文字の大きさ
大
中
小
164 / 468
連載
◆就職しました
「何で勿体ないんだ?」
「だってね、お米にも出来不出来があるよね。それを全部集めて一緒にしちゃったら、美味しいお米も、そうでないお米も一緒に混ぜられるんでしょ。なら、美味しいお米だけでお酒を作った方が絶対美味しいじゃん。」
「じゃが、ここの水田は同じ品種じゃから、そういうことはないと思うが。」
「本当に?だって、作る人が全部一緒って訳じゃないでしょ。なら、お米にも当然差は出るよね。」
「ふむ、言われてみれば確かにな。じゃが、それをしてしまうと村の中が気まずくはならんか?」
「それを俺に言われても知らないよ。ただ、お米作りに真面目に取り組んでいる人とそうでない人が同列に扱っていいとは思わないけどね。それにこれは差別じゃなくて区別だから。そうでない人は、それなりに扱ってあげないと。真面目に取り組んでいる人まで落ちていくよ。」
「う~ん、耳が痛いな。」
「ならさ、真面目な人をドラゴニュータウンに連れて行けばいいんじゃない?そうでもない人には通行権はあげない事にしてさ。そうすれば、美味しいお米を作れる人はちゃんと評価されるし、そうでもない人はそれなりに何も変わる事なく落ち着いていられるから丸く収まるんじゃないかな。」
「何だか、上手く丸め込まれているような気がしないでもないが。参考にはさせてもらう。ありがとうな。」
そこへ集めた村人から集計が終わったと声が掛かる。
「おう、ありがとうな。じゃあこれを。」と一人に銀貨を一枚ずつ配る。
「「「「「ありがとうございます。」」」」」
お礼を言って倉庫から出て行くのを待つ。
「じゃあ、ここのお酒は全部もらっていいんだよね。」
「ああ、いいぞ。だがどうやって?」
「それはこうやって…」
樽に向かい手をかざして『収納』と呟くと目の前の樽が消える。
「なっお前!それって…」
「なるべく口外しないでもらえるとありがたいんだけど…」
「あ、ああ。わかったよ。さっきのアドバイスの件もあるしな。」
「じゃあ、樽を作っている人の所に案内して貰える?」
「分かった、案内しよう。着いて来てくれ。」
倉庫を出てすぐ隣が職人さんの家だった様で、ダルクさんが扉を叩く。
「お~い、ダインいるか?」
しばらくして扉が開き、のそりと男が出てくる。
見た目はそれほど歳くってはいないが、若いというほどでもない。三十そこそこかな。
「何だい、ダルクさん?」
「この人達がな、樽を作ってくれる人を探しているってんで、連れて来た。まずはお前の作った樽を見せてくれ。」
「ああ、そういうことなら入んな。」
「さっきのお酒の樽もこの人が作っているの?」
「ああ、この村では唯一の職人だからな。」
「なら、決まりだねガンツさん。」
「ああ、確かにいい腕だな。」
「だよね。ねえダインさん。今、樽ってどのくらいある?」
「何だ、物は見なくていいのか?」
「それはさっき蔵で見たからね。」
「ああ、あれは確かに俺が作ったものだからな。だが、何を詰めるかによっちゃ材料も替えなきゃならん。何を詰めるつもりなんだ?」
「これだってよ。」とダルクさんがさっきの蒸留酒を出す。
何で持ち歩いているのかは知らないけど。
「ちょっと、もらっても?」
「ああ、ちょっとだけだぞ。いいな、ほんのちょっとだけだからな。」
「うるさいな~」と側にあったグラスにトクトクトクと注ぎ入れる。
「あ~ちょっとって言っただろうが!」
「うるさいな~また、買えばいいだろう!」
「これは貰いもんだ!そこのお坊ちゃんにな。」
「お前が?これを?へ~」と言いながらコクリとダインさんが一口飲む。
「これは強いな。だが、まずくはないが味がないっていうか…」
「だから、熟成させてから飲むのを考えているんだ。」
「ほ~熟成ね~って、何でお前が答えるんだ?」
「そりゃ、こいつが言い出しっぺだからだよ。」とガンツさんが言う。
「言い出しっぺって、そんな歳じゃないだろうに。」
「俺もさっきやられたよ。うまい酒を作りたければ、米から選び直せとな。」
「そりゃ、面白いな。確かに意見としては正しいな。で、熟成ってのは何年を考えているんだ?」
「早くて三年、長くて数十年単位で。」
「そりゃすごい。だが、それだと木の匂いが染み付くぞ。」
「それ!それが一つの狙いなんだよ。月日を重ねて木の匂いをゆっくりと染み込ませることが出来れば美味しくなると思ってるんだ。」
「そうか、となると、ここの酒とは考えが違うな。ここの酒はなるべく樽から匂いが移らないようにしているからな。だが、面白そうだな。なあ、どれくらいの数が必要なんだ?」
「作って貰えれば、あるだけ買わせてもらう用意はあるけど、いい?」
「ほう、そりゃ豪気だな。じゃあ、研究のためにも、さっきのを二、三本置いていって貰えないか?」
「いいけど、ちゃんと作って貰えるの?」
「何だ?疑り深いな。何かあったのか?」
「実はね…」とシンディさんでの失敗談を話す。
「あ~そんなことがあったのか。まあ、単なる木工職人だからってすぐには作れんだろうからな、話し合っている内に宴会に突入って感じだな。」
「なら、作れないって最初っから言えばいいのに…」
「そう言うなよ。それが簡単に言えないのも職人なんだよ。『出来ません』って言うのはなかなか難しいぞ。」
「ガンツさんもそうなの?」
「ああ、お前と最初に会った頃は『出来ないの?』って言われる度に悔しかったのも今じゃ懐かしいがな。」
「俺、そんなこと言った?」
「お前は覚えてないかもしれんがな。言われた方は覚えているもんじゃて。」
「…ごめんなさい。」
「謝ることはない。それがあったから、今はこうしていられる。出来ないと言う前にケインがヒントをくれるしの。だから、気にするな。」
「うん、わかった。」
「もう少しだけ、気にしてもいいんじゃぞ。」
「え~どっちなの?」
「いやな、そんなあっさりと切り替えられるのも…ちょっと淋しいと言うか…」
「もう、いいから!この話はこれで終わりね。じゃダインさんにはこれね。」
蒸留酒三本をテーブルに出し、いつ頃に出来るかを確認する。
「そうさな、まずは様子見で一週間くれ。」
「ガンツさん、それでいい?」
「ああ、ワシは構わん。」
「じゃそれ「なあ、ダインさん。俺に樽作りを教えてくれないか。」…アルガンさん?」
「アルガン、お前は何を言ってるんだ?」
「親父、俺ここで樽作りを修行して行くから。」
「アルちゃん。本気?」
「お袋、『ちゃん』付けはやめてくれよ。俺は本気だよ。なあダインさん。俺をここで修行させてくれないか。頼む。」とアルガンさんが頭を下げる。
「まあ、様子見でいいなら構わんが。」
「それでいいです。ありがとうございます。」
「だが、住む所はどうするんだ?」
ダインさんに聞かれ、「それは…」と自分が引越しの途中だったことを思い出すアルガンさん。
「そこの転送ゲートでドワーフタウンから通うので、住む場所は問題ありませんよ。」
「ああ、何か小屋が出来たと思っていたけど、そんな物が…」
「俺はちゃんと説明したがな。聞いてなかったのか?」
「いや、竜人と開拓するって話は覚えているけどな。他はちょっと覚えてないな。」
「ったく、しょうがないな。お前は…」
思いがけずにアルガンさんの就職が決まったので、アルガンさんに転送ゲートを使えるようにする為にブレスレットを渡す。
「アルガンさん、これを着けて。」
「ケイン君、何これ?」
「まあ、説明はするから、まずは腕に嵌めてから、魔力をそれに流して。」
「まあいいけど…こう?」
アルガンさんがブレスレットに魔力を登録したので、ガンツさんに「転送ゲートの登録をして来るね。」と一言伝えてからアルガンさんと転送ゲートの小屋まで行く。
「じゃ、これを潜って。」
「これを?」と俺が開けたゲートを眺めるだけで、一向に潜ろうとしないので「早くする!」とお尻を蹴飛ばして、無理矢理潜らせる。
それを見ていたガンツさんが「あいつは忖度することを知らんのか。」と言えば「あれがケイン君じゃない。誰にも阿ることなく自由よね。」とアンジェさん。
「じゃが、ワシらの息子のケツを蹴ったぞ。」
「アルちゃんがさっさとしないからでしょ。」
「だけど…」
「自分は、その息子の頭を遠慮なく殴っといて。」
「ワ、ワシは親じゃからいいんじゃ。」
「はいはい、いいから大人しくしてるの。」
転送ゲートの小屋の前に出るとアルガンさんのブレスレットを小屋の扉に登録し中に入り、転送ゲートにも登録し、ドワーフタウンに渡ってからも同じことを繰り返すとゲートを繋いで、ダインさんの所に戻る。
「だってね、お米にも出来不出来があるよね。それを全部集めて一緒にしちゃったら、美味しいお米も、そうでないお米も一緒に混ぜられるんでしょ。なら、美味しいお米だけでお酒を作った方が絶対美味しいじゃん。」
「じゃが、ここの水田は同じ品種じゃから、そういうことはないと思うが。」
「本当に?だって、作る人が全部一緒って訳じゃないでしょ。なら、お米にも当然差は出るよね。」
「ふむ、言われてみれば確かにな。じゃが、それをしてしまうと村の中が気まずくはならんか?」
「それを俺に言われても知らないよ。ただ、お米作りに真面目に取り組んでいる人とそうでない人が同列に扱っていいとは思わないけどね。それにこれは差別じゃなくて区別だから。そうでない人は、それなりに扱ってあげないと。真面目に取り組んでいる人まで落ちていくよ。」
「う~ん、耳が痛いな。」
「ならさ、真面目な人をドラゴニュータウンに連れて行けばいいんじゃない?そうでもない人には通行権はあげない事にしてさ。そうすれば、美味しいお米を作れる人はちゃんと評価されるし、そうでもない人はそれなりに何も変わる事なく落ち着いていられるから丸く収まるんじゃないかな。」
「何だか、上手く丸め込まれているような気がしないでもないが。参考にはさせてもらう。ありがとうな。」
そこへ集めた村人から集計が終わったと声が掛かる。
「おう、ありがとうな。じゃあこれを。」と一人に銀貨を一枚ずつ配る。
「「「「「ありがとうございます。」」」」」
お礼を言って倉庫から出て行くのを待つ。
「じゃあ、ここのお酒は全部もらっていいんだよね。」
「ああ、いいぞ。だがどうやって?」
「それはこうやって…」
樽に向かい手をかざして『収納』と呟くと目の前の樽が消える。
「なっお前!それって…」
「なるべく口外しないでもらえるとありがたいんだけど…」
「あ、ああ。わかったよ。さっきのアドバイスの件もあるしな。」
「じゃあ、樽を作っている人の所に案内して貰える?」
「分かった、案内しよう。着いて来てくれ。」
倉庫を出てすぐ隣が職人さんの家だった様で、ダルクさんが扉を叩く。
「お~い、ダインいるか?」
しばらくして扉が開き、のそりと男が出てくる。
見た目はそれほど歳くってはいないが、若いというほどでもない。三十そこそこかな。
「何だい、ダルクさん?」
「この人達がな、樽を作ってくれる人を探しているってんで、連れて来た。まずはお前の作った樽を見せてくれ。」
「ああ、そういうことなら入んな。」
「さっきのお酒の樽もこの人が作っているの?」
「ああ、この村では唯一の職人だからな。」
「なら、決まりだねガンツさん。」
「ああ、確かにいい腕だな。」
「だよね。ねえダインさん。今、樽ってどのくらいある?」
「何だ、物は見なくていいのか?」
「それはさっき蔵で見たからね。」
「ああ、あれは確かに俺が作ったものだからな。だが、何を詰めるかによっちゃ材料も替えなきゃならん。何を詰めるつもりなんだ?」
「これだってよ。」とダルクさんがさっきの蒸留酒を出す。
何で持ち歩いているのかは知らないけど。
「ちょっと、もらっても?」
「ああ、ちょっとだけだぞ。いいな、ほんのちょっとだけだからな。」
「うるさいな~」と側にあったグラスにトクトクトクと注ぎ入れる。
「あ~ちょっとって言っただろうが!」
「うるさいな~また、買えばいいだろう!」
「これは貰いもんだ!そこのお坊ちゃんにな。」
「お前が?これを?へ~」と言いながらコクリとダインさんが一口飲む。
「これは強いな。だが、まずくはないが味がないっていうか…」
「だから、熟成させてから飲むのを考えているんだ。」
「ほ~熟成ね~って、何でお前が答えるんだ?」
「そりゃ、こいつが言い出しっぺだからだよ。」とガンツさんが言う。
「言い出しっぺって、そんな歳じゃないだろうに。」
「俺もさっきやられたよ。うまい酒を作りたければ、米から選び直せとな。」
「そりゃ、面白いな。確かに意見としては正しいな。で、熟成ってのは何年を考えているんだ?」
「早くて三年、長くて数十年単位で。」
「そりゃすごい。だが、それだと木の匂いが染み付くぞ。」
「それ!それが一つの狙いなんだよ。月日を重ねて木の匂いをゆっくりと染み込ませることが出来れば美味しくなると思ってるんだ。」
「そうか、となると、ここの酒とは考えが違うな。ここの酒はなるべく樽から匂いが移らないようにしているからな。だが、面白そうだな。なあ、どれくらいの数が必要なんだ?」
「作って貰えれば、あるだけ買わせてもらう用意はあるけど、いい?」
「ほう、そりゃ豪気だな。じゃあ、研究のためにも、さっきのを二、三本置いていって貰えないか?」
「いいけど、ちゃんと作って貰えるの?」
「何だ?疑り深いな。何かあったのか?」
「実はね…」とシンディさんでの失敗談を話す。
「あ~そんなことがあったのか。まあ、単なる木工職人だからってすぐには作れんだろうからな、話し合っている内に宴会に突入って感じだな。」
「なら、作れないって最初っから言えばいいのに…」
「そう言うなよ。それが簡単に言えないのも職人なんだよ。『出来ません』って言うのはなかなか難しいぞ。」
「ガンツさんもそうなの?」
「ああ、お前と最初に会った頃は『出来ないの?』って言われる度に悔しかったのも今じゃ懐かしいがな。」
「俺、そんなこと言った?」
「お前は覚えてないかもしれんがな。言われた方は覚えているもんじゃて。」
「…ごめんなさい。」
「謝ることはない。それがあったから、今はこうしていられる。出来ないと言う前にケインがヒントをくれるしの。だから、気にするな。」
「うん、わかった。」
「もう少しだけ、気にしてもいいんじゃぞ。」
「え~どっちなの?」
「いやな、そんなあっさりと切り替えられるのも…ちょっと淋しいと言うか…」
「もう、いいから!この話はこれで終わりね。じゃダインさんにはこれね。」
蒸留酒三本をテーブルに出し、いつ頃に出来るかを確認する。
「そうさな、まずは様子見で一週間くれ。」
「ガンツさん、それでいい?」
「ああ、ワシは構わん。」
「じゃそれ「なあ、ダインさん。俺に樽作りを教えてくれないか。」…アルガンさん?」
「アルガン、お前は何を言ってるんだ?」
「親父、俺ここで樽作りを修行して行くから。」
「アルちゃん。本気?」
「お袋、『ちゃん』付けはやめてくれよ。俺は本気だよ。なあダインさん。俺をここで修行させてくれないか。頼む。」とアルガンさんが頭を下げる。
「まあ、様子見でいいなら構わんが。」
「それでいいです。ありがとうございます。」
「だが、住む所はどうするんだ?」
ダインさんに聞かれ、「それは…」と自分が引越しの途中だったことを思い出すアルガンさん。
「そこの転送ゲートでドワーフタウンから通うので、住む場所は問題ありませんよ。」
「ああ、何か小屋が出来たと思っていたけど、そんな物が…」
「俺はちゃんと説明したがな。聞いてなかったのか?」
「いや、竜人と開拓するって話は覚えているけどな。他はちょっと覚えてないな。」
「ったく、しょうがないな。お前は…」
思いがけずにアルガンさんの就職が決まったので、アルガンさんに転送ゲートを使えるようにする為にブレスレットを渡す。
「アルガンさん、これを着けて。」
「ケイン君、何これ?」
「まあ、説明はするから、まずは腕に嵌めてから、魔力をそれに流して。」
「まあいいけど…こう?」
アルガンさんがブレスレットに魔力を登録したので、ガンツさんに「転送ゲートの登録をして来るね。」と一言伝えてからアルガンさんと転送ゲートの小屋まで行く。
「じゃ、これを潜って。」
「これを?」と俺が開けたゲートを眺めるだけで、一向に潜ろうとしないので「早くする!」とお尻を蹴飛ばして、無理矢理潜らせる。
それを見ていたガンツさんが「あいつは忖度することを知らんのか。」と言えば「あれがケイン君じゃない。誰にも阿ることなく自由よね。」とアンジェさん。
「じゃが、ワシらの息子のケツを蹴ったぞ。」
「アルちゃんがさっさとしないからでしょ。」
「だけど…」
「自分は、その息子の頭を遠慮なく殴っといて。」
「ワ、ワシは親じゃからいいんじゃ。」
「はいはい、いいから大人しくしてるの。」
転送ゲートの小屋の前に出るとアルガンさんのブレスレットを小屋の扉に登録し中に入り、転送ゲートにも登録し、ドワーフタウンに渡ってからも同じことを繰り返すとゲートを繋いで、ダインさんの所に戻る。
感想 254
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
転生幼女のチートな悠々自適生活 伝統魔法を使っていたら賢者になっちゃいました
犬社護この度、書籍化が決定しました!
イラスト担当は、えすけー様です。
5月13日刊行予定です。
あらすじ
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする
華翔誠異世界転生、それは人に役割を求める。
勇者だったり聖女だったり。
若者や異世界転生に夢を求める者は、役割を求めるだろう。
しかし社会に疲れた大人たちは、そうでもない。
何事もなくのんびり過ごしたいと思う者もいる。
これは社会の歯車になり若干女性に苦手意識を持っていた中年男性が異世界転生をする物語。
※第6回次世代ファンタジーカップ終了までお読みいただきありがとうございました。
続きは別コンテスト等での展開を検討しています。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。