71 / 468
連載
◆家出がバレました
しおりを挟む
まずは里の長に挨拶とベティさんを先頭にゾロゾロと着いて行く。
しばらく歩き、他の家に比べ一回り大きい家に案内される。
「こちらへどうぞ。」と家の中の長の待つ部屋へと案内される。
「長、お連れしました。」
「ああ、ありがとうな。リーサよ、久しぶりじゃな。覚えておるかの。」
「お久しぶりです、長。」
「ああ、さあお連れさん達も座ってくれ。」
案内されたソファへと座りリーサさんが皆んなを紹介する。
「そうか、お連れさんはリーサの職場仲間なんだな。安心したよ、領都に行ったリーサからは何の連絡もないってご両親から聞いていたからな。それにご両親はリーサが出て行ったのは自分達のせいだと悔やんでいたしな。」
「ちょっ長!その話は後で。今はほら、別の話もあるし。」
「何じゃリーサは話しとらんのか?ご両親が勧めるお見合いが嫌で飛び出したってことを。」
「「「え~お見合い?」」」
「ち、違うんだケイン、これは親が勝手に…」
「そんなことが理由で家を飛び出すなんて若かったんだね、リーサさん。」
「くくくっケイン若いと言うが家出した時にはもう「ガンツ!」…まあ後で本人に聞くんだな。」
「そうだ、リーサ。お前がいい年こいて「長!」すまん。まあ、いつまでも一人でいるからご両親は心配してお見合いをだな。」
「それは、もういいです。旦那様はここにいますので。」
「「「あっバカ!」」」
「はあ旦那だと!まさか、この髭面か!ワシよりジジイじゃないか。」
「待て!何だ髭面とかジジイとか、随分と好き勝手に言ってくれるじゃねえか。」
「貴方、落ち着いて!座って下さい。」
「ああ、アンジェすまん。だがワシはリーサの旦那じゃないぞ。」
「そうだ、いくら焦っていると言ってもこんな髭達磨は相手にせん。」
「アンジェ、ワシのことを髭達磨って言ったぞ!」
「まあまあ、貴方は素敵よ。私がそう思っているんだからいいじゃない。何て言われようと。そうよ、例え何と言われても私がいるし、そういうことを言う人には私からちゃんといい聞かせるから、ね!リーサさん。」
「…わ、悪かった言いすぎた。ガンツ。」
一旦、落ち着いたところで長が切り出す。
「で、一体誰なんじゃ?ここに連れてきているのか?」
何とか逃げようとしていたケインをリーサが腕を捕まえると「どこに行くんだ?旦那様。」と素晴らしい笑顔で周りに聞こえる様に少し大きめな声で言った…言ってしまった。
長の口が開きっぱなしになり、ベティが「嘘!」と言って立ち上がり、「まだ完治していなかったんだ。」との声も聞こえた。
再起動した長が周りに声をかける。
「皆んな、まずは落ち着いてくれ。さあ、座り直して聞こうじゃないか。リーサ、今度は本当のことを言うんじゃぞ。まずは旦那のことじゃ。」
「旦那様はいる。」
「そうか、じゃ次だ。ここにいるのか?」
「ああ、いる。」
「それはそこのジ…失礼、ご老人じゃないんだな。」
「ああ、ガンツはアンジェの夫だ。私のじゃない。」
「そうか、ではここに連れて来てもらえるか。まだ外に待たせているんだろ?」
「長よ、この里に来たのはこの面子だけだ。他にはいない。」
「そうか、そうなんだな…そうかぁ完治していなかったかぁ。」
「リーサさん、さっきから『完治』って言葉が聞こえるんだけど、もう発症していたの?」
「…ああ、私は気にしていなかったんだが、周りは分かっていたみたいだな。」
「そうなんだ。」
気を取り直した長に声を掛けられる。
「で、君はケインと言うたかな。歳は幾つじゃ。」
「もうすぐ八歳になります。」
「そうか、それで君は『旦那』と呼ばれることに抵抗はないようじゃが、本当にいいのか?」
「まあ、最初は抵抗ありましたけど、今は『仮』と言うことで落ち着いています。」
「『仮』か、そうじゃな。その歳では、そうじゃな。それがいいじゃろ。」
『自分に噛み砕く様に言い聞かせている気がするが、大丈夫かな。』
「長よ、もういいだろ。ここにはケインが欲しいと言う研究者を探しに来たんだ。誰か好奇心旺盛で地道に研究してくれそうな者がいたら紹介してくれ。」
「ほう研究者か。確かに好奇心旺盛な者は何人かいるな。」
「なら、そいつらを紹介してはくれないか。頼む。」
「まあ、落ち着け。今、ご両親もここに呼んでおる。来るまでしばし待て。それに紹介と言うても、そんなにすぐには集められん。まあ少しばかり時間をくれ。」
「分かった、お任せする。それで両親を呼んだと聞こえたが?」
「ああ、もうすぐ来るじゃろ。」
『コンコン』とドアをノックする音がする。
「来たようじゃ。入ってもらいなさい。」
ドアを開け入って来たのはリーサさんにそっくりなお姉さん、お兄さんが数人でご両親らしき人は見当たらない。
「リーサさん、ご兄弟ばかりみたいだけど、ご両親はまだなの?」
「何を言っている?そこにいるだろうが。」
「初めまして、リーサのご友人方。私がリーサの父のカーティスだ。」
「母のリディアです。」
「兄のクレイグだ。」
「妹?のメアリーです。」
「弟?のデイヴ。」
「私は兄までしか知らないが、いつ増えたんだ?」
「リーサ、お前の妹に弟だぞ。そんなこと言うなよ。それにお前が出ていって三十年以上経つんだ。私達も寂しくてな。なあお前。」
「貴方ってばもう、こんなところで。それにしてもリーサは相変わらずね。」
「ああ、全くな。ほら、こいつがお前らの姉にあたる人だ。初めて見るだろうがちゃんと血のつながりはあるからな。」
「「へえ~」」
確かにリーサさんのご家族だ。
胸元もそうだが、言動がほぼ一緒で家族なんだと思える。
「ケイン、頷いているが誰も納得はしないからな。」
「…分かっちゃった?」
「分かるとも!旦那様のことだからな。」
「「「「「へ?」」」」」
「リーサ、お前…そこの少年を旦那様と言ったか?」
「貴方にもそう聞こえました?私の気のせいかと思ったんだけど…」
「リーサ、治ってなかったんだな。」
「ええと、私と同じくらいかな?ねえ何歳なの?」
「もうすぐ八歳になります。」
「ああ、僕もうすぐ六歳!近いね。」
「私が十歳だから、年下のお兄さんてことになるの?」
「そうだ、ケインが私の旦那様だ。」
「そうなのね、それでリーサはこの里に逃げて来たのね。ごめんね、ケイン君。怖い思いさせて。待っててね、もうすぐお家に帰してあげるから。」
「ああ、それまではもう少し待っててくれ。家の場所は言えるかな?」
「ええ、家は領都にあるので大丈夫ですよ?」
「そうか、リーサが行っていた領都までは大分時間が掛かるな。こっちから手紙を出してやりとりするにしても半年はかかりそうだな。次にこの里による隊商に頼むのも心細いな。どうしよう。」
「父さん、身内から犯罪者を出すのはまずいよ。俺もまだ結婚してないんだからな。」
「じゃあ埋めてなかったことにする?」
「「「メアリー!」」」
「それは最後の手段だ。ですよね、長。」
「じゃな。ってお前らはさっきから、何を言うておる?」
「え?何ってリーサの病気のせいでこの子は誘拐されてここまで来たんでしょ?」
「なら、そこのドワーフはどう説明する?」
「ああ、いましたね。」
「(視界にも入っていなかったのか。)」
「(それだけリーサさんが心配だったのよ。)」
「(それもそうか。)」
「それにそこの少年はリーサの病気も受け入れておるようじゃぞ。」
「「「え~本当に!」」」
「父よ、このケインなる少年は私の好みにピッタリなんだ。見かけは少年なのに中身はその辺の年寄り以上の枯れ具合でな。」
「「「そっちもあったか…」」」
しばらく歩き、他の家に比べ一回り大きい家に案内される。
「こちらへどうぞ。」と家の中の長の待つ部屋へと案内される。
「長、お連れしました。」
「ああ、ありがとうな。リーサよ、久しぶりじゃな。覚えておるかの。」
「お久しぶりです、長。」
「ああ、さあお連れさん達も座ってくれ。」
案内されたソファへと座りリーサさんが皆んなを紹介する。
「そうか、お連れさんはリーサの職場仲間なんだな。安心したよ、領都に行ったリーサからは何の連絡もないってご両親から聞いていたからな。それにご両親はリーサが出て行ったのは自分達のせいだと悔やんでいたしな。」
「ちょっ長!その話は後で。今はほら、別の話もあるし。」
「何じゃリーサは話しとらんのか?ご両親が勧めるお見合いが嫌で飛び出したってことを。」
「「「え~お見合い?」」」
「ち、違うんだケイン、これは親が勝手に…」
「そんなことが理由で家を飛び出すなんて若かったんだね、リーサさん。」
「くくくっケイン若いと言うが家出した時にはもう「ガンツ!」…まあ後で本人に聞くんだな。」
「そうだ、リーサ。お前がいい年こいて「長!」すまん。まあ、いつまでも一人でいるからご両親は心配してお見合いをだな。」
「それは、もういいです。旦那様はここにいますので。」
「「「あっバカ!」」」
「はあ旦那だと!まさか、この髭面か!ワシよりジジイじゃないか。」
「待て!何だ髭面とかジジイとか、随分と好き勝手に言ってくれるじゃねえか。」
「貴方、落ち着いて!座って下さい。」
「ああ、アンジェすまん。だがワシはリーサの旦那じゃないぞ。」
「そうだ、いくら焦っていると言ってもこんな髭達磨は相手にせん。」
「アンジェ、ワシのことを髭達磨って言ったぞ!」
「まあまあ、貴方は素敵よ。私がそう思っているんだからいいじゃない。何て言われようと。そうよ、例え何と言われても私がいるし、そういうことを言う人には私からちゃんといい聞かせるから、ね!リーサさん。」
「…わ、悪かった言いすぎた。ガンツ。」
一旦、落ち着いたところで長が切り出す。
「で、一体誰なんじゃ?ここに連れてきているのか?」
何とか逃げようとしていたケインをリーサが腕を捕まえると「どこに行くんだ?旦那様。」と素晴らしい笑顔で周りに聞こえる様に少し大きめな声で言った…言ってしまった。
長の口が開きっぱなしになり、ベティが「嘘!」と言って立ち上がり、「まだ完治していなかったんだ。」との声も聞こえた。
再起動した長が周りに声をかける。
「皆んな、まずは落ち着いてくれ。さあ、座り直して聞こうじゃないか。リーサ、今度は本当のことを言うんじゃぞ。まずは旦那のことじゃ。」
「旦那様はいる。」
「そうか、じゃ次だ。ここにいるのか?」
「ああ、いる。」
「それはそこのジ…失礼、ご老人じゃないんだな。」
「ああ、ガンツはアンジェの夫だ。私のじゃない。」
「そうか、ではここに連れて来てもらえるか。まだ外に待たせているんだろ?」
「長よ、この里に来たのはこの面子だけだ。他にはいない。」
「そうか、そうなんだな…そうかぁ完治していなかったかぁ。」
「リーサさん、さっきから『完治』って言葉が聞こえるんだけど、もう発症していたの?」
「…ああ、私は気にしていなかったんだが、周りは分かっていたみたいだな。」
「そうなんだ。」
気を取り直した長に声を掛けられる。
「で、君はケインと言うたかな。歳は幾つじゃ。」
「もうすぐ八歳になります。」
「そうか、それで君は『旦那』と呼ばれることに抵抗はないようじゃが、本当にいいのか?」
「まあ、最初は抵抗ありましたけど、今は『仮』と言うことで落ち着いています。」
「『仮』か、そうじゃな。その歳では、そうじゃな。それがいいじゃろ。」
『自分に噛み砕く様に言い聞かせている気がするが、大丈夫かな。』
「長よ、もういいだろ。ここにはケインが欲しいと言う研究者を探しに来たんだ。誰か好奇心旺盛で地道に研究してくれそうな者がいたら紹介してくれ。」
「ほう研究者か。確かに好奇心旺盛な者は何人かいるな。」
「なら、そいつらを紹介してはくれないか。頼む。」
「まあ、落ち着け。今、ご両親もここに呼んでおる。来るまでしばし待て。それに紹介と言うても、そんなにすぐには集められん。まあ少しばかり時間をくれ。」
「分かった、お任せする。それで両親を呼んだと聞こえたが?」
「ああ、もうすぐ来るじゃろ。」
『コンコン』とドアをノックする音がする。
「来たようじゃ。入ってもらいなさい。」
ドアを開け入って来たのはリーサさんにそっくりなお姉さん、お兄さんが数人でご両親らしき人は見当たらない。
「リーサさん、ご兄弟ばかりみたいだけど、ご両親はまだなの?」
「何を言っている?そこにいるだろうが。」
「初めまして、リーサのご友人方。私がリーサの父のカーティスだ。」
「母のリディアです。」
「兄のクレイグだ。」
「妹?のメアリーです。」
「弟?のデイヴ。」
「私は兄までしか知らないが、いつ増えたんだ?」
「リーサ、お前の妹に弟だぞ。そんなこと言うなよ。それにお前が出ていって三十年以上経つんだ。私達も寂しくてな。なあお前。」
「貴方ってばもう、こんなところで。それにしてもリーサは相変わらずね。」
「ああ、全くな。ほら、こいつがお前らの姉にあたる人だ。初めて見るだろうがちゃんと血のつながりはあるからな。」
「「へえ~」」
確かにリーサさんのご家族だ。
胸元もそうだが、言動がほぼ一緒で家族なんだと思える。
「ケイン、頷いているが誰も納得はしないからな。」
「…分かっちゃった?」
「分かるとも!旦那様のことだからな。」
「「「「「へ?」」」」」
「リーサ、お前…そこの少年を旦那様と言ったか?」
「貴方にもそう聞こえました?私の気のせいかと思ったんだけど…」
「リーサ、治ってなかったんだな。」
「ええと、私と同じくらいかな?ねえ何歳なの?」
「もうすぐ八歳になります。」
「ああ、僕もうすぐ六歳!近いね。」
「私が十歳だから、年下のお兄さんてことになるの?」
「そうだ、ケインが私の旦那様だ。」
「そうなのね、それでリーサはこの里に逃げて来たのね。ごめんね、ケイン君。怖い思いさせて。待っててね、もうすぐお家に帰してあげるから。」
「ああ、それまではもう少し待っててくれ。家の場所は言えるかな?」
「ええ、家は領都にあるので大丈夫ですよ?」
「そうか、リーサが行っていた領都までは大分時間が掛かるな。こっちから手紙を出してやりとりするにしても半年はかかりそうだな。次にこの里による隊商に頼むのも心細いな。どうしよう。」
「父さん、身内から犯罪者を出すのはまずいよ。俺もまだ結婚してないんだからな。」
「じゃあ埋めてなかったことにする?」
「「「メアリー!」」」
「それは最後の手段だ。ですよね、長。」
「じゃな。ってお前らはさっきから、何を言うておる?」
「え?何ってリーサの病気のせいでこの子は誘拐されてここまで来たんでしょ?」
「なら、そこのドワーフはどう説明する?」
「ああ、いましたね。」
「(視界にも入っていなかったのか。)」
「(それだけリーサさんが心配だったのよ。)」
「(それもそうか。)」
「それにそこの少年はリーサの病気も受け入れておるようじゃぞ。」
「「「え~本当に!」」」
「父よ、このケインなる少年は私の好みにピッタリなんだ。見かけは少年なのに中身はその辺の年寄り以上の枯れ具合でな。」
「「「そっちもあったか…」」」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。