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◆呼ばれました
ガンツさんの息子さんとか、色んなことが一気に出て来たけど何とかデューク様に渡す方は出来上がった。
「色はどうするんじゃ?」
「デューク様のは、黒にしようか。馬車も黒だしね。それと紋章も付けとかないとダメだった。」
「ならば、一気に塗ってしまうか。その間に紋章の方を準備しとけよ。」
「分かった。」
紋章をプリントするためのカッティングシートをボンネット、両側面、ハッチバックの四枚用意する。
「ケイン、一回目は塗り終わったから、乾燥させてくれ。」
「いいよ。『乾燥』」
「相変わらずの便利さだな。じゃあ、もう一回塗ったら塗装は終わりだ。さっさとやっちまうか。その後は紋章か。」
「俺達二人だけで、意外と早いペースだね。」
「まだ、アイツらに負けてやる訳にはいかんからな。」
ガンツさんが塗り終わり乾燥を頼まれたので、魔法で乾燥させる。
「いい感じに仕上がったな。」
「ガンツさん、紋章が残ってるから。」
「ああ、それがあった。貴族ってのは面倒だな。」
「いいから、さっさと済ませようよ。」
「はいはい、じゃ位置合わせからだな。」
今度はガンツさんと二人で紋章を吹き付けていく。
「ケイン、乾燥じゃ。」
「はい、『乾燥』」
「これで本当に終わりだな。」
「そうだね。」
「じゃあ、セバスに電話して受け渡しの場所を指定するんだな。」
「どこかな?こっちの教習所でいいかな?」
「向こうでいいじゃろ。」
「分かったよ。じゃ明日は向こうに渡しにいくね。で、ガンツさんはどうする?」
「ワシはワシ用の四駆を作る。ケインは旦那のを作るんだろ?」
「うん、父さんのも作っとかないとね。」
セバス様に電話を掛け、デューク様の専用車の受け渡しについて確認する。
『ケイン様、もう出来たのですか?』
「ええ、ガンツさんも手伝ってくれたので。それで、受け渡しなんですが『もう出来たのか!』…セバス様?」
『すみません、旦那様がちょっと。『セバス代われ!』旦那様、今話し中なんですよ。『いいから代われ!』…そうですか。すみません、ケイン様。少しだけ旦那様と代わりますね。どうぞ。』
「え、セバス様?」
『ケイン、出来たんなら、ここへ持って来てくれ!すぐに見たい!』
「ええ、今からですか?」
『お前ならすぐだろ。頼んだぞ!』
「あっ…切られた。」
「何じゃ今すぐってか?」
「そう、今すぐ見たいから持って来いって。」
「領主もまだ子供じゃの。いいぞ、今日はもう終わりにするから、持って行ってやれ。その分、お代は弾んでもらうんじゃぞ。」
「そうだね。じゃ、行ってくるね。」
「おう、行って来い。」
デューク様専用車を収納し、ゲートをお屋敷の庭へと繋ぎ潜って行く。
庭に出ると期待満面のデューク様に出迎えられる。
「来たか、ケイン!」
「急いで仕上げたんで、その分は上乗せをお願いしますね。」
「何だ、宣伝しに行くのも同然なのに、俺から毟り取るのか?」
「人聞きの悪い。真っ当な料金を請求しただけですよ。まあ、いらないのなら、このまま帰るだけですが。」
「まあ、待て!セバスからも話は聞いている。ちょっとした悪ふざけじゃないか。ちゃんと払うから心配するな。なあセバス。」
「旦那様が言うと貴族の横暴で取り上げようとしているのと対して代わりありませんので、シャレとは思えませんよ。では、ケイン様代金は工房の口座へと確実にお振込しておきますので。」
「ありがとうございます。セバス様。あと、これを。」
セバス様に黒いブレスレットを渡す。
「ケイン様、これは?」
「これから渡すデューク様専用車の鍵となるブレスレットです。セバス様が登録者となった方がいいと思ったので。」
「それは…で、どうすれば?」
「ブレスレットに魔力を軽く通して下さい。」
「こうですか?」とセバス様が魔力を流すとブレスレットが軽く光り登録が完了した。
「では、セバス様。手の平を正面に翳して『解除』と唱えて下さい。」
「こうですか?『解除』…ケイン様、これは…」
「ケイン!何をした。セバスにその魔法は使えなかったはずだ。」
「デューク様、落ち着いて下さい。お目当ての車はそこですよ。」
「おお、そうだったな。…って違う!その車が突然出て来たことを説明してくれと言ってるんだ。」
「そんなに知りたいですか?」
「ああ、教えてくれ。」
「答えはセバス様に渡した、そのブレスレットです。」
「旦那様、これです。」
「これは、別の物は収納出来るのか?」
「いえ、この車だけです。」
「本当か?」
「ええ、それも登録者のみ使用可能としています。」
「なら、これは俺には使えず、セバスだけが使えると言うことか。」
「そうです。セバス様、車に触れて『収納』と。」
「では、『収納』…消えました。」
「それでブレスレットに収納されました。中に人が乗っている場合には回収されないので注意して下さいね。」
「分かりました。」
「なあ、ケイン。あれって他にも応用は効くのか?」
「言われると思っていましたが、とりあえずマイクロバスにも使うことを考えています。」
「だよな~あんな物、普通に庭先に置いていても盗られてしまいそうだもんな~チラッ」
「(このおじさんは何をねだってくるつもりなんだ?)デューク様も何か収納したいものがあるんですか?」
「いや、今は特に思い付かんが、今後お前の後ろ盾になる俺だぞ。何か身を守るものがあってもいいだろ?なあ、ケイン。」
「まったく、今度は脅しですか?」
「脅すつもりじゃないが、今度あれで王都に行けばいやでも目を付けられる。そうなると誰が襲われるか分からんぞ。無事に帰って来られるかな~不安だな~」
「なら、あれでの移動を止めては?」
「嫌だ!それは出来ん!もう一週間も馬車で揺られて、尻が痛いのを我慢して行くなんて…」
「では、船はどうです?船なら一時間ほどですよ。」
「王都の港は貧弱だ。それに四十人で移動は出来んだろ。」
「まだ、そこまでは。」
「だろ?ふふん。」
「(何でこのおじさんは勝ち誇っているんだ?)もう、分かりました。これをどうぞ。」
ブレスレットを出そうとしたら、セバス様が両手でハンカチを広げていたので、その上に十本ほど出す。
「これは?」
「セバス様に渡したブレスレットとは別ですが、魔力登録者を一時的ですが守ることが出来ます。試しに…ショーン様は?」
「ショーンか、おい呼んできてくれ。」
そばにいたメイドが内線の子機で連絡を取る。
「すぐにお見えになるそうです。」
「ああ、分かった。じゃ、セバス。もう一度車を出してくれ。来るまでの間に中を確認しよう。」
「承知しました。『解除』」
「よし、じゃ中を…って、開かんぞ、セバス。」
「セバス様、『ロック解除』と。」
「はい、『ロック解除』」
「お、開いたな、どれ。」
「ケイン様、閉める際には?」
「『ロック』とだけ、唱えて下さい。」
「『ロック』」とセバス様が唱えると『ガチャリ』と音がして、しっかりと鍵が掛かったようだ。
「(セバス様、護身用にこれを渡して置きます。)」
「(これは?武器ですか。)」
「(ええ、短銃です。弾の補充は入りません。『収納』で、そのブレスレットに収納されます。どうぞ。)」
セバス様が『収納』と唱えるとセバス様が持つ短銃が消えた。
「(出す場合には頭の中で短銃を思い浮かべて『解除』と唱えて下さい。)」
「(おお、ケイン様ありがとうございます。少し不安でしたが、これで旦那様達を十分に守ることが出来ます。本当にありがとうございます。)」
と、そこにショーン様がやって来て「父上に呼ばれて来たんですが…あっ!ケイン、久しぶり。また、色々とやっているみたいだな。ところで、父上はどこに?」
「「え?」」
すると車の内側から叩く音がする。
セバス様を見ると「あっ」と言う顔になり『ロック解除』と唱える。
「ぷは~やっと開いた。セバス、これはどういうことだ?」
「すみませんでした!」
「デューク様、中から鍵を解除出来たはずですが?」
「ん?そうなのか。」
「ええ、出来ますよ。ほら、この取手のこの部分です。」
「ほぉ~そうか、うん分かった。で、ショーンを呼んだ訳は?」
「それは…」
「…まさか?」
「まさかですね。」
「『まさかのケイン』と言うことか。」
「ここまで…」
「色はどうするんじゃ?」
「デューク様のは、黒にしようか。馬車も黒だしね。それと紋章も付けとかないとダメだった。」
「ならば、一気に塗ってしまうか。その間に紋章の方を準備しとけよ。」
「分かった。」
紋章をプリントするためのカッティングシートをボンネット、両側面、ハッチバックの四枚用意する。
「ケイン、一回目は塗り終わったから、乾燥させてくれ。」
「いいよ。『乾燥』」
「相変わらずの便利さだな。じゃあ、もう一回塗ったら塗装は終わりだ。さっさとやっちまうか。その後は紋章か。」
「俺達二人だけで、意外と早いペースだね。」
「まだ、アイツらに負けてやる訳にはいかんからな。」
ガンツさんが塗り終わり乾燥を頼まれたので、魔法で乾燥させる。
「いい感じに仕上がったな。」
「ガンツさん、紋章が残ってるから。」
「ああ、それがあった。貴族ってのは面倒だな。」
「いいから、さっさと済ませようよ。」
「はいはい、じゃ位置合わせからだな。」
今度はガンツさんと二人で紋章を吹き付けていく。
「ケイン、乾燥じゃ。」
「はい、『乾燥』」
「これで本当に終わりだな。」
「そうだね。」
「じゃあ、セバスに電話して受け渡しの場所を指定するんだな。」
「どこかな?こっちの教習所でいいかな?」
「向こうでいいじゃろ。」
「分かったよ。じゃ明日は向こうに渡しにいくね。で、ガンツさんはどうする?」
「ワシはワシ用の四駆を作る。ケインは旦那のを作るんだろ?」
「うん、父さんのも作っとかないとね。」
セバス様に電話を掛け、デューク様の専用車の受け渡しについて確認する。
『ケイン様、もう出来たのですか?』
「ええ、ガンツさんも手伝ってくれたので。それで、受け渡しなんですが『もう出来たのか!』…セバス様?」
『すみません、旦那様がちょっと。『セバス代われ!』旦那様、今話し中なんですよ。『いいから代われ!』…そうですか。すみません、ケイン様。少しだけ旦那様と代わりますね。どうぞ。』
「え、セバス様?」
『ケイン、出来たんなら、ここへ持って来てくれ!すぐに見たい!』
「ええ、今からですか?」
『お前ならすぐだろ。頼んだぞ!』
「あっ…切られた。」
「何じゃ今すぐってか?」
「そう、今すぐ見たいから持って来いって。」
「領主もまだ子供じゃの。いいぞ、今日はもう終わりにするから、持って行ってやれ。その分、お代は弾んでもらうんじゃぞ。」
「そうだね。じゃ、行ってくるね。」
「おう、行って来い。」
デューク様専用車を収納し、ゲートをお屋敷の庭へと繋ぎ潜って行く。
庭に出ると期待満面のデューク様に出迎えられる。
「来たか、ケイン!」
「急いで仕上げたんで、その分は上乗せをお願いしますね。」
「何だ、宣伝しに行くのも同然なのに、俺から毟り取るのか?」
「人聞きの悪い。真っ当な料金を請求しただけですよ。まあ、いらないのなら、このまま帰るだけですが。」
「まあ、待て!セバスからも話は聞いている。ちょっとした悪ふざけじゃないか。ちゃんと払うから心配するな。なあセバス。」
「旦那様が言うと貴族の横暴で取り上げようとしているのと対して代わりありませんので、シャレとは思えませんよ。では、ケイン様代金は工房の口座へと確実にお振込しておきますので。」
「ありがとうございます。セバス様。あと、これを。」
セバス様に黒いブレスレットを渡す。
「ケイン様、これは?」
「これから渡すデューク様専用車の鍵となるブレスレットです。セバス様が登録者となった方がいいと思ったので。」
「それは…で、どうすれば?」
「ブレスレットに魔力を軽く通して下さい。」
「こうですか?」とセバス様が魔力を流すとブレスレットが軽く光り登録が完了した。
「では、セバス様。手の平を正面に翳して『解除』と唱えて下さい。」
「こうですか?『解除』…ケイン様、これは…」
「ケイン!何をした。セバスにその魔法は使えなかったはずだ。」
「デューク様、落ち着いて下さい。お目当ての車はそこですよ。」
「おお、そうだったな。…って違う!その車が突然出て来たことを説明してくれと言ってるんだ。」
「そんなに知りたいですか?」
「ああ、教えてくれ。」
「答えはセバス様に渡した、そのブレスレットです。」
「旦那様、これです。」
「これは、別の物は収納出来るのか?」
「いえ、この車だけです。」
「本当か?」
「ええ、それも登録者のみ使用可能としています。」
「なら、これは俺には使えず、セバスだけが使えると言うことか。」
「そうです。セバス様、車に触れて『収納』と。」
「では、『収納』…消えました。」
「それでブレスレットに収納されました。中に人が乗っている場合には回収されないので注意して下さいね。」
「分かりました。」
「なあ、ケイン。あれって他にも応用は効くのか?」
「言われると思っていましたが、とりあえずマイクロバスにも使うことを考えています。」
「だよな~あんな物、普通に庭先に置いていても盗られてしまいそうだもんな~チラッ」
「(このおじさんは何をねだってくるつもりなんだ?)デューク様も何か収納したいものがあるんですか?」
「いや、今は特に思い付かんが、今後お前の後ろ盾になる俺だぞ。何か身を守るものがあってもいいだろ?なあ、ケイン。」
「まったく、今度は脅しですか?」
「脅すつもりじゃないが、今度あれで王都に行けばいやでも目を付けられる。そうなると誰が襲われるか分からんぞ。無事に帰って来られるかな~不安だな~」
「なら、あれでの移動を止めては?」
「嫌だ!それは出来ん!もう一週間も馬車で揺られて、尻が痛いのを我慢して行くなんて…」
「では、船はどうです?船なら一時間ほどですよ。」
「王都の港は貧弱だ。それに四十人で移動は出来んだろ。」
「まだ、そこまでは。」
「だろ?ふふん。」
「(何でこのおじさんは勝ち誇っているんだ?)もう、分かりました。これをどうぞ。」
ブレスレットを出そうとしたら、セバス様が両手でハンカチを広げていたので、その上に十本ほど出す。
「これは?」
「セバス様に渡したブレスレットとは別ですが、魔力登録者を一時的ですが守ることが出来ます。試しに…ショーン様は?」
「ショーンか、おい呼んできてくれ。」
そばにいたメイドが内線の子機で連絡を取る。
「すぐにお見えになるそうです。」
「ああ、分かった。じゃ、セバス。もう一度車を出してくれ。来るまでの間に中を確認しよう。」
「承知しました。『解除』」
「よし、じゃ中を…って、開かんぞ、セバス。」
「セバス様、『ロック解除』と。」
「はい、『ロック解除』」
「お、開いたな、どれ。」
「ケイン様、閉める際には?」
「『ロック』とだけ、唱えて下さい。」
「『ロック』」とセバス様が唱えると『ガチャリ』と音がして、しっかりと鍵が掛かったようだ。
「(セバス様、護身用にこれを渡して置きます。)」
「(これは?武器ですか。)」
「(ええ、短銃です。弾の補充は入りません。『収納』で、そのブレスレットに収納されます。どうぞ。)」
セバス様が『収納』と唱えるとセバス様が持つ短銃が消えた。
「(出す場合には頭の中で短銃を思い浮かべて『解除』と唱えて下さい。)」
「(おお、ケイン様ありがとうございます。少し不安でしたが、これで旦那様達を十分に守ることが出来ます。本当にありがとうございます。)」
と、そこにショーン様がやって来て「父上に呼ばれて来たんですが…あっ!ケイン、久しぶり。また、色々とやっているみたいだな。ところで、父上はどこに?」
「「え?」」
すると車の内側から叩く音がする。
セバス様を見ると「あっ」と言う顔になり『ロック解除』と唱える。
「ぷは~やっと開いた。セバス、これはどういうことだ?」
「すみませんでした!」
「デューク様、中から鍵を解除出来たはずですが?」
「ん?そうなのか。」
「ええ、出来ますよ。ほら、この取手のこの部分です。」
「ほぉ~そうか、うん分かった。で、ショーンを呼んだ訳は?」
「それは…」
「…まさか?」
「まさかですね。」
「『まさかのケイン』と言うことか。」
「ここまで…」
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。