俺のノンフィクション

高城

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人生で本当に泣いたのは何回あるか。ノンフィクション!ノンフィクションなんだよねー。

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舞城先生の本を人に薦めて読んでくれるとか結構凄いよね。

薦めてままに、嫁は買ってんの。二冊とも。嬉しかったなぁ。

じゃあ、またそのうちね、みたいなこと言ったらさ、

テスト終わるまで待っててもいい?

って聞かれたの。ぶっちゃけ、正直、マジで、俺はその時、惚れた。なんか惚れた。

で、テスト終了!結果はお察し!って感じで待ち合わせのカフェ行ったら読んでんの、九十九十九。

どう?

って聞いたら

気持ち悪いけど面白い!

俺は感激しましたよ。

でもそのあとは一緒にばすで帰るだけ。最寄りのバス停に着くまで他愛もない話して、じゃあねって。マックでお互いの本名教えたけど名前で呼んでたのは俺だけだったね。

先に嫁が降りてさ、あぁ、ちょっと寂しいなって思ってたとこにメール来たんだよ。

一回会っただけで好きになるとかおかしいよね、ごめんね。

お互い様だと思ったよ。

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