男爵令嬢なのにくじ引きで王子のいる生徒会の役員になりました!

らな

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第23話 オースティン公爵邸

現れたのは30代くらいの男性だった。
ゆるくウェーブのかかった茶色の短髪に、きちんと手入れされた口ひげ、しわの無いパリっとした服装に、ピカピカの靴・・・。
ローランと同じく只者ではないオーラを全身から発散させていた。

「私の専属ヘアスタイリストよ。モッズ、この子の髪をどうにかしてちょうだい。」
彼はリアを眺めた後、ローランと同じように無言になった。
「・・・・・。」
リアは再び身体を縮こませ、うつむいた。
「これは腕がなりますね。」

また、これ・・・。

リアはがっくりした。

その後、部屋の中に散髪用の道具がセットされ、リアは真ん中のイスに座らされた。
「メガネは取ってくれるかな。」
モッズに言われ、リアはメガネを外して膝の上に置いた。
「髪の毛がつくから預かっておくよ。」
「ありがとうございます。」
リアはメガネを渡しつつ、モッズを見上げてお礼を言った。
そんなリアを見て、彼は驚いた表情になった。
「これは、これは驚いた。えらく印象が変わるね。普段メガネは外せないの?」
「弱視の治療で付けてたんです。もうそろそろ外してもいいと眼科の先生には言われてるんですけど。」
「ふうん。外した方が断然かわいいけどね。じゃあ、始めるよ。」

チョキチョキというはさみの音が聞こえてくる。
男爵家では使用人の女性に切ってもらっていたが、専門の美容師に切ってもらうのは初めてでドキドキした。

「できたよ。目をあけてみて。」
モッズに言われ目を開けると、鏡に見慣れない髪型の自分がうつっていた。
「わあ、かわいい。別人みたいです。」
リアは感動して、思わず歓声をあげた。
「あら、いいじゃない。さすがモッズね。後ろも少し切ってもらいなさい。先の方が傷んでいるわ。」
エリザベスの言葉に、モッズがリアの後ろにまわった。

散髪がすんだリアを、エリザベスはしげしげと眺めてきた。
「うん、良くなったわ。ここまでしたら、より完璧を求めたいところね。次はロレアルを呼んできて。」

そして現れたゴージャスでやたら色っぽい美女を紹介された。
「私の専属メイクアップアーティストのロレアルよ。ロレアル、日に焼けた肌とかももきっちりカバーして、この子を可愛くしてあげて。」
ロレアルはリアを見ながら無言になった。
「・・・・・。腕がなりますね。」

三回目・・・(涙)

「まずは、眉毛を整えましょうか。まあ、産毛も剃ってないのね。」
かみそりで産毛や眉毛を整えられた後、パックをされた。
その後、パフパフと顔中なにかを塗りたくられ、リアはあきらめの境地で、されるがままになっていた。

「お嬢様、完成です。」

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