転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆領域の限界が見えました

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セバス様の有能さに驚きつつデューク様の待つ部屋へと案内される。
「こちらにどうぞ。」とセバス様に案内されソファに座ると、デューク様が執務机から立ち上がり対面に座る。
「ガンツ、ケインよ。お前らは俺からどんだけの土地を奪い取るつもりだ?」
「奪い取るなんて人聞きの悪い。ちゃんと対価は支払っているつもりですけどね。」
「領主よ、今回の乗っ取りはワシの提案じゃないぞ。全部ケイン発案じゃ。」
「ガンツさん、裏切るの!」
「裏切るも何もワシには事後報告じゃないか。しかも向こう側の街までワシに面倒見させようとするし。ワシの方が裏切られた気分じゃ。」
「くくく、ケインよ珍しく言い訳出来ん様だな。」
「でも、今度作ろうとしている街は農作業メインで採れる作物は、ほぼお酒の原料になるはずだよ。それでも、裏切ると言うのかな?ガンツさんは。俺はいいけど、アンジェさんには怒られるだろうね。」
「何で、そこにアンジェが関係するんじゃ。」
「もしかしたら、そこで採れる作物がお酒じゃなくて食用とか飼料になったら出来るお酒の量が変わって蒸留酒も生産が落ちるんじゃないかな~」
「ぐっ…」
「どうなの?」
「き…」
「き?」
「汚いぞ!ケイン、アンジェの名前を出せばワシが折れるとでも思っているのか!」
「うん、何ならこの場で電話する?」
「すまん、アンジェには言わないでくれ。何でも協力しよう。ただし、新しい街の町長は誰か用意してくれ。」
「もう、しょうがないなぁガンツさんは。分かったよ、アンジェさんには…言わないから。」
「待て!ちゃんと、もう一度、ハッキリと、言ってくれないか。」
「アンジェさんには全部は言わないから。」
「そこ!『全部は』ってどういう意味なんじゃ?」
「そのまんまの意味だけど?」
「だから、それを教えてくれと言っておる。」
「最初に敵に回ろうとしたことを話すってこと?」
「な、何を言っているんだケイン君は。ワシがそんなことをするなんて…本当に言わないでください。」

「くくく、相変わらずガンツはケインに頭が上がらんようだな。」
「ふん、何とでも言え。これでアンジェからの扱いがよくなるのなら我慢もするさ。それに領主よ。お主も同じだと言うことにまだ気付かんのか。」
「俺が?どういう意味だ。セバスは解るか。」
「はい。ガンツ様の仰る通りかと。」
「へ?」
「アリー様、エリー様、マリー様に加えリリスを始めとするメイドの女性陣は全てケイン様の味方と言ってもいいでしょう。」
「なぜ、そんなことに?」
「キャシー様、シャルル様による下着や服飾が好評ですから、その切っ掛けがケイン様というのは既に承知のことです。下手すれば旦那様よりも人望を集めているかもしれません。他にも色々あるようですが、これが一番大きいのでしょうね。私もレースでお世話になていますし…」
「セバス、お前だけは信じているからな。」

ガンツさんだけが愉快そうにデューク様を見ながら「ほらな。」と楽しそうに笑っている。
「ぐっ、まあいい。それで今日の要件は、何だ。」
「この前の確約頂いた内容を書面で頂きたいのとアズマ村の人に農業指導を頼みたいので、その承諾を得たいと思っています。」
「書面か、先にセバスに頼むのだから抜け目ないよな。セバス、渡してやれ。それでアズマ村のことなら、向こうの村長と相談してやる分には構わん。そいつも書面で欲しいとか言うか。」
「はい、出来ればお願いします。」
「ふん、どうせセバスが用意するだろうから、少し待ってろ。」
「旦那様、署名をお願いします。」
「…ほらな。何でケインのことになると妙に手回しが早いんだよな。俺の時も早いが、それ以上だぞ。本当嫉妬するぞ。ほれ、持って行け。」
「はい、確かに。ちなみになんですが、ここの領の範囲ってどこまでですか?」
タブレットを出して、監視ドローンで撮影したものを表示する。
「はあ、前も見たが、もう何でもアリだな。」
「で、範囲は?」
「ったく愚痴も言わせねえのかよ。いいか、ここが領都だよな。」
「そうですね。」
「で、ここがドワーフタウンと。また、随分と開発を進めやがって。」
「ありがとうございます。」
「別に褒めたつもりはないんだがな。なあ、これ調査報告以上に増えている気がするんだが。」
「そう言われても、そっちがいつどこを調査したのか、俺は知りませんし。」
「そりゃそうだな。連絡してないしな。」
「で、範囲は?」
「分かったよ。言うから待て。いいか、ここに山脈があるだろ。」
「ええ、ありますね。」
「この尾根が一応、隣の領との境界線ってことになってる。いいか、鉱物資源を見つけても勝手に採掘とかするなよ。」
「分かりましたよ。で、これが境界ってことは分かりましたけど、西側はどこまでですか?」
「西側は分からん。」
「分からないって、どうしてですか?」
「ほれ、これで見ても分かるだろ。森が深くてな、それで境界線が明確に出来ないもんだから、お互いに領土を主張していてな。その妥協案として、それぞれの森の端までを領土として、森の中は共有ってことで不可侵だな。」
「なるほど、ではそこまでは自由にしていいってことですね。」
「まあ、そういうことにはなるがな。」
「じゃ、領域がハッキリしたので俺の要件としては終わりなので。これで失礼しますね。」
「まあ、待て。そんなに急がなくてもいいんだろ?」
「それはそうですが、何か用でも。」
「俺、これでも領主なんだけどな~」
「それで、ご用件は?」
「あ~はいはい、言いますよ。言わせてもらいます。」
「旦那様、こちらはお願いする立場なので、その様な仰り方はどうかと思いますが。」
「はいはい、分かりましたよ。ったくセバスまで味方につけやがって。」
「それで、ご用件は?」
「あ~言うから。あのなエリーが王都の学校に行くのは知っているよな。」
「ええ、九月からですよね。」
「それでな、ライセンス取得者も増えたから車で行こうと思ったんだが、先行させるバイク隊、セダンだと結構な数になりそうなんだよ。そこでだ、メイドとかを数十人単位で乗せることが出来る大型車を作ってもらうことが出来ないかと言う相談だ。どうだ?」
「出来なくはないですが、運転は難しくなりますよ。」
「ちなみにどれくらいだと考えている?」
「まず前提としてライセンス未取得者はもちろんですが、ライセンスを取得したばかりというのも除外します。」
「うん、妥当だな。それで。」
「出来れば、ライセンスを取得して二年経過した人を対象とした方がいいと考えていますが、今回は特例として、ダンさん達教官が対象でしょうか。」
「まあ、その条件だとそうなるか。」
「後は出発時期ですが、いつ頃を予定していますか?」
「始まるのが九月頭だから、その一週間前には王都にいたい。余裕を見て二週間前ってところだな。」
「(うわ、俺の誕生日がデッドラインかよ。)では、大型車の運転に慣れるまでを二週間として、八月頭には大型車が必要ってことになりますよね。で、今はいつかご存じですか?」
「八月じゃな…ダメか?」
「大型車を急いで用意すると後でどんな支障が出るか分からないので、こちらのペースで作らせてもらいます。後はそちらで予定を詰めて下さいね。」
「あ、ああ分かった。セバス、ダンには予め言っといてくれるか。」
「承知しました。」
「じゃ、大型車の用意が出来たら連絡しますが、教習はドワーフタウンでしますね。」
「ああ、分かった。すまんがよろしく頼む。」
「貸し一つですよ。」
「…分かった。」
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