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コロロは幼く白い獣の耳と尻尾を隠す術を知らない。コロロをみればすぐに半妖だと分かるが、無邪気に木の実を拾うだけだと分かっているので村の大人達は知らないふりをしていた。
子供達も大人に従っていたが、日焼けした真っ黒な肌のわんぱくな男の子供は違った。
「おい、お前」
突然後ろから声をかけられコロロは驚いて、拾った木の実を入れていた袋を地面に落としてしまった。
「…にんげん……っ!コロロ、なにもわるいことしてない!!」
悪いことをして殺された父親の無惨な姿を思い出して、コロロは恐怖で震えた。
耳が頭に伏せて尻尾がまたの間にぺたんとなる。
涙が浮かんで体から力が抜け落ちしりもちをつく。
「あ、…安心しろ。俺は人間ではない!どんぐりの神だ」
コロロの怯える姿を見て男の子は咄嗟に嘘をついた。
肌が黒くてどんぐりみたいであり、コロロはその嘘を信じた。
「どんぐりのかみさま!!」
コロロの涙が止まって瞳が輝いた。
子供達も大人に従っていたが、日焼けした真っ黒な肌のわんぱくな男の子供は違った。
「おい、お前」
突然後ろから声をかけられコロロは驚いて、拾った木の実を入れていた袋を地面に落としてしまった。
「…にんげん……っ!コロロ、なにもわるいことしてない!!」
悪いことをして殺された父親の無惨な姿を思い出して、コロロは恐怖で震えた。
耳が頭に伏せて尻尾がまたの間にぺたんとなる。
涙が浮かんで体から力が抜け落ちしりもちをつく。
「あ、…安心しろ。俺は人間ではない!どんぐりの神だ」
コロロの怯える姿を見て男の子は咄嗟に嘘をついた。
肌が黒くてどんぐりみたいであり、コロロはその嘘を信じた。
「どんぐりのかみさま!!」
コロロの涙が止まって瞳が輝いた。
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