10 / 23
☆3
しおりを挟む
「まま、ごはんくだしゃいいぬ!」
「……リウ、俺の話を聞いてたか?」
「あい!」
何だか直ぐに食欲を見せる腹ぺこちゃんを見ると心配になる。俺をちゃんと母親として見ているかって。いや、なんか自分でも可笑しな事をいってると思うけど。小さいこに母親って見られたいとかさ。うん、分かる、分かる。俺、道をはずしてないかなぁ。ちょっと心配になってきた。
「俺はお前の食料じゃない。偉大な母親そして、リウの目指す頂点だ!!俺のような立派なやつになれ。ジョンも望んでいる」
よく分からない事を偉そうに言いたい年頃なんだよ、俺は。13才の男だぜ?可愛い子のスカートを捲って気を引きたい、そんなお猿さんだぜ、モンキー。
「……じょん、あの、いぬころ?」
「そうあの犬ころだ。ジョンアレキサンダーという。五匹の子犬のパパさんだ。お前がけつにあなをあけた、あわれな犬だ」
「りう、りっぱな、やつになるる!」
きり、とリウは親指を立ててグーをして笑った。
決心してくれて嬉しいが、何が切っ掛けなのかママは分からない。
まあ、いいか。と俺は笑ってリウの頭をなでなでと撫でてやった。子供は頭を撫でられるのが好きなんだ。俺も好きだし。だが、「気安く撫でんなよ、バーカ」と、可愛くないことを言っちゃうんだ。生意気なクソガキな、俺。自分でも損しているとオモイマス。
「って、こら、リウ!俺のけつにかじりつくんじゃない!!」
かぶっと俺の尻にかじりつくリウ。このお転婆は尻から血を吸うのが気に入ったらしい。困った癖を持ったもんだ。リウが美人な吸血鬼になったら、と考える。美人な吸血鬼に尻から血を吸われるとかホラーでも耽美でもない。ギャグだ。
「ダメ、指から吸え。そしたら、可愛いしファンタジー的な雰囲気になる」
娘をお笑い芸人的な女にする気はない。
まともに育って欲しい。そう純粋に願う。親はこの世にたくさんいるハズだ、……ごめん、父さん、母さん。俺は、幼子のママになりました。母さんの承諾済みだけど、一応謝る。立派な人間になるよりまともな人間になる方が難しいんじゃないですかね。
「ちうちうちう!」
「うまいか?」
「あい!」
指から血を吸うリウを見てそう訊ねてみる。リウは満面な笑みで返事をする。
吸血鬼ってやつは、でっかい蚊みたいなものか。
例えが美しくない。だけど、これが正直な俺の感想である、マル。
「……リウ、俺の話を聞いてたか?」
「あい!」
何だか直ぐに食欲を見せる腹ぺこちゃんを見ると心配になる。俺をちゃんと母親として見ているかって。いや、なんか自分でも可笑しな事をいってると思うけど。小さいこに母親って見られたいとかさ。うん、分かる、分かる。俺、道をはずしてないかなぁ。ちょっと心配になってきた。
「俺はお前の食料じゃない。偉大な母親そして、リウの目指す頂点だ!!俺のような立派なやつになれ。ジョンも望んでいる」
よく分からない事を偉そうに言いたい年頃なんだよ、俺は。13才の男だぜ?可愛い子のスカートを捲って気を引きたい、そんなお猿さんだぜ、モンキー。
「……じょん、あの、いぬころ?」
「そうあの犬ころだ。ジョンアレキサンダーという。五匹の子犬のパパさんだ。お前がけつにあなをあけた、あわれな犬だ」
「りう、りっぱな、やつになるる!」
きり、とリウは親指を立ててグーをして笑った。
決心してくれて嬉しいが、何が切っ掛けなのかママは分からない。
まあ、いいか。と俺は笑ってリウの頭をなでなでと撫でてやった。子供は頭を撫でられるのが好きなんだ。俺も好きだし。だが、「気安く撫でんなよ、バーカ」と、可愛くないことを言っちゃうんだ。生意気なクソガキな、俺。自分でも損しているとオモイマス。
「って、こら、リウ!俺のけつにかじりつくんじゃない!!」
かぶっと俺の尻にかじりつくリウ。このお転婆は尻から血を吸うのが気に入ったらしい。困った癖を持ったもんだ。リウが美人な吸血鬼になったら、と考える。美人な吸血鬼に尻から血を吸われるとかホラーでも耽美でもない。ギャグだ。
「ダメ、指から吸え。そしたら、可愛いしファンタジー的な雰囲気になる」
娘をお笑い芸人的な女にする気はない。
まともに育って欲しい。そう純粋に願う。親はこの世にたくさんいるハズだ、……ごめん、父さん、母さん。俺は、幼子のママになりました。母さんの承諾済みだけど、一応謝る。立派な人間になるよりまともな人間になる方が難しいんじゃないですかね。
「ちうちうちう!」
「うまいか?」
「あい!」
指から血を吸うリウを見てそう訊ねてみる。リウは満面な笑みで返事をする。
吸血鬼ってやつは、でっかい蚊みたいなものか。
例えが美しくない。だけど、これが正直な俺の感想である、マル。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~
如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる
その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う
稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある
まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが…
だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた…
そんな時に生まれたシャルロッテ
全属性の加護を持つ少女
いったいこれからどうなるのか…
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。
聖女じゃない私の奇跡
あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。
だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。
「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる