ事をやっていた。
 そして、1日目。
 80%の大火傷で瀕死の勇者達が、前線野戦病院にいた。既に戦えているのは大聖女のみ。

 既に、ボスタニア王国の将軍5人は逃げ出した。
 歩兵の夜の襲撃を警戒していたが、なぜか攻めてこなかった。その間に大聖女は勇者達や他の兵士を回復させる。そして、王都に援軍を呼ばせたが、返事は来なかった。そして、新四天王は前四天王全滅の事を警戒して、遠距離攻撃をずっと繰り出してくる。
 決して近接戦闘は仕掛けてこなかった。



 ボスタニア歴655年 バルセリナ歴551年 5月2日 

 辺境伯領
 燃える辺境伯の城。逃げる者達。そして、焼きだされた魔王軍??

ミラージュ(京子)「セントサンダー!」

 聖魔法電撃で魔王軍四天王の下に控える6芒星が、「ギャンバー!」と叫んで爆散していた。全滅だ。

 そして、祟りが始まっていた。

ミラージュ(京子)「見つけたぞ!邪教の使徒どもが! セントファイヤー!」

 焼け溶ける石材!物理特性無視でなんでも焼かれていく。

辺境伯「止めろ!私は邪教ではない!」

ミラージュ(京子)「私を生け贄にしようとした時点で邪教の使徒だろうが!」

 逃げ惑う辺境伯領の者達!そして、魔王軍も聖なる雷で殲滅された事から、やっと辺境伯を支持する事は邪教の使徒と見なされると知った残っていた民衆は、王都に逃げ出した。

 辺境伯の妻は、発狂したが スピリット フォース ノーマリゼーションという、状態異常回復魔法ではなく、強制的に精神を無理矢理矯正される魔法でもとに戻される。
 なぜ戻す? それは祟れないから。辺境伯の親族?逃さないよ。

 まてよ?コイツラの1人が発狂しているが、そのまま王城に投げ込むか。
 
 ここで、聖帝が皇国に帰った。ついでに王妃は教会で「ミミーラ様~!お助けを~!」と祈りだした。
 国王は、憔悴しきった辺境伯を見て、ついに公爵(元父親)をバルセリナに派遣してきたが、国境の門は開かない。

 そして、裏切った公爵家の側付きの者達には、骸骨兵団の恐怖を味わってもらうために、辺境伯領での領都内での就眠中にまずは予告編の、土から骸骨が出てきて、足をつかみよじ登ってくるホラー映画を体感してもらう。
 これが、予告編。
 公爵には、「プギャーー!」と難度も起こさせた。

 そして、朝。本番!
 骸骨戦士の襲撃だ。公爵が「予言だと幻だと出ている!ひるむな!こうなったら国境をやぶぇーーー!」

 言い切る前に襲わせた。え?なめてもらっては困ります~。土魔法でカルシウムで作った模型で、ゴーレム化させて襲わせたら良いだけでしょう?

 公爵は、「プギャー!話とは違うーー!」とか言って逃げていった。暑苦しい時にはね、暑苦しい言葉をだすなよな~。
 コイツラ、口先3寸で何とかなると完全に舐めてやがる。まだまだ反省していないな。
 ん?待てよ?コイツ…使える。
 今、予言とか言ったね。大聖女スキルでも予言はある。
 予言スキルと一言で言っても、たくさんある。自分自身で(時間の流れ)にアクセスして未来をいうタイプか、管理者様とかのお告げを聞くタイプ(神託系)とか、更に天界のどなたかとの通信タイプ(神託予言系)とかある。
 幻だといわれた?つまり、少し前のタイプの上っ面しか見ていないが、上からみていたという事だと、ミラーラ達と通信している奴がいるという事だ。
 地球に帰るのに大事なのは、帰還魔法陣とそれを起動させるエネルギーと、帰還魔法陣に入力する座標情報だ。
 座標情報とか、ミラーラの性格上こき使えないやつも使って手柄だけ取り上げると言う図式だから、出さないだろう。ならミラーラ達につながる端末(予言者)から、セキュリティプログラムを作ってきたキャリアを生かして接続して、情報を取り出さないといけない。

 よし、このろくでもないクズの公爵を泳がそう。おい!骸骨戦士!煽れ!

骸骨戦士「邪神に与して、税金を上げて苦しめた恨み~。」

骸骨戦士「邪神に与して、我々をころして楽しんでいたのだから、おのれのクズさがついに仇して大聖女様に弓を引いたクズ公爵!しね~!」

 え?そんな事を言うプログラムは…あ~、本物の亡霊が取り憑いているね。
 もう放置するか。
 ん? バルセリナ城に転移しようとする者がいるわね。ハイカット!転移禁止!

 草原のど真ん中に転移させた。そこにはボスタニア国王と聖帝とかいた。土魔法展開。土塁壁!そして転移禁止の魔法陣も展開。ヤツらの中に予言者がいるはず。

 奴らは、未だに自分たちは神託どおりにしたから無罪とか言う論理を押し通すために、ミラーラと接続された予言者を連れて来ているはず。

 連れてきていない事を想定して、公爵をわざと逃がして、そいつに辿り着かせる保険と、ここで予言者を捕まえるの2本立てでやるか。

ボスタニア国王「ヒィ!ここはどこだ!」

ミラージュ(私)「飛んで火に入る夏の虫~。邪神を崇拝する奴らからやってくるとは~。」

 鑑定開始。どこだ?予言者は。

聖帝「く!予言者の言っていた事の中で、最悪のパターンか。聞いてくれ!我々は神託で指令されただけだ。」

 無視無視!どこだ予言者は?いた!

予言者「ヒィ!未来が変わった!私も罪人と都市で扱われる!なぜ無理矢理連れ出されて、なせ私まで巻き込まれてこんな目に遭わないといけない。また未来が変わった~。」

 ボスタニア国王「変わった?つまりミラージュは単体で未来を変えるレベルの力を持っているのか。聞け!ミラージュ!ギャン!」

 ボスタニア国王に聖なるカミナリを撃ち込んだ。うるさい!反省のないヤツとの会話は要らない。
 
ミラージュ(私)「話の通じない奴や反省しないクズと話すことすら無駄。さて、予言者さん次の未来は見えるかな~?」

予言者「ヒィ!死にたくないお助けください!お助けください!なんでもします。家族が聖帝様の下で働いていて、無理矢理連れ出されたのです。決して敵対するつもりはなかった。資源として、消耗品としてしか見ないやつらに、従うしかないのです。」

ボスタニア国王「きさま!我々に使われて至福の状態なのだろうが!」

 何が至福だ。このクソクズが!まぁ無視無視!コイツラを放置して、この世界が崩壊した理由にしないと!とかの流れになるから放置!

ミラージュ(私)「なるほど、何でもするか。なら出てきなさい。本当に予知する予言者なら、後2年以内にこの世界がどうなるのかが、見えているはずよ。
 助かりたくない?まぁあなた次第だけど、出てきて私に協力してみない?」

 私も、腹が立つが悪魔でも鬼でもない。聖帝達に警告を手紙を送ったりもしていた。一度はチャンスをやる。
 カトレアは、1度目にこちらに従順の意志を見せていたからこちらに引き込んだ。これからは、この予言者が決める予言者自身の運命だ。

 聖帝「(完全にこちらの言葉は無視だ。どういう事だ。アーク プロフェット(予言者軍団の長)の話だと、「鬼でない。話せばわかる。」はずだったのに。)話しを聞いてくれ。我々は、敵対するために来たのではない。」

 面倒なクズね~。これをいえばコイツらの退路を断つことにもなりかねないからやりたくなかったけど、もうこれまで散々しんどい事をさせられてきたからね~、もうやりたくもないからやるか。

ミラージュ(私)「敵対しない?なら、証拠を見せなさい。その横にいる下手人をここで斬って、邪神の使徒の行いをしたので無いと行動で示すかどうかで判断する。30秒待ってあげる。さて、予言者さん?あなたはどうする?そのまま吹っ飛ぶか、それとも生きる道を選ぶか? 大聖女はすぐに選択したわよ。あなたには、20秒待つわ。」

 予言者「お願いです。どうか我々の話しを聞いてください。」

ミラージュ(私)「10秒!」

 聖帝「まずは、こちらの話しを聞いて欲しい。」

 ボスタニア国王「聞いているのか!」

ミラージュ(私)「20秒! 予言者さん?それがあなたの見た未来に対する自分で決めた運命ね。一つ言っておくけど口先3寸で騙せると思ったらだめよ~。姿は16歳だけど!奴が(契約)を破った事で起こった覚醒で記憶が戻っていらからね~。
 私は、一度はチャンスをあげているのよ。
 そこにいるクズのボスタニア国王にも面と向かって言ったけど、改心を拒否したからね~。聖帝も邪教の行いの生贄行為の裏の支援者だとバレていると国書として警告したけど、全く無視してくれたからね~。本来なら、(話しを聞いて欲しい)なんて発言も許さないけど、あなたごと焼くにはいかないから、生かして言わせていただけ。
 さて、答えを聞きましょうか?
 どうする?(契約)を破ったミミーラが選んだこの世界の行く末を観るあなたが、どういう選択をするのかしら?」

 予言者「(聖帝陛下!彼女はすぐに国家を滅ぼせます。会話を成立するには下手人達を今、この場で斬るしかありません。何とか時間を稼ぎます。すぐに斬ってください。それしか生きる道はありません。)
 その、大聖女様。見えないのです。(契約)と言うものが見えない。そして、未来を見よと言われますが、恐らく貴方様みたいに見えていません。
 どうか、教えてください。」

 聖帝「(下手人?ボスタニア国王達か。く、処刑は無理だ!何とか説得してくれ。)」

 時間稼ぎか~。そうはいくか!と言いたいけど、監視中の逃走中の公爵が(アーク プロフェット(予言者軍団の長))と言う単語を言ったな~。ボスタニア王国と教会皇国の国境に結界を張って、逃げられないように手は打ったから、焼くのはその後ね。

ミラージュ(私)「30秒!終わり。処刑はしなかったか。見え無いのは、見るものが無いと言うことじゃないの?それが、答えなのでは?
 さぁ予言者さん?ボスタニア国王も聖帝も敵対を選んだけど、あなたはどうする?見るものが無くなるなら、異世界から勇者達を拉致してきたからわかるでしょうけど、別の世界に行くしか無いわね。
 なら、勇者達を元の世界に帰す魔法陣も使わないといけないわね~。それもこの世界を含む大きなルールよ。どうするの?魔王を倒して魔力の石を奪いその魔力で帰還魔法陣を起動させる。
 だけど、あの魔王軍をみる限り、あの魔力では勇者全員を運ぶのですら足りない。
 つまり、あなたとあなたの大事な家族が助かるには、魔力がいる。
 私が、他のラビリンスからラビリンスコアを取ってきて、補完するしかない。
 どうする?助かる道を選ぶ?それとも、邪教に染まりしやつらの集団自殺に付き合って、大切な家族も殺される運命を選ぶ?」

予言者「待ってください!待ってください!(早く!その下手人を斬ってください!)」

聖帝「どういう事だ!たしかに世界は危機にひんしている。既にこの国を含めて3国しか残ってない。だからこそ教えてくれ!どういう事だ!」

 ミラージュ(私)「生贄対象に、よく口を開くな~。謝罪すら無い。いかにもやって当たり前と言う態度。明らかに邪教!まぁ邪教は邪教で勝手に自滅でもしてろ!あ~、ここに転移できないようにしないとね~。」

 転移師だけは縛っておいて、予言者と転移師以外はボスタニア城に送った。
 予言者に、「あの国王や聖帝に、どこまで話したの?この世界の顛末を言ってないの?まぁ、あのボスタニア国王や聖帝の反省していない態度なら、仕方ないけどね。」

転移師「なぜ、聖帝陛下の話しを聞いてくださらないのですか?」

 ん~。困ったな~。魔王さえ倒させたらそれでもすべて解決と言う考えかもね~。
 
 
 
 
 
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