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第四章 ドンガ国
第二話 今度こそ出発!
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「え? 否定された?」
『あ……間違えました。肯定します』
「なんでだよ!」
メッセージが『否定します』と表示されたから、俺は俺が好きになった人と恋愛出来ると喜んでいたら、すぐにメッセージが修正されたのを見て一人憤慨する。
そんなこんなで出発当日の朝になり、屋敷の前には目を赤く腫らしたエミリーさんとそれを慰めているメイド長のネリさんに「短い間でしたがお世話になりました」と礼を述べ、門を出ようとすればエミリーさんが「絶対に直ぐに追いつくから! だから、待っていると約束して!」と叫ぶ。
「ふふふ、諦めるのだな。いくらお前が追いつこうとも更にその先に行くだけだ」
「そんなぁ~コータ、ウソだと言ってくれ!」
「ふぅアオイもそんなこと言わないの。エミリーさんも先ずはお仕事を頑張ってください。じゃお世話になりました。行こうか」
「……ちっ、追いつけるなら追いついてみろ」
「世話になった」
「お姉ちゃん、私も頑張るから……でも、私が先にしちゃったらゴメンね」
「え? カリナ、何を言ってるの?」
「え~だって……ねぇ」
「くっ……やっぱり……」
「ダメですから」
俺を諦めきれないエミリーさんにネリさんが抑え、アオイは煽るようなこを言い、ガイルさんはお礼を言いカリナも姉であるエミリーさんに心配無用と言った後に何やらエミリーさんを挑発する様に「先にしちゃったら」と言う。
俺はその言葉を聞き、まさかカリナまでと思ったが『肯定します』とメッセージが流れたことで「なんでだよ!」と一人納得出来ないでいる。
多分だがカリナは俺の知識を提供されたことで、自分の知らないことを知っている俺という生きた事典として側に置いておきたいのだと思う。だから、その為には姉であるエミリーさんよりも先に俺を籠絡しようと考えているのだろうと考えれば『肯定します』と表示される。
しかもカリナはいつの間にか一人称を『俺』から『私』と代えていた。
「今更ながらだけど、俺の女運って悪いのかな」
『肯定します』
「やっぱりかぁ……まあ、そうだよね。女神からしてああなんだから……もう、どうでもよくなっちゃうな」
「コータ?」
「あ、ごめん。遅くなったけど行こうか。じゃ」
「「「またな」」」
『ワフ!』
「コータァ~行かないでぇ!」
「「見るんじゃありません」」
「……」
改めて気を取り直して、ガイルさん達に一言謝り門を出ようとすれば、エミリーさんがその場に崩れ落ち俺に向かって手を伸ばすが、アオイとカリナの二人で「見るな」と顔を正面に向けられたまま、街の出口まで連行される。
「で、街を出たはいいが、どうするんだ?」
「もう、ちょっと人目に着かないところまで待っててよ」
「どうせ、バレるんだから関係ないと思うが?」
「そうね。ガイルさんも歩くのが辛そうだし」
『ワフ?』
門を出たところでガイルさんにこれからどうするつもりなのかと聞かれる。俺としてはもう少し人目が着かないところでタロに大きくなってもらうつもりだったのだけど、アオイの「どうせ」という言葉にそれもそうかと思えば、カリナもガイルさんの歩幅を気遣ってなのかアオイに同意する。
「分かったよ。じゃ、タロ。お願いね」
『ワフ! 任せて、えい!』
「「「え? ウワッ!」」」
俺のお願いにタロがその体を元の大きさに戻せば、周囲の通行人だけでなくカリナもその大きさに驚く。
「じゃ、乗るから寝そべってくれるかな」
『うん!』
俺がタロの背中に乗り、一番前になるタロのうなじ部分に位置取れば、その俺の後ろにアオイが俺にくっ付くように跨がる。そして、その後ろにカリナが乗り、ガイルさんは最後尾になんとかよじ登れば「こりゃ、キツイな」と零す。
俺は俺で後ろからアオイが覆い被さる様にくっ付いている物だから、俺の頭の上には柔らかい二つのモノが載せられている為、それを手で払いのけると「なんだ? 照れているのか?」とアオイが不思議そうに聞いてくるが「重いから」とだけ答える。
そんな俺とアオイのやり取りに「負けた……」と呟いているカリナにガイルさんが気付き「ま、どうにもならんわな。気にするな」と慰めにもならない言葉を掛ければ「うるさい!」とカリナに怒鳴られる。
俺はそんなやり取りを気にすること無くタロに対し「じゃ、行こうか」と声を掛けるとタロはスクッと立ち上がり『思いっ切り走ってもいい?』と聞いて来たので「お任せするよ」と言えば『分かった!』と言うなり一気に加速し街道をもの凄い速さで走り抜ける。
俺は一気に加速したタロに少し驚くが、アオイが気を利かせてくれたのか、タロの上に乗っている俺達に風圧が影響しないように、皆が落ちることがないように見えない何かに保護されているのに気付く。なので、俺は頭を後ろに倒しアオイの顔を見るとアオイはニッと笑い返す。
俺はたまに『いい女』を演出するアオイに対しありがとねとお礼を言うと、ガイルさんに「道案内、よろしくね」と声を掛けるが、ガイルさんはタロの背中に顔を伏せ前を見ていない。
なので、しょうがないかと脳内マップを見ながら、ドンガ国の方向を確認すると、このまま街道を進むよりは森を突っ切った方が早いかもとタロに「森の上を通れるかな」と聞けば『もちろん!』と文字通り空を飛ぶように森の木々の上をもの凄い速さで駆けていく。
「もう、止めてエ~!」
「俺は何も知らない!」
俺はタロの凄さに感心していたが、カリナは乗り物酔いなのかアオイの背中にしがみ付き、悲鳴の様なものを上げている。ガイルさんは相変わらずタロの背中に顔を押し付けている。
「こんなに楽しいのにね」
「ふふふ、そうだな。たまにはいいかも知れないな」
『楽しい!』
『あ……間違えました。肯定します』
「なんでだよ!」
メッセージが『否定します』と表示されたから、俺は俺が好きになった人と恋愛出来ると喜んでいたら、すぐにメッセージが修正されたのを見て一人憤慨する。
そんなこんなで出発当日の朝になり、屋敷の前には目を赤く腫らしたエミリーさんとそれを慰めているメイド長のネリさんに「短い間でしたがお世話になりました」と礼を述べ、門を出ようとすればエミリーさんが「絶対に直ぐに追いつくから! だから、待っていると約束して!」と叫ぶ。
「ふふふ、諦めるのだな。いくらお前が追いつこうとも更にその先に行くだけだ」
「そんなぁ~コータ、ウソだと言ってくれ!」
「ふぅアオイもそんなこと言わないの。エミリーさんも先ずはお仕事を頑張ってください。じゃお世話になりました。行こうか」
「……ちっ、追いつけるなら追いついてみろ」
「世話になった」
「お姉ちゃん、私も頑張るから……でも、私が先にしちゃったらゴメンね」
「え? カリナ、何を言ってるの?」
「え~だって……ねぇ」
「くっ……やっぱり……」
「ダメですから」
俺を諦めきれないエミリーさんにネリさんが抑え、アオイは煽るようなこを言い、ガイルさんはお礼を言いカリナも姉であるエミリーさんに心配無用と言った後に何やらエミリーさんを挑発する様に「先にしちゃったら」と言う。
俺はその言葉を聞き、まさかカリナまでと思ったが『肯定します』とメッセージが流れたことで「なんでだよ!」と一人納得出来ないでいる。
多分だがカリナは俺の知識を提供されたことで、自分の知らないことを知っている俺という生きた事典として側に置いておきたいのだと思う。だから、その為には姉であるエミリーさんよりも先に俺を籠絡しようと考えているのだろうと考えれば『肯定します』と表示される。
しかもカリナはいつの間にか一人称を『俺』から『私』と代えていた。
「今更ながらだけど、俺の女運って悪いのかな」
『肯定します』
「やっぱりかぁ……まあ、そうだよね。女神からしてああなんだから……もう、どうでもよくなっちゃうな」
「コータ?」
「あ、ごめん。遅くなったけど行こうか。じゃ」
「「「またな」」」
『ワフ!』
「コータァ~行かないでぇ!」
「「見るんじゃありません」」
「……」
改めて気を取り直して、ガイルさん達に一言謝り門を出ようとすれば、エミリーさんがその場に崩れ落ち俺に向かって手を伸ばすが、アオイとカリナの二人で「見るな」と顔を正面に向けられたまま、街の出口まで連行される。
「で、街を出たはいいが、どうするんだ?」
「もう、ちょっと人目に着かないところまで待っててよ」
「どうせ、バレるんだから関係ないと思うが?」
「そうね。ガイルさんも歩くのが辛そうだし」
『ワフ?』
門を出たところでガイルさんにこれからどうするつもりなのかと聞かれる。俺としてはもう少し人目が着かないところでタロに大きくなってもらうつもりだったのだけど、アオイの「どうせ」という言葉にそれもそうかと思えば、カリナもガイルさんの歩幅を気遣ってなのかアオイに同意する。
「分かったよ。じゃ、タロ。お願いね」
『ワフ! 任せて、えい!』
「「「え? ウワッ!」」」
俺のお願いにタロがその体を元の大きさに戻せば、周囲の通行人だけでなくカリナもその大きさに驚く。
「じゃ、乗るから寝そべってくれるかな」
『うん!』
俺がタロの背中に乗り、一番前になるタロのうなじ部分に位置取れば、その俺の後ろにアオイが俺にくっ付くように跨がる。そして、その後ろにカリナが乗り、ガイルさんは最後尾になんとかよじ登れば「こりゃ、キツイな」と零す。
俺は俺で後ろからアオイが覆い被さる様にくっ付いている物だから、俺の頭の上には柔らかい二つのモノが載せられている為、それを手で払いのけると「なんだ? 照れているのか?」とアオイが不思議そうに聞いてくるが「重いから」とだけ答える。
そんな俺とアオイのやり取りに「負けた……」と呟いているカリナにガイルさんが気付き「ま、どうにもならんわな。気にするな」と慰めにもならない言葉を掛ければ「うるさい!」とカリナに怒鳴られる。
俺はそんなやり取りを気にすること無くタロに対し「じゃ、行こうか」と声を掛けるとタロはスクッと立ち上がり『思いっ切り走ってもいい?』と聞いて来たので「お任せするよ」と言えば『分かった!』と言うなり一気に加速し街道をもの凄い速さで走り抜ける。
俺は一気に加速したタロに少し驚くが、アオイが気を利かせてくれたのか、タロの上に乗っている俺達に風圧が影響しないように、皆が落ちることがないように見えない何かに保護されているのに気付く。なので、俺は頭を後ろに倒しアオイの顔を見るとアオイはニッと笑い返す。
俺はたまに『いい女』を演出するアオイに対しありがとねとお礼を言うと、ガイルさんに「道案内、よろしくね」と声を掛けるが、ガイルさんはタロの背中に顔を伏せ前を見ていない。
なので、しょうがないかと脳内マップを見ながら、ドンガ国の方向を確認すると、このまま街道を進むよりは森を突っ切った方が早いかもとタロに「森の上を通れるかな」と聞けば『もちろん!』と文字通り空を飛ぶように森の木々の上をもの凄い速さで駆けていく。
「もう、止めてエ~!」
「俺は何も知らない!」
俺はタロの凄さに感心していたが、カリナは乗り物酔いなのかアオイの背中にしがみ付き、悲鳴の様なものを上げている。ガイルさんは相変わらずタロの背中に顔を押し付けている。
「こんなに楽しいのにね」
「ふふふ、そうだな。たまにはいいかも知れないな」
『楽しい!』
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