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しおりを挟む絡んで吸い舐めて深々と貪る、呼吸さえも奪う激しい口付け。情熱を感じた。
悪魔は自分に対しての熱量が異常な魔獣に困惑していた。目が合ったのは数秒で、自分は生意気な可愛い気がない言葉を言いはなった。
向けられたのは拳ではなく、唇で。怒りではなく欲だった。
「……っ、いい加減にしろ。発情期の雄犬は厄介だな」
空気が欲しい。悪魔は唇を執拗に吸い貪るイングの股間を膝で押し上げ刺激を与えてやる。心地よさに力が抜ける瞬間、悪魔はイングの舌を噛んで隙をつくと身体から離れる。
「お前を俺の番にする」
噛まれた舌が甘く疼く。ぞくぞくとイングは興奮で肌を震わせた。美しい悪魔が欲しい。
閉じ込めて白く可愛い尻にたっぷりと精子を注いで子を孕ませて、雌として扱い、閉じ込めて何度も犯したい。
おちんちんが、ほしい、と壊れて泣き懇願する悪魔の姿は甘く卑猥で美しいだろう。
「……ぼくが馬鹿犬の番……っ、ふざけるな。ぼくは、雌になんかならない」
屈辱を感じて悪魔は顔を真っ赤にしてイングを睨み付けた。しかし、それは雄の本能を煽るだけでイングは舌舐めずりをして悪魔を押し倒した。
細い手足の自由を奪う。
逞しい肉体。雄の魅力がたっぷりで組み敷かれた悪魔は一瞬、屈服しそうになった。
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