127 / 131
第四章 ドンガ国
第十三話 お兄さんと呼ばないで!
しおりを挟む
ガイルさんから話を聞くよりはお兄さん本人と一緒に話した方が手間が省けると考え、ガイルさんと一緒にお兄さんの元へと向かう。
その際にガイルさんがなんかグダグダと言っていたが互いの確執もそうだけど、どちらも一歩も引かない為に少しも進展しなかったということだけが分かった。
「兄上はここにいる。入るぞ兄上」
「……何しに来た。もう話は終わったハズだぞ」
ガイルさんがノックをして部屋に入れば、大きな執務机の向こうで何やら書類を片付けている国王がいた。
国王はガイルさんを一瞥するなり、話すことはないとつっけんどんな態度で言うなり書類に目を通す。
「いいや、終わってない! そもそも兄上から了承を得ないことには何も始まらないからな」
「だから、勝手にしろとさっきから言っているだろうが!」
「だから、俺も何度も行っているだろ! 『継承の儀』を国の祭りとして開催する為には、この『継承の儀』には『王位継承権は関与しない』と兄上のお墨付きが必要なんだって」
「……また、それか」
「そうだよ。まただよ。いい加減分かってくれよ」
「ふん! そんなのお前が負けた時の言い訳にしたいだけのことだろうが!」
「だから、なんでそんな風に受け取るんだよ!」
「あぁ? なら、お前が玉座に微塵も未練がないって証明してみろ!」
「だから、俺はこの国を出た時に王位継承権も棄てたと言っただろ!」
「なら、なんでこの国に戻って来たんだ! それこそ、玉座に未練がある証拠だろうが! そもそもお前が王位継承の儀をちゃんと受けないからこうなったんだろうが!」
国王はガイルさんに対し玉座に未練がないことを証明してみせろと言うが、そんな心の中を見せろと言われても証明のしようが無い。正に悪魔の証明ってヤツだなと呆れて二人のやり取りを見ていたが、国王が言っていることも一理あるかもと思えて来た。
「……あのなぁ、この国を出る前から散々言っただろ。政務能力と鍛冶師としての能力はなんの関係性もないって!」
「それは俺の鍛冶師としての能力がお前より劣ると言うのか!」
「だから、そうじゃなくて……俺には国を動かす能力がないから身を引いたんだって」
「それが俺を下に見ている証拠じゃないか! 継承の儀で争えば俺に勝てると思っていたからこそ、自ら王位継承の儀を蹴ったんだろうが!」
「……」
「ほれ見ろ……小僧、これでコイツの考えが分かっただろ。話はこれだけか?」
「もう、殴ってもいいよな」
「アオイ、それはもうちょっと待って」
イラッとしているアオイを宥め俺はここまでの二人の話を聞いて、自分なりに纏めてみた考えを話し出す。
「ガイルさんは確認するまでもないけど、玉座には興味がないし自分自身にも政務能力はないってことでいいんだよね」
「ああ、その通りだ」
「ふん、どうだか!」
「そして、国王のお兄さんはガイルさんと継承の儀でちゃんとシロクロ決着を着けたい……ってことでいいんだよね」
「ああ、そうだ」
「じゃあ、簡単じゃない」
「「ん?」」
俺が二人の心情を確認し簡単だと言えば、二人は不思議そうな顔をする。
「小僧、何が簡単なんだ?」
「え、簡単でしょ?」
「だから、どこが簡単なんだ!」
「もう、ガミガミガミガミうるさいなぁ。いい? お兄さんはガイルさんと決着を着けられればそれでいいんでしょ。ならさ、ガイルさんの提案通りに継承の儀に勝ったとしても玉座に座ることは出来ないし、単純に鍛冶師としての腕を競うコンテストだと国内に向けて宣言してもらうだけでいいんだから。ね、簡単でしょ」
「……ガイルよ。本当にそれでいいのか?」
「ああ、何度も言うが俺にそこに座る権利はない。それと今更だけど、国を出た時には継承の儀に勝てる自信なんかなかった。ただ、俺の周りで兄上と対立させようと目論んでいる連中が疎ましかっただけなんだ。変に誤解させてしまったみたいですまない」
「ガイル……」
俺の説明を聞いて少しはガイルさんの玉座に興味がないと言っていたことに対し信憑性が上がったのかさっきまで寄せていた眉間の皺が少しだけ緩みガイルさんに本当かと確認すればガイルさんも俺の言葉を追認し国王に出奔した当時のことを謝る。
「ふむ、小僧。そしてガイルよ。お前達の言いたいことは分かった」
「じゃあ……」
「ああ、俺の名で正式に発布しよう」
「ガイルさん!」
「コータ!」
俺とガイルさんは思わずガッシリと固い握手を交わすとアオイが「もう少しで殴るところだった」と言えば国王が「俺、国王なのに……」と呟いた。
「ありがとうね、お兄さん」
「小僧、俺はこれでも国王なんだがな」
「うん、知ってる。でもガイルさんのお兄さんなんでしょ。なら、お兄さんで間違いないよね」
「まあ、そうだが……ガイルよ、なんとかならんのか?」
「ならないね。兄上もたまには陛下とか国王とか言われるよりも新鮮でいいんじゃないか」
「だがな、俺の弟はガイル……お前だけだ」
「兄上……」
「きしょい」
「アオイ!」
取り敢えず話は一歩進んだということで国王に感謝を伝えるが、国王は俺がお兄さんと呼んだことに対し訝しむ。
そして俺は国王だと言うが、俺にとってはガイルさんのお兄さんに違いないわけだし、名前も聞いてないからお兄さんでいいじゃないかと言えば「俺の弟はガイルだけだ」と暗に兄と呼ぶのはガイルさん以外に許さないと聞こえた。
それに感動したのか、二人で見つめ合ったのをアオイが一言で切り捨てる。
国王は気を取り直して俺に名前を告げ、名前呼びを許可する。
「……そういう訳だから、小僧。俺のことは出来ればドイルと呼んでくれ」
「うん、分かったよドイルさん。じゃ、俺も小僧じゃなくコータって呼んで」
「アオイだ」
『タロだよ』
「そうか。コータにアオイにタロだな。ん? タロ?」
『うん、僕タロ。よろしくね』
「……ガイル、聞こえているのか?」
「兄上、気にするな」
国王は目の前で前足を上げ返事をするタロに疑問符を浮かべるがガイルさんに気にするなと言われれば、それ以上の追求も出来ずに諦めるしかなかった。
「それにしても殴られなくてよかったぁ~」
「ああ、俺もそう思う」
「なら、止めろよ」
「いや、俺には海龍神を止めるのは無理だから」
「え?」
「……忘れてくれ」
国王はガイルさんの言葉の意味を確かめる様にアオイを見るが「殴るぞ」と言われ目を背け伏せるしかなかった。
「ガイルよ、お前は一体何を引き入れたんだ?」
「ふふふ、兄上よ。人間諦めが肝心だぞ。それに俺が引き入れたのはアイツらだけじゃないからな」
「ん? どういう意味だ?」
「まあ、その内分かるだろうさ」
「お前、ホントに国を乗っ取る気はないんだよな?」
「ないよ。しつこいな~それにコイツらがいれば国どころか世界をこの手に納めることも夢じゃないんだからな」
「じゃあ、さっきのは……」
「うん。だから、忘れてくれ」
「……」
ガイルさんと国王の会話がそれとなく俺の耳にも入ってきたけど、まあ考えてみればタロがフェンリルってだけでも信じられない話だし、アオイが本当は巨大な海龍神だなんて言ったって信じてもらえないこと確実だ。
それに今、ガイルさんとここにはいないカリナの頭の中には俺の前世での知識がインストールされている。
もし、その中の武器、兵器関連を悪用されようものなら、この世界の軍事バランスがひっくり返るだろうことは容易に想像がつく。
既にインストールしてしまったから、後は二人のことを信頼することしか出来ないけど、アオイとタロがいればどうにでも出来るからとのほほんと構えられているのは確かだ。
『肯定します』
その際にガイルさんがなんかグダグダと言っていたが互いの確執もそうだけど、どちらも一歩も引かない為に少しも進展しなかったということだけが分かった。
「兄上はここにいる。入るぞ兄上」
「……何しに来た。もう話は終わったハズだぞ」
ガイルさんがノックをして部屋に入れば、大きな執務机の向こうで何やら書類を片付けている国王がいた。
国王はガイルさんを一瞥するなり、話すことはないとつっけんどんな態度で言うなり書類に目を通す。
「いいや、終わってない! そもそも兄上から了承を得ないことには何も始まらないからな」
「だから、勝手にしろとさっきから言っているだろうが!」
「だから、俺も何度も行っているだろ! 『継承の儀』を国の祭りとして開催する為には、この『継承の儀』には『王位継承権は関与しない』と兄上のお墨付きが必要なんだって」
「……また、それか」
「そうだよ。まただよ。いい加減分かってくれよ」
「ふん! そんなのお前が負けた時の言い訳にしたいだけのことだろうが!」
「だから、なんでそんな風に受け取るんだよ!」
「あぁ? なら、お前が玉座に微塵も未練がないって証明してみろ!」
「だから、俺はこの国を出た時に王位継承権も棄てたと言っただろ!」
「なら、なんでこの国に戻って来たんだ! それこそ、玉座に未練がある証拠だろうが! そもそもお前が王位継承の儀をちゃんと受けないからこうなったんだろうが!」
国王はガイルさんに対し玉座に未練がないことを証明してみせろと言うが、そんな心の中を見せろと言われても証明のしようが無い。正に悪魔の証明ってヤツだなと呆れて二人のやり取りを見ていたが、国王が言っていることも一理あるかもと思えて来た。
「……あのなぁ、この国を出る前から散々言っただろ。政務能力と鍛冶師としての能力はなんの関係性もないって!」
「それは俺の鍛冶師としての能力がお前より劣ると言うのか!」
「だから、そうじゃなくて……俺には国を動かす能力がないから身を引いたんだって」
「それが俺を下に見ている証拠じゃないか! 継承の儀で争えば俺に勝てると思っていたからこそ、自ら王位継承の儀を蹴ったんだろうが!」
「……」
「ほれ見ろ……小僧、これでコイツの考えが分かっただろ。話はこれだけか?」
「もう、殴ってもいいよな」
「アオイ、それはもうちょっと待って」
イラッとしているアオイを宥め俺はここまでの二人の話を聞いて、自分なりに纏めてみた考えを話し出す。
「ガイルさんは確認するまでもないけど、玉座には興味がないし自分自身にも政務能力はないってことでいいんだよね」
「ああ、その通りだ」
「ふん、どうだか!」
「そして、国王のお兄さんはガイルさんと継承の儀でちゃんとシロクロ決着を着けたい……ってことでいいんだよね」
「ああ、そうだ」
「じゃあ、簡単じゃない」
「「ん?」」
俺が二人の心情を確認し簡単だと言えば、二人は不思議そうな顔をする。
「小僧、何が簡単なんだ?」
「え、簡単でしょ?」
「だから、どこが簡単なんだ!」
「もう、ガミガミガミガミうるさいなぁ。いい? お兄さんはガイルさんと決着を着けられればそれでいいんでしょ。ならさ、ガイルさんの提案通りに継承の儀に勝ったとしても玉座に座ることは出来ないし、単純に鍛冶師としての腕を競うコンテストだと国内に向けて宣言してもらうだけでいいんだから。ね、簡単でしょ」
「……ガイルよ。本当にそれでいいのか?」
「ああ、何度も言うが俺にそこに座る権利はない。それと今更だけど、国を出た時には継承の儀に勝てる自信なんかなかった。ただ、俺の周りで兄上と対立させようと目論んでいる連中が疎ましかっただけなんだ。変に誤解させてしまったみたいですまない」
「ガイル……」
俺の説明を聞いて少しはガイルさんの玉座に興味がないと言っていたことに対し信憑性が上がったのかさっきまで寄せていた眉間の皺が少しだけ緩みガイルさんに本当かと確認すればガイルさんも俺の言葉を追認し国王に出奔した当時のことを謝る。
「ふむ、小僧。そしてガイルよ。お前達の言いたいことは分かった」
「じゃあ……」
「ああ、俺の名で正式に発布しよう」
「ガイルさん!」
「コータ!」
俺とガイルさんは思わずガッシリと固い握手を交わすとアオイが「もう少しで殴るところだった」と言えば国王が「俺、国王なのに……」と呟いた。
「ありがとうね、お兄さん」
「小僧、俺はこれでも国王なんだがな」
「うん、知ってる。でもガイルさんのお兄さんなんでしょ。なら、お兄さんで間違いないよね」
「まあ、そうだが……ガイルよ、なんとかならんのか?」
「ならないね。兄上もたまには陛下とか国王とか言われるよりも新鮮でいいんじゃないか」
「だがな、俺の弟はガイル……お前だけだ」
「兄上……」
「きしょい」
「アオイ!」
取り敢えず話は一歩進んだということで国王に感謝を伝えるが、国王は俺がお兄さんと呼んだことに対し訝しむ。
そして俺は国王だと言うが、俺にとってはガイルさんのお兄さんに違いないわけだし、名前も聞いてないからお兄さんでいいじゃないかと言えば「俺の弟はガイルだけだ」と暗に兄と呼ぶのはガイルさん以外に許さないと聞こえた。
それに感動したのか、二人で見つめ合ったのをアオイが一言で切り捨てる。
国王は気を取り直して俺に名前を告げ、名前呼びを許可する。
「……そういう訳だから、小僧。俺のことは出来ればドイルと呼んでくれ」
「うん、分かったよドイルさん。じゃ、俺も小僧じゃなくコータって呼んで」
「アオイだ」
『タロだよ』
「そうか。コータにアオイにタロだな。ん? タロ?」
『うん、僕タロ。よろしくね』
「……ガイル、聞こえているのか?」
「兄上、気にするな」
国王は目の前で前足を上げ返事をするタロに疑問符を浮かべるがガイルさんに気にするなと言われれば、それ以上の追求も出来ずに諦めるしかなかった。
「それにしても殴られなくてよかったぁ~」
「ああ、俺もそう思う」
「なら、止めろよ」
「いや、俺には海龍神を止めるのは無理だから」
「え?」
「……忘れてくれ」
国王はガイルさんの言葉の意味を確かめる様にアオイを見るが「殴るぞ」と言われ目を背け伏せるしかなかった。
「ガイルよ、お前は一体何を引き入れたんだ?」
「ふふふ、兄上よ。人間諦めが肝心だぞ。それに俺が引き入れたのはアイツらだけじゃないからな」
「ん? どういう意味だ?」
「まあ、その内分かるだろうさ」
「お前、ホントに国を乗っ取る気はないんだよな?」
「ないよ。しつこいな~それにコイツらがいれば国どころか世界をこの手に納めることも夢じゃないんだからな」
「じゃあ、さっきのは……」
「うん。だから、忘れてくれ」
「……」
ガイルさんと国王の会話がそれとなく俺の耳にも入ってきたけど、まあ考えてみればタロがフェンリルってだけでも信じられない話だし、アオイが本当は巨大な海龍神だなんて言ったって信じてもらえないこと確実だ。
それに今、ガイルさんとここにはいないカリナの頭の中には俺の前世での知識がインストールされている。
もし、その中の武器、兵器関連を悪用されようものなら、この世界の軍事バランスがひっくり返るだろうことは容易に想像がつく。
既にインストールしてしまったから、後は二人のことを信頼することしか出来ないけど、アオイとタロがいればどうにでも出来るからとのほほんと構えられているのは確かだ。
『肯定します』
114
あなたにおすすめの小説
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる