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◆海に夢中でした
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ガンツさんとソファでぐったりしていると携帯電話が鳴るので見るとリーサさんからだったので、すぐに出る。
「もしもし、リーサさん。どうしたの?」
「ケイン。今は港でクレイグに話をしてもらっている。後は、船に乗せて今日は終わりにしたいんだが、いいかな」
「分かった。じゃあ、すぐにいくね」
「お、おいおいケイン、何するんだ!」
「船を出すからお願いね」
携帯電話を切ると、嫌がるガンツさんの手を引きソファから立ち上がらせると転移ゲートを潜って港へと向かう。
転移ゲートから出ると俺に気付いたリーサさんが俺に向かって手を振るので、俺も手を振り返す。
「急に済まないな、ケイン」
「ううん。それはいいけどどうしたの? 船に乗るのは予定になかったと思うけど?」
「いやな、クレイグの説明を聞いていたら、急に海に対する好奇心が爆上がりしたみたいで……」
「あ~エルフの人達ってほとんど外に出ないし、山の中だもんね。そりゃ無理もないか」
「すまんな。頼めるか」
「そんな謝らないでよ。元は俺が案内を頼んだんだしさ」
「ケイン……」
「リーサさん……」
「『コホン』」
「へ~あのリーサがね~やるね~ケイン君」
「「……」」
リーサさんと少しばかり別世界に突入しかけていたところにマサオとガンツさんが態とらしく咳払いをして俺達を現実に引き戻されるがリディアさんからの冷やかしにリーサさんと二人とも無言になってしまう。
「じゃ、じゃあ、始めようか」
「そ、そうだな」
リーサさんとぎこちなくなりながらも始めようと声を掛けるが、まだクレイグさんの説明が続いているようで、まだツアーの人達を案内することは出来ない。
ならばと灯台の下まで行くと地面に手を着き魔力を流す。
「えい!」
「ケイン、まさかと思うが……」
「うん、作っちゃった。王都の港と同じ物だけどね」
「……もういい。ワシからは何も言うことはない」
ガンツさんは呆れているが、リディアさんは興味津々で何をしたのかと聞いてきて、リーサさんはどこか嬉しそうだ。
「ケイン、アレを作ったのか?」
「そう、作っちゃった。じゃあ、行こうかリーサさん」
「ああ、行くぞ」
嬉しそうなリーサさんの手を取ると、灯台の中に入りエレベーターに乗り込む。
「へ~こんな風になっているんだね」
「母!」
「リディアさん……どうして?」
気付くとエレベーターの中には俺とリーサさんにマサオ、それとガンツさん、リディアさんが乗り込んでいた。
「どうしてって、リーサが嬉しそうにしているんだから、母親としては気になるでしょ」
「こんな時だけ母親って……」
「もう、昔のことは言わないの!」
やがて、最下層にエレベーターが達するとエレベーターの扉が開き、皆の正面には海中のパノラマが広がる。
「うわぁ~やっぱりいいなぁ~」
「へ~これが海の中なんだね」
「ケイン、少しばかり王都のと違うような気がするが、気のせいかな……」
「え~ガンツさん、少しじゃないよ。ほら、見てよ!」
「うん、分かってる。分かってるから言ったんだ。これは、少しやり過ぎじゃないのか」
そう言ってガンツさんと二人でドーム状になっている高さ五メートルほどの天井部分を見上げる。
「ケイン、首が痛い」
「うん、そうだね。じゃあ、ちょっと待って。えい!」
ガンツさんに上ばかり見上げて首が痛いと言われたので、床高二メートルほどの位置に円状の通路を設ける。
「これなら、どうかな?」
「まあ、さっきよりはマシかな」
「厳しい点数だね。リーサさんとかは喜んでくれているのに」
「ふん、アイツはお前に対しては大甘だからな。それより、そろそろクレイグの話も終わっているんじゃないのか」
「そうだね。じゃあ、上に戻ろうか。リーサさん、上がるよ」
「……」
「リーサさん? ダメだ。反応しない。なら、リディアさんは……あ~ダメか。こういうところは親子なんだね」
「もしもし、リーサさん。どうしたの?」
「ケイン。今は港でクレイグに話をしてもらっている。後は、船に乗せて今日は終わりにしたいんだが、いいかな」
「分かった。じゃあ、すぐにいくね」
「お、おいおいケイン、何するんだ!」
「船を出すからお願いね」
携帯電話を切ると、嫌がるガンツさんの手を引きソファから立ち上がらせると転移ゲートを潜って港へと向かう。
転移ゲートから出ると俺に気付いたリーサさんが俺に向かって手を振るので、俺も手を振り返す。
「急に済まないな、ケイン」
「ううん。それはいいけどどうしたの? 船に乗るのは予定になかったと思うけど?」
「いやな、クレイグの説明を聞いていたら、急に海に対する好奇心が爆上がりしたみたいで……」
「あ~エルフの人達ってほとんど外に出ないし、山の中だもんね。そりゃ無理もないか」
「すまんな。頼めるか」
「そんな謝らないでよ。元は俺が案内を頼んだんだしさ」
「ケイン……」
「リーサさん……」
「『コホン』」
「へ~あのリーサがね~やるね~ケイン君」
「「……」」
リーサさんと少しばかり別世界に突入しかけていたところにマサオとガンツさんが態とらしく咳払いをして俺達を現実に引き戻されるがリディアさんからの冷やかしにリーサさんと二人とも無言になってしまう。
「じゃ、じゃあ、始めようか」
「そ、そうだな」
リーサさんとぎこちなくなりながらも始めようと声を掛けるが、まだクレイグさんの説明が続いているようで、まだツアーの人達を案内することは出来ない。
ならばと灯台の下まで行くと地面に手を着き魔力を流す。
「えい!」
「ケイン、まさかと思うが……」
「うん、作っちゃった。王都の港と同じ物だけどね」
「……もういい。ワシからは何も言うことはない」
ガンツさんは呆れているが、リディアさんは興味津々で何をしたのかと聞いてきて、リーサさんはどこか嬉しそうだ。
「ケイン、アレを作ったのか?」
「そう、作っちゃった。じゃあ、行こうかリーサさん」
「ああ、行くぞ」
嬉しそうなリーサさんの手を取ると、灯台の中に入りエレベーターに乗り込む。
「へ~こんな風になっているんだね」
「母!」
「リディアさん……どうして?」
気付くとエレベーターの中には俺とリーサさんにマサオ、それとガンツさん、リディアさんが乗り込んでいた。
「どうしてって、リーサが嬉しそうにしているんだから、母親としては気になるでしょ」
「こんな時だけ母親って……」
「もう、昔のことは言わないの!」
やがて、最下層にエレベーターが達するとエレベーターの扉が開き、皆の正面には海中のパノラマが広がる。
「うわぁ~やっぱりいいなぁ~」
「へ~これが海の中なんだね」
「ケイン、少しばかり王都のと違うような気がするが、気のせいかな……」
「え~ガンツさん、少しじゃないよ。ほら、見てよ!」
「うん、分かってる。分かってるから言ったんだ。これは、少しやり過ぎじゃないのか」
そう言ってガンツさんと二人でドーム状になっている高さ五メートルほどの天井部分を見上げる。
「ケイン、首が痛い」
「うん、そうだね。じゃあ、ちょっと待って。えい!」
ガンツさんに上ばかり見上げて首が痛いと言われたので、床高二メートルほどの位置に円状の通路を設ける。
「これなら、どうかな?」
「まあ、さっきよりはマシかな」
「厳しい点数だね。リーサさんとかは喜んでくれているのに」
「ふん、アイツはお前に対しては大甘だからな。それより、そろそろクレイグの話も終わっているんじゃないのか」
「そうだね。じゃあ、上に戻ろうか。リーサさん、上がるよ」
「……」
「リーサさん? ダメだ。反応しない。なら、リディアさんは……あ~ダメか。こういうところは親子なんだね」
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