Ωの魔王の溺愛姫。

世界観。

人間は魔物に殺され、魔物を憎み剣を向ける。
魔物は人間に殺され、人間を憎み刃を向ける。
獣は人間にも魔物にも牙を向く。

神は３つの種族が争う姿を傍観し気まぐれの奇跡を起こす。

神は魔力を人間と魔物に与えられたが、人間には守る白い力。魔物には攻める黒い力と相反する効果を持つ。

人間、魔物、獣、雄と雌に分けられる、性別がある生命体の場合、男性体は子供を生む事は不可能である。
しかし、この世界には性別を越える理があった。

β(ベータ)は雄雌の理を越えれない性。これが普通。ほとんどはβである。
βの雄は遺伝子を伝える。雌は子を成す事のみ可能。αやΩと性交渉を行っても異性同士ではないと子供を作ることは出来ない。


α(アルファ)は雄雌の理を越えた性。優れた生殖能力があり生命力が強い。αは雄雌に限らず、己の遺伝子を他者に与え自分の子を孕ます事が出来る。
神に近い存在であり、希少な存在。
容姿端麗で知能が高い。


Ω(オメガ)もαと同様に雄雌の理を越えたもう一つの性。異性同性に限らず、他者から遺伝子を受け取り子を成すことが出来る。白と黒の魔力を持ち魔術に長けている。希少なαかΩの子を生む確率が高い。
中性的な美しさを持つ。
すべての者を魅了するフェロモンを有し発情期に放つ。
生命力は弱く短命である。病的な弱々しさではない。太く短い。

番(つがい)αがΩの首筋を噛むと番が成立する。αの番に選ばれるとΩはそのα以外に発情しなくなる。番以外に触れられると激しい拒絶反応に苦しむ事になる。
生命力を得て不老長寿になる加護を与えられる。
Ωは番のαが死ぬと魂が追いかけて消滅へと向かう。死期を悟る。