転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

文字の大きさ
414 / 468
連載

◆驚かれました

しおりを挟む
昼食を終え、家から工房へと転移ゲートを繋ごうとしたら、マサオから『ケイン……』と呼ばれ母さんからも「ケイン、ちょっと待ちなさい」と呼び止められたので「何? 母さん」と振り向くと母さんは座っているマサオにもたれかかり、そのふわふわの手触りを楽しんでいる様だったが、俺が立ち止まったのに気付くと一瞬だけスッとした目付きになる。そして、ちょっと低めの声で「コレ……私の分もあるのよね?」と、確認してきた。

「え? コレって……どれのこと?」
「もう、ケイン。コレよ。コレ!」
『ケイン……助け……グェ……』

俺が少し惚けて母さんに何を言っているのかと確認すると母さんはマサオに回している腕に少しだけ力を込めたのか、マサオが苦しそうな声を出していた。

「えっと……その……」
「あるの? ないの? どっちなの?」
「……いや……あるんだけど……」
「あら、あるのならいいじゃない。それ、母さんが使ってもいいのよね?」
「それなんだけど、マサオ用に作ったものだから、人……女性が使ってもいいものかどうかまだ検証していないんだ。だから……」
『え?』
「いいわよ」
「え?」

母さんの問い掛けに対して、まだ人に使っていい物なのかどうか不安だと言ったのに母さんは『いい』と言うので驚く。

「母さん、それってどういうこと?」
「だから、その検証を私とヘレンさんでするってことよ」
「「へ?」」

どうやら、母さんは自分を実験台モルモットにしてでもマサオの様なサラサラな毛髪を手に入れたいらしい。そして、ガンツさんは「ほら見ろ」とでも言いたげにドヤ顔だ。そして、一緒に実験台モルモットに志願させられたヘレンさんも驚いている。

「ちょっと、待ってくれ。なぜワシまで付き合わねばならんのだ!」
「ヘレンさん、そう言わずにほら、ヘレンさんもマサオを触ってみなさいよ。ほら!」
「触ってみろって、マサオがちょっとふわふわしているからって……ほんとだ! なんじゃこの手触りは!」
「そうでしょ。じゃあ、ケイン。よろしくね」
「よろしくじゃ」
「え~」
「「よろしく!」」
「分かったよ。じゃあ、お風呂に入るときに使えるようにしておくから」
「ありがとうケイン」
「それでこそ、ワシの旦那になる男じゃ!」
「ならないから!」

母さんとヘレンさんをマサオから引き離し転移ゲートを工房へと繋いでから潜った先でガンツさんに「ワシが言った通りだったろ」とまたドヤ顔で言われる。

「もう、分かっていたのならちゃんと言っといてよ」
「ま、何事も経験だ。特に女性の美に対する追求心を甘く見ないことだな」
「え? それってどういうこと?」
「マサオもそうだが、今後はマギーやヘレンも衆目にさらされることになるんだぞ。そうなると、他の者も黙っていられないだろうな。まあ、そこはトミーの旦那とよく相談するんだな」
「……分かったよ」

ガンツさんの話を聞き終わったタイミングで携帯電話が鳴った。表示されている番号はセバス様からだったので、すぐに受話ボタンを押す。

「もしもしセバス様」
『ケイン様、こちらは準備が出来ましたので、お迎えを御願い致します』
「分かりました。では、しばらくお待ち下さい」
『はい。お待ちしております。では』

セバス様との通話を終えると、ガンツさんに学校に行くことを告げ、転移ゲートを校長室へと繋げる。

「こんにちは、ガンボさん」
「ケイン……来る時は「ちょっと待って!」……ん、なんじゃ」
「今日、俺が来ることは予定に入っていたでしょ」
「む……確かにそうだが、それでもここへ来る前には一言入れるのが礼儀だろ。なあ、ガンツ」
「そうか? まあ、細かえこたぁ気にするな。ハゲるぞ」
「な! ハゲるか! そもそもワシの……」
「ワシの……なんだ? もしかしてもう来たのか?」
「違うわ!」
「まあ、そう言うことにしておこう。それよりも領主達を迎えるんだろ。ガンボ、準備はいいのか?」
「ちっ……ああ、準備はいいぞ。ケイン、頼むな」
「うん、分かった。じゃあ、繋ぐね」

ガンボさんに了解を得たので転移ゲートを王都のデューク様の執務室へと繋ぐ。

「ケイン、ウッ「ケイン、親友のショーンが来たぞ。ぐっ」」
「けいんおにいさまぁ~あいたかったですぅ~」
「ケイン君。お久しぶり」
「ケイン君。今日は頼みますね。うん?」

先ずはデューク様が転移ゲートから出て来ようとしている所にショーン様が割って入り、そしてそのショーン様を押しのけ、マリー様、エリー様、アリー様と次々と出て来るが、アリー様はふわふわ仕様のマサオに視線が釘付けになる。

マリー様に抱き着かれながら、セバス様と視線を交わすとそのセバス様の奧にニコニコとしている人に気が付く。

「ケイン君、お久しぶりだね。今日は私も少しだけ見させてもらうよ」
「え?」

王太子殿下のその言葉にデューク様の方を見ると少しだけ済まなさそうにしていた。そして、まさかの王太子の登場にガンボさんや周りにいた人達も直立不動のまま驚くしかなかった。
しおりを挟む
感想 254

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。