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第9話 生徒集会
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定刻となり全校生徒が集まったことを確認するとクリスが壇上に現れた。
「今年度の生徒会長を務めるクリス・アルノーだ。入学式でも話があったが、今年はリンドブルムのジークフェルド王子がわが校に留学されている。」
その言葉に続き、壇上の奥からジークフェルドが現れクリスの横に立った。
「ジークフェルド王子には今年度の副会長を務めてもらうことになった。そして彼から、普段接する機会の少ない低位貴族の者も含め、幅広い人脈をアルノーで築きたいとの希望があったため、今年は今までにない新しい企画を試みることにした。」
クリスの言葉に会場がざわめいた。
”何だろう?”
”低位貴族と交流会でもされるのか?”
会場のざわつきが収まるとクリスが声を張り上げた。
「第1学年と第2学年からそれぞれ1名ずつ、くじ引きで生徒会役員を決めることにした。」
大きなざわめきが起こった。
”うそー。王子様達と1年間同じ教室で活動できるの?”
”選ばれたいわ。立候補はだめなの?”
”これに選ばれてアピール出来たら出世のチャンスか?”
男女双方から様々な声があがった。
リアは王子たちの提案を聞いて思った。
うわあ、めんどくさそう。
選ばれませんように・・・。
生徒会役員に選ばれても、王子を婿取りできるわけではないし、女生徒たちから無駄な嫉妬を買うだけだ。正直、リアにメリットがない。
「では、まず第2学年からくじを引こう。ジーク。」
いとこの名前を呼び、クリスが手に持った箱をジークの前に差し出した。
ジークは箱の中に手を突っ込み、紙を一つ選びだすと、それをクリスに手渡した。
クリスはその紙を広げ、書かれた名前を読み上げた。
「ヘンドリック・モーリス」
会場がざわざわしている。
”えっ、誰だ。そいつ?”
”どんな人だっけ?”
”あのけっこう頭いいやつだろ。どっかの子爵家の次男か三男の”
第2学年の席のあたりから、そんな声が聞こえてきた。
目立たない人なのかな?
リアがそう思っていると、クリスに促されヘンドリックが壇上に上がっていくのが見えた。
うす茶色の髪の中肉中背の男子生徒はおだやかそうだが、印象の薄い感じの人だった。顔は青ざめ、その表情は硬い。
ああ、選ばれたくなかったっぽい。私の仲間ね。気の毒に・・・。
王子達に比べ小さな声で名前を述べ、よろしくお願いしますと挨拶をするヘンドリックをリアは同情を込めて見つめていた。
そしてヘンドリックの挨拶がすむと、マイクが再びクリスに戻された。
「次に第1学年のくじをひく。」
さっきと同じ要領だ。
ジークから紙を受け取り、クリスが名前を読み上げる。
「リア・アーロン」
・・・?
えっ、私じゃないよね??
聞き間違いかしらと思い、リアが固まっていると、隣からスージーがつついてきた。
「あなた、呼ばれたわよ。」
ぐりぐりの大きなメガネにぶかぶかの制服。左右2本のおさげを揺らしヘンドリック以上に青ざめ、プルプル震えながら壇上にあがる小さなリアに、会場は大きくどよめいた。
”子供?”
”まるで猟師に捕獲された子だぬきみたいだな。大丈夫か?”
”いいなあー。うらやましい!”
”あんなに震えて、なんか可哀そうね。”
「リ、リア・アーロンです。あの・・・その・・・が、がんばります。」
緊張でつまりながら挨拶をするリアに、大きなヤジ(激励?)がとんできた。
「ちびっこ。頑張れよ!応援してるぞ‼」
その声に会場から大きな笑いと、盛大な拍手が起こり、リアはペコリと頭を下げたのだった。
え、えらいことになっちゃった・・・。
「今年度の生徒会長を務めるクリス・アルノーだ。入学式でも話があったが、今年はリンドブルムのジークフェルド王子がわが校に留学されている。」
その言葉に続き、壇上の奥からジークフェルドが現れクリスの横に立った。
「ジークフェルド王子には今年度の副会長を務めてもらうことになった。そして彼から、普段接する機会の少ない低位貴族の者も含め、幅広い人脈をアルノーで築きたいとの希望があったため、今年は今までにない新しい企画を試みることにした。」
クリスの言葉に会場がざわめいた。
”何だろう?”
”低位貴族と交流会でもされるのか?”
会場のざわつきが収まるとクリスが声を張り上げた。
「第1学年と第2学年からそれぞれ1名ずつ、くじ引きで生徒会役員を決めることにした。」
大きなざわめきが起こった。
”うそー。王子様達と1年間同じ教室で活動できるの?”
”選ばれたいわ。立候補はだめなの?”
”これに選ばれてアピール出来たら出世のチャンスか?”
男女双方から様々な声があがった。
リアは王子たちの提案を聞いて思った。
うわあ、めんどくさそう。
選ばれませんように・・・。
生徒会役員に選ばれても、王子を婿取りできるわけではないし、女生徒たちから無駄な嫉妬を買うだけだ。正直、リアにメリットがない。
「では、まず第2学年からくじを引こう。ジーク。」
いとこの名前を呼び、クリスが手に持った箱をジークの前に差し出した。
ジークは箱の中に手を突っ込み、紙を一つ選びだすと、それをクリスに手渡した。
クリスはその紙を広げ、書かれた名前を読み上げた。
「ヘンドリック・モーリス」
会場がざわざわしている。
”えっ、誰だ。そいつ?”
”どんな人だっけ?”
”あのけっこう頭いいやつだろ。どっかの子爵家の次男か三男の”
第2学年の席のあたりから、そんな声が聞こえてきた。
目立たない人なのかな?
リアがそう思っていると、クリスに促されヘンドリックが壇上に上がっていくのが見えた。
うす茶色の髪の中肉中背の男子生徒はおだやかそうだが、印象の薄い感じの人だった。顔は青ざめ、その表情は硬い。
ああ、選ばれたくなかったっぽい。私の仲間ね。気の毒に・・・。
王子達に比べ小さな声で名前を述べ、よろしくお願いしますと挨拶をするヘンドリックをリアは同情を込めて見つめていた。
そしてヘンドリックの挨拶がすむと、マイクが再びクリスに戻された。
「次に第1学年のくじをひく。」
さっきと同じ要領だ。
ジークから紙を受け取り、クリスが名前を読み上げる。
「リア・アーロン」
・・・?
えっ、私じゃないよね??
聞き間違いかしらと思い、リアが固まっていると、隣からスージーがつついてきた。
「あなた、呼ばれたわよ。」
ぐりぐりの大きなメガネにぶかぶかの制服。左右2本のおさげを揺らしヘンドリック以上に青ざめ、プルプル震えながら壇上にあがる小さなリアに、会場は大きくどよめいた。
”子供?”
”まるで猟師に捕獲された子だぬきみたいだな。大丈夫か?”
”いいなあー。うらやましい!”
”あんなに震えて、なんか可哀そうね。”
「リ、リア・アーロンです。あの・・・その・・・が、がんばります。」
緊張でつまりながら挨拶をするリアに、大きなヤジ(激励?)がとんできた。
「ちびっこ。頑張れよ!応援してるぞ‼」
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え、えらいことになっちゃった・・・。
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