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第3章 ただいま、放浪中
第45話 一種の通過儀礼だったり?
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「ふん! まあよい。妾の可愛くも可憐な姿をここから見てるがよい」
「「「あ!」」」
ルリは俺の言葉に嘆息しながらも自分の活躍を目に焼き付けるがいいと気付けば演舞場へと転移していた。
「やはり、守人なのですね」
「ああ、そうだな。でもよぉ~なんでこんな面倒なことするんだ?」
「力こそが正義と銘打っているからでしょ」
「ですが、時には間違った力かも知れませんよ」
「そこは自信があるんでしょ。ほら」
ルリが転移したことで、リーアさんはルリを守人として再認識し、ガルちゃんはルリが戦う理由が分からないと言い、先輩がそれを肯定する。
そしてオジーは間違った力が勝ってしまった場合を心配しているが、俺はそれを心配することはないだろうと演舞場を指差せば、そこには剣を手に獣人の男がルリに勇猛果敢に攻め込んでいるが、どれもルリには届いていないようだ。
勇猛果敢と言ったが、見た目は少女なのに……ルリに対し剣や拳、時には蹴りまで放つのは男としてどうなのだろうかと思わなくもない。
だが、そんな俺達の心配を他所にルリは面倒臭そうに手も使わず、その場から一歩も動くことなく躱し続けている。
反対に一向に自分の攻撃が当たらないことに疲れたのか、既に両腕をだらんと垂らし肩で息をしている。
「なんじゃ。もう終わりか? 情けないのぉ~まだ、この前の狼のヤツの方がマシじゃったぞ」
「くっ……うがぁ!」
「ほぉまだやれるか。よし、相手にしてやるのじゃ。せめて、妾の手を使わせるか、この場から動かしてみるのじゃな」
「な、舐めるなぁ~! 俺は……俺はルリ様の伴侶になるんだぁ!」
「うむ、その意気やよし! さ、もう一度、もっと大きな声で言うのじゃ」
「へ?」
「ほれ、何をしておる! さっきの言葉をもう一度、言うのじゃ!」
「あ、いえ。さっきも相当な勇気がいったのですが……」
「あぁ~そういうのはよいから、もう一度じゃ! ほれ、あの世界樹の上にまで届くようにじゃ!」
「……では。コホン! 俺はこの勝負に勝ってルリ様を嫁に娶ってみせます」
「……興醒めじゃ」
「えぇ何故ですか?」
「妾は先程の言葉を求めたのじゃ。どうして、それを畏まって丁寧に言い直したのじゃ。これでは興醒めじゃ」
「……」
「ほれ、何をしておる。こんな余興はさっさと終わらせるのじゃ」
「くそっ! では、いきます。お覚悟を!」
「ふふふ、その意気やよし。遊んでやるのじゃ」
「うぉぉぉぉぉ!」
ルリに良いように遇われていたのは身長は当然の様にルリより大きく二メートルはあるんじゃないかと思える筋骨隆々緒獅子系の獣人らしい。
らしいと言うのは、ここからじゃよく見えないが、相手の男性の顔の周りに立派な鬣の様なものが見えたからだ。
そんな男性がルリとの勝負に勝ちルリを娶ると宣言するが、回りの反応は渋いモノだった。
それもそうだろう。さっきまでルリに良いように遇われ肩で息していたのに急に背筋を伸ばしてキリッとした表情で言うことではないんじゃないかと俺でも思う。
それでもルリには何かが琴線に触れたのか、もう一度言うように男に要求しているが、一世一代のプロポーズではないが何度も要求するのはどうだろうか? まあ、実際には試合前にも宣言しているのだから初めてではないが、それでも相対して言うことにどれだけ度胸がいるのかルリには分かっているのだろうか。
だが、ルリはそんな男の気持ちを汲み取るよりもどこか自分を軽視している俺達に対しよく聞こえるようにと、もう一度言えと要求しているが、男は姿勢を正しピシッとした態度で言葉を変えて宣言するが、ルリはそれに対し「興醒めじゃ」とだけ言葉を返すとさっさと終わらせようと男に対し手招きをする。
男は今までのやり取りからルリには到底叶わないだろうと言うことは十分に理解していた。
だが、ここはどうにかして一撃はムリでもルリを動かしてみせると大きく深呼吸を繰り返し、ゆっくりとした動作で構えると「いきます!」と宣言し雄叫びを上げながらルリへと向かう。
「もう少し修行が必要じゃな」
「え……」
ルリはそう言うと少しだけ身体を捻ると同時に自分に振り下ろされた剣先を掴み、演舞場の外へと放り投げると同時に「サービスじゃ」と反対の手で男の腕を取り、先程と同じ様に演舞場の外へと放り投げる。
「悪くはないが、攻撃が単純じゃな。まあ、精進するのじゃな」
「ま、参りました……」
演舞場の外へと放り投げられた男は仰向けの状態で息も絶え絶えに敗北を宣言すると同時に「死んじゃダメェ! らいおぉ~」と演舞場の観客席から女性らしき人が飛び下り男の元へと駆けつける。
「ライオ、死なないでぇ~」
「エルザ……心配するな……ルリ様もちゃんと加減してくれた様だ。ツッ……まあ、受け身を失敗し少しばかり痛いがな」
「もう、なんでこんなムチャをするのよぉ!」
「ムチャって……お前も知っているだろ。この村で一人前と認められるにはルリ様に挑戦する権利を得ることだと」
「そんなの分かってるわよ! でも、あそこまでいうことないじゃないの! 私と言う恋人がいるのに!」
「それは……まあ、盛り上げる為に必要だろう」
「……分かったわよ。でも、私には別の言葉でプロポーズしてほしいなぁ。ダメ?」
「ダメなもんか。お前に贈る言葉は俺の胸の奥底にちゃんとしまっている。だから「コホン!」……誰だよ! いいところなのに……ってルリ様……」
演舞場の外へと放り投げられたライオの側にエルザが駆け寄り、イチャコラしていたところに空咳で邪魔されたと勘違いしたライオが誰だとその方向を確認すれば、そこには当て馬にされ今にも泣きそうな顔のルリが立っていた。
「「「あ!」」」
ルリは俺の言葉に嘆息しながらも自分の活躍を目に焼き付けるがいいと気付けば演舞場へと転移していた。
「やはり、守人なのですね」
「ああ、そうだな。でもよぉ~なんでこんな面倒なことするんだ?」
「力こそが正義と銘打っているからでしょ」
「ですが、時には間違った力かも知れませんよ」
「そこは自信があるんでしょ。ほら」
ルリが転移したことで、リーアさんはルリを守人として再認識し、ガルちゃんはルリが戦う理由が分からないと言い、先輩がそれを肯定する。
そしてオジーは間違った力が勝ってしまった場合を心配しているが、俺はそれを心配することはないだろうと演舞場を指差せば、そこには剣を手に獣人の男がルリに勇猛果敢に攻め込んでいるが、どれもルリには届いていないようだ。
勇猛果敢と言ったが、見た目は少女なのに……ルリに対し剣や拳、時には蹴りまで放つのは男としてどうなのだろうかと思わなくもない。
だが、そんな俺達の心配を他所にルリは面倒臭そうに手も使わず、その場から一歩も動くことなく躱し続けている。
反対に一向に自分の攻撃が当たらないことに疲れたのか、既に両腕をだらんと垂らし肩で息をしている。
「なんじゃ。もう終わりか? 情けないのぉ~まだ、この前の狼のヤツの方がマシじゃったぞ」
「くっ……うがぁ!」
「ほぉまだやれるか。よし、相手にしてやるのじゃ。せめて、妾の手を使わせるか、この場から動かしてみるのじゃな」
「な、舐めるなぁ~! 俺は……俺はルリ様の伴侶になるんだぁ!」
「うむ、その意気やよし! さ、もう一度、もっと大きな声で言うのじゃ」
「へ?」
「ほれ、何をしておる! さっきの言葉をもう一度、言うのじゃ!」
「あ、いえ。さっきも相当な勇気がいったのですが……」
「あぁ~そういうのはよいから、もう一度じゃ! ほれ、あの世界樹の上にまで届くようにじゃ!」
「……では。コホン! 俺はこの勝負に勝ってルリ様を嫁に娶ってみせます」
「……興醒めじゃ」
「えぇ何故ですか?」
「妾は先程の言葉を求めたのじゃ。どうして、それを畏まって丁寧に言い直したのじゃ。これでは興醒めじゃ」
「……」
「ほれ、何をしておる。こんな余興はさっさと終わらせるのじゃ」
「くそっ! では、いきます。お覚悟を!」
「ふふふ、その意気やよし。遊んでやるのじゃ」
「うぉぉぉぉぉ!」
ルリに良いように遇われていたのは身長は当然の様にルリより大きく二メートルはあるんじゃないかと思える筋骨隆々緒獅子系の獣人らしい。
らしいと言うのは、ここからじゃよく見えないが、相手の男性の顔の周りに立派な鬣の様なものが見えたからだ。
そんな男性がルリとの勝負に勝ちルリを娶ると宣言するが、回りの反応は渋いモノだった。
それもそうだろう。さっきまでルリに良いように遇われ肩で息していたのに急に背筋を伸ばしてキリッとした表情で言うことではないんじゃないかと俺でも思う。
それでもルリには何かが琴線に触れたのか、もう一度言うように男に要求しているが、一世一代のプロポーズではないが何度も要求するのはどうだろうか? まあ、実際には試合前にも宣言しているのだから初めてではないが、それでも相対して言うことにどれだけ度胸がいるのかルリには分かっているのだろうか。
だが、ルリはそんな男の気持ちを汲み取るよりもどこか自分を軽視している俺達に対しよく聞こえるようにと、もう一度言えと要求しているが、男は姿勢を正しピシッとした態度で言葉を変えて宣言するが、ルリはそれに対し「興醒めじゃ」とだけ言葉を返すとさっさと終わらせようと男に対し手招きをする。
男は今までのやり取りからルリには到底叶わないだろうと言うことは十分に理解していた。
だが、ここはどうにかして一撃はムリでもルリを動かしてみせると大きく深呼吸を繰り返し、ゆっくりとした動作で構えると「いきます!」と宣言し雄叫びを上げながらルリへと向かう。
「もう少し修行が必要じゃな」
「え……」
ルリはそう言うと少しだけ身体を捻ると同時に自分に振り下ろされた剣先を掴み、演舞場の外へと放り投げると同時に「サービスじゃ」と反対の手で男の腕を取り、先程と同じ様に演舞場の外へと放り投げる。
「悪くはないが、攻撃が単純じゃな。まあ、精進するのじゃな」
「ま、参りました……」
演舞場の外へと放り投げられた男は仰向けの状態で息も絶え絶えに敗北を宣言すると同時に「死んじゃダメェ! らいおぉ~」と演舞場の観客席から女性らしき人が飛び下り男の元へと駆けつける。
「ライオ、死なないでぇ~」
「エルザ……心配するな……ルリ様もちゃんと加減してくれた様だ。ツッ……まあ、受け身を失敗し少しばかり痛いがな」
「もう、なんでこんなムチャをするのよぉ!」
「ムチャって……お前も知っているだろ。この村で一人前と認められるにはルリ様に挑戦する権利を得ることだと」
「そんなの分かってるわよ! でも、あそこまでいうことないじゃないの! 私と言う恋人がいるのに!」
「それは……まあ、盛り上げる為に必要だろう」
「……分かったわよ。でも、私には別の言葉でプロポーズしてほしいなぁ。ダメ?」
「ダメなもんか。お前に贈る言葉は俺の胸の奥底にちゃんとしまっている。だから「コホン!」……誰だよ! いいところなのに……ってルリ様……」
演舞場の外へと放り投げられたライオの側にエルザが駆け寄り、イチャコラしていたところに空咳で邪魔されたと勘違いしたライオが誰だとその方向を確認すれば、そこには当て馬にされ今にも泣きそうな顔のルリが立っていた。
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