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◆何かが出ているのかと思いました
「もう面倒だな~」
「何よ!年上に向かって面倒だなんて!全くなんて子なの。」
「すみません。いい歳の女性に対して面倒だなんて、本当に面倒臭いとか申し訳ありません。」
「ちょっと!『いい歳の女性』ってどう言うことよ!」
「だって、里長より歳上なんでしょ。」
「そ、そんなことないわよ。ね、ねえ里長。」
「無理です。」
「無理って何よ!」
「今更、誤魔化しても無理って言ってるんです。」
「な、何でよ。やってみないと分からないじゃない。」
「(うわぁこの人も残念な部類だ。)もう自分で言っちゃってるじゃないですか。」
「え、本当?」
ぐる~っと周りを見回すナーガさんだけど、里長含めて皆んなが激しく頷いている。
「もしかして、ナーガさん自体に移住出来ない理由があるんですか?」
「な、ない!そんなものはない!」
「(あ~あるんだ。それってやっぱりアレだよな。)本当に?」
「ああ、しつこい!本当にない。」
「じゃあ、もし領主が竜でも構わないって言ったら来ますか?」
「本当に!あっ…」
「やっぱりね。」
「なぜ、なぜ分かったの?」
「なぜって、ナーガさんを知っている風なのが里長だけなのに、ダリルさんやドズさんのことも知っていたから、この里に長くはいるけど秘匿されていたんだろうなって。それに…」
「それに?」
「里長がナーガさんに気を使っていたんで。何かあるとは思っていましたが、まさか竜とはね~」
「何でケインは驚かないの?」
「里長に竜がいるのは聞いてたからね。」
「それでも、私は今は人の姿をしているのに?」
「竜人がいるのなら、どこかで交わったんでしょ。なら、あんな大きな竜と人じゃ無理だと思うから、どっちかが合わせるでしょ?人が竜にはなれなくても竜が人にはなれるんじゃないかなと(ラノベ見て)思っていたから。それに俺はこう見えても結構強いと思いますよ。」
「そうね、魔法に関してはね。そうか全部お見通しか。」
「でも、ナーガさんが今の姿のままなら、何も問題ないじゃないですか。」
「そうなんだけど、たまに…」
「たまに?」
「元に戻りたくなるの。」
「は~そりゃ大変だ。」
「でしょ。ここなら、ちょっと奥に行けば人は入って来ないからちょうどいいのよ。」
「なら、そのままそこにいればいいんじゃないですか?」
「ケイン君って結構意地悪なのね。」
「それはどうも。よく言われます。」
「褒めてないからね。」
「それで、何が嫌なんですか?」
「だって、私一人じゃ淋しいじゃない。」
「何て勝手な…でも、知っているのは里長だけなんでしょ?」
「そうだけど、たまに雰囲気だけ味わいに来てたのよ。少しだけ姿を変えてね。」
「レイラが、何だか知らない人がうろちょろしているって言ってたのはナーガさん?ナーガ様?」
「ナーガさんでお願い。そんな歳上じゃないから。」
「(絶対嘘だし。)もしかしてナーガさんて真祖になるんですか?」
「この子達の?」
「ええ。」
「何言ってんの!違うわよ!この子達の真祖は私のお姉ちゃん。」
「(ほぼ真祖じゃねえか。でもここは…)えっそうだったんですか。」
「でも、もう今はいないけどね。」
「すみません。何も知らなかったとはいえ…」
「違うよ。」
「へ?」
「お姉ちゃんが死んだ雰囲気出しているけど、死んでないからね。勘違いさせちゃった?」
「だって、さっき『もう今はいない』って。」
「「「「うんうん。」」」」
「それがね、『飽きた』って一言残して、どっか言っちゃったみたい。」
「もしかして、家出ですか?」
「そうね、簡単に言っちゃえばそうなるのかな。」
「また、どうして。真祖ならもう少し面倒見ても良さそうなのに。」
「だって、何百年も見てたら飽きたんだって。」
「もしかして、そういうのが竜人の根っこにあるんじゃないでしょうね。」
「あ~あるかもね。たま~にお姉ちゃんっぽいのがいるもんね。」
「もしかして、モニカさんがそうだったりとか…なんてね。」
「お!ケイン君、正解!」
それを聞いたダリルさんが膝から崩れ落ちる。
項垂れているダリルさんに掛けるべき言葉が見つからない。
「(ダリルさん、ドンマイ!)」
里長にもういいかなと声を掛ける。
「里長、もう解決したってことで、視察に進んでもらってもいいですか?」
「ちょっと、ケイン君。私の問題は?」
「問題とは言わないでしょ。全部ナーガさんの気持ち次第じゃないですか。もうそんないい歳のお姉さんの我儘には付き合いきれません。じゃ、里長準備の方よろしく。」
「待ってよ、ケイン君。私をここに置いていくの?」
「へ?何言ってんですか。視察メンバーなんでしょ。さっさと準備して下さい。それとももう準備済みですか?」
「あ、そうだね。じゃ行きましょうか。」
「そんなあっさりと…ワシの苦労は…」
「な~にやってんの?ドラン、先に行くわよ。」
「ハァ~待って下さい。今行きますから。」
里長が立ち直ったので、転送小屋の前まで行きそれぞれにブレスレットを渡す。
「いいですか、今配ったブレスレットに軽く魔力を通して下さい。出来ました?」
「「「「「はい。」」」」」
「じゃ、この小屋の鍵として使うので、ここでブレスレットを登録してもらいます。」
「なあ、もしこれを持ってない奴が近づいたらどうなる?」
「お!知りたいですか?」
「やめとけ、絶対ロクなことにはならん。見ろ!あの顔は何かを期待している顔だ。」
「チェッ。」
「な?」
「「「「何て恐ろしい子…」」」」
「そんな褒められても…」
「だから、誰も褒めとらん!」
「じゃ、ここの鍵としてブレスレットの登録を済まして下さい。ほら、さっさと動く。」
「ったく、誰のせいだと…」
「間違いなくナーガさんと里長のせいでしょ。」
「「ぐっ…」」
「ほら、遊んでないで今度は転送ゲートにもブレスレットを登録して下さいね。」
「何だかいいようにやられっ放しね。」
「そういうてくれるなナーガさん。あいつにはほとんどの人間が遊ばれている。現にあいつの住む街の領主もその一人じゃ。」
「なかなか面白い子に会えたみたいね。今まで退屈な人生だったけど、これからが楽しみでしょうがないわ。」
「…ったく調子がいいことで。」
「何か言ったドラン?」
「いえ、何も。」
「そう、一応これでも生粋の竜だから、耳はいいのよ。耳はね…うふふ。」
「すみませんでした~」
「あら、急に謝るなんて変な子。ねえ、ケイン君。」
「(こんなご老人を『子』として扱っていいのか。)はい、そうですね。」
「ねえ、私にはそんな言葉使いしないでもいいのよ。あなたも苦手でしょ?」
「いえ、俺はそんなことないですよ。」
「ねえ、お願いだから普段通りに話してよ。」
「いえ、結構なお歳の方にそんな言葉遣いは出来ません。」
「だから、お年寄り扱いはやめてって言ってるじゃない!」
「はいはい、わかりました。分かったから、暴れないでよ。」
「そう、それでいいのよ。うふふ。」
「何で俺の周りに残念臭が漂う人が多いんだ。俺には何かそう言うのが出ているのか?」
「そんな邪険にしなくてもいいじゃない。ケイン君にはいつでも竜になって見せてあげるわよ。」
「本当に!じゃ、今ここでプリーズ!さあ早く!あ、ちょっと待ってカメラを準備して、いいよ。」
「ちょっと、落ち着いて。こんな狭いところで出来る訳ないでしょ!もう、今の私の姿より竜の方がいいって言うの?」
「当たり前じゃない!何言ってんの。竜だよ。」
「その竜が目の前にいるんですけどね~」
「なあ、まだその転送ゲートは開かないのか?」
「あ、ああごめんなさい。今開けますね。」
転送ゲートを通って、ドワーフタウンへと向かう。
「何よ!年上に向かって面倒だなんて!全くなんて子なの。」
「すみません。いい歳の女性に対して面倒だなんて、本当に面倒臭いとか申し訳ありません。」
「ちょっと!『いい歳の女性』ってどう言うことよ!」
「だって、里長より歳上なんでしょ。」
「そ、そんなことないわよ。ね、ねえ里長。」
「無理です。」
「無理って何よ!」
「今更、誤魔化しても無理って言ってるんです。」
「な、何でよ。やってみないと分からないじゃない。」
「(うわぁこの人も残念な部類だ。)もう自分で言っちゃってるじゃないですか。」
「え、本当?」
ぐる~っと周りを見回すナーガさんだけど、里長含めて皆んなが激しく頷いている。
「もしかして、ナーガさん自体に移住出来ない理由があるんですか?」
「な、ない!そんなものはない!」
「(あ~あるんだ。それってやっぱりアレだよな。)本当に?」
「ああ、しつこい!本当にない。」
「じゃあ、もし領主が竜でも構わないって言ったら来ますか?」
「本当に!あっ…」
「やっぱりね。」
「なぜ、なぜ分かったの?」
「なぜって、ナーガさんを知っている風なのが里長だけなのに、ダリルさんやドズさんのことも知っていたから、この里に長くはいるけど秘匿されていたんだろうなって。それに…」
「それに?」
「里長がナーガさんに気を使っていたんで。何かあるとは思っていましたが、まさか竜とはね~」
「何でケインは驚かないの?」
「里長に竜がいるのは聞いてたからね。」
「それでも、私は今は人の姿をしているのに?」
「竜人がいるのなら、どこかで交わったんでしょ。なら、あんな大きな竜と人じゃ無理だと思うから、どっちかが合わせるでしょ?人が竜にはなれなくても竜が人にはなれるんじゃないかなと(ラノベ見て)思っていたから。それに俺はこう見えても結構強いと思いますよ。」
「そうね、魔法に関してはね。そうか全部お見通しか。」
「でも、ナーガさんが今の姿のままなら、何も問題ないじゃないですか。」
「そうなんだけど、たまに…」
「たまに?」
「元に戻りたくなるの。」
「は~そりゃ大変だ。」
「でしょ。ここなら、ちょっと奥に行けば人は入って来ないからちょうどいいのよ。」
「なら、そのままそこにいればいいんじゃないですか?」
「ケイン君って結構意地悪なのね。」
「それはどうも。よく言われます。」
「褒めてないからね。」
「それで、何が嫌なんですか?」
「だって、私一人じゃ淋しいじゃない。」
「何て勝手な…でも、知っているのは里長だけなんでしょ?」
「そうだけど、たまに雰囲気だけ味わいに来てたのよ。少しだけ姿を変えてね。」
「レイラが、何だか知らない人がうろちょろしているって言ってたのはナーガさん?ナーガ様?」
「ナーガさんでお願い。そんな歳上じゃないから。」
「(絶対嘘だし。)もしかしてナーガさんて真祖になるんですか?」
「この子達の?」
「ええ。」
「何言ってんの!違うわよ!この子達の真祖は私のお姉ちゃん。」
「(ほぼ真祖じゃねえか。でもここは…)えっそうだったんですか。」
「でも、もう今はいないけどね。」
「すみません。何も知らなかったとはいえ…」
「違うよ。」
「へ?」
「お姉ちゃんが死んだ雰囲気出しているけど、死んでないからね。勘違いさせちゃった?」
「だって、さっき『もう今はいない』って。」
「「「「うんうん。」」」」
「それがね、『飽きた』って一言残して、どっか言っちゃったみたい。」
「もしかして、家出ですか?」
「そうね、簡単に言っちゃえばそうなるのかな。」
「また、どうして。真祖ならもう少し面倒見ても良さそうなのに。」
「だって、何百年も見てたら飽きたんだって。」
「もしかして、そういうのが竜人の根っこにあるんじゃないでしょうね。」
「あ~あるかもね。たま~にお姉ちゃんっぽいのがいるもんね。」
「もしかして、モニカさんがそうだったりとか…なんてね。」
「お!ケイン君、正解!」
それを聞いたダリルさんが膝から崩れ落ちる。
項垂れているダリルさんに掛けるべき言葉が見つからない。
「(ダリルさん、ドンマイ!)」
里長にもういいかなと声を掛ける。
「里長、もう解決したってことで、視察に進んでもらってもいいですか?」
「ちょっと、ケイン君。私の問題は?」
「問題とは言わないでしょ。全部ナーガさんの気持ち次第じゃないですか。もうそんないい歳のお姉さんの我儘には付き合いきれません。じゃ、里長準備の方よろしく。」
「待ってよ、ケイン君。私をここに置いていくの?」
「へ?何言ってんですか。視察メンバーなんでしょ。さっさと準備して下さい。それとももう準備済みですか?」
「あ、そうだね。じゃ行きましょうか。」
「そんなあっさりと…ワシの苦労は…」
「な~にやってんの?ドラン、先に行くわよ。」
「ハァ~待って下さい。今行きますから。」
里長が立ち直ったので、転送小屋の前まで行きそれぞれにブレスレットを渡す。
「いいですか、今配ったブレスレットに軽く魔力を通して下さい。出来ました?」
「「「「「はい。」」」」」
「じゃ、この小屋の鍵として使うので、ここでブレスレットを登録してもらいます。」
「なあ、もしこれを持ってない奴が近づいたらどうなる?」
「お!知りたいですか?」
「やめとけ、絶対ロクなことにはならん。見ろ!あの顔は何かを期待している顔だ。」
「チェッ。」
「な?」
「「「「何て恐ろしい子…」」」」
「そんな褒められても…」
「だから、誰も褒めとらん!」
「じゃ、ここの鍵としてブレスレットの登録を済まして下さい。ほら、さっさと動く。」
「ったく、誰のせいだと…」
「間違いなくナーガさんと里長のせいでしょ。」
「「ぐっ…」」
「ほら、遊んでないで今度は転送ゲートにもブレスレットを登録して下さいね。」
「何だかいいようにやられっ放しね。」
「そういうてくれるなナーガさん。あいつにはほとんどの人間が遊ばれている。現にあいつの住む街の領主もその一人じゃ。」
「なかなか面白い子に会えたみたいね。今まで退屈な人生だったけど、これからが楽しみでしょうがないわ。」
「…ったく調子がいいことで。」
「何か言ったドラン?」
「いえ、何も。」
「そう、一応これでも生粋の竜だから、耳はいいのよ。耳はね…うふふ。」
「すみませんでした~」
「あら、急に謝るなんて変な子。ねえ、ケイン君。」
「(こんなご老人を『子』として扱っていいのか。)はい、そうですね。」
「ねえ、私にはそんな言葉使いしないでもいいのよ。あなたも苦手でしょ?」
「いえ、俺はそんなことないですよ。」
「ねえ、お願いだから普段通りに話してよ。」
「いえ、結構なお歳の方にそんな言葉遣いは出来ません。」
「だから、お年寄り扱いはやめてって言ってるじゃない!」
「はいはい、わかりました。分かったから、暴れないでよ。」
「そう、それでいいのよ。うふふ。」
「何で俺の周りに残念臭が漂う人が多いんだ。俺には何かそう言うのが出ているのか?」
「そんな邪険にしなくてもいいじゃない。ケイン君にはいつでも竜になって見せてあげるわよ。」
「本当に!じゃ、今ここでプリーズ!さあ早く!あ、ちょっと待ってカメラを準備して、いいよ。」
「ちょっと、落ち着いて。こんな狭いところで出来る訳ないでしょ!もう、今の私の姿より竜の方がいいって言うの?」
「当たり前じゃない!何言ってんの。竜だよ。」
「その竜が目の前にいるんですけどね~」
「なあ、まだその転送ゲートは開かないのか?」
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。