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◆親バカでした
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翌朝、ガンツさんといつも通り工房のケインの部屋で打ち合わせを始める。
「今朝、アルガンは向こうへ送ったよ。ちゃんと転送ゲートの使い方も教えてな。アンジェなんか弁当をダインさんと一緒に食べなって三つも渡していたよ。」
「へ~ちゃんと仕事に向かったんですね。」
「ああ、とりあえずは初日はパスしたって所だな。それから、アーロンに話は通してアルガンと、ついでにうちに居着いた長男も独身寮に放り込むことにした。だから、後でアルガンの荷物を部屋まで届けてもらえるか?」
「本気?」
「ん?どう言う意味だ。」
「だって、あの部屋にあったのはほとんどゴミでしょ?いきなり寮の部屋の中を汚部屋にするのもどうかと思うけど?」
「それもそうか。なら、どこに出すんがいいかの。」
「俺の部屋の隣が空いてるけど?ほら、そこの。」
「ああ、あそこか。確かに空いてはいるが…って、ワシの部屋じゃぞ。何を考えている!」
「だって、ほとんど俺のこの部屋にいるから、いいじゃない。それにゴミの分別を教えるのも親の役目だと思うけどな~」
「な、三十も前の息子に何を教えろと?」
「その息子のケツを蹴飛ばしたくらいで怒り出す親からしてみれば、そういう面倒なことも引き受けるべきだと思うけどね。」
「ぐっ…痛いところを。分かったよ、俺の部屋に出しといてくれ。」
「じゃ、今出しとくね。」
「何も今じゃなくても…」
「俺だって、いつ迄もゴミを抱えているのは、いい気分じゃないんで。」
「ああもう、分かった。出してこい。」とガンツさんが気持ち良く送り出してくれた。
ガンツさんの部屋に入り、久しぶりに入るけど何も変わらないなと思いながら開けた場所にパレットとその上に載るゴミを一緒に出して自室へと戻る。
「ガンツさん、置いて来たよ。ちゃんと分別してね。」
「ああ、ありがとうよ。で、今日はどうするんだ?」
「昨日の続きで、俺達もダルクさんに同行してドラゴニュータウンに行ってみようか。」
「ああ、それもあったな。じゃ、それを済ませたら何か予定はあるのか?」
「う~ん、特にはないんだけど…」
「何じゃ、何か引っ掛かっているのか?」
「特に何かって訳じゃないんだけどね。写真をどうしたら、タブレット以外で見ることが出来るのかな~って思ってね。」
「何じゃ、そんなことか。」
「そんなことって言うけど、どうやって印刷したらいいのか、紙に印刷する時の色の発色をどうすればいいのかとか考えているんだけどね。」
「らしくないの~そんな物いつもの調子でパパッとやっちまえばいいじゃないか。それに印刷が何をするものかは分からんが、お前がそんなに悩むとはな。お前の魔法なら転写とか出来るんじゃないのか?」
「え?ガンツさん、今何て?」
「だから、お前の魔法でパパッと…」
「違う、その後!」
「確か『お前の魔法で転写…』「そうそれ!それだよ。ああ、もう俺らしくもないな。そうだよ、こういう時のファンタジー先生じゃないか。」…ケイン、大丈夫か?」
「ガンツさん、ありがとうね。」
「おい、アズマ村はどうすんだ?」
「そんなことより、こっちだよ。ガンツさんも驚くから。」
「お、おお、何か助けになったのなら、いいがな。」
「助けどころじゃないよ。もう大恩人だね。」
手を動かしながらもケインの手元ではタブレットが分解され、その中の魔法陣には何かが書き込まれていることしか分からない。
「屈折率がこうなるでしょ。それに湾曲も考えて…転写する平面にサイズを合わせるのも必要だな。」とか、時折ブツブツとガンツには分からない単語が聞こえては来るが、何かが組み上がっているのはケインの時折見せる楽しそうな表情からも伺える。
「これでヨシっと、出来た!出来たよガンツさん。」
「おう、何が出来たのかは分からんが、よかったな。」
「何言ってんの!ガンツさんのおかげで出来たんだよ。取り敢えず試してみるから、見ててよ。」
ケインがメモ紙を取り出し、タブレットの中から写真を選ぶとメモ紙の表面をタブレットに映しながら選択した写真をメモ紙に貼り付けるイメージでサイズと画角を調整すると「これで『転写』と。」呟くとメモ紙の表面には、ケインが選択した写真が転写されていた。
「おいおい、ケインよ。これは…」
「ね、ガンツさんのおかげで出来たよ。ほら、ガンツさんのも出してよ改良するから。」
「あ、ああ。ほれ、頼むな。」
「任せて!」
二つ目となれば、ケインにとっては単なる流れ作業となり、数分もしない内に改良が終わり「ガンツさん、はい出来たよ。」と渡す。
「ん、ありがとよ。で、肝心の使い方は?」
「それはね…」とガンツに使い方を説明し、試しにとA4サイズくらいの用紙にアンジェさんの写真を転写する。
「おお、これはいいな。ふふんワシのアドバイスが、こんな形になるとはな…」
しばらくの間、ケインとガンツでお互いのタブレットの中の写真を転写して遊んでいると、いつの間にか昼となり、昼食を済ませた後にアズマ村へと出掛ける準備をする。
「ねえ、何でアズマ村に行くのさ?視察先のドラゴニュータウンはそこなのに…」
「ま、まあいいじゃねえか。」
「そんなこと言って…アルガンさんが気になるんだよね?違った?」
「な、何のことかな~」
「へえ、そうシラを切るんだ。なら、アンジェさんに聞いてみるしかないけど?」
「わ、分かったからアンジェにまで言う必要はないじゃろ。」
「やっぱりね。なら、最初っからそう言えばいいのに。」
グダグダなガンツさんと一緒にアズマ村へとゲートで向かいダルクさんの家に行く。
「ダルクさ~ん、いますか~?」と玄関先でノックするとアレックスさんが出てきて「父さんなら、視察に行ったよ。」と教えてくれた。
「そうですか、じゃ失礼しますね。」と踵を返そうとすると、アレックスさんが呼び止める。
「ねえ、視察先に行くんでしょ?俺も連れて行ってよ。いいでしょ。」
「すみませんが、次はダインさんの所に行くので。じゃ、失礼しますね。」
「何だよ。つれないね~」
アレックスさんを何とか引き離し、ダインさんの元に向かう。
「ねえ、ガンツさん。あれってどういうことだと思う?」
「イチャつくバカップルとそれに当てられたバカ息子ってところか…ふぅやっぱり来てよかったな。」
「だね。じゃ、イチャつくバカップルは俺が話を聞くから、ガンツさんはバカ息子の方をよろしくね。」
「ああ、それはいいが…バカ息子は止めてもらえるか。」
「ガンツさんが言い出したのに?」
「ああ、そうじゃが…頼むな。」
「まあいいよ。じゃ慰めがんばってね。」
「ふふふ、ほらダインあ~ん。」
「ん、あ~ん。」
「おいちい?」
「ん、おいちい。」
そんな景色を見せられて極甘砂糖菓子が口から出そうになるのを堪えながらダインさんの正面に立ち、「ダインさん、樽はどうなっていますか?」と聞くと「ケイン君、今は大人の時間なの。お子様は向こうに行っててもらえるかな。ね、いい子だから。」とセシリアさんが俺に言う。
「ダインさんはどう思っているんです?」と聞くと目を逸らされた。
「え~と、ならダインさんは俺との契約を破棄すると言うことでいいんですね?」
「い、いやそんなつもりはないんだけど。」
「でも、どう考えても仕事する雰囲気じゃないですよね?修行の面倒みるって言ってたアルガンさんも放置して、いちゃついていた様だし。もう、このまんま婿入りですか?」
「あら、それはいいわね。ケイン君、君いい子ね。ね、ダイン。パパに言って次期村長に指名してもらいましょう。」
「いや、セシリア。それはダメだよ。」
「何でよ、こんなパッとしない樽職人何かより、よっぽどいいじゃない。ね?」
「(あ~あ、言っちゃったよ。よりによって『何か』って言っちゃったよ。)」
「セシリア、悪いが今日は帰ってくれ。ケイン君、顔を洗って来るから少し時間をもらうね。」
「え~何でよ!ダイン、私何か言った?」
「いいから、仕事の邪魔だから帰ってくれ。」
「何よ!ダインのバカ!パパに言い付けてやるから!」
セシリアさんがプリプリと怒りながら家へと帰っていく。
それを見たダインさんが家の奥へと行ったのを見てアルガンさんを見ると何やら呆けていた。
「ガンツさん、どうしたの?」
「いや、お前がダインとセシリア嬢をやり込めたのを見てから、こんな調子じゃ。自分では何も出来なかった様だしの。」
「今朝、アルガンは向こうへ送ったよ。ちゃんと転送ゲートの使い方も教えてな。アンジェなんか弁当をダインさんと一緒に食べなって三つも渡していたよ。」
「へ~ちゃんと仕事に向かったんですね。」
「ああ、とりあえずは初日はパスしたって所だな。それから、アーロンに話は通してアルガンと、ついでにうちに居着いた長男も独身寮に放り込むことにした。だから、後でアルガンの荷物を部屋まで届けてもらえるか?」
「本気?」
「ん?どう言う意味だ。」
「だって、あの部屋にあったのはほとんどゴミでしょ?いきなり寮の部屋の中を汚部屋にするのもどうかと思うけど?」
「それもそうか。なら、どこに出すんがいいかの。」
「俺の部屋の隣が空いてるけど?ほら、そこの。」
「ああ、あそこか。確かに空いてはいるが…って、ワシの部屋じゃぞ。何を考えている!」
「だって、ほとんど俺のこの部屋にいるから、いいじゃない。それにゴミの分別を教えるのも親の役目だと思うけどな~」
「な、三十も前の息子に何を教えろと?」
「その息子のケツを蹴飛ばしたくらいで怒り出す親からしてみれば、そういう面倒なことも引き受けるべきだと思うけどね。」
「ぐっ…痛いところを。分かったよ、俺の部屋に出しといてくれ。」
「じゃ、今出しとくね。」
「何も今じゃなくても…」
「俺だって、いつ迄もゴミを抱えているのは、いい気分じゃないんで。」
「ああもう、分かった。出してこい。」とガンツさんが気持ち良く送り出してくれた。
ガンツさんの部屋に入り、久しぶりに入るけど何も変わらないなと思いながら開けた場所にパレットとその上に載るゴミを一緒に出して自室へと戻る。
「ガンツさん、置いて来たよ。ちゃんと分別してね。」
「ああ、ありがとうよ。で、今日はどうするんだ?」
「昨日の続きで、俺達もダルクさんに同行してドラゴニュータウンに行ってみようか。」
「ああ、それもあったな。じゃ、それを済ませたら何か予定はあるのか?」
「う~ん、特にはないんだけど…」
「何じゃ、何か引っ掛かっているのか?」
「特に何かって訳じゃないんだけどね。写真をどうしたら、タブレット以外で見ることが出来るのかな~って思ってね。」
「何じゃ、そんなことか。」
「そんなことって言うけど、どうやって印刷したらいいのか、紙に印刷する時の色の発色をどうすればいいのかとか考えているんだけどね。」
「らしくないの~そんな物いつもの調子でパパッとやっちまえばいいじゃないか。それに印刷が何をするものかは分からんが、お前がそんなに悩むとはな。お前の魔法なら転写とか出来るんじゃないのか?」
「え?ガンツさん、今何て?」
「だから、お前の魔法でパパッと…」
「違う、その後!」
「確か『お前の魔法で転写…』「そうそれ!それだよ。ああ、もう俺らしくもないな。そうだよ、こういう時のファンタジー先生じゃないか。」…ケイン、大丈夫か?」
「ガンツさん、ありがとうね。」
「おい、アズマ村はどうすんだ?」
「そんなことより、こっちだよ。ガンツさんも驚くから。」
「お、おお、何か助けになったのなら、いいがな。」
「助けどころじゃないよ。もう大恩人だね。」
手を動かしながらもケインの手元ではタブレットが分解され、その中の魔法陣には何かが書き込まれていることしか分からない。
「屈折率がこうなるでしょ。それに湾曲も考えて…転写する平面にサイズを合わせるのも必要だな。」とか、時折ブツブツとガンツには分からない単語が聞こえては来るが、何かが組み上がっているのはケインの時折見せる楽しそうな表情からも伺える。
「これでヨシっと、出来た!出来たよガンツさん。」
「おう、何が出来たのかは分からんが、よかったな。」
「何言ってんの!ガンツさんのおかげで出来たんだよ。取り敢えず試してみるから、見ててよ。」
ケインがメモ紙を取り出し、タブレットの中から写真を選ぶとメモ紙の表面をタブレットに映しながら選択した写真をメモ紙に貼り付けるイメージでサイズと画角を調整すると「これで『転写』と。」呟くとメモ紙の表面には、ケインが選択した写真が転写されていた。
「おいおい、ケインよ。これは…」
「ね、ガンツさんのおかげで出来たよ。ほら、ガンツさんのも出してよ改良するから。」
「あ、ああ。ほれ、頼むな。」
「任せて!」
二つ目となれば、ケインにとっては単なる流れ作業となり、数分もしない内に改良が終わり「ガンツさん、はい出来たよ。」と渡す。
「ん、ありがとよ。で、肝心の使い方は?」
「それはね…」とガンツに使い方を説明し、試しにとA4サイズくらいの用紙にアンジェさんの写真を転写する。
「おお、これはいいな。ふふんワシのアドバイスが、こんな形になるとはな…」
しばらくの間、ケインとガンツでお互いのタブレットの中の写真を転写して遊んでいると、いつの間にか昼となり、昼食を済ませた後にアズマ村へと出掛ける準備をする。
「ねえ、何でアズマ村に行くのさ?視察先のドラゴニュータウンはそこなのに…」
「ま、まあいいじゃねえか。」
「そんなこと言って…アルガンさんが気になるんだよね?違った?」
「な、何のことかな~」
「へえ、そうシラを切るんだ。なら、アンジェさんに聞いてみるしかないけど?」
「わ、分かったからアンジェにまで言う必要はないじゃろ。」
「やっぱりね。なら、最初っからそう言えばいいのに。」
グダグダなガンツさんと一緒にアズマ村へとゲートで向かいダルクさんの家に行く。
「ダルクさ~ん、いますか~?」と玄関先でノックするとアレックスさんが出てきて「父さんなら、視察に行ったよ。」と教えてくれた。
「そうですか、じゃ失礼しますね。」と踵を返そうとすると、アレックスさんが呼び止める。
「ねえ、視察先に行くんでしょ?俺も連れて行ってよ。いいでしょ。」
「すみませんが、次はダインさんの所に行くので。じゃ、失礼しますね。」
「何だよ。つれないね~」
アレックスさんを何とか引き離し、ダインさんの元に向かう。
「ねえ、ガンツさん。あれってどういうことだと思う?」
「イチャつくバカップルとそれに当てられたバカ息子ってところか…ふぅやっぱり来てよかったな。」
「だね。じゃ、イチャつくバカップルは俺が話を聞くから、ガンツさんはバカ息子の方をよろしくね。」
「ああ、それはいいが…バカ息子は止めてもらえるか。」
「ガンツさんが言い出したのに?」
「ああ、そうじゃが…頼むな。」
「まあいいよ。じゃ慰めがんばってね。」
「ふふふ、ほらダインあ~ん。」
「ん、あ~ん。」
「おいちい?」
「ん、おいちい。」
そんな景色を見せられて極甘砂糖菓子が口から出そうになるのを堪えながらダインさんの正面に立ち、「ダインさん、樽はどうなっていますか?」と聞くと「ケイン君、今は大人の時間なの。お子様は向こうに行っててもらえるかな。ね、いい子だから。」とセシリアさんが俺に言う。
「ダインさんはどう思っているんです?」と聞くと目を逸らされた。
「え~と、ならダインさんは俺との契約を破棄すると言うことでいいんですね?」
「い、いやそんなつもりはないんだけど。」
「でも、どう考えても仕事する雰囲気じゃないですよね?修行の面倒みるって言ってたアルガンさんも放置して、いちゃついていた様だし。もう、このまんま婿入りですか?」
「あら、それはいいわね。ケイン君、君いい子ね。ね、ダイン。パパに言って次期村長に指名してもらいましょう。」
「いや、セシリア。それはダメだよ。」
「何でよ、こんなパッとしない樽職人何かより、よっぽどいいじゃない。ね?」
「(あ~あ、言っちゃったよ。よりによって『何か』って言っちゃったよ。)」
「セシリア、悪いが今日は帰ってくれ。ケイン君、顔を洗って来るから少し時間をもらうね。」
「え~何でよ!ダイン、私何か言った?」
「いいから、仕事の邪魔だから帰ってくれ。」
「何よ!ダインのバカ!パパに言い付けてやるから!」
セシリアさんがプリプリと怒りながら家へと帰っていく。
それを見たダインさんが家の奥へと行ったのを見てアルガンさんを見ると何やら呆けていた。
「ガンツさん、どうしたの?」
「いや、お前がダインとセシリア嬢をやり込めたのを見てから、こんな調子じゃ。自分では何も出来なかった様だしの。」
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