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◆実験台は彼しかいませんでした
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ショーン様の左手首にセバス様に渡したブレスレットを取り付ける。
「ケイン?これは何だ?」
「これのこと?」
「ああ、何でいきなり着けたんだ?」
「いや、正直に言っても着けてくれないと思ったので。」
「まあ、確かに男から、こういうのをもらってもな。」
「では、そのブレスレットに軽く魔力を通して下さい。」
「魔力を?こうか。」
ショーン様のブレスレットに魔力が登録された。
「では、セバス様、試しに水球をショーン様に放って下さい。」
「なっケイン、それってどう「承知しました。では『水球』」」
「おい、セバス…チッ躊躇わずに撃ちやがった。そんなことよりショーンだ。あんなんでも息子だからな。大丈夫だろうな。おい、ショーン!無事か。」
「あ~びっくりした~父上、一体なにが?」
「ああ、無事だったみたいだな。ショーンどこか痛いところはないか?」
「父上、どこにも怪我はありません。」
「あれ?濡れてないな。どういうことだ?ショーン何があった?」
「あの…水球が飛んできたと思ったら、目の前で弾けました。これってどういうことなんです?」
「ケイン!説明してくれ。」
「結果は見ての通りですが、一応説明しますね。」
「ああ、頼む。」
「このブレスレットに魔力を通し登録者となります。ここまではいいですよね。」
「ああ、分かっている。」
「その登録者が何らかの攻撃を受けた場合には、一瞬で障壁が張られ登録者を守ります。」
「それが人数分ってことか。」
「ええ、そうです。ちなみにセバス様のブレスレットにも同様の機能があります。」
「しかし、ショーンを実験台にするとはな。」
「そう言われますが、デューク様は『うん』と言いませんよね。」
「まあ、そうだな。」
「セバス様だと自力でどうにかしそうなので、実験台には向かない。」
「危ないと思えば、自分で判断して動いてしまいますね。」
「俺の場合には、別の仕掛けがあると疑われてしまう。」
「そうだな。」
「メイドさんに怖い思いをさせるのは忍びない。」
「ええ、そんなことはしてはなりません。」
「ダンさん達を探したんですが、見当たらなかったので。」
「ダン達はまだ帰ったと報告は来ていないな。」
「ええ、まだ帰ってません。」
「それで、残ったのがショーンと言う訳か。」
「ええ。」
「そんなことで私が…ケイン、非道いぞ。」
「でも、無事だったし、これからは落ち着いて対処出来るんじゃないですか?」
「そ、そう言われるとそうだけど…納得出来ない!」
「ショーン、もういいぞ。用は済んだから。」
「父上まで…ん?これって…」
「今度、王都までこれで行くとか。」
「そうなのセバス?」
「ええ、良ければ中をご覧になりますか?」
「うん、見る。」
ショーン様が車の中に入り、座ったり背面のテーブルを出したり、肘掛けを上げ下げしたりリクライニングを試したりと、こちらが説明する前にほとんどの機能を満喫していた。
ショーン様が車から降りて俺に声を掛ける。
「すごいな。これをケインが作ったのか?」
「ええ、ガンツさんと二人でですけどね。」
「二人でもすごいよ。」
「ただ、そのせいでショーン様達が危険な目に遭うかもしれないので、そのブレスレットを贈らせてもらいました。」
「ああ、それで。」
「ええ、今度の王都行きは楽しさもあると思いますが、帰り道は十分にお気を付けください。後は婚約者候補にも十分に気を配って下さいね。厄介な美人局とか注意して下さいよ。」
「あ~そんなことまで、注意しなきゃいけないのか?」
「跡取りなんですから、注意は必要でしょ。大丈夫ですか?」
「ケイン様、その辺りは私も十分に注意しますので。ご心配なく。」
「でも、不安になりますね。いっそ『性欲減衰』の魔法でも掛けときますか?」
「それはいい「ダメだ!そんなことはしちゃダメだ!」…ショーン様?」
「大丈夫だから、私は大丈夫だから。」
「では、失敗した場合は…ケイン様お願いしますね。」
「分かりました。」
「え?私の意見は…」
車の運転席に回り、助手席にセバス様を案内し説明する。
「セバス様、緊急時には、このカバーを開けて赤いボタンを押して下さい。」
「これですか?」
「ええ、普段は触れないようにカバーして下さい。」
「ちなみにこれを押すと?」
「とんでもない速さで走り出します。」
「これを試すことは出来ますか?」
「ええ、使用回数に制限は設けていないので。」
「では、近い内にレース場で試してみますね。どんなに速いのか楽しみですねぇ。」
「それとダンさんには速すぎると思いますので、十分に注意して下さいね。」
「おや?私の心配はしてくれないのですか?」
「セバス様なら、十分に乗りこなせると思っていますので。」
「これはこれは…ありがとうございます。」
『コンコン』と窓ガラスをノックされ見るとデューク様が立っていた。
「もう内緒話はいいのか?」
「内緒話だなんて、車の説明ですよ。」
「どうだかな~セバスにだけ秘密の機能とか教えてんじゃねえのか?」
「「ギクッ…」」
「お、何だか図星みたいだな。まあいい。俺達のことを思ってのことなんだろうからな。」
「…」
「何も言わないってのは当たったみたいだな。」
「ええ、安全の為にセバス様だけにお教えしました。」
「ありがとうな。これで予定通りに王都に行けそうだ。どうだ、お前も王都に一緒に来るか?」
「行くなら、自分で行きますので。」
「か~そうだよな。普通なら滅多に行けない王都なら喜んで着いて来るもんだぜ。相変わらず可愛くね~な~」
「ありがとうございます。」
「褒めてねえから。」
デューク様が左手に着けたブレスレットを触りながら俺に言う。
「なあ、このブレスレットをな、人数分欲しいんだが。」
「人数分と言うと?」
「最低でも百は欲しいな。」
「ふぅ~分かりました。出発日までには用意しましょう。」
「おう、助かる。頼むな。」
セバス様にマイクロバス用のブレスレットを渡し、お屋敷を後にする。
「ケイン?これは何だ?」
「これのこと?」
「ああ、何でいきなり着けたんだ?」
「いや、正直に言っても着けてくれないと思ったので。」
「まあ、確かに男から、こういうのをもらってもな。」
「では、そのブレスレットに軽く魔力を通して下さい。」
「魔力を?こうか。」
ショーン様のブレスレットに魔力が登録された。
「では、セバス様、試しに水球をショーン様に放って下さい。」
「なっケイン、それってどう「承知しました。では『水球』」」
「おい、セバス…チッ躊躇わずに撃ちやがった。そんなことよりショーンだ。あんなんでも息子だからな。大丈夫だろうな。おい、ショーン!無事か。」
「あ~びっくりした~父上、一体なにが?」
「ああ、無事だったみたいだな。ショーンどこか痛いところはないか?」
「父上、どこにも怪我はありません。」
「あれ?濡れてないな。どういうことだ?ショーン何があった?」
「あの…水球が飛んできたと思ったら、目の前で弾けました。これってどういうことなんです?」
「ケイン!説明してくれ。」
「結果は見ての通りですが、一応説明しますね。」
「ああ、頼む。」
「このブレスレットに魔力を通し登録者となります。ここまではいいですよね。」
「ああ、分かっている。」
「その登録者が何らかの攻撃を受けた場合には、一瞬で障壁が張られ登録者を守ります。」
「それが人数分ってことか。」
「ええ、そうです。ちなみにセバス様のブレスレットにも同様の機能があります。」
「しかし、ショーンを実験台にするとはな。」
「そう言われますが、デューク様は『うん』と言いませんよね。」
「まあ、そうだな。」
「セバス様だと自力でどうにかしそうなので、実験台には向かない。」
「危ないと思えば、自分で判断して動いてしまいますね。」
「俺の場合には、別の仕掛けがあると疑われてしまう。」
「そうだな。」
「メイドさんに怖い思いをさせるのは忍びない。」
「ええ、そんなことはしてはなりません。」
「ダンさん達を探したんですが、見当たらなかったので。」
「ダン達はまだ帰ったと報告は来ていないな。」
「ええ、まだ帰ってません。」
「それで、残ったのがショーンと言う訳か。」
「ええ。」
「そんなことで私が…ケイン、非道いぞ。」
「でも、無事だったし、これからは落ち着いて対処出来るんじゃないですか?」
「そ、そう言われるとそうだけど…納得出来ない!」
「ショーン、もういいぞ。用は済んだから。」
「父上まで…ん?これって…」
「今度、王都までこれで行くとか。」
「そうなのセバス?」
「ええ、良ければ中をご覧になりますか?」
「うん、見る。」
ショーン様が車の中に入り、座ったり背面のテーブルを出したり、肘掛けを上げ下げしたりリクライニングを試したりと、こちらが説明する前にほとんどの機能を満喫していた。
ショーン様が車から降りて俺に声を掛ける。
「すごいな。これをケインが作ったのか?」
「ええ、ガンツさんと二人でですけどね。」
「二人でもすごいよ。」
「ただ、そのせいでショーン様達が危険な目に遭うかもしれないので、そのブレスレットを贈らせてもらいました。」
「ああ、それで。」
「ええ、今度の王都行きは楽しさもあると思いますが、帰り道は十分にお気を付けください。後は婚約者候補にも十分に気を配って下さいね。厄介な美人局とか注意して下さいよ。」
「あ~そんなことまで、注意しなきゃいけないのか?」
「跡取りなんですから、注意は必要でしょ。大丈夫ですか?」
「ケイン様、その辺りは私も十分に注意しますので。ご心配なく。」
「でも、不安になりますね。いっそ『性欲減衰』の魔法でも掛けときますか?」
「それはいい「ダメだ!そんなことはしちゃダメだ!」…ショーン様?」
「大丈夫だから、私は大丈夫だから。」
「では、失敗した場合は…ケイン様お願いしますね。」
「分かりました。」
「え?私の意見は…」
車の運転席に回り、助手席にセバス様を案内し説明する。
「セバス様、緊急時には、このカバーを開けて赤いボタンを押して下さい。」
「これですか?」
「ええ、普段は触れないようにカバーして下さい。」
「ちなみにこれを押すと?」
「とんでもない速さで走り出します。」
「これを試すことは出来ますか?」
「ええ、使用回数に制限は設けていないので。」
「では、近い内にレース場で試してみますね。どんなに速いのか楽しみですねぇ。」
「それとダンさんには速すぎると思いますので、十分に注意して下さいね。」
「おや?私の心配はしてくれないのですか?」
「セバス様なら、十分に乗りこなせると思っていますので。」
「これはこれは…ありがとうございます。」
『コンコン』と窓ガラスをノックされ見るとデューク様が立っていた。
「もう内緒話はいいのか?」
「内緒話だなんて、車の説明ですよ。」
「どうだかな~セバスにだけ秘密の機能とか教えてんじゃねえのか?」
「「ギクッ…」」
「お、何だか図星みたいだな。まあいい。俺達のことを思ってのことなんだろうからな。」
「…」
「何も言わないってのは当たったみたいだな。」
「ええ、安全の為にセバス様だけにお教えしました。」
「ありがとうな。これで予定通りに王都に行けそうだ。どうだ、お前も王都に一緒に来るか?」
「行くなら、自分で行きますので。」
「か~そうだよな。普通なら滅多に行けない王都なら喜んで着いて来るもんだぜ。相変わらず可愛くね~な~」
「ありがとうございます。」
「褒めてねえから。」
デューク様が左手に着けたブレスレットを触りながら俺に言う。
「なあ、このブレスレットをな、人数分欲しいんだが。」
「人数分と言うと?」
「最低でも百は欲しいな。」
「ふぅ~分かりました。出発日までには用意しましょう。」
「おう、助かる。頼むな。」
セバス様にマイクロバス用のブレスレットを渡し、お屋敷を後にする。
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