転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

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◆仕組みを説明しました

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ガンツさんは予測は出来るが、上手いこと説明出来ないようなので、俺が引き取り説明する為に前に出る。

「え~と、まずはこれとこれね」
「ん? なんだこれは?」

俺がインベントリから直径十センチメートル、長さ三十センチメートルほどのステンレス製の筒を取り出す。そして、その筒をガンツさんとバーツさんがそれぞれ手に取りじっくりと観察する。

「単なる筒だな」
「そうみたいだな……で、これだけじゃないだろ?」
「え~ガンツさんなら、これだけで分かってもらえると思ったんだけどな~残念!」
「な、何が残念なんだ!」

ガンツさんが腕を組み心外だと言わんばかりに不機嫌になる。

「まあまあ、まずは俺の説明を聞いたら分かるから。えっと……」

テーブルの上に高さ三十センチメートル、幅五十センチメートル、奥行き三十センチメートルのスライム樹脂で造った水槽を二つ用意する。

「今度はなんだ?」
「何も入っていないじゃないか?」
「そうか! この二つの水槽をその筒で繋ぐんだな。でも、それだとここからドリキュルの里まで繋ぐってことか?」
「そんなばかな……あ! そうか、そう言うことか!」
「ガンツ、何か分かったのか?」

ガンツさん達は用意した水槽に対し、それぞれ予想するがギーツさんがドワーフタウンまで水を引くのかと壮大なことを口にするが、ガンツさんがそれを否定したところで何かを思い付いたというか、思い出したようだ。

「思い出したみたいだね。ガンツさん」
「ああ、そうだな。これはお前しか出来ないだろうな。ったくよ」
「じゃあ、答え合わせだね」

水槽の内側の低い位置に魔道具を取り付けると、そこに筒を取り付ける。そしてもう一つの水槽の高い位置の内側に魔道具を取り付けると、同じ様にそこに筒を取り付ける。

「これで完成! っと」
「は? 単に筒を着けただけだろう。これがなんなんだ?」
「まあまあ、バーツ兄さん。装置が完成しただけで、ケインもこれで終わりとは言ってないだろ」
「いや……だが、水槽に筒を着けただけだぞ?」
「いいから、ほら。ケイン、続きを頼む」
「うん。じゃあ、水槽に水を入れて……」

筒を下の方に取り付けた水槽の方に水を縁ギリギリまで入れる。

「じゃあ、準備は出来たから、これからすることをちゃんと見ててね」
「「「ああ」」」

皆の視線が水槽に集中したのを確認してから、魔道具を起動させると水が入ってない方の水槽の筒から水が溢れ出す。

「「「は?」」」
「ふふふ、ワシが思った通りだな。フハハ!」
「なら、ガンツさんがちゃんと説明してくれてもよかったのに……」
「……言うなよ」

やがて、水の勢いが止まり互いの水槽の水が入れ替わった形になったところで、それまで黙って見ていたバーツさんが動き出す。

「ガンツ! どういうことだ!」
「どういうも何も単に水を転移させただけだぞ? 転移ゲートは体験済みだろ?」
「転移ゲート……それを利用したのか……」
「そういうことだ。これなら、ドリキュルの里から水を引くことが出来るだろ」
「……ああ、そうだな」
「でもさ、それなら筒は余計で、その魔道具だけでよくない?」
「いやいやいや、必要だから!」
「ん? なんでだ?」

イーガンさんが必要なのは魔道具だけで、筒は不要じゃないのかと言ってきた。

「魔道具だけだと、色んな物が転移ゲートを通って来ちゃうでしょ。だから、それを防ぐ為にも生き物やゴミが入ってこない様にする必要があるから!」
「なるほどな。分かったよケイン」
「分かってもらえたのならいいです」

そんなやり取りを聞いていたスーガンさんが目を輝かせながら、俺に話しかけてくる。

「じゃあ、ここで出来るんだね?」
「ああスーガン、そういうことだ」
「じゃあ、親父。醸造所は別に造るのか?」
「今ある醸造所はまともに動いてないだろ。なら、それをそのままバーツ兄さんが使いやすいように改修すればいいだろ。なあ、バーツ兄さん」
「ああ、それなら有り難い」
「でも、住むところはどうするの?」
「それは通えばいいだけだろ。その為のブレスレットなんだからな」

バーツさんはガンツさんの説明に納得してくれた様で、ドワーフタウンでのお酒造りは問題なく出来る様だ。そしてイーガンさんが醸造所をどうするかガンツさんに確認し、今の醸造所を改修して使うことになった。これで残る問題は住むところとなり、スーガンさんがガンツさんに家のことを確認すると、ドリキュルの里から転移ゲートで通えばいいとなる。

「ガンツよ、どうにかここに住むことは出来ないのか?」
「スーガンみたいに独り者なら、単身用の寮があるから、そこに住めばいいし。バーツ兄さんみたいに家族持ちなら、集合住宅に空きがあれば入れるぞ。戸建てがいいなら、好きな場所を購入して建てればいいさ」
「ふむ、そうか。なら、スーガンは寮に入るとして……俺は家族と相談だな」
「ああ、そうした方がいい。蔑ろにして勝手に決めると後が怖いからな……」

ガンツさんはバーツさんにアドバイスした後に何かを思い出したのか、自分を抱きしめるような仕草で身震いしている。そして、イーガンさんはそれが何か分かった様で笑いを堪えている。

「だが、そうなると……やっぱり人が足らないな。それに原料の調達も必要だ。ちょっと他の所にも声を掛けてみるか」
「そういうことなら、ワシとイーガンに任せろ。ケイン、そういう訳でバーツ兄さんとまた、人材募集に行って来るからな。行くぞイーガン!」
「ああ、分かったよ。じゃあ、ケイン君。帰って来たらよろしくね」
「あ……ああ、はい」

バーツさん、ガンツさん、イーガンさんをドリキュルの里まで転移ゲートで送り出すと残ったギーツさん達と顔を見合わせる。

「行っちゃいましたね」
「ああ、そうだね」
「で、俺達はどうすればいいんだ?」
「どうしましょう……」
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