俺のノンフィクション

高城

文字の大きさ
上 下
7 / 16

ノンフィクション!ハッピー編だよ!

しおりを挟む
覚えててるわぁ。白いニット被ってさ、背もちっちぇの。俺と言い争ってたとは思えないような普通の女の子でビックリ。
多分嫁もビックリしたと思う、俺は中身と外見が釣り合って無い人間、意外と繊細な俺はずっとヤンキー呼ばわりされるような外見。
違うだよ、俺はただ、メタル好きなんだ、ダイムバックに憧れてるだけなんだ、って言っても理解されなかったあの頃。
メタラー関係ない、ピアスの数が凄い人、それを待ち合わせの目印にして一撃で見つけられたのはちょっとビックリ。

一夜漬けしてるから朝起きられないと思ってた。

自由か、君は。言われて思ったねぇ。

もう朝マックじゃないけどとりあえず行くか、みたいな流れでマックへゴー。

食べながらいろいろ話したね。ネット上のやり取りだとさ、分からなかった感情とか、会って話したら全部スーっと、染み込んできた、とは違うけどお互いのお互いに対する疑問とか、誤解とか全部なくなっていく感覚だった。

そんなこんなでもうすぐテストの時間になるわけさ。ここで解散かなぁって思いながら二人で本屋に来たのさ。

おすすめの本とかある?

聞かれた俺は迷ったね。今読んでる本で女の子におすすめ出来るものなどないと。

だけど正直者の俺は、好きな本を伝えたよ。

九十九十九と、ノスタルギガンテスが最近読んで面白かった、て。

阿闍羅ガールも、大好きです。

しおりを挟む

処理中です...